July 06, 2012

ロミオとジュリエット

 出張で関西に行く機会があり、月組『ロミオとジュリエット』、大劇場で役替わりダブルしてきました。楽しかったー!
 全体的に若くてフレッシュなのはもちろんですが、今回のロミジュリで感じたのは、すごくナチュラルな『ロミオとジュリエット』だなあ…ということ。なんていうか、等身大の「ヴェローナの子どもたち」だった。
 娘役になって間もないちゃぴちゃんのジュリエットは、やっぱりまだ「娘役」ではなくてあくまでも中の人そのまんまの「少女」で、対するまさきさんもみりお様もあんまりTHE男役!な感じではなく自然体の少年で、だからいわゆるタカラヅカっぽさがあんまりなくて、びっくりするくらい「生身」な感じがしました。役替わりの件もあいまって、なんかすごく新鮮だった。
 でも、べつに現実的だったり生々しすぎたり、はたまた外部っぽかったりするわけではないんですよね。すごく夢々しいの。むしろ夢しかないの。キラキラなの(笑)。
 観ながらずっと「何かこれに似たものを知ってる…」と考えてて、ハタと思い当たりました。ディズニーだ!ディズニーアニメっぽい!
 前述のとおりちゃぴちゃんが「タカラヅカの娘役」っぽくなく、少年性も備えた生身の少女で、でも生身ではありえないくらい可愛くて、そのバランスがすごくディズニーアニメっぽかったのです。『白雪姫』とか『眠れる森の美女』とかのクラシカルディズニーではなくて、『リトル・マーメイド』以降の現代のディズニーヒロインたち。アリエルとか、ベルとか、ジャスミンとかエスメラルダとか、私が個人的に大好きな『ターザン』のジェーンとか(笑)
 彼女たちに共通する美しさ、勇敢さ、そしてしなやかな強さをちゃぴジュリエットも持っていて、それがすごく新鮮だし魅力的だなあと思いました。
 みみジュリエットの持つ強さも私はとても好きなのですが、みみちゃんの強さがあくまでも内に秘めた芯の強さだとすると、ちゃぴジュリエットの強さはもっと直載的な強さ。剣を抜いてマントヴァまでロミオを助けにいきそうな強さ(笑)。いわゆる娘役芸という意味では未熟な部分も多いと思うけれど、いまの彼女がもつ若木のようなまっすぐな強さも何物にも代えがたい魅力だし、ジュリエットでそれを生かすことができてよかったなと思います。
 で、そう思ってみると周りもすごくディズニーで。
 ふたりのロミオの完璧な王子様ぶりといい、ふたりのティボルトの美しさといい、マギーみやるりのマスコット感といい、徹底的に戯画化された乳母といい。すー様のキャピュレット夫人なんて、もう完全に画風が『ヘラクレス』あたりだよ!アニメから抜け出してきたとしか思えないよ!(笑)

 役替わりについては1回ずつしか観ていないのでまだあまり咀嚼できていないのですが、キャラ的にはまさきティボルト、みりおロミオのほうがしっくり来るかなあ…。主役がどう、とかとは別問題で、単に持ち味として。
 ていうかまさきさんのティボルトが好みすぎて!!!
 ショーヴランのときとほぼおなじ感想になってしまう自分のボキャ貧ぶりがとても残念なのですが、とにかく、ああいうまさきさんが大好物です。歪んだ愛情とコンプレックスと執着心をむきだしにした、いさぎよく気持ち悪い粘着キャラ(←絶賛)。ナイフを見つめる表情があまりにも陶酔してて、ベロッと舌を出して刃を舐めないのが本当に不思議でした。よっ、タカラヅカが誇る蛇系男役!(←絶賛)
 みりおティボルトも中二感満載で病んでてよかったのですが、わりとふつうにZ-BOYだったので(笑)ちょっと新鮮味が薄かったかも。いや、そもそもZ-BOYがティボルトすぎたのですが!なんか赤いし中二だしナイフがお友達だし!
 公演を重ねていくうちに、Z-BOYプラスアルファの部分がもっと見えてくるといいなあ。キャピュレット夫人との関係性がもっとやらしい感じになってくるとみりおティボルトの魅力が増すんじゃないかと思うのですが(ショーヴランでロベスピエールとの対比がエロすぎたことを考えても!)、今回のすー様は前述のとおりアニメ系悪役の造形なので、ちょっと難しいかなあ…。

 ロミオはふたりとも違和感なく見られたのですが、まさきロミオは全方位に放たれるキラキラぶりに目を奪われ、みりおロミオはそれこそアニメから抜け出してきたとしか思えないビジュアルをひたすら眺めているうちに公演が終わってしまったので、キャラについては東京でまた観て考えたいと思います。
 とりあえずどっちのロミオも、ヴェローナ追放が決まったあと神父さまに抱きついて憔悴している姿が素晴らしくてハアハアした(えっ)。何あの「身も心も預けきってる」感じは!かわいすぎる!えまさんの神父様がまた包容力倍増で素晴らしかったです。お芝居も歌唱も、星版よりさらにさらにパワーアップされた感じ。

 今回いちばん意外だったのは、美穂さん。まさかああいう役作りで来るとは…!!
 『ロミオとジュリエット』の乳母の存在というのはいろいろな要素を持っていて、その中のどこを強調するかで演出意図が大きく変わってくる面白い役だと思うのですが、美穂さんの乳母は「道化」の役割がすごく強いように感じました。れみれみもコマつんもひとつのエッセンスとしてそれを表現してはいたんだけど、美穂さんの造形はそれをもっともっと突き詰めた形というか。
 あらゆる意味で、美穂さんだからこそできる役作りだなあ…と思いました。
 れみれみコマつんは、美穂さんのような役作りはしなかったし、たぶんできなかったんじゃないかと思う。ふたりはやっぱり「スター」だから。あと、美穂さんの徹底した戯画化は、あの圧倒的な歌唱力に裏打ちされたものだと思うから。あの超難曲ですら道化の余裕を感じさせる美穂おねえさま…すごい……!!!
 逆にいうと、美穂さんがれみれみコマつんのように「庇護者」「慈愛」の面を強く出そうとしても、おそらくできなかったのではないかと思います。いや、形としてはきれいにハマったと思うし、余裕でこなせると思うし、実際観る前に私が想像してたのもそういう乳母なのですが。
 でもれみれみにしても、コマつんにしても、「組子ならでは」の乳母だったんだなあ。というのを今回観てすごく感じました。個人的感傷も大いにあるとは思うのですが、れみれみはねね様との歴史とか、コマつんはずっと雪組男役としてやってきた中での確固たる立ち位置とか、そういうバックグラウンドあっての乳母だったし、星も雪もヅカファンのそういう先入観や思い入れをうまく利用してみせた(っていうと言葉が悪いですが)演出だったんだなあと。
 組子ではなく専科という立場から出演されている美穂さん、そしてある意味周りから浮くぐらい(笑)圧倒的な実力を持つ美穂さんの場合は、今回のような振り切った見せ方のほうが効果的だとイケコが判断したんじゃないかと思います。ただの推測だけど。
 それにしても、あんなにはっちゃけた美穂さんをはじめて観た気がする!本当新鮮で楽しかったなー。
 観ながらなんとなく「誰かに似てる気がする…」と思ってて、1幕後半で「わかった!メイクと表情が若干鳥居みゆきだ!」と気づいてしまい、しかも美穂さんが友近に似ていらっしゃるのはヅカヲタの共通認識ゆえ鳥居みゆきの件に気づいてからはもう「友近が鳥居みゆきの物真似をしている」ようにしか見えなくてちょっと平静な気持ちを保てなかったのですが次回はもう少しフラットな気持ちで観たいと思います!ていうか天下の美穂おねえさまになんてことを!本当に申し訳ありません…(土下座)

 演出の変更はいろいろあったけど、ごく個人的に、「きれいはきたない」のがおりあゆみポジ(キューピッド乳母にくっつけられる二人)(どなたがやっていたのか分からず…すみません)がすぐ離れてる!イチャイチャしてない!っていうのが興味深かったです。
 あと、雪版で微妙に不評だったロミオの衣装が改善されたかと思いきや改悪になってるところもあってプラマイゼロ!とか。マントヴァのマントがモフモフしてない!と安堵しかけたらなぜか裏地がテカテカ光ってたり。最後の白い衣装の柄が異様にガチャガチャしてたり。どうしてそうなった。
 歌のメロディライン、というかメロディに対する歌詞のはめ方もけっこう変わってますね。楊先生のこだわりなのかしら。
 それほど気になったところはなかったのですが、最後の霊廟でジュリエットが歌う「ロミオ、ロミオ♪」のくだりで装飾音符がついてなかったのはけっこう引っかかりました。あの「ロミー〜〜オ♪」っていう音の揺らぎが大好きなのに!なぜ!
 東京では星雪版と同じメロディに戻るといいなあ。

 フィナーレは色々とぶっ飛んでいて楽しかったです。\きれいはきたない!きたないはきれい!YO!YO!/的な^^イケコ^^^^
 みりお様のヒップホップの破壊力はんぱない(世界をひれ伏させる的な意味で)。そしてとしくん・まんちゃんがダウン系のダンスやたら上手くてカッコいい(笑)
 でもデュエットダンスはフレッシュでかわいくて素敵だったし、トップコンビお披露目っていいなあとしみじみ思いました。デュエットが始まる前、男役みんなが大階段のちゃぴちゃんをお出迎えしているように見える演出もすごくよかった!
 あと最近あらためて愛風ゆめちゃんのかわいさに開眼しているのですが(遅い)、フィナーレのアシンメトリーなボブっぽい髪型が超絶かわいくてメロメロになりました。本編のモンタギューの女もすっごいかわいくて終始釘付けだった…!
 最後のパレードも若さ溢れる感じで楽しかったです。みんながハート形のウチワ的なものを持って颯爽と降りてくるのもよかったし、銀橋にでるときの音楽が「世界の王」なのも若々しくてよかったし、まさちゃぴみりがノリノリしてるのもよかったし、なにより大階段にいるダルマの子たちまでハート形になってるのが!かわいすぎる!ハッピーすぎる!
 新生月組の出発おめでとう、と、素直に思える舞台でした。東京でまた観るのが楽しみです!
posted by 白木蓮 at 23:58 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 19, 2012

トップスター

 結局インフィニティもオーシャンズも仮面のロマネスクも、なんにも感想書けてないまま2週間以上が経過。だめすぎる。

 私がヘタレサラリーマンぶりをいかんなく発揮している間に、こんな発表が出ていました。

2012/02/14
月組の新体制について

この度、次期月組の体制が決定しましたのでお知らせ致します。
新生月組は、トップスター・龍 真咲、トップ娘役・愛希れいか、そして準トップスター・明日海りおを中心とした体制となります。尚、本体制での公演は、2012年6月22日に初日を迎える月組宝塚大劇場公演『ロミオとジュリエット』(潤色・演出/小池修一郎)からとなります。


宝塚歌劇団は14日、月組の新トップスターに龍真咲さん、トップ娘役に愛希れいかさんが決まったと発表した。また、トップ級のポジションとして新設した準トップスターに明日海りおさんが決まった。
龍さんは大阪府東大阪市出身。2001年に初舞台を踏み、月組に配属された。愛希さんは福井県坂井市出身で09年に初舞台。明日海さんは静岡市出身で03年に初舞台を踏んだ。
6月22日に宝塚大劇場で開幕するお披露目公演「ロミオとジュリエット」では、龍さんと明日海さんが主役のロミオ役とティボルト役を交代で演じる。
(2月14日時事通信)



 これは…なんというか………。

 私がタカラヅカを観はじめたころ(五組化直後ぐらい)は二番手さんがふつうに準トップと呼ばれていた記憶がありますが(おそらく新専科を境になくなったのかな?)
 今回の準トップはそれとは違う、「トップ級のポジションとして新設」されたものなんですよね。主役を役替わりだもんね。

 うーん。
 劇団がそういう選択をしなくてはならなかった、ということも分からないではないのですが
 でも、それでも、その選択は絶対にしてほしくなかった。というのが正直なところです。


 だってトップスターは唯一無二の存在だからこそトップスターなのに。
 トップスターが不可侵の頂点にいてこその、タカラヅカなのに。


 もちろんまさきさんがトップ、という形で発表されているのでそれにふさわしい演出は用意されるのだと思いますが(フィナーレとか)、でも役替わり…。
 しかも、雪組のときもそうだけどなんでロミジュリなんですかね。なんであの作品で役替わりさせようなんて思っちゃうんですかね。
 ロミジュリ大好きだからこそ、そこで「世界でただひとりの相手と出会う究極のラブストーリー」を純粋に楽しめないのがとてもとても悲しいです。他にふさわしい作品はいくらでもあるじゃん!『太王四神記』のタムドクとヨンホゲとか、『灼熱の彼方』のオデュセウスとコモドゥスとかさ!(えっ)(いや別に観たいわけでは…)

 しかしなんだかんだと両バージョンとも楽しみではあるわけで、結局どっちもウキウキと観にいってしまうであろうあたり、劇団の思うツボなのは分かってる。ファンて弱い。

 何はともあれ
 まさきさん、ちゃぴちゃん、月組トップスター決定おめでとうございます!
 生え抜きコンビのふたりから始まる新しい月組、楽しみにしています。





 (だがしかし、発表タイトルぐらい「新体制について」じゃなくて「次期トップスターについて」でちゃんと出してほしかった…まるでトップスターの発表がついでみたいじゃないの!><)
posted by 白木蓮 at 23:42 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

December 12, 2011

我が愛は山のアリスに

 師走まっさかりの今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。ちっとも更新できてなくてすみません…。私は相変わらず元気です!とりあえずFRaUの蘭寿さんが大変なことになってて「ちょっとニナミカ先生自重><」と叫びたいです!恥ずかしい//////

 さて、最近の観劇状況としては月組さんの全ツ&アリスを観たので、ちょこっと感想をメモっておきたいと思います。だからってこの記事タイトルひどい。


 『我が愛は山の彼方に』は、「植爺作品のなかではわりと好き」という認識が長らく自分のなかにあったのですが、長い年月のあいだにどうもその認識が美化されていたのか(笑)、最初の感想は「…これってこんなにつまらない話だったっけ…」でした。どうもすみません。
 まあ私が観たときは大劇場サイズだったし、ノルさんがブランコに乗ったりしてたし(笑)、何はなくとも桃の花の群舞が綺麗だったし、戦いとかも人海戦術を使えたし、てのがあると思うのですが。あと、こんなおぼろげにしか憶えていない私でも憶えてるような役が今回なくなっていてびっくりしました。ブルテとかジュリメとか、槍を回す2人組とか(あれはげんきくん=もりえ氏が1人で2人分を担っていたのでしょうか)。おかげで本当に役がない!宇月くんクラスでもあれしか台詞がないなんてひどい…!そんななか月組が誇る貫禄女優すー様が少女役というのも何か違和感があって、すー様がプリマさんの役をやってりっちーかみくちゃんが楚春じゃダメだったの?とか、いろいろ考えてしまった。

 とはいえやはり霧矢さんの存在感と包容力は素晴らしい!歌がうまいとか立ち回りがうまいとかだけではなく(それも凄いんだけど)、なんというか、ああいう大芝居をきちんと成立させてしまえる腹芸がさすがの霧矢大夢さんだなあと。
 蒼乃先輩の万姫も凛として美しかったです。万姫ってやりようによっては本当に「おまえ何がしたいねん!」って感じのイヤな女になってしまうと思うのですが、蒼乃先輩だったからこそ、イヤな女に見えなかった。だって蒼乃先輩は武人だもん。武人たるもの、お世話になったチャムガ様には仁義を通さないと!あのままヨヨと泣き崩れて秀民様と元鞘に戻るなんてこと、先輩の武人魂が許さないよね!仕方ないよね!死に際も本当にかっこよかった…。
 …しかし霧矢さんは1ミリも悪くないのですが、万姫がかっこよく果てたあとの秀民様の女々しさたるやひどい(笑)。脳裏に「ダイナシ」っていう文字が浮かんだ(笑)

 まさきさんのチャムガも素敵でした。私はまさきさんの声が好きなので、あの声が存分に活かされていてよかったなあ。霧矢さんと比べてしまうとどうしても前述の「腹芸」の部分が及ばない感じはあるのですが、それでもあれだけ大芝居が似合うようになったのは素晴らしいと思う。まりも万姫が仁義を尽くすに相応しい人でした。ビジュアルも、滴るような美しさ!

 ショーは、東宝で観たときはありがたいことにすごく前方だったので、今回1階後方で全体を観られてよかったです。楽しかったー!観劇から2週間以上経った今も、ときどき「ダンスロマネスク♪ダンス!ダンス!ロマネスク〜♪」と口ずさんでしまうレベルで好き(笑)
 そしてやっぱり蒼乃先輩のショースターぶりが圧巻でした…。きりまりを観ることができるのもあとわずかだと思うと切ない。今さらながらに、稀有なコンビだなと思います。


 『アリスの恋人』は、キャラ萌えしかないけどキャラ萌えだけは存分にできるというか、全編が「こういうみりお様を見たい(はぁと)」だけで構成されてるというか、みりお様萌えの同人誌読まされてる気分というか、とにかく小柳せんせいのみりお様に対するドリームが詰まりすぎていて大変だった(笑)。気持ちは分かるけれども!も!!
 しかしまんまとみりお様がかっこよかったですハアハア。ツンデレみりお様とか、制服みりお様とか、年下彼氏なみりお様とか、「忘れられないようにしてやるよ」って言い捨ててキスするみりお様とか、もう、笑うしかないぐらい「みりお様」でした。なんという完成度。

 小柳せんせいがすごいなあと思うのは、変な言い方ですが「自分の萌えに人を付き合わせるのがうまい」ところです。『めぐり会いは再び』のときにも書いたように、スタッフを巻き込むのも役者をノセるのも上手いと思う。実際のところは分からないけど、舞台を観ているとそんな感じがする。し、そういう舞台は観ていて楽しい。だってみんな楽しそうだったもん!みんながアリスの世界にいることを楽しんでいる感じが伝わってきて、客席にいても楽しかった。ゆりやくんかわいい!まんちゃんかわいい!珠城くんかわいい!ちゃぴちゃんもゆめちゃんもかわいい!
 そしてガチャ様がかっこいいの何のって。オープニングでガチャ様が登場して歌い出した瞬間から相当テンション上がってたのですが、本編もひたすらかっこよくてダンディでお茶目でかっこよくて、彼がマントを広げてお茶道具を取り出した瞬間には全私がガチャ様にひれ伏しました。素敵すぎる…小柳せんせいのキャラ設定に負けた…(´Д`;)
 演出面では、ティーパーティの場面がゴスペル調だったのが新鮮で面白かったなー。あれ好きです。あと、臆面もなくいろんな過去公演の衣装が出てきて「タランテラの蝶が!」「キャピュレット一族が!」「あわわ、ロッソ様が!」ってなったのも楽しかった(笑)


 次回月組公演のポスターを見るたびに切なさでギューンとなってしまう今日このごろですが、2011年の良い月組おさめでした。あ、まだタカスペもあるけど!
posted by 白木蓮 at 19:31 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 31, 2011

名実ともに、トップコンビ

 きりまり退団。


 誤解を招く言い方になってしまうかもしれませんが
 きりやさんがいなくなることよりもまりもさんがいなくなることよりも、きりまりというトップコンビをもう見られなくなってしまうことがじわじわと淋しいです。

 きりやさんは私がはじめてタカラヅカを観たときに下級生の超ホープとして頭角を現していた人で、私がはじめて好きになったマミさんの下でたくさん活躍していたシューマッハの一員でもあって、まりもさんは私がはじめてバウホールに足を運んだ公演(『それでも船は行く』)でヒロインをやってた人で、だからもちろんそれぞれに思い出も思い入れもすごくあるのだけれど
 そういう個人的な感傷以上に、今のきりまりが見せてくれている「トップコンビ」の姿が好きすぎて。

 タカラヅカのコンビとしてプロの舞台人としてひとりの人間同士として、本当に気負いなく、フラットに、向かい合っているふたりの姿が大好きでした。単独でも月組の「男役トップスター」「娘役トップスター」としてそれぞれ認められ、輝いているところが大好きでした。ストイックなきりやさんの雰囲気がまりもさんを前にすると柔らかくほどけるのも、あれだけ男前でカッコいい蒼乃先輩がきりやさんと組むと自由自在に寄り添うのも、大好きでした。このふたりを組み合わせようと思った劇団ってすごいなと心底思ってました。

 だからこその同時退団だと分かってるけど、でも、ああいうコンビは今後なかなか現れないんじゃないかと思う。本当に淋しい。

 タクG&吉正が、ふたりに最高の花道を用意してくれると信じて祈ってます。
posted by 白木蓮 at 18:53 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 28, 2011

アルジェの男

 月組『アルジェの男』『Dance Romanesque』、観てきました。

 お芝居、柴田先生と聞いて勝手に危惧していたのですが(すみません)楽しかった!振付もセットも綺麗だったし、話は分かりやすいし、娘役3人がきちんと描かれていたのもよかったし。シバティだけに最後の5分でとんでもない大どんでん返しがあったらどうしよう!と怯えてたけど、それもなかったし。唐突ではあるけれど、ああいうふうにしか終われないんだろうなと思えました。とはいえ、結末をまったく知らなかったので最後までドキドキしながら観れたのもよかった(笑)。

 ただ、やっぱり「出世のために女を手玉に取っていく野心むんむんの男」キャラがあんまり霧矢さんの持ち味ではなかったかな、という気はする…。どうしてもすごく大人で誠実であたたかみのある人に見えるのですよね。霧矢さんは冷徹な魅力も存分に持ち合わせているのは存じているのですが、今回はとてもいい人というか、「白キャラ」に見えました。
 まあそのあたたかみゆえ、最後の「愛ってやつが俺の胸をガンガン叩いてるんだ!」みたいなものすごい台詞が霧矢さんならではのハートフルさを伴って聞こえたりもしたので、これはこれでいいのかなと思った次第(笑)

 あと、霧矢さんのニンでなさを見て「他の組で観てみたいかも…」と一瞬思わなくもなかったのですが、しかしそうなるとまりもさんのサビーヌを観れない!まりもさんの「惚れたヤツさえ幸せになってくれりゃあ俺なんかどうなったっていいんだよ」的オトコマエ献身愛を観れない!それは困ります。とにかくサビーヌがかっこよかった。ナマ腹の素晴らしさは言わずもがな、とにかくキャラがかっこよすぎてどうしようかと思った。現月組におけるタクGのイケメンポジ(七帆さん@NEVER SLEEP→緒月さん@ロシアンブルー→十輝さん@記者と皇帝、のポジ)は蒼乃さんだと思う。「ジュリアンが俺を裏切っても、俺はジュリアンを裏切らない」。しびれる…ッ!(蒼乃さんそんなこと言ってないです)

 そして総督夫妻の謎のポテンシャル。あれはもう、月組の組長副組長じゃないとできません!とりあえず最強すぎる。あー様の飛ばしっぷり、リュウ様の無双ぶり、そして妻を指して「あれのよさは君には分かるまい」とか言っちゃうところも含めて完璧です。たまらんです。うん、あの人になら「食いついていこう」と思うよね。

 ****

 ショーはタイトルどおりダンス、ダンスで楽しかった!相変わらず中村Aは場面転換がひどいなあと思いつつも(笑)、満喫しました。
 とりあえずきりまりのダンシングスターぶりがすごい!月組のショーを観るといつも思うことではあるのですが、今回はそのかがいなくなったせいか(うっ…)特に二人のダンサーぶりが際立って見えました。霧矢さんの動きの美しさはもちろんのこと、まりもさんが踊り出すと本当に空気が変わるというか、一瞬にして場が引き締まる。かもめの動きの表現も美しいし、ノートルダムの場面もダイナミックで素晴らしかったです。振付もよかった!
 こんなかっこいいスター蒼乃さんをお嫁さんに従えてびくともしない霧矢さんがまた素敵だなあ、きりまりいいなあ、とあらためて思いました。

 全体的にまさきさんがミロワールのゆみこちゃんポジ(大勢で盛り上がったあとにぽつんと出てきて歌う人)で、あんまりおいしくなかったのがちょっと残念だったかなあ。みりお様も月色男子以外はあまり見せ場がなかったような…。ダンスメインのショーということもあって、どちらかというとダンサーが目に入りやすい作りになっていた気がします。ノートルダムのとしくんとか。月色男子のとしくんとか。要するにとしくんが好きなのか、ああそうだ。月色男子が銀橋に出てくるところで、としくん・まんちゃんから立て続けに目線をもらい(勘違い)、ぎゃあああ!となりました。まんちゃんの顔、タイプだなあ。
posted by 白木蓮 at 00:30 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 07, 2011

バラの国の王子

 月組公演『バラの国の王子』『ONE』を観てきました。

 『バラの国の王子』、わかりやすくかわいらしく気持ちのいいメルヘンで楽しかったです。
 舞台の進め方はほんとうーーにいつものキムシンだったけど(笑)、ああいう古典的なおとぎ話を語る上ではキムシン節が効果的に働いていたんじゃないかなと思う。物語の骨格がすごくはっきりしていて、絶対に裏切られない安心感、のようなものがあって、心地よく観劇できました。
 ただ、やっぱりあの方法で進行するには音楽がゆるやかすぎるというか、かなり冗長に感じられてしまう気はする…。『虞美人』のときも同じことを書いたけれど、虞美人は耳に残る歌が多かったのと、なんだかんだ言ってもあの舞台の雰囲気にあの大陸的なゆるやかさが妙にマッチしていたのと、結局のところ慣れてしまったのとで(笑)最終的に何とも思わなくなったのですが。今回は虞美人より時間が短いにもかかわらず、音の流れがすごく平坦に感じました。音楽で進行していく舞台で音楽があれだけのっぺりしていると、観てる側としてはけっこうつらい。。歌の旋律も、美しいけれどそれほど印象に残るものがない気がして、歌える人が多いのにもったいないなーと思ってしまった。もしかすると無意識にアラン・メンケン(ディズニー版『美女と野獣』)の印象と比較してしまっている部分もあるのかもしれませんが(笑) 
 ディズニーとの比較、というところでいくと、美女と野獣ではないのですがスカステの舞台映像をチラ見して勝手に『ライオンキング』的なパペット使いを想像してしまっていたので、思ったよりも家臣たちの動物に動きや表情がなかったのがプチ残念(期待しすぎ)。みんなピシッとフォーマルだしね。みりお様がもふもふしてない!みりお様に爪がない!と心の中で地団駄ふんだのはナイショです。

 とはいえ
 きりまりコンビが持つ「物語の主役」としての力、とりわけまりもさんのヒロイン力、にひたすら感服させられつづけた1時間半でもありました。
 いいお話だったな、たのしかったな、と絵本を閉じるように気持ちよく舞台を観おわることができたのは、ひとえにまりもさんが「ヒロイン」として正しく力強く存在していたからだと思う。それこそディズニーアニメのヒロインのように、美しく優しく勇敢で、そして意志の強いチャーミングなベルでした。村の男の子たちに愛されているところも、お父さんやお姉さまたちのくだりも、ひとり思い悩んで泣く場面も、動物たちも仲良くなるところも、ぜんぶすんなり納得できて入り込めた。すごく魅力的だった。
 何よりあの野獣に面と向かって「愛していません(キリッ」て言えちゃうとか!「おばかさんね、いくらおしおきしても足りないくらい」て言っちゃうとか!さすがですまりもさん。あまりのかっこよさに瞠目。お屋敷に行ったとき霧矢さんが「あなたがここのご主人です」って言うのとか、魔法が解けたときにみりお様が自分のことを「あなたの虎です☆」って言うのとかもツボすぎて参りました。蒼乃・ザ・BOSS!
 そんなまりもさんを包み込む霧矢さんがまた大きくて優しくて。
 まりもさんを家に帰して家臣たちに「彼女を連れ返しに行ってはいけない」と命じる場面、野獣の深い愛情と哀しみが押し寄せてきてうっかり泣きそうになりました。ほんとうに切なかった。
 タカラヅカ的に反則じゃないかと思うくらいなかなか登場しなくても、最後までずーっと野獣コスしてても、ちゃんと「ヒーロー」なところが霧矢さんのすごいところだなあと思います。もちろん、最後の最後に王子様に戻るところは正しく「タカラヅカのヒーロー」だったし!

 あと、期待ほどじゃなかったとはいえ動物たちがそれぞれかわいかった。みりお様がまりもさんにゴロニャンしてるのとかそのかが飛び跳ねてるのとか、でっかい小鳥さんのジャレっぷりとかがかわいかった。ニヤニヤ。指揮がまさかの佐々田せんせいだったのもテンション上がりました。ラブ一郎が東京に…ッ!(笑)


 ショーは、「パチスロ(違)のセットにあんなにお金かける余裕があるならもう少しプロローグのセットを…」とか「きりやさん、野獣のあとにユニコーン…延々とユニコーン…」とか思ったものの、踊るきりまりをたくさん見られたので満足です。あれだけ踊ったあとで息も切らさずに歌い、さらにまたビシバシ踊るきりまりはすごい!まりもさんのダンスは、ほんとうに水が器に添うようにぴったりと霧矢さんに合っていて素晴らしいですよね。霧矢さんのバネのあるダンスもすごく好きだなあ、とあらためて。
 パチスロ(だから違う)のセットは、きっと草野せんせいが「滑り台を滑るみりまさ」を見たかったんだよネ!と思うことですべてを納得することにしました(笑)。くそう、みりまさカワイイぜ。

 作品的に気になるところはちょいちょいあるのですが、わけても主題歌で挿入される「タカラヅカ」という単語に意外なほどの抵抗というか引っかかりを感じてしまい、自分でも驚きました。私の脳内において、いわゆる普通の「ショー」と「タカラヅカ礼賛レビュー」(タカラヅカグローリー的な)というのはぜんぜん違う次元に属しているので、普通のショーだと思って観ているものにいきなり「タカラヅカ礼賛」要素が混ざると、それがぐちゃぐちゃになるようでものすごく気持ち悪い…のかもしれない。自分でもよくわからないけど。『ワンダーランド』でも似たような違和感を感じたなあ、そういえば。

 それを除けば非常に楽しかったです。
 お芝居でミスター・モンキーが銀橋に躍り出た瞬間に泣きそうになり、ショーでもそのかのダンスを見るたびに「ああ、これが最後なのか」と思い、そしてパレードのエトワールを観て涙腺決壊。そのかのダンスが大好きでした。いつもいつも幸せな気持ちにさせてもらいました。
 たぶん月組観劇はこれが最後だけれど、千秋楽までそのかが元気で笑顔で踊りつづけてくれることを、そしてそのあとの人生もそのからしく進んでいってくれることを、心よりお祈りしています。

 ****

 これ書いてるときにちょうどCSでダンシングヒーローズやってたので、ちょびっと追記。

 DHバウが決まったときからきっとそうなんだろうなと思っていて、実際に観た方の感想を聞いてもきっとそうなんだろうなと思って、観なかったらぜったい後悔するだろうなと思って、でもそれを承知の上でバウ観にいかないことを選んだのですが…
 いまCS放送を見ながら、やっぱり後悔しています。そのかかっこいいよそのか。
posted by 白木蓮 at 23:38 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

July 04, 2010

ショーヴラン溺愛宣言

 星組の『スカーレット・ピンパーネル』を観た折に「ちえショーヴラン大好き!フランス革命万歳!」的な記事を書いたのですが(コチラ
 月組での再演、そしてまさきみりおの役替わりを観て、私はショーヴランという役そのものがすごく好きなんだなあ。ということを実感しました。

 というか、実のところパーシーがあまり好きじゃない…のですよね。たぶん。(小声)
 タムドクの「一人の女を幸せにできない男が、どうして大勢の人を幸せにできるだろう」という台詞を偏愛している私としては、女をほっぽりだして「大義」とやらに身を投じる男性をどうも信用できないのです。なんて夢見がち!(笑)
 あと単純に、日本人的に「外国の迫害された人を助けにいく」という感覚が掴みづらいのもあります。すごく勇気ある行動をしているんだということがアタマではわかるんだけど、精神の部分で理解しきれてないというか…。
 そのせいか、パーシーがイギリス貴族として優雅に過ごしている場面も「お気楽な貴族を装っている」ということが理屈では理解できるにもかかわらず、どうしても感覚的には「彼には逃げ場がある」と捉えてしまう。そりゃ活動で命を落とす可能性はあるけど、でも結局イギリスに戻ってきてしまえばフランス革命政府は手を出せないし、プリンスオブウェールズも守ってくれるじゃん?安全な逃げ場所があるわけじゃん?みたいな。

 その点、ショーヴラン。
 彼の愛と信念は実にわかりやすく、まっすぐ。平民の貧しさと苦しみを肌で感じながら育ち、文字通り命をかけて革命を実現させ、たぶん今も革命の夢を見続けている。彼に与えられた選択肢は革命の完遂か、それとも死か。他に逃げ場はない。
 彼がマルグリットを愛しているのはもちろん本当だと思うのだけど、その愛すら革命への執念に裏打ちされているような気がします。マルグリットが「私が愛したのは革命の夢、あなたはその一部だった」と言ったように、彼自身もマルグリットを「革命の夢」に重ねて愛しているんじゃないかと思う。美しき女闘士、の幻を追って。
 私がフランス革命贔屓すぎるのかもしれませんが、ショーヴランがかつて確かに見たはずの革命のきらめき、今も信じ愛している革命の理想、それが彼を魅力的に見せているのではないかと思っています。だからこそ「栄光の日々」であんなに泣いてしまうのだと思う。革命のパリと共に生き、戦いつづけるショーヴランと市民たちの「栄光の日々」は、本当に何度観ても号泣せずにいられません。「握り合った手の熱さ忘れない」とか!泣く!!(おちつけ)
 そのぶん、「外つ国の人」であるスカピン団のパートは冷静に観てしまっていたりするわけですが。このへんが、私がスカピンという作品をいまいち愛しきれない所以かもしれません。

 …ここまで書いてみてわかったけど、もしかして私のショーヴラン愛とはつまり「革命厨どうし気が合う」の一言に集約されるんじゃなかろうか(笑)
 まあいいや。とにかく好きです、ショーヴラン。

 ということで月組のショーヴラン。
 二人ともぜんぜん違うタイプのショーヴランで、でもどっちのショーヴランもアリだな、やっぱりショーヴランて良い役だな、と思いました。どちらの個性も柔軟に受け止めて良いほうに発揮させてくれる役、というか。もちろんそこにたどり着くまでに中の人たちがすごい努力をしたことは想像に難くないわけですが。

 まさきヴランとみりおヴランの違いを一言でいうとすれば、「みりおヴランは『このひと危険かも』と思いながらも言い寄られたら付き合っちゃうけど、まさきヴランとは付き合いたくない」です(何その上から目線!)

 まさきヴランとは付き合いたくない、つまり異性としてはナシだけど(おい)でもショーヴランとしてはアリ。全然アリ。むしろ大好き!だっていい意味で気持ち悪い!いさぎよく気持ち悪い!!(全力でほめてます)
 まさきのショーヴランを観ながら思い出したのは、『ハリー・ポッター』に出てくるスネイプ先生。立ち姿や台詞から滲み出るヌラリとした粘着質のオーラ、陰湿さ、そして何よりも重要なのは、彼の背後に強烈なコンプレックスが感じられること。
 スネイプ先生は学生時代ハリーのパパたちにいじめられたという過去が語られていますが、まさきヴランもたぶん「中学生のときイケてないグループに属していた芸人」なんだと思う(芸人じゃないです)。で、そのままだったらただの暗い大人になったかもしれなかったのが、革命に出会ったことで自分の生き方を見いだした。その歪んだ自意識、革命によって自分のアイデンティティを絶えず確認しようとしている必死さ、のようなものがまさきヴランには溢れている。
 私はみりおヴランが初見だったので、まさきバージョンを観はじめた最初のほうはどうしても頭の中で比べてしまう部分があったのですが
 「鷹のように」の後半、銀橋に出ながら「強い者だけが生き残る♪」と歌うところで、いろいろ考えてたことが吹っ飛んで「うわあこのショーヴラン好きだー!」と思ったのでした。それくらい強烈な個性とインパクトがあった。初見でメロメロになったみりおヴランが、そのあとで観たときにはちょっと物足りなく感じたくらい(笑)

 とはいえみりおヴランもやっぱり大好きで!
 とりあえず、ビジュアルがあまりに好みすぎてどうしていいかわからない(そこか)(うん)
 もとの顔立ちが完全にドンピシャだし(『二人の貴公子』とかもそうだったんだけど、思いつめた表情が本当にコムロさんそっくりな瞬間があって震撼する)、噂のエロ髭を装着してなお甘く美しいあの容姿ときたら。リュウ様ロベスピエールの隣に並んでる姿を見ると良からぬ想像がふつふつと…!あの並びは危険だなあ。
 そして「え、ロベスピエール様のペット?かわいがられてるの?」(言うな)と思わせるビジュアルの持ち主でありながら、あくまでもドSなみりおが大好きです。みりおはドSでナンボです。「マダム・ギロチン」とか「鷹のように」でキレた歌い方をするところとか好きすぎる。まさきアルマンに鞭を振るうところも大好きすぎる。
 みりおヴランに関しては何度か観る機会があったのですが、観るたびにどんどん良くなっていて感動しました。昨日のMy楽、1幕の「マダム・ギロチン」の「シュッ」てとこで完全にイッちゃった顔をした瞬間に射抜かれた…!!
 みりおくんはキレイだし何でも一通りできるから、ジャッキーにしろジェラルドにしろルドルフにしろ、わりと「自分の引き出しの範囲内」でそこそこのレベルに仕上げてしまえるのが良いところでもあり悪いところでもあったと思うのですが(新公トートは未見。観たかった…)
 今回はその引き出しにないものをたくさん求められ、たぶん大変なプレッシャーの中で役に立ち向かったことで、ショーヴランのあの凄みや切迫感が生まれたんじゃないのかなあと勝手にしみじみしました。まさきヴランもそうなんだけど、彼らが背負っているギリギリの重圧がうまく役にリンクしているというか。そういう意味でも、ほんとショーヴランていい役だなと思う。

 たまたまなのか何なのか、初演も再演もトップスターとはかなり学年の離れた二番手がショーヴランを演じていて、どのショーヴランも大好きなんだけど
 これだけ魅力的な役だからこそ、もしまた再演されることがあったら今度は「トップと拮抗する二番手」のショーヴランを観てみたいなとも思います。今までとはまた違う、それでいてやっぱり素敵なショーヴランになるにちがいない。

 そんな感じのショーヴラン語りでした。
posted by 白木蓮 at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 25, 2010

to be, or not to be.

 月組青年館『HAMLET!!』を観てきました。


 1幕が終わった時点では「宇月くんカッコイイらんはなカワイイ越リュウかっこいい越リュウえろい越リュウやばい越リュウちょうかっこいい越リュウえろい越リュウちょうえろい(;´Д`)ハアハア」という程度のテンションだったのですが(十分ヘンですよ)


 2幕終わったら、
 ボロッボロに号泣してました。


 「涙が流れる」とかそんなレベルではなく、声を上げて泣きじゃくりそうになるのをどうにか堪えている状態で、客席でものすごい顔のままヒーヒーしてて、席を立っても涙が止まらなくて、道を歩き出しても泣いていて、千駄ヶ谷の駅に着いてもまだ新しい涙がボタボタボタボタ垂れてきていた、という。
 我ながら気持ち悪い(笑)


 どうしてそんなに泣いたのか、うまく説明はできないのだけれど。

 美しかったのです。
 ありったけの体力と気力とをぶつけて、がむしゃらに『HAMLET!!』の世界に息づく人たちが
 ただもう本当に美しかったのです。

 ラスト、真っ白い衣装を着ていきいきと踊りまくる彼らを見ていたら、何かもう止まらなくなってしまった。
 その笑顔があまりにもキラキラしていてまばゆくて。



 タカラヅカはなんて美しい場所なのだろう、と、ずいぶん久しぶりに思いました。



 ****



 ほんの数日前、やっと雪組の大劇場公演を観て、ゆみこちゃんのお茶会にも行ったわけですが
 それについてどう書けばいいのか、未だに言葉を思いつけません。
 どう書いても自分の気持ちをちゃんと表せないような気がするし、どう書いても誰かを傷つけてしまいそうな気がするし。

 けれどあえて言葉にするならば、
 公演の内容がどう、演出構成がどう、ということとは全く別次元で
 そこにあったのはとてもとても異常な空間でした。
 「空気がなんとなく異様」とか、そんなことじゃない。
 世界を動かしている論理の根幹が、文字どおり「通常と異なる」。という意味で、異常。

 こんなことがあってはならない。

 そうとしか私には思えなかったし、その異常な事態を受け入れる覚悟も、周りの異常な空気を受け止める余裕も、私には全くありませんでした。
 ショーを観ながら少しだけ泣いたけれど、それ以外は芝居を観ていてもお茶会の場にいても友人たちと一緒にいても全然泣けなくて、代わりにただ重く苦しく冷たいものばかりが胸の底に溜まっていって、何を見ても何を聞いても辛くて辛くて、それでも泣けなくて、もう何も見たくない何も聞きたくないというような気持ちになって、なんだか鉄塊のごとく冷え固まった心の片隅で
 「もしかして私はこのままタカラヅカを離れてしまうのかもしれない」
 と思ったりもしました。
 こんな気持ちのままではもうタカラヅカそのものに対して無感動になってしまうだろうなあ、と。



 でも。
 それでも、タカラヅカはやっぱり美しい場所で
 年端もゆかぬ若い男役さんが玉の汗を垂らしながら立ち回りをしていたり、
 歌が得意な人がいきいきと良い声を披露していたり、
 歌が得意でないはずの人が全力で曲と歌詞に命を吹き込んでいたり、、
 それぞれがそれぞれの役に魂を込めて涙を流していたり、
 とんでもなくキラキラした笑顔で踊っていたり、
 超ロックな主題歌で「トゥビーオアノットトゥビー♪」というそのまんますぎる歌詞を熱唱していたり、
 越リュウがエロかったり、
 するのです。
 (なんか違うだろ)

 どれだけタカラヅカに絶望しても、
 やはりその圧倒的な美しさの前には無感動でいられないのです。



 ムラから帰ってきて以降どうにもモチベーションが低く、せっかく友会で当たった超良席だったのにテンションも上がらず、それどころか開演30分前ごろまで「きょう観劇する」ということすら忘れかけていたのですが(最低)
 仕事むりやり切り上げてタクシー飛ばして青年館に行ってよかった。
 オペラグラスの要らない席で、みんなの汗や涙や笑顔を観られてよかった。


 いろんな人といろんな巡り合わせに、ありがとう。
posted by 白木蓮 at 03:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 20, 2009

マッスルミュージカルを期待(本気)

月組 トップ娘役について

この度、月組次期トップスター霧矢 大夢の相手役に星組の蒼乃 夕妃が決定しましたのでお知らせ致します。

尚、蒼乃 夕妃は2009年12月21日付で星組より月組に異動し、2010年2月の月組中日劇場公演『紫子』『Heat on Beat!』よりトップ娘役として出演致します。


 別に触れたくない何かがあったわけではなく、単に触れるタイミングを逃していまに至る。


 まりもちゃん、トップ娘役おめでとう!!!


 太王四神記のカクダンはかっこよかったし、新公キハの安定感たるや素晴らしかったし、美しさも増していたので、彼女のトップは素直にうれしいです。
 ただ月組の事情が事情だけに、単純に喜びきれない部分ももちろんある…というか
 この状況下で落下傘させられるのは気の毒すぎるよな、とも思ってしまうのだけど。
 そして大坂侍だいすきだった私としては、こういうことになるんならチエまりも&きりねねで良かったやん!!!と思わずにいられないのだけど。
 でもおめでとう。
 実力ある二人なので、面白いものが見られそうで楽しみです。
 ショーでよくある男役トップVS二番手のダンスバトルとかを、きりやんVSまりもで観てみたい(どんなコンビなんだ)
 演出はサイトーくん、振付はKAZUMI-BOY先生でよろしく!!(親指)
posted by 白木蓮 at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 25, 2009

集合日

月組 退団者のお知らせ

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(月組)
瀬奈じゅん    ―すでに発表済み―
遼河はるひ
音姫すなお
城咲あい
麻月れんか
羽桜しずく
麗 百愛

       2009年12月27日(月組東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団



 これは………




 言葉もありません。
 一体どうしてこんなことになってしまったのか。
 そしてこれから月組はどうなっていくのか。




 淋しいというよりも悲しい。
 やるせない。
 そんな気持ちです。
posted by 白木蓮 at 23:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 10, 2009

めでたい

次期月組トップスターについて

この度、次期月組トップスターに霧矢 大夢(月組)が決定致しましたので、お知らせ致します。
なお、就任後初の公演は、2010年2月1日に初日を迎える月組中日劇場公演となります。



 きりやんおめでとうーーーーーーーー!!!!!


 もうほんと、それだけですよね。
 すべての宝塚ファンがこの発表を待ち望んでいたんじゃないかと思う。
 本当に本当におめでとうございます。
 よかったなああ。しみじみ。

 相手役さんが誰になるかでまた色々ありそうですが…
 きりやんと同じく、与えられた場所で与えられた役割を日々真摯につとめている人たちが、ちゃんと報われる人事であればいいなと思います。
posted by 白木蓮 at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

July 06, 2009

昨日まで僕の背中には翼があった

月組トップスター・瀬奈じゅん 退団記者会見について

月組トップスター・瀬奈じゅんが、2009年12月27日の東京宝塚劇場月組公演『ラスト プレイ』『Heat on Beat!』の千秋楽をもって退団することとなり、2009年7月7日に記者会見を行います。

なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。


 まだ別れの余韻でボーッとしたままニュースを見て、
 いちばんに思ったのが
 「ああ、こういうオフィシャルな記事でも『トップスター』の呼称が復活したんだなあ」
 ということだったのですが。

 公演タイトルでどれだけ覚悟をしていても、心の中で身構えているのとそれが現実になるのとでは全然ちがう。
 だって彼はトップスターだから。
 トップスターが変わるということは、ひとつの世界が変わるということだ。
 色も匂いも価値観も。
 世界を統べる者が変わるということだ。

 こうやって、時代が動いていくんだなあ。



 スターファイルのゆひすみがとてもとても可愛いです。
 ここでもまた、時代の流れる音がする。
posted by 白木蓮 at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 04, 2009

今ここにあるベスト

 月組東宝公演『夢の浮橋』『Apassionado!』、観てきました。
 赤坂だの青年館だのにうつつを抜かしていたせいで、考えてみれば今年初の東京宝塚劇場。
 あけましておめでとう東宝!!(遅)
 座席プレートが変わりましたねー。
 見やすくはなったけど、なんかデザイン的には前よりも垢抜けない気が…モゴモゴ。

 で、月組さん。
 1回しか観れないのに、源氏の素養もろくにないのに、タクGの日本物なんてマニアックそうなのに、ただでさえ顔分かる人が少ない月組さんでおまけに和物化粧なのに、予習ゼロで話が分かるだろうか…と心配していたのですが
 意外にも分かりやすく面白く、そして濃密で、みっちりと中身の詰まった感じのする舞台でした。これはリピートしがいがありそう。
 何より、舞台の絵ヅラが美しい!!
 衣装も装置も効果も、雅かつ艶やかでうっとり。
 視覚的におなかいっぱいになりました。
 大野くんらしいドロリとした部分は残しつつ大劇場作品に相応しいキャッチーさもあり、組子それぞれにきちんとアテガキもされているのが、観ていて心地よかったです。

 ショーはとにかく楽しかった〜!
 プロローグ盛り上がるし、黒燕尾かっこいいし、主題歌もテンション上がるし。
 中詰め後の銀橋(ダンシンフォーユーのともちんポジ)が専科様トリオだったりとか、斬新すぎてシビれました。すげー!!
 中詰めで男役がみんな女役になるのは知ってたけど、あんなふうに1人ずつ銀橋渡るなんて知らなかったからすごく楽しくて興奮したし。

 あひつん⇒でかいけど超美女。オカマバーの売れっ子的な
 まさき⇒あーいそういそう、こういうギャルちゃん
 マギー⇒新橋のビアガーデンで、ああいう外国人美女を見たことがあるような?(笑)
 もりえ⇒美女なのに、あんな衣装なのに、なぜか…「おかん」
 みりお⇒美女すぎ!かわいすぎ!!やばいムラムラする(おちつけ)
 リュウ様⇒あの…あの……(震)
 そのか⇒えっと、コメントしないといけませんか?

 てな感じで(どんなだ)見応えありまくりでした。
 銀橋の渡り方も、ひとりひとりのキャラにぴったりで!
 オチにそのかを持ってくるあたり、流石だなー(笑)
 きりやんがまた、上玉すぎて色っぽすぎてたまらんかった。瀬奈さん、どさくさにまぎれて触りすぎですよ!
 大変なキワモノぞろいの中、あいあいの美しさが一服の清涼剤でした(笑)

 みりおくんが可愛すぎて全体的にハアハアしたけど、後半の場面でもずっと女役なのはちょっとかわいそうだったかな。
 いや確かにものすごいキュートさでしたが。
 あの場面のまさきみりおが、赤熱海のマトアヤっぽくてちょっと面白かった。今にもまさきくんが
 「生まれてくる子供の名前は、ペドロが…いい…」
 とか言いながらセリ下がるんじゃないかと思った(笑)
 ていうか、あの場面のあさこさんは何だったんだろう(理解力不足)


 芝居・ショーの2作品とも、いまの月組だからこそできる…というか
 大野くんと藤井くんのデリカシーにより、いまの月組の特殊なありようを上手く生かした作品に仕上がっているような気がしました。
 トップコンビ至上主義の私としては、やっぱりいつもこういう体制だと居心地が悪いなーと思うけれども
 この月組ならではの良いものを見せてもらえた、という感じ。

 しのちゃんとチワちゃんのリフトがあったかくて、じんわり泣けました。
 がんばるタカラジェンヌはいつだって美しいな。


 さて皆様、次回は…
 法廷でお会いしましょう(ウインク☆)
posted by 白木蓮 at 22:54 | Comment(5) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 18, 2008

白い壁の宮殿

 月組日生劇場公演『グレート・ギャツビー』観てきました。
 原作を読んだことも初演を観たこともなく、完全に白紙の状態で臨んだのですが
 すごく良かった。面白かった。

 悲しいというにはあまりにやるせなく、淋しいというよりもむしろ虚ろな、でもたまらなく美しい物語。
 冒頭の明るく賑やかなパーティと、ラストの静かすぎる葬儀との対比がほんとうにほんとうに鮮やかで
 あのたくさんの人たちは一体どこへ行ってしまったんだろうと思いを馳せ、人生のgreatnessとは何なんだろうと切ない気持ちになりながら
 それでも人生のすべてをデイジーに捧げることのできたギャツビーはやっぱり幸せだったんだろうな、と思える。

 うーーーん
 観終わったあともいろんな感情が(自分の中で)交錯していて、たぶん今の私には理解しきれてない部分もあると思うし、上手くまとまらないんだけど
 とにかくひとりひとりの登場人物に嘘がなく魅力的で、小池氏の演出も素晴らしく、ほんとにいい舞台でした。
 何より、アサコさんが壮絶なまでにカッコ良かった。
 姿の美しさはもちろんのこと、ひとりの人を愛しつづける強さとか純粋さとか、狂気にも似たまっすぐさとか
 そういうものが光となって放たれているような。
 その光の矛先であるあいあいも、すごくキレイでした。



 ボキャ貧すぎてぜんぜん感想が書けないので、軽くメモ的なものだけ。

・車がちゃっちくなくて、ふつうに動いててびっくりした。ああいうの初めて見た気がする。
・「デイジー」っていう人と「デイズィー」っていう人がいるのがちょっと違和感(笑)あれはわざと?
・みとさんを久しぶりに見た気がして嬉しい。
・ソルさんすげー。
・汝鳥さんの演じ分けっぷりもすげー。
リュ、リュウ様がカッコ良すぎる…!!!!!
・ナチュラルに窒息しそうでした。何なんですかあの色男。むしろエロ男。
・一色氏がなぜかちょっと汐風幸さんに見える。
・ゴルフコンペの曲がどっかで聞いたことある感じだなあと思ったら『シトラスの風』の「花占い」で、しかもそれに気づいてからよく見ると振付も妙に似てた(笑)
・「神の眼」の演出が神すぎる。
・できればリピートしたかったです。
posted by 白木蓮 at 23:29 | Comment(3) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

June 01, 2008

パステルカラーといぶし銀

 月組『ME AND MY GIRL』観てきました。
 うおお、無条件に楽しい!!!
 やっぱミーマイはいいですなあ。
 なんたって曲がいい。オーヴァーチュアが流れた瞬間から胸が高鳴って、2日経った今でも、ついつい口ずさんでしまうわ。
 ランベスの盛り上がりぶりもめちゃくちゃ楽しかったです。


 出演者に関しては、とりあえずリュウ様がステキすぎてしびれた(笑)
 ななな何ですかあのダンディなヘザーセットは…!!
 「古い家の執事」が持つクレバーさ、従順さ、寡黙さ、したたかさが最高に美しく表現されていたと思います。いやんカッコイイ☆

 全体的に、軽い…という言い方は適当でないかもしれないけれど、コメディタッチでパステルカラーのお芝居なので、その中でずっしりと存在感を放ついぶし銀な方々に惹かれました。
 リュウ様のヘザーセット、きりやんのジョン卿、そして最初の場面のマギー&もりえたん(笑)
 マギーともりえたんにはずっとヒゲつけててほしかった…。激烈ダンディだったぜ。

 ジョン卿は、なんだかもうひたすらにキュートで超キュンキュン来たなあ。
 特にランベスへサリーを訪ねていく場面はどこもかしこも大好き。娼婦に誘われるところといい、サリーに対する温かさといい、ブラウン夫人とのやりとりといい。
 ジョン卿って意外と歌が少ないのね〜と残念に思ったりもしつつ、しかし「愛が世界を回らせる」はやっぱり素晴らしかった!!
 イイ声聞かせていただきました。酔っ払うジョン卿もラブリー☆

 ヘザーセットやジョン卿に反応しまくる自分を悟って気づいたのですが、私はなんていうか、この作品に流れる「英国的なるもの」が非常に好きみたい。
 勿論「英国的なるもの」というのはあくまでも、イギリスに行ったこともない私がイメージするステレオタイプなイギリス、ということなんですが。
 私たちとはほど遠い、優雅で形式的で、それゆえ滑稽な世界。
 ヘザーセットもジョン卿も、「優雅で形式的で、それゆえ滑稽」なオジサマたちだもんなあ。
 なのでこの作品でいちばん好きな部分は「イングリッシュ・ジェントルマン」の場面と、ご先祖様たちの場面だったりします。あそこに流れる独特の空気が好き。
 2幕のはじめのほうで、マジメに会話を交わしている人たちがみんな手に手にクロッケーの木槌を持っていたりだとか、ああいうどこか非日常的なテンポもツボにはまる。

 久々に(というか、実はナマで宝塚版ミーマイを観たのは初めてかも)この舞台を観て、私にとってミーマイが特別なのはこういうところなのかな、と思いました。
 ブロードウェイ作品にはない何か。
 伝統と形式を重んじる世界に生きる人たちの窮屈さやユーモアや、ふと羽目をはずす瞬間の楽しさや、その日常を外側から眺めるときの何ともいえないおかしみ、がとても好きです。
 最後にはビルもサリーもみんな、その「伝統と形式」に乗っかってハッピーエンド!というあたりも何だかイギリス的だなあ、と思う。勝手に。
 そしてそれが私にとっては妙に心地よい(笑)

 とにもかくにも、あれこれ考えず素直に夢をみられる舞台でした。
 楽しかったーーー。

 唯一気になったのは、役が少なくてアンサンブルが多いわりに、コーラスがあんまり…迫力ない…?(小声)
 音響や席の問題もあるのかもしれないけど。
 確かに東宝の音響はひどいけど。
 せっかくのミュージカルなので、もっともっとどーんとみんなの声が出てくると楽しいだろうなあと思います。今後に期待。

 ジャッキー役替わりも観たいし、また行ってきます。
posted by 白木蓮 at 15:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 05, 2008

ずっとそばにいたのよ

月組主演娘役 彩乃かなみ退団のお知らせ

月組主演娘役 彩乃かなみが、2008年7月6日の東京宝塚劇場公演 UCC&シャディミュージカル『ME AND MY GIRL』の千秋楽をもって退団することになりましたのでお知らせいたします。

なお、退団記者会見の模様は当ホームページで追ってご紹介いたします。

 ニケのただならぬ透明感と美しさは、このせいだったのか…。

 オサ様、シビさんに続いてまたひとり、タカラヅカの誇る歌声が去ってしまう。
 サリーの「Once You Lose You Heart」と「Take It on the Chin」、思う存分に堪能したいと思います。
 ミュージックサロンも絶対やってほしいなあ。
 
 そして
 今年も来年もその先も、クリスマスが来たらあのクリスマスCDを聴いて
 毎年毎年、かなみんのことを思いだすと思う。
 最後まで素敵なディーヴァぶりを見せてください。
posted by 白木蓮 at 21:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 28, 2008

翼の行く先

大空祐飛ディナーショー(追)

※その他の出演者が決定いたしました。

<タイトル>未定

<構成・演出>中村一徳

<出演者>(花組)大空祐飛
     (花組)桜 一花、初姫さあや、華耀きらり、白華れみ

 イティカさあやきらりレミタン…………!!!!
 なんてカワイコちゃん揃い。
 いいないいなーーー!!ゆうひ先生ウハウハ!!!
 (・∀・)ノ

 ****

 ご無沙汰していてすみません。
 更新が滞ったのは、あまりにも部屋が寒くて寒くて机の前に長時間座っていられなかったからです(くだらなさすぎる)
 ボーッとしている間にゆうひくんが花組生になってしまった…。
 まさにあれよあれよという感じですな。

 ブログには書きそびれましたが、『A-"R"ex』も『HOLLWOOD LOVER』も観てきました。
 たまたま両方ともマミさんと同じ回に観劇。
 最近月組はあまり観ていないので、ゆうひくんの組替えにあたってもそれほどの感慨はない、と思っていたけれど、それでも劇場でマミさんの姿を見てしまうとなんだかいろんなことが甦ってきて困った。
 日々めまぐるしく変わっていくタカラヅカという世界の中で、私がタカラヅカファンになった頃からずっと変わらなかった「月組の大空祐飛」という存在は、少なからず私の拠りどころだったのかもしれないなぁ、と。
 ま、ただのセンチですね。うん。

 ハリラバのステファーノはカッコよくて軽やかで洒脱なお兄さんだったけれど、私にとってのゆうひくんは、「THE 夜もヒッパレ」でマミさんの後ろで踊っていた、ポーカーフェイスの美少年です。いつまで経っても。
 なんで舞台よりアレの印象のほうが強いんだろうなあ、我ながら(笑)
posted by 白木蓮 at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 30, 2007

まほろば

 お誘いをいただきまして、やっと月組観てきました。

 ら、

 東宝でオヅキ&ソルーナさんに遭遇!!!

 デッヘヘヘ(´∀`*)
 うれすい〜〜〜〜。
 もうもうもう、ブライアン様とモートン様と悪役ふたり揃っちゃって何やってるんですか!!(観劇だろうよ)
 オヅキさん長身が目立っててメチャクチャかっこよかったです。
 いつもかなめくんと並んでいるので見過ごしがちだけど、痩せたよなあ…。

 ****

 さて、月組公演『MAHOROBA』『マジシャンの憂鬱』。
 ショーも芝居も深く考えずに観られて大変楽しゅうございました。
 ちょっと前まではハリーの大劇場芝居って空間をスカスカさせちゃうので苦手だったんですが、愛短につづいてマジシャンもすごく空間の使い方が心地よかった!!
 セリや盆がすごく効果的に使われてんなーと。
 話は、まあ、その、いろいろと突っ込みどころ満載でしたが…
 そんなことを気にしていたらタカラヅカは観られまいよ。
 あさきりが超可愛かったので満足です。

 そして
 いろいろ「何でやねん!」と思いながら観ていたにもかかわらず、
 突然あいあい復活してて「おーーーーい!!」と思ったにもかかわらず、
 きりあいの場面でうっかり泣いてました(最近こういうパターン多すぎ)(80期に弱いんだろうか)

 きりやんの愛があまりにストレートで真摯で、泣けた。
 ハリー芝居の霧矢さんてカッコいいよなあ。って、ファビエルさんしか知らないですけど。
 あの包容力は何事!?
 一瞬すべてを忘れて、彼の愛情あふれる台詞に酔いしれました…。

 かなみんが声低くてオトナでいい女でしたなあ。
 やっとこういう役が回ってきて良かった!!
 あのハスキーボイスすんごい好きです。
 ああいう、強そう(というか事実強い)(チカラが)だけど実は脆くて繊細な女性…というキャラも大好きです。
 正しくハリーヒロイン。

 月組の若い人たちはよくわからないのですが、まさおくんは相変わらずオイシイとこにいるなーと感心しました。これが龍真咲クオリティ(私の中で)
 シビさんとマヤさんをああいうふうに使うなんて贅沢すぎ。面白かったけどちと勿体ない。
 ゆうひくんは役不足だった。
 ていうかあの5人組はいろいろ勿体なかった。
 インパクト強烈だったのはソノカ。男役としてイイ役かどうかはともかくとして(笑)


 ショーは、とりあえず出演者のみんなお疲れさまーーーー!!!
 と一人一人ねぎらって回りたいくらい体力消耗激しそうでした。
 あれで2回公演やってるのか。すげーな(素)

 内容は『宙FANTASISTA!!』の日本神話バージョンって感じでしたが(おい)、やってることは相当クオリティ高いですよね。
 ただ、その凄さが伝わりにくい…というか、凄いことしてるわりにはそれがタカラヅカの舞台に映えてないというか。
 パフォーマンスのレベルが高いことと、タカラヅカ的に面白い舞台であることって、必ずしもイコールではないんだなぁと思いました。
 それでも面白かったし、月組の団結力を堪能できたし、謝先生振付のガチなダンスをたくさん観られたのはすごく嬉しかったんですけど。
 古事記を知らなくても楽しめる舞台だったのも良かったなー。
 琉球の場面が楽しくて好きでした。

 きりやんとそのかのダンスはやっぱり素敵ーーーーー!!!!
 特に霧矢さん、あんなキレイにピッチターンする人を見たことないです。美しかったです。

 タキさんマヤさんバン様の存在感がすごすぎて、無駄にセンター見逃した瞬間多数。
 あとはですね、あの電飾は別にいらないかな…的な…(口ごもる)

 まあ、今日いちばんビックリしたのはフィナーレ群舞のタキさんとマッチ先輩の立ち位置だったりするんですが。
 そ…そこに入っちゃうんだ…?(笑顔)
 クオリティ高いなー月組(・∀・)ノ
 リュウ様とエリさんは相変わらずオトコマエでやんした。

 こんな感想しか書けなくてすみません。月担の皆さま本当にすみません。
 2階からも観てみたいので、もう1回観ると思います。
 以上!!
posted by 白木蓮 at 22:52 | Comment(5) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

July 04, 2007

リベンジ

 年末年始の月組さんキタ!!!
 オギー&景子たん。う、うらやましい。
 いや、今までの作品運を考えればこれでやっとトントン…というかまだ足りない気がしますが(;´Д`)

 オギーの一本物芝居なんてものすごく久々な気がするんですけど!!
 たーのーしーみーーー。

 個人的願望としては、きりやんがオギー芝居に出て毒と痛みに満ちたキャラをやってくれるといいです(真顔)
posted by 白木蓮 at 14:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

June 14, 2007

押しかけ女房(脳内で)

 鳥居又七の嫁になりたい。


 と、わりと本気で思っている白木蓮ですコンバンワ☆
 (どうですかこの無節操さキャパシティの広さ!)(開き直った)
 又七つぁんの膝に寄りかかって、心底幸せそうな顔で
 「死ぬまでこうしてられたらええのに…」
 と呟くねねちゃんが愛おしすぎるのですが、ほんっとに、ああやって死ねたら幸せだよなぁとシミジミ思っている自分がちょっと怖い。
 いま「あなたの理想の死に場所は?」って訊かれたら
 「またひっつぁんの腕の中」
 とか真顔で言っちゃうね。うん。

 ということで、今日も青年館に行ってしまったわけなんですが。

 あーもう、きりやんカッコいいー。
 顔キレイー。
 歌うまいー。
 ハスキーボイスー。
 青天似合うー。
 又七さんステキー(何から何まで)

 しかも!!
 彼の嫁になれば、
 あのムキムキ・プリプリ・ツヤツヤなナマ脚を!!!

 拝 み 放 題 ☆

 ・:*:・(*´∀`*) ・:*:・
 (何かいろいろ間違ってる)

 何だあのふくらはぎ。と太もも。
 うわあ触りてえ…
 独占してえ…(悶々)

 いやあ、フィナーレはマジ悶死しかけました。
 着流し姿でバシッと決めたらエレキがギュイ〜ンと鳴る…という始まり方がすでにツボ直撃なんですが、
 音も振付もかっこよくて激しく好みなんですが、
 なんつっても脚!!
 きりやんの脚!!!
 み、見せすぎです。霧矢さん。
 あの引き締まった、でも弾力のありそうな肉感。
 ビシッと縦に入った筋肉の線。
 たたたたまんねえ(どんどん文章が変態チックになっているような…)

 あの脚とか、頬とか骨格とか、色っぺえ唇とか、高い鼻先とか、きりやんの容姿のディテールには妙にリアルな色気があって
 でも例えばキムのようにその色気をダダ漏れにしてるわけじゃなく、本人の男役としての芸風はあくまでストイックというか禁欲的(笑)で
 それなのに時々、その芸風の底から本来持っている色気がチラチラと見え隠れするのがなんとも倒錯的でそそられます。

 はー。意外なところでトキメキすぎて心拍数上げてしまった…(息切れ)

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 周りの芝居もそれぞれハジケてて楽しかったです。
 「芝居の月組」なんつうキャッチコピーはもはや死語なのかもしれないけど、でも芝居心のある下級生がいっぱい。
 月下級生はまったくわからんのですが、熊田さん(彩央寿音くん)とか幽霊男(朝凪麻名くん)とか、みんな声もできてるし上手いなーと思いました。
 佐吉(海桐望くん)・おきみ(蘭乃はなちゃん)も頑張ってたし、マギーの子分3人組もよかったし。

 専科お二人の大活躍は言うに及ばず。
 マヤさんとチャル様はやっぱり偉大だ。醸し出す空気がすでに可笑しいもん。
 あと個人的には山崎さん(かえこ氏)が非常に好きでした。

 二番手できる人が複数いて、それぞれ華やかなのも贅沢。
 マギーの歌声は艶があっていいなぁ。ていうか声でっけー!!(笑)
 もりえくんの思い切った役作りも素晴らしいですが、フィナーレでは打って変わって男前なのもステキング。
 マサキくんのキラキラ感は出そうと思って出せるもんじゃないですよね。自然と惹きつけられる。
 「誰からも愛されるキャラ」だけを武器に(それも自覚的に)、したたかに生きてる姿がちょっとリアルでした。でもホント憎めないの。

 あーーー、楽しかったー。
 これだからタカラヅカはやめられん。
posted by 白木蓮 at 23:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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