November 21, 2012

この歌が扉ひらき あなたを解き放つよう

 音月桂・舞羽美海サヨナラショー。
 当日ついったーでも少し呟きましたが、本当に、本当に素晴らしいサヨナラショーでした。
 事前に「これ歌われたら泣いちゃうな」って思ってた曲(「君がそばにいる」とか、オネーギンのみみちゃんの曲とか、「心から心へ」とか)がほぼ全部入ってたのですが、それだけじゃなくて、すごくあったかくてすごくチャーミングで、キムミミらしいサヨナラショーだった。
 いっぱい泣いたけどいっぱい幸せでした。

 …いろいろ書こうとしてみたのですがうまく書けないので、とにかく曲ごとに順を追って、憶えていることをメモっておこうと思います。曲目とか順番とか間違ってたらすみません。


@エメ(ロミジュリ)

 あの印象的な前奏が始まった瞬間からぞわーっとなったのですが、幕が上がって舞台のセンターにたたずんでいるキムラさんが本当に美しくて…。
 衣装は柔らかなエメラルドグリーン。雪組カラーですね。
 途中でみみちゃんが出てくるかなと思いきやずっとキムラさんソロだったので「あれ?」となったのですが、いま考えると、ロミジュリのときはあくまでも単独トップ&ダブルヒロインだったわけだし、そこから始まったトップ人生を振り返るにはソロという形が正しかったのかもしれない。

A世界の王(ロミジュリ)

 そこから曲調が変わり、おなじくエメラルドグリーンの衣装を着た組子たちが集まってきて「世界の王」に。
 これ、何がうれしかったって、ほぼデフォルトのモンタギューメンバーで構成されていたことです。チギまつはもちろんのこと、モンタギューみんな出てて、振りとかもそのままで、うわあ…ってなった。あすくんの側転とか(笑)
 ゆりん・みうと・れのちゃん・のあちゃんが抜けているぶんはひーこ・レオ様・イリヤくん・あだちゅうがキャピュレットから特出。94期大活躍でした。
 キムチギまつが銀橋に出てきてじゃれてる姿とか、まっつさんのエエ声ソロとか、本当にひとつひとつがなつかしくて楽しくて…
 昨日のことみたいだな、と思いました。ちゃんとみんなが時を経ていることは分かってるんだけど、でも、昨日のことみたいだな、と。あっという間すぎてやっぱりよくわからないや。

B君がそばにいる(仮面)

 モンタギューズと入れ替わりにみみちゃんが出てきて、デュエット。みみちゃんのドレスが真っ白でお人形さんみたいでめちゃくちゃかわいかった…!
 銀橋に出てきてふたりで向かい合って歌うところ、東京仮面千秋楽のおなじ場面でキムラさんの目から涙がボタボタボタボタ落ちていたことを思い出しました。サヨナラショーのキムラさんは(たぶん)泣いていなかったけれど。
 この曲本当にきれいで大好きだなあ。こんなときに言うのもあれですが、よくイベントとかで「月夜歌聲」が歌われているときにも思うんだけど、児玉作品って曲だけ取り出して聴くとほんとに素晴らしいですよね…。

Cシトラスの風

 本舞台にゆめみさんセンターで娘役群舞(ドレスの色が何段階かグラデーションになってましたがゆめみさんの色はゆめみさんだけ!)、そして銀橋にはみっさまが出てきてソロ。
 銀橋でみっさま→まっつさん→そして青い衣装に着替えたキムラさんの歌い継ぎ。大変な耳福でした…。
 ラストはゆめみさんも銀橋に出てきてくれて、同期4人揃い踏み。
 となみさんMSのオープニングがやっぱり「シトラスの風」で、あのときはとなみさんセンターでキムゆめみのシンメだったな、とか思い出したらすごく泣いてしまった。いまの84期も大好きです。

Dニコライとプガチョフ(黒い瞳)

 そのままキムまつだけが銀橋に残り、橇の場面のデュエット。
 全ツのときに比べて、まっつプガチョフの度量がはるかに深く大きくなっていてすごかった…。
 そういえば全ツのころのまっつさんはまだまだああいう大役に慣れてなかったのかもしれないな、と今さら思いました。あれから数々の大きな役や父親役を経て、こんなにも大きくなったんだなあ、と。かなわぬ事ですが今のキムまつでもう一度『黒い瞳』を観たかった。素晴らしいデュエットでした。

Eはじめて愛した

 キムラさんがひとり残り、「はじめて愛した」の主題歌(たぶん)を。
 実は私この歌をまったく覚えていなくて、ずーっと何だっけ何だっけって考えながら観ていて、歌い終わるころにようやく思い出したのでした。すみません。はじめて愛したといえばあの石ころソングばかりが印象に残っていて…。
 でもバードはいままでに観たキムラさんのなかで5本の指に入るくらい好きです。なのに憶えていなくて本当にごめんなさい。。

F忘れ雪

 さらに「忘れ雪」。これはもうイントロドンで分かりました。児玉作品って曲だけ取り出して聴くとほんとに(ry
 なんかね、脚本はやっぱりアレなんだけどどうしても忘れがたい公演なんですよね。まだまだあか抜けなかったみみちゃんとか、かなめ姫の組替え発表のこととか、オヅキさんも今は雪組にいないんだなとか、いろんなことが頭を駆け巡りました。
 曲が始まってから、水色のドレスを着たみみちゃんが盆回りセリ上がりで登場。歌っているキムラさんの周りをひらひらと舞うみみちゃんを観て、『忘れ雪』のころからなんて綺麗になったんだろう…とあらためてジンワリしてしまった。そういえばキムミミのデュエットダンスをはじめて観たのも『忘れ雪』だったなあ。未だに印象に残っているデュエットダンスのひとつです。

GMy Life(シュガノン)

 「忘れ雪」の終わり、キムラさんにそっとみみちゃんが寄り添ってポーズ。
 …からの、みみちゃんの手首をつかんだキムラさんがみみちゃんの顔をのぞき込みながらかすれた声で
 「いろんなことが、あったね…」
 と歌いだした「My Life」が、もう。
 キムラさんの「いろんなことが、あったね…」でクシャッと笑ったみみちゃんの顔が、もう。
 そこからみんなが出てきて「My Life」大コーラスに。
 なんとなく、ヒメコマを観てたら泣けて泣けて困りました。コマつんのJもプルートも、ヒメ様のザザも大好きだったな。ノンノンシュガーのあの空間が大好きだったな。その真ん中にいたキムラさんが眩しかったな。

HRoyal Straight Flash!

 チギタさんセンター、両脇に杏奈先輩とハウルでRSF主題歌!
 曲が始まったとたん自然発生的に手拍子が。これはもう、あの曲を聴いたら手拍子せざるを得ないよね(笑)
 トランプ衣装の杏奈先輩がめちゃくちゃ可愛かったです。ハウルもキメキメでかっこよかった…!

Iキッチュ(エリザベート)

 シルバーっぽいギラギラの衣装のキムラさんが、鼻歌を歌いながら登場。
 これは…ルキーニ…!!!!
 なんていうか、なつかしいとか切ないとか淋しいとかあらゆる感情を凌駕して、ひたすらに「また会えた」ことがとてもうれしかったです。ちょうどこの2日前にシアターオーブでエリザガラコンを観ていて、わたさんルキーニがすごく素敵で、でもそれと同時に「キムラさんルキーニに会いたい」と強く強く思っていたのですよね。だから、それが叶ったということが単純にうれしかった。やっぱりキムルキ大好きなんだもん。
 キムルキーニは美人の写真を撮るかわりに、まさかの美人の写真を配るという斬新なスタイルでした(笑)。音月桂さんのサイン入りブロマイド。「美人ですねー」って言ってた(笑)
 客席降りして写真を配りながら歌っていて、客席ももちろんノリノリで手拍子だったのですが、前楽ではキムラさんが珍しく歌詞飛ばしてて。
 たしか「鏡に映る自分の顔と どちらがきれいか比べたのさ♪」のところが、「フンフンフフーン♪(鼻歌)エリザベートは王妃になる♪」みたいな感じでした。
 そのときに、ああもしかしてキムラさん緊張してるのかな、と思った。実際はどうなのかわからないけど。

Jオネーギンのみみちゃんソロ

 真っ赤なドレス(実際にタチヤーナで着てたやつ…かな?)に着替えたみみちゃんが、銀橋を渡りながら『オネーギン』の歌を。
 この歌大好きだったんですよね…ていうかオネーギン大好きだったんですよね……。みみちゃんのことはその前から好きだったけれど、みみちゃんに惚れたのは『オネーギン』のような気がする。
 いまの、このサヨナラショーでのみみちゃんのタチヤーナをトド様がどこかで見てくれたらいいな、とすごく思いました。トドミミも好きだったなあ。

KBrotherhood of Men(H2$)

 RSF→キッチュ→オネーギンの間おりていた幕(キムラさんのサインの電飾がついてた)が上がると、紗幕のむこうに大階段が。
 大階段センターに、白いお衣装のキムラさんが板付きになっていました。
 衣装がドンカルロスっぽいシルエット(かぼちゃ的な)だったので、あー最後はやっぱり「心から心へ」かな、と思って早くもウルウルしていたら、
 「いいかげんなやつ…」
 キムラさんが歌いだしたのはまさかのブラザーフッド。
 そして下手袖から舞台中央にチョロチョロと出てきたのは、黒燕尾にバドメガネをかけたチギタさん(笑)。渾身のww顔芸wwwww
 そこから男役がみんな出てきてコーラス。
 ノーブルな黒燕尾で決めた雪男たちが、本舞台に降りてきたキムラさんをセンターにグチャッと固まって肩組んで左右に揺れてたあの光景が…
 かわいすぎて、まぶしすぎて、いとおしすぎて、忘れられません。
 曲後半からはピンクドレスの娘役ちゃんたちも出てきて、みんなでブラザーフッド。
 ほんとにほんとに楽しかった。かわいかった。

L心から心へ(ドンカルロス)

 そして静かなコーラスから始まる「心から心へ」。
 あの優しいコーラス、そのなかに響くキムラさんの美しいソロ。
 もともとあの曲を聴いたらパブロフの犬的に条件反射で涙が出てしまう私なのに、あんな局面で歌われたらもうどうしようもない。いま書きながら思い出しているだけでも泣きそうになります(ちなみにスタバなう)(迷惑)
 かろうじて声が出るのをこらえる、ぐらいな勢いで嗚咽してしまった。止まらなかった。
 泣きすぎて記憶のなかの光景もなんとなくぼやけているのですが…
 でも、本当にあたたかくてきれいな空間でした。

 ****

 以上、たぶんすごく偏った感想ですが、思い出せるままに書き連ねてみました。
 東京でも、自分の納得のいく形でお見送りできたらいいな。

 これを書いている2日後には東京初日です。
 すべての人にとって幸せな公演になりますように。
 「私からあなたへ 遠いところへと この祈りが届くよう」
posted by 白木蓮 at 01:29 | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 23, 2012

Many Rivers to Cross

2012/04/23
雪組トップスター・音月 桂 退団会見のお知らせ

雪組トップスター・音月 桂が、2012年12月24日の雪組東京宝塚劇場公演『JIN−仁−』『GOLD SPARK!−この一瞬を永遠に−』の千秋楽をもって退団することとなり、2012年4月24日に記者会見を行います。

なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。







 いまだに、自分が目で追っている文字の意味がよくわからない。



 …なんで?



 誤解を恐れずに言ってしまえば、たぶん、私がいまいちばん好きな人が退団発表をしたとしてもこんなショックは受けていないだろうと思います。
 いずれ来るそれが、来るぞ来るぞと身構えていたらチクッと刺してあとからじわじわ広がっていくようなものだとすれば(本当の「そのとき」にどうなるかはまだ分からないけど)
 きょうのは、普通にてくてく歩いてたらいきなり後頭部を鈍器で殴られたみたいな。


 いろんな、いろんな、いろんなことがあってようやく雪組を心底幸せな気持ちで観られるようになったいま
 本当にこれからだと思ってたし、この先の雪組が楽しみで仕方なかったし、覚悟なんて1ミリもできてなかった。
 キムラさんにはこれからの雪組を率いていく権利も資格もあるし、同時にそうする義務も責任もある。
 押しつけがましい言い方だけれど、本気でそう思っていました。
 そして何よりキムラさんの舞台が大好きでした。あの歌声、あの笑顔、あの光、あの毒。ちっちゃいときから、「この人は一体どこまで行くんだろう」と観るたびに思わせてくれた、あの狂気。



 もっともっと観ていたいのに。観られると思ってたのに。

 音月桂というスターは、こんなふうに退めていい人ではないはずなのに。



 今ブログを振り返ったら、「音月桂」カテゴリでいちばん最近更新したのがトップスター就任記事
 それとか、そこからリンク張ってたアルバトロス記事とかを読み返したらなんだかもうわけがわからなくなって声をあげて泣いてしまった。




 私にとっての雪組の、ひとつの時代が終わるのだと思います。
posted by 白木蓮 at 23:44 | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 28, 2010

彼がいるかぎり

雪組次期トップスターについて

この度、雪組次期トップスターに音月 桂(雪組)が決定致しましたので、お知らせ致します。



 よかった…。

 ほんとうによかったです。



 いま書くべきことなのかどうか分かりませんが。

 ゆみこちゃんの発表があり
 ハマコさんたちの発表があり
 ミズ先輩とみなこちゃんの発表があり
 雪組ファンでいることすら辛くて辛くてたまらない、と思ったとき、私の脳裏に常にあったのはアルバトロスのときに自分が書いた
 「キムくんがいるかぎり、私は雪組を観ることをやめないだろう」
 という言葉でした。
 かつてそれはただの予感だったのに、いつしか私は自分の言葉にがんじがらめにされていました。雪組のキムくんから目をそらしてはいけない、この目で見届けなくてはいけない、とでもいうような。
 それぐらい、ここ数ヶ月キムラさんを見ていることはつらかった。ミズ先輩もゆみこちゃんもキムラさんも大好きだからつらかった。彼のために泣くことも笑うこともできなくてつらかった。お茶会さえ、終始明るくて楽しいお茶会だったのにつらかった。
 公演中のカフェブレイクも最近流れているロングインタビューも見るのが怖くて、録画したまままだ1度も見ていません。

 アルバトロスのとき、この公演はキムくんにとって大きな試練だ、と思ったけれど
 それよりもずっとずっと苦しい試練が彼を待ち受けているなんて、あのときには想像すらしませんでした。

 試練はこれからもつづくのでしょう。
 でも、その痛みも苦しみも、たぶんすべてを飲み込んで彼はトップに立つのだと思います。笑顔で。
 だから
 キムくんがいるかぎり、私は雪組を観ることをやめないでしょう。






 音月桂さんへ。

 雪組トップスター就任、おめでとうございます。
posted by 白木蓮 at 20:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

November 10, 2009

進化するK

 どさくさにまぎれて、音月桂ディナーショー『The K-ing.DOM −進化するK−』を観てきました(どさくさにまぎれすぎ)
 日曜日に行って、月組さん観て、DS行って、夜行バスで帰ってきて、そのまま仕事、みたいな。
 ここ数年は避けて通っていた弾丸ツアーでさすがにぐったり。
 でも、無理をしてでも行ってよかった…!!!
 本当に幸せな、夢のようなひとときでした。

 1曲1曲の細かい演出などはほとんど憶えていないのですが
 とにかく良い意味でサイトーくんらしい(笑)全体的にポップで明るく、生命力に溢れた感じのDSだったなぁというのがいちばんの印象。
 稽古場風景から予測できたように選曲がキャッチーだったことも勿論あるんだけど、それ以上に全体の空気が若さスパークリング!というか。
 (ぜんぜん関係ないんですが、エキサイターでもまあくんが「若さスパークリング♪」って歌ってるのにちっとも赤面しないのはなんでだろう…笑)
 コーラスメンバーも若くて可愛くてハジケてるし、キムくんもすごく溌剌としてて、しっとり系の曲も重くなりすぎずに聴ける感じ。
 何よりキムくんスキーとしては、(当たり前だけど)最初から最後まで歌いまくるキムラさんを堪能できたのが嬉しかった!
 ポップスからスタンダードまで何でもござれ的な。
 キムくんの歌は重くはないけれど「濃い」ので、すごくお腹いっぱいになる(笑)
 個人的にはガツンとビート刻む系のポップスがいちばん好きだなと思いました。クイーンとか。

 ほんと記憶がごちゃごちゃなので、セットリストを見つつ簡単な覚え書き。です。


【Ksメドレー】
 ♪序曲(東風)
 ♪KOIのブンブンダラー
 ♪Karma Camereon〜女の子の気持ちは分からない
 ♪白い霧の中で −K×K presents−
 ♪KONO胸のときめきを


 やばい、すでにどんなだったか憶えてない(笑)
 冒頭はKにまつわるいくつかの所以曲のメドレー、ということで。
 しょっぱなからガンガン飛ばす感じの曲調。
 印象的だったのはやはり「Karma Camereon」かな。ドリキンでここの部分が大好きだったので懐かしかった!!
 「K&Kプレゼンツ」というのは、作詞の公文健先生&作曲の岸一眞先生という、イニシャル「K・K」のお二人が書き下ろして下さった曲だそうです。


【K-nave】
 ♪カリオカ
 ♪朝日が昇る前に


 カリオカは、『Rio de Bravo!!』のカリオカ。
 キムくんが歌うとなんか新鮮。
 本公演とはまた違う、熟しきる前の(笑)色気があってよかったです。
 「朝日が昇る前に」は、ギャツビーの曲?
 同じ日の午前中に月組公演を観て泣いたせいもあると思うけど、1年前、日生劇場の2階席から見ていた風景をやたら鮮明に思い出した。
 すごくストレートに届いて、琴線に触れてくる歌声でした。


【K-iss】
 ♪Kiss of life
 ♪Winding Road
 ♪Kissして


 このへんからサイトーボルテージ全開(笑)
 私としても、友達とドライブ中にヘビロテしてた曲とか友達が結婚式で歌ってた曲とか、そういう思い入れのある曲が多くてすごく楽しかった!
 タカラヅカで平井堅を歌う人といえばオサ様ですが(勝手なイメージ)、キムラさんの「Kiss of life」もめちゃくちゃイイ。
 軽やかで色っぽくて、力の抜き加減が絶妙でした。
 「Winding Road」の弾むようなリズム感も、「Kissして」のハジケっぷりも好きだー。

 ここのコーナーは、男役を含めた下級生4人が膝丈のウエディングドレスを着てたのも可愛かったなあ。
 あゆっちと雛ちゃんのウエディングなんて、それだけで眼福☆
 レオくんとイリヤくんもラブリー。
 そのあとのMCで、衣装の感想を求められたレオくんが
 「最初で最後にならないように…」
 と可愛い声で言ってたのが面白くて爆笑が起きてました。


【K-ing.DOM】
 ♪FLY ME TO THE MOON
 ♪Fiveメドレー


 FLY ME TO THE MOONは軽く洒脱な感じで。
 メンバー5人が大はりきりのFiveメドレーは、もうやりたい放題!(笑)
 フィンガー5(「恋のダイヤル6700」「学園天国」「個人授業」)とかジャクソン5(「ABC」)とかアクア5(「AQUAの地球」)とか。
 ジャクソン5つながりで、マイコーの「スリラー」も。ネタっぽかったけどカッコよかった!
 キムくんの衣装がアクアコンで着てた軍服風ジャケットで、他の4人もアクアっぽい黒のパンツスタイルで、その5人が「AQUAの地球」を振り付きで歌ってるのを見たらなんだかめちゃめちゃ泣けてしまいました。
 どうもアクアコン以降、アクア関連については涙腺が弱い。

 ここでは下級生4人がキムくんを差し置いてセンターを取り合う、という演出があって、センター取られてアワアワしてる振りのキムくんが超かわいかった〜。
 でも決して本気で困ってるふうじゃなく、アワアワしててもどこか余裕が感じられるのがキムラさんクオリティ(親指)

 あゆっちと雛ちゃんは二人とも低音域がしっかり出る人なので、こういう地声で歌えるポップスがはまるなあ。
 のびのびと楽しそうに歌ってたのが印象的でした。


【K-iosk】
 ♪キッチュ
 ♪ミュージカル・リクエスト


 今まであまりDSというものに行ったことはないけれど、このコーナーは今回ならではだったんじゃないかと思う!
 まずはキムくんが「キッチュ」を歌いながら客席から登場。
 キッチュは替え歌になっていて、ちゃんと憶えてないんですが
 「集められたミュージカルナンバーは4曲!
  なぜこんなにミュージカルを集めたのかって?」
 みたいな歌詞が。
 「さあさあ(歌を)買った買った、お買い得だよ!
  …あ、お支払いはもちろんVISAカードで☆」(上着からVISAカードを取り出してニヤリ)
 といった小技も効かせつつ練り歩くキムルキーニ。
 どういうことだろうと思っていたら、なんと、キムくんが4曲の中からお客さんに1曲選んでもらうのでした。
 トランプのようなカードを4枚出して、1枚ずつ説明しながら幸運なお客さんの前へ。
 曲目は「グランドホテル」「ハウ・トゥ・サクシード」「ミー&マイガール」「ウエストサイドストーリー」だったかな?
 1枚ずつ読み上げるたびに客席から「おお〜」という声が(笑)
 お客さんが決めかねて沈黙していると
 「悩みますねぇ〜」
 とか言って余裕の表情で客いじりをするキムくん。
 私が観た回は「ハウ・トゥ・サクシード」を選ばれたのですが、それを聞くやいなや
 「お買い上げありがとうございます。あ、そうそう記念にサインを」
 と、その「ハウ・トゥ・サクシード」のカードにサインをしてお客さんにプレゼントされてました。すげー!!!
 で、バンドに合図してHOW TO〜を熱唱。
 ということは4曲歌えるように準備していて、その日その日で3曲は捨ててしまうということなのですね。なんという贅沢な…!!
 ちなみに、マイナーかなと思いつつ私もHOW TO〜希望だったので、それが叶ってすごく嬉しかったです。

 11/11追記;
 コメントでご指摘いただきました。4曲の選択肢ですが、「グランドホテル」「ハウ・トゥ・サクシード」「ミー&マイガール」、そしてもう1曲は「ガイズ&ドールズ」でしたね。さやさま、ありがとうございますー!!


【K-indness】
 ♪忘れ雪
 ♪Love Me tender


 忘れ雪が(いろんな意味で)思い出深いのはもちろんのこと、ラブミーテンダーもなんとなくシュガノンを思い出させる曲なので、ここでは一転しみじみムード。
 「忘れ雪」、やっぱり曲はすごく好きだなあ。キムくんの音域に合ってるし、切ない曲調も好きです。
 未だにあのチェロの音色が耳の底に残っているような気がする。
 ラブミーテンダーも良かった…!!
 キムくんは英語を「英語っぽく」歌うのが上手いなあ、と、妙なことに感心したりしました。耳がいいんですね、きっと。


【K-een】
 ♪慕情
 ♪Your Song


 …うわあ知らない曲になるとさっぱり記憶が消える…。
 どちらもかなりしっとり歌い上げる系の曲だった、ような、気がする。おぼろげ。
 「慕情」はダンスも挟みつつの大ナンバーだったと思います。

 
【K-night】
 ♪明日へのエナジー
 ♪The K-ing.DOM
 ♪I was born to love you


 ここでもあゆっち&雛ちゃんの低音ヴォイスが大活躍。
 かっこよかった!
 「明日へのエナジー」は、もちろんキムくんの初舞台公演の名場面でもあり、ベルリン公演では出ていた場面でもあり
 私はリアルタイムで観たわけではないけどファンになりたての頃に何度となくビデオで見た場面でもあるので、もう無条件になつかしくて感動しました。
 キムくんのしなやかで骨太な歌声は、こういう曲にも本当に似合う。

 「The K-ing.DOM」はテーマ曲。
 ボレロではないけどちょっとボレロっぽいというか、これもしっかりビートを刻む感じの力強い曲調ですごくキムラさんに合ってたと思います。
 歌詞まではちゃんと聞いていなかったのですが、あとからキムくんが語ったところによると、
 「この宙の下に生まれて」
 とか、宙組で初舞台を踏んで雪組に来て…みたいなキムくんの生い立ち(?)を反映した歌詞になっているらしい。
 TCAミュージックで配信されたらまたじっくり聴きたいと思います。

 そしてラストがクイーン。
 最後を飾るのに相応しい曲でした。
 loveとかlifeとかpowerとかpassionとか、いろんなものが凝縮されて音と一緒にはじけるような。
 まぶしかった。

 明日へのエナジーからこのラスト曲まで、一見曲のイメージにそぐわないような軍服衣装だったのが印象に残りました。
 アクアの場面で着てたような「軍服風ジャケット」じゃなくて、本当に軍服。
 真っ白で、キラキラ光ってきれいで、肩のところからちょっと羽根が生えてるようなやつ。娘役さんも白いドレス。
 最初はそぐわないようにも思えたんだけど、でも不思議なことに、そのノーブルな衣装とパワフルな歌ダンスとのバランスが絶妙で!
 真っ白キラキラな軍服が与えてくれる外側からの陶酔と、キムくんの歌声やみんなの踊りが喚起する内側からのエナジー。
 それが見ている自分のなかでバランスよくせめぎ合って、なんかすごく「タカラヅカだ〜!」というカタルシスを味わえました。うまく言えないんだけど。
 人海戦術が使える本公演ならばあの曲にあの衣装はいらないと思うんだけど、このステージにおいてはとても効果的な演出だったと思います。


【アンコール】
 ♪My Life


 アンコールは『ノン・ノン・シュガー!!』のジョニー。
 あのベージュっぽい革ジャンで登場してくれました。
 記憶のままの少年らしい姿で、でも記憶よりもひとまわり細く引き締まった姿で。
 なんかもうジョニーの衣装を着てきたキムくんを見ただけで泣けて、おまけに曲が感動的だからまた泣けて、客席で号泣。
 幸せでした。

 ****

 以上。
 なんかシーサーのメンテに阻まれたりしてたため(言い訳)微妙なタイミングと微妙なテンションですみません。
 とにかく、舞台からたくさんの笑顔とパワーをもらえて本当に楽しかった!!
 CSで流れるのが今から楽しみ。
 東京で行かれる方、楽しんできてくださいね〜☆

 ****

 ここから下は、単なるホテルへの愚痴。
 超うざいです(予防線)




 お茶会や宿泊で利用したことはあってもDSは初めてだった宝○ホテル(伏せ字にする意味があるのだろうか)、
 宴会サービスはまさしく、聞きしに勝る…という感じでした。
 何が衝撃的だったって、ワインを頼んだら
 最初のスパークリングワインが入っていたグラスにそのまま白ワインを注いでくれた
 ことだ。
 いや、まあ私の味覚と嗅覚ではそこまで味の違いが分からなかったからいいんだけど…。
 ていうかそれ以前にスパークリングワインの炭酸が抜けかけていて、甘めの白ワインみたいだったんだけど…モゴモゴ。

 配膳が始まった時点で「どうしてスパークリングがシャンパングラスじゃなくてワイングラスに入ってるんだろう」とやや疑問に思ってはいたのですが、そしたらこんなオチ。
 いくら何でもちょっと斬新すぎる。
 そもそも今までに行ったことのあるミュージックサロンや巴里祭だと、タンブラー・シャンパングラス・ワイングラス2つがもともとセットしてあって、何も言わずとも魚のときは白ワイン、肉のときは赤ワインが出てきたように思うのですが…
 まあタカラヅカファンの場合はそこまで飲まずに残す方も多いだろうから、グラス全部揃えるのは非効率的なのかもしれないけど。
 でもなー。ワイングラス使い回しはさすがになー。
 ちなみにお肉が来たときに赤ワインを頼み、「もしやこの(スパークリングワイン→白ワインを経た)グラスに赤ワインがそのまま注がれるのか!?」と軽くワクテカしたのですが、さすがにそれは新しいグラスで注いで下さいました。よかったよかった。

 他にもいろいろいろいろ気になる点があったんだけど、グラスでびっくりしすぎて忘れてしまった。
 それなりの事情はあるのだろうとお察ししますが、客側としてはショー、お料理、そしてサービスの対価として決して安くない料金を払っているわけで
 ショーを心地よく楽しむためにも、その前のディナーは是非とも心地よいものであってほしいなと思ったのでした。愚痴おわり。
posted by 白木蓮 at 23:55 | Comment(6) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

June 19, 2009

お祝いケーキの詳細が気になる

 書こうと思ってることを全然書けてない上にフレンドパークも録画しただけでまだ見てませんが、
 寝る前にとりあえず一言。


 キムくんお誕生日おめでとうーーー!!!


 きっと組のみんなにお祝いしてもらって、キムくんらしく賑やかな誕生日になることでしょう。
 全国の名物スイーツが雪組稽古場に集結すること間違いなし☆

 良い誕生日を、そして良い1年を過ごされますように。



 コメント・メールのお返事が滞りまくっていて申し訳ないです。
 週末には必ず…!!!
posted by 白木蓮 at 02:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 11, 2009

サラッと流して

 雪組さんも公演中だというのに、こんなにブログさぼってていいのか。いやよくない。(反語)


 週末の空き時間に全ツ赤熱海の感想を書いてみたりしてたのですが、もうすぐ終わるというときになってブラウザごと文章を飛ばし、完全に意気消沈しました。
 で、数時間前
 リベンジとばかりにもう一度書いてたらまたしても飛びました。中詰めあたりで。
 ・°・(ノД`)・°・
 どうしてですか?やっぱりシェルかわいいかわいいって書きすぎたのがいけなかったんですか?それでミワ様のお怒りを買ったんですか?(いや訊かれても)

 というわけで、完全にやる気なくしたのできょうは別のライトなネタを。
 赤熱海は…今週中に書きたい…(がんばれオレの海馬)


 唐突ですが「今回のキムくんの髪型が素敵すぎて困るよね」って話です。はい。
 いや、ムラ初見の頃からこのへんでギャーギャー騒いでたので、いまさら?という感じではあるのですが。
 そして心なしか、長さやボリューム感はムラ序盤がいちばん私好みだったような気もするのですが。

 しかし依然として、今回のキムくんの髪型は今までのマイベストであります。
 ちょいウザ長めナチュラルサラサラ髪。イイ…!!

 羽根さしてるのも、ゾロの帽子かぶってるのも、フィナーレのダンスで布を巻いてるのも、ついでに言えば舞踏会できちんとセットしてくるとこ(サラサラではないのですが顔がやたら美形)も好きだけど、やっぱり死に際の、何もつけてない状態が好きだなあ。
 入り出とか見てても、キムくんがあのナチュラルヘアで出てくるとテンション急上昇ですよ。かっこいいー。

 きょう更新されたVISAのイメガページも、かなりなサラサラ具合で映ってて相当だいすきです。うふ。
 おまけに前回につづきトナミさんネタを…!!!
 ありがとうキムラさん!!!

 そんな私が、ここ数週間でもっとも萌えた写真。
 それは歌劇5月号の105ページ。


 雪組大劇場の楽屋取材、仲睦まじい84期のスリーショットなのですが
 ここのキムラさんが…

 サラサラベルナルド髪+エロヒゲの最強コンボを繰り出しております。

 ゾロの影の恰好で、ゾロとおなじヒゲを付けてるんだけど写真撮影だから帽子と仮面は外してみました、というショット。
 舞台では見ることのできない幻のショット。

 エ…エロすぎる……!!!

 あの顔は反則すぎますよキムラさん。
 たたたたまらーん。

 お茶会にも是非是非ベルナルド仕様で来ていただきたいと祈る今日このごろです。
 …なんかそういう日にかぎって、気合い入れてセットしたりもしくはカットしちゃったりしちゃいそうでとても不安(笑)
 キムくんはそういうのハズさない人だと信じてますが…どうだろう…頼む…!!


 以上、
 ブログからは全く伝わらないと思いますが担当組公演中でノリにノってる白木蓮がお伝えしました☆(公演レポとかはないのか)
 それではまたー。
posted by 白木蓮 at 23:31 | Comment(3) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 09, 2008

三月九日

 鍋奉行さんにお誘いいただき、2度目のキム茶に参戦してきました〜。

 …いやあ可愛い。
 本当に可愛すぎる(´∀`*)
 あのクルクル変わる表情を見てるだけでも飽きないし、サービス満点だし、トークは無駄がなくて面白いし、歌い出すとカコイイし、ほんとに楽しくて幸せな時間でした。
 フィラントと同じで、彼のオーラは周りをまばゆい春に染めてしまう。

 最後に歌ってくれたのが公演のナンバーではなく最近の邦楽で、ふだん(おそらくは)歌い慣れていないはずの曲だったのですが
 音程もブレスも盛り上げ方もカンペキと呼びたいほどの素晴らしさで、声もよく出ていて、忙しい中このお茶会のためにちゃんとお稽古して歌い込んできてくれたんだろうなあ…というのがすごくすごく伝わってきました。
 そんなところも大好きだよ。

 ****

 しかし今回いちばんびっくらこいたのは、
 「フィラントとアルセストが仕事をしている」
 ということです。
 フィラントは広告業、アルセストはレストラン経営をしているそうな。
 てっきり大学出て親の金で遊び暮らしているニートだとばっかり思ってたよ…(笑)
 ていうか、公園で合唱したりピクニック行ったりしてる場合じゃないだろフィラント!仕事して仕事!!(笑)

 お茶会の帰りは、「今回の公演ポスターはフィラントが作ったに違いない」という話で勝手に盛り上がりました。
 フィラント「アルセストはジャグリングね!ほら、笑って笑って!!!」
 アルセスト「あ…あははっ」(困惑のあまりキレた笑顔)
 フィラント「お、笑った!いいぞ〜そのまま行ってみよう!!!ハイッ!!」
 みたいな。
 アルガン様もフィラントから玉乗りの玉に座るよう指示されて、「なんで俺様が玉乗りの玉なんだYO!!」とものすごく気に食わないんだけど結局言われるがままに座っちゃって、でも精一杯キザってみてるの。
 もちろん空中ブランコで膝抱っこもフィラントのアイディアね。
 「マルキーズちゃんはあの衣装着てみよっか。どうせならジョルジュのお膝に抱っこしてくっついちゃおう!!おっ、いいよいいよ〜その太腿!!おいおいジョルジュ、そう照れるなって☆」
 というノリで、あの春うららなポスターが出来上がったわけですねー(すべて脳内妄想ですので悪しからず)

 いやはや楽しかった。
 ご一緒させていただいた雪メイツの皆様、ありがとうございました☆
posted by 白木蓮 at 23:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 20, 2007

音月桂凱旋祭り

 ただいまー。
 鴻巣行ってきました。

 いやもう、その、

 めちゃくちゃ盛り上がった…!!!

 あんなに盛り上がってる全国ツアー公演を観たのは初めてです。本当に。
 ただただ、あの場に参加できたことが幸せ。
 幸せすぎて心なしか肌がツヤツヤピカピカしてるのは気のせいかしら、うんそうね(自己完結)

 きょうの公演がものすごく良かったなあと思うのは、いわゆる千秋楽とかのように「いつものファンがいつものノリで盛り上がってる」んじゃなくて
 「いつものファンと地元のファンが一体になって盛り上がってた」こと。
 様々なバックグラウンドを背負ってあの場にいた人たちが最終的に同じ温度で爆発する、その沸点まで、雪組のみんなが運んでいってくれた。

 ていうか、端的に言うと音月祭りだったんですがね。
 キムすげー。鴻巣すげー。
 今日だけはキムが主役だったと言っても過言ではない。
 キムくんを迎える地元の熱さと、それを盛り立てる組子たち&一般ファンの熱さに、なんか…凱旋公演っていいな、としみじみしました。

 まずね、会場に入った瞬間からすごいんですよ。
 花だらけ!!

kohnosu.JPG

これはごく一部。

 地元のいろんなコミュニティから「音月桂さん江」というお花が、もうずらーーーーっと。何本くらいあったのかなあアレ。
 どこの新装開店ですか?と思うくらい、おびただしい数の花がロビーを彩っておりました。

 昼は3階てっぺん、夜は1階3列目(!)という席で観たのですが、どちらの時も、周りにヅカファンと非ヅカファンがほどよく混在してて。
 きょうの客席の何割かは、確実に「タカラヅカをよく知らないけどとりあえず鴻巣出身のスター・音月桂を観にきた人」たちだったと思います。
 プロローグでキムくん出てくると「どこ?」「左から二人目!」とかいう声が聞こえてくるんだもん(笑)
 そのあとの場面でも、土方さんがしゃべり出すと「あれ?あれがそう?」みたいな。

 でもね。
 いくら地元の後援が篤くても、いくら音月桂という「地元の星」に関心があっても、肝心の本人に相応の魅力がなければ何の意味もない。
 最初はワクテカしてた人でも、タカラヅカのノリについていけなくなって、あるいはキムくんに興味をなくして、途中で飽きちゃったりするかもしれない。

 音月くんと雪組の皆さんは、その危うい観客層を完全に自分たちの手元へ引き寄せ、最後までグイグイと引っ張りきりました。
 すごい集中力だった。
 客席から押し寄せる期待と重圧とを全部プラスのオーラに換え、尋常じゃない求心力で光り輝いてたキムくん。
 そんな彼が「サンキューこうのす〜!!」と盛り上げまくった中詰めのあとにたった独りで出てきて、でも踊り始めたら一瞬にして劇場の空気を変えてしまった貫禄のトップスター・ミズナツキ先輩。
 キムセンターの白い総踊りで、キムくんに向かって「鴻巣タウン!!」(←私にはこう聞こえた)と掛け声をかけていた組子のみんな。
 カーテンコールで思いっきりキムをフューチャーしてくれた組長さんと、それをウハウハ見守っていたミズとな。

 別にキムくんの身内でも何でもないですが、ナガさんが埼玉出身の4人(よっこさん、ゆり香さん、シナボン、にわにわ)を紹介したあとで
 「そして、ご家族ご親戚ほか地元の皆さま、お待たせ致しました。
 こんなに大きな羽根を背負って鴻巣市に帰ってまいりました、音月桂でございます!」
 と言ってくれたときは感動で鳥肌立ちました。
 客席がまた、盛り上がる盛り上がる。
 お辞儀してみたり、照れ隠しにちょっと面白いポーズを取ってみたりしてたキムくんですが、それでも拍手が終わらないので最終的には素で真っ赤になってました。
 舞台化粧の上からでも赤くなってるのが分かるって…どんなだ(笑)

 夜公演に至っては、4人を紹介し終わったナガさんが
 「そして……(笑顔でキムを見る)」
 とタメた時点ですでに大拍手でした。止まんないの。
 客席からヒューヒュー掛け声とか飛んじゃってんの。
 もうひたすら照れまくるキム。
 両手を挙げてキャイキャイしてるトニャミと、手放しの笑顔で嬉しそうに拍手してるミズ先輩。
 本当に、自慢の雪組です。

 ミズさんが夜の挨拶で、
 「この鴻巣での公演を、私たちは一生忘れません!」
 みたいなことを言ってた。
 私も忘れません。
 カーテンコールのあの盛り上がりは、キムくんだけじゃない、雪組全員のガッツとハートが生んだ宝物だと思う。
 鳴りやまない大きな拍手に、なぜか涙がこぼれて仕方なかったです。
 幸せだった。キムくんの大きな二番手羽根がまぶしかった。

 きょうパレードでミズさんが出てきたとたん、あまりの羽根のデカさに客席がざわめいてましたが(笑)
 いつかきっと、今度は音月桂があの大きさの羽根を背負って、この場所に帰ってくる。

 素直にそう信じられた公演でした。

 ****

 いやーしかし、セット関係は大変なことになっていたなぁ。
 クレアこうのすは現代的かつコンパクトな良い劇場で、照明もそんなにクオリティ低くないと思うんですが、セットはめちゃ大変そうだった…。
 カーテン芝居の後ろで常にトントンカンカンと釘の音がしてて、「あ〜叩いてる叩いてる☆」みたいな。
 黒子さんしょっちゅうライトが当たっちゃってたし。
 しかも東西幕がない!!ので、前方端の席にいると袖が丸見え(驚)
 あれはちょっとなあ…。
 まあ特にお宝映像が見られたわけでもないんですけど(笑)、東西くらいパパッと吊せなかったのかなあ…。

 なんかセット転換のたびにこっちがハラハラドキドキしてしまいました。
 毎日毎日劇場が変わる全国ツアーって本当に大変ですやんね。
 出演者ももちろん大変だとは思うけど、もし自分が舞台スタッフだったら…と考えただけで胃が痛くなってしまったよ。マジでこの1ヶ月間は寝れない、ぐらいの勢いでしょうな。

 あ、終演後10分でなだれのように出てきた生徒さんたちも凄かったですが。
 となみ姫がちゃんとお化粧落とせててプチ感動(笑)
 ミズさんは超さりげない感じで出てきて、「ありがとうございました〜」と言いながら風のように去っていきました。
 トリはキムくん。比較的ゆっくりと挨拶しながら歩いてくれて嬉しかったです。
 凱旋公演おめでとう〜〜〜〜!!!
posted by 白木蓮 at 23:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 01, 2007

憂えるルキーニ

 昨日やっとキャトルに行き、東京エリザの舞台写真を物色してきました。

 ミズさんとトニャミのいい写真あるかな♪
 ミズとな♪ミズとな♪
 …とか思いながら行ったのに、ふと気づいたらキムルキの写真を買ってました(ええええーーー)

 だってね!!
 あのね!!
 なんか、すっごいイイ感じの写真が1枚あるの!!あるんですよ皆さん(必死)
 かなりのアップショットで、帽子の影が顔に落ちてるせいで目元はほとんど見えないんだけど、その陰影とかすかに見える瞳の光がもう…なんともいえず素敵なのです。
 ちょっと意外なほど憂いを帯びた表情に見えて。

 アルバトロスのとき(コレ)もそうだったけど、なんでキムくんは時々「あらーこのカメラマンすっごくいい腕してるわねー」と思わせるような写真を撮れるのでしょうか(実際のカメラマンの腕はさておき)
 たった1枚からドラマを感じられてしまうような写真。
 いや、もちろん偶然だろうとは思うんですけど。
 なぜか偶然にも、照明までが彼の味方をするんだよなあ。
 流石だわ。

 今週末、そんなキムくんのお茶会に初参加してしまうことになっている白木蓮です。
 うわあ!どうしよう!!!
 キムくんと目が合ったりしたらこっちの世界に戻ってこれない気がする…(真顔)

 特設BBS、さっそく過疎ってますが(笑)皆さまのお越しをお待ちしておりまーす。
posted by 白木蓮 at 23:44 | Comment(3) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 28, 2007

イケメンなエロカワ

 仕事帰りにふらふら本屋に行ったら、Top Stageにエリザ記事&音月くんインタビューが出ておりました。

 いやあ、その。
 あの。

 キ…
 キ…

 キムがかわええ〜〜〜〜〜!!!!
 (何を今さら)

 今をときめくカコイイ男役さんに対してあんまり可愛いとか美人だとかそういう形容詞で連呼するのもどうかと思うんですが、それにしてもキムくんは可愛い。ほんと可愛い。
 世の女性誌がこぞって目指す「エロ可愛い系」(あれ、もしかして古い?)をナチュラルに体現していらっさいます。何だあのエロリップは。

 そんで舞台に立つとあんなに濃くて男くさくてプロの男役なんだもんなー。
 黒塗り似合ってカッコよすぎなんだもんなー。
 おばちゃん感心しちゃうわ。

 キムとなスキー(節操なし)としては、「同期の白羽と作品について話していて云々」というネタがちらりと出てきたのもポイント高いです。
 実においしゅうございました。ゴチ。

 エリザの舞台写真もいっぱい載ってて、マデちゃんと踊る皇帝陛下が若干スケベ顔に写っちゃってるのが面白かったりしました(食いつくな)
 あとオヅキにフォーカスした写真が1枚あったのが素で嬉しかったです。

 そういえばキャトルの舞台写真まだ見てないー!チェックせねば。
posted by 白木蓮 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 29, 2007

爽やかPB

 きのうキャトルに行って、キムくんのパーソナルブック買ってきました。
 レプリークのエリザ特集とどっちにするか迷ったんですが、初志貫徹でパソブに決定(1冊しか買うお金がなかったらしい)(しかもシャンテの金券…)

 ズンコさんのコンサートに行ってなければあんなに迷うこともなかったと思うんですけどね。
 まだ頭の中を「愛と死の輪舞」が回ってて、完全エリザモードでね。
 しかもトナミ姫がやたらキレイに写ってるし。
 ミズさん超カッコイイし。
 うっかりコム姫まで載っちゃってるし。
 たぶん近日中に買うな。レプリークも。

 さてパソブ。
 まだパラパラとしか見てませんが、なかなか可愛いです。
 果敢に着こなした白いパンツスーツのムチムチ感が大好きです。
 コム姫もきれいです。
 あとゲスト出演してるきらりたんの眉毛の男らしさがどうしても気になります(笑)

 いろいろ書きたいんですが、これからまたお泊まりの仕事なのでこのへんで。
 出勤BGMは、もちろん『ノン・ノン・シュガー!!』で☆
 元気もらうぜー。

 いただいたコメントが溜まっておりますが、勤務明けてからお返事します。すみません。
 ではまた!
posted by 白木蓮 at 16:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 06, 2007

完オチ宣言

 ああ、ついにこの日が来てしまった。






 いつかはやってくるだろうなと思っていた、


 キムにメロメロになってしまう日が。





 ずっと踏ん張ってたけど、負けた。
 完敗です。


 ****


 音月桂というスターは私にとって、ずっと「よくできた幼なじみ」のような人でした。
 そこにいてくれるのが当たり前。
 カッコ可愛くて当たり前。
 華やかなのが当たり前。
 何でもできて当たり前。
 私はいつでもキムのことが大好きで、いつだか思い出せないほど前から大好きで、あまりにいつも大好きだからこそそれが当たり前すぎて、逆に恋には落ちないような気がしていました。
 幼なじみとはずっと仲良しだけど、恋人にはならない。そういう感じで。

 やー、でもね。
 カッコ良かったんだよ!!
 キムが。今回。
 いや、キムがかっこよくて舞台映えしてスタアなのはいつものことなんだけど、
 ちょっと何度か完全に理性を奪われてしまいまして…(うろたえ)

 何つうかもう、認めるしかないのかな?みたいな気分になりました。
 うん。
 好きです。
 好きだよ、キムくん。

 (なんか書いててものごっつ恥ずかしいんですけど!!)

 そんなわけで、
 超しょうもない話なのに音月くんのおかげで異様に楽しかったバウ・ライブ・パフォーマンス『ノン・ノン・シュガー!!』。
 えー、ここから先はキムに完全フォーカスした観劇感想です。
 たぶんキムのことしか書かないです。
 他の人についてのコメントを読みたい方はまた明日!!じゃっ!!(門前払い)


 以下、無駄に長いキムのときめきポインツ↓


@尻
 最初に語るのが尻かよ!!
 どうなんだよオイ!!
 という感じではありますが、しかしコムファンに尻を語らせたら長いよ。うん(何の自慢にもならん)

 今回キム演じるジョニーはジーンズ衣装が多いのですが、
 ジーンズにくっきり出る尻のラインがねー。
 いい尻してるんですよコレが!!
 (・∀・)ノ
 丸すぎず、直線すぎず、大きすぎず小さすぎず、まさに絶妙な色気ライン。
 もっとプリプリしてるのかと思ったけど意外と男らしい尻だった(ほめてます)
 でもちょっと線に柔らかさがあって可愛くって。
 パツンとしてるんだけどイヤらしくなくて。
 あの尻を拝めただけで、前方通路側の席に座った甲斐があった(客席降りでも尻みてたらしいよ)


A表情
 音月桂といえば顔筋。
 …というぐらい、バリエーション豊かな顔芸で有名なキム(そうか?)
 とにかくどんだけ顔筋鍛えてるのかっていうぐらい表情がよく動きますよねー。
 1秒たりとも顔が固まらない。つねに動いてる。
 すごいことだ。
 前から表情豊かだったけど、堕天使のセバスチャンみたいに感情を抑える役を経て、ますます表情がよく出るようになった気がします。
 明るい場面はもちろん、シリアスな場面の表情が本当たまらん。
 お母さんの回想シーンとか、舞台のへりに座ってるだけなのに、キムの顔見てるだけで泣ける。
 うっすら涙をたたえた瞳を見てるだけで泣ける。
 ああ、あの優しくて切ない表情だいすきだーーーー。
 千秋楽はお母さんの死を回想する場面でマジ泣きしていて、美穂さんとのハモリがところどころ歌えないくらいの感情入りっぷりでした。
 なんかもうこっちまで号泣。
 あ、もちろんとびっきりの笑顔も最高に可愛いですが!!


B後ろからハグ
 うっかり本気でときめいた場面その1。
 不良にケンカで負けて店を飛び出し、心配して追いかけてきたさゆさゆに突如怒りをぶつけまくり、そのあといきなり仲直りするという心の底から意味不明な場面なんですが(だめじゃん)
 でもこのダメダメな場面まで、キムの熱演のせいで全然オッケーに見える…!!(マジック)
 だって何だか知らないけどものすごい本気で怒ってるんですよこのコ。
 痛々しすぎてむしろ抱きしめたくなるほど真剣に怒ってるの。
 キムから発散されるエネルギーがあまりにも強くて鋭くて純粋で、ただただそれに圧倒されるの。
 で、圧倒されてたら今度は突然後ろからギュッてすんの。
 冷静に考えたら一言くらい謝れよオマエ!!と思うんですが(笑)、あんなに優しく抱きしめられたらそういう理性はふっとぶね。うん。
 キムはどう見てもタッパがあるほうじゃないし、さゆさゆも特に小柄なわけじゃないのに、あんなに包容力が出てるのはどういうわけでしょう。
 キムがおっきく見えるよー。すげー。
 ていうか、つくづく私は「後ろから抱きしめる」シチュエーションに弱いよなぁと思う今日このごろ(けっこうよく書いてる気がする…)


Cグラサン
 うっかり本気でときめいた場面その2。
 芝居の終盤、センターステージにパッと現れたキムのグラサン姿。
 やーーーーーーーん!!!(壊)
 キムったら童顔なのになんでそんなにグラサンが似合うのーーーーーー!!!!(テンションおかしい)
 いやあびっくりした。超ダークホース。
 たぶんキムに完全に墜ちたのはこの場面だと思う。あ、歌も含めてですけどね。
 で暗転したら外したグラサンをさゆさゆに「よろしくね☆」って感じで渡すのがまたツボでした。
 暗くてよく見えないけど手つきが優しいんだもん(´∀`*)


D歌声
 ライブパフォーマンスと冠したこの公演、とりあえずキムが歌いまくり。踊りまくり。
 音月スキーにはたまらんですね。
 50年代〜60年代くらい?とりあえずいわゆるオールディーズと呼ばれる音楽がいっぱい出てきて、ハジケててすごく楽しかった。
 どの曲も歌いこなしてたけど、いちばん好きだったのは2幕の最初!!
 と、フィナーレでキム・萬さん・美穂姐という超豪華トリオで歌うところ。
 あれは何ていうのかしらロカビリー調?
 たぶんロカビリーだと思うんですけど。うん。そのロカビリー(推定)をがなり声で歌うキムが超絶かっこよくてどうしようかと。
 あのガナリ声はすごい。ノド強いなーーー。
 そんで時々声をひっくり返したりとか器用すぎる。
 この公演のサントラがあったら欲しいくらい。
 TCAミュージック、なるべくたくさん配信してくれますように(-人-)

 あ、わざと下手に歌う場面の真に迫ったオンチっぷりも凄かったです。なかなかああいうふうに音外せないよ。
 「♪ロ〜ンリ〜〜〜〜〜!!!」
 でとてつもないカマシをきかすのですが、千秋楽は
 「♪ロ〜ンリ〜〜〜〜〜!!!」
 のカマシと共にバンド演奏もすごい崩れっぷりでした(わざとね)
 なんていうんだっけ。スケルツァンド?
 ああいう感じのボロボロボロロンッというスケール(どんなだ)が入って大変なことになってました。
 今回は生バンドなのが良かったなー。楽しかった。


Dしぐさ
 ちょっとした仕草がね!
 特にがね!
 いちいち可愛かったりキマッてたり優しさにあふれてたりして、ちょっともうどうしようもないです。
 さっき書いた「後ろから抱きしめ」シーンで、さゆさゆの手の上にギュッと重ねる手の動きとか。
 別れの場面でおでこをコツンとくっつけるだけでも優しさMAXなのに、さらに首絞めちゃうのか?と思うほどしっかりと相手の首に手を回してるところとか。
 楽フィナーレのデュエットダンスでさゆさゆを抱きしめたとき、ついでに彼女の頭をぽんぽんって優しく叩いたところとか。
 いちいち乙女心を直撃しててガツンガツンきた。

 あと、歌振り!!
 キムが歌いながら踊る振りがすごーーく好き!です!!
 いちばん好きなのはプロローグの主題歌の最後ね。
 「ノンノンシューガーー♪」
 のところ。
 膝をシェイクさせながら両手の親指をクイックイッてやって、「シューガーー♪」でホワーッと手を開く振り(伝わりません)
 あとフィナーレの「V・A・C・A・T・I・O・N」で、手でVとかAとかの文字を作るところも好きだなぁ。
 ああいう手振りをね、ちょっとわざと適当くさくやるんですよ。音月さん。
 それがもう、めちゃめちゃカッコイイの!!
 あの味はキムにしか出せないと思う。

 あとすっごいどうでもいいんですが、5日の挨拶で
 「お待ち申し上げております」
 っていう台詞を噛んじゃって、笑いながら自分で自分のほっぺたをペンッと叩いててね。
 その動作が、私の会社の同期(男子)に死ぬほど似てて個人的に大笑いしました(本当どうでもいい)


 とりあえずこんなところかなぁ。
 まだあった気もするけど、まあいいや。
 これを機にやっと「音月桂」の記事カテゴリを作ったので、そこに上げときます。



だいぶ痛いですが、続き読む?
posted by 白木蓮 at 23:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

July 22, 2006

彼がいるなら

 12月24日が終わったあとのことなんて、本当に想像もつかない。
 来年の自分がどうしているかなんて、全然わからない。
 考えることさえしたくない。

 そう思ってしまう一方で、ひとつだけ、絶対に確信できることがある。

 キムくんがいるかぎり、私は雪組を観ることをやめないだろう。

 私がタカラヅカをいちばんよく観ていた時期というのは、雪組でいうと『再会/ノバ・ボサ・ノバ』から『猛き黄金の国/パッサージュ』まで。
 それはちょうど、コム姫が雪組に組替えしてきてからスターダムを駆け上がっていくまでの期間であり
 同時に、キムが雪組に配属になってからめきめきと男役スターに成長していくまでの期間でもありました。

 私の記憶のなかの「雪組フォルダ」を開くと真っ先に出てくるのは3兄弟とトドグンだけれど、その風景には必ずキムもいる。
 あれだけ早くから抜擢されたのに潰れなくて、優等生なのにイヤミがなくて、器用なのにヤンチャ坊主で、堂々としてるのに甘え上手で、みんなから愛される弟キャラ。
 私の短いファン歴のなかで、見たことがないオーラを放つ人だった。
 こういう子がトップになるんだろうな、と思って観ていた。
 いつでも視界の片隅に、彼がいた。
 ヅカ離れしていた時でさえ、ときどき雪組を観にいくと、彼のポジションがどんどん上がっているのを肌で感じてはしみじみした。

 そんなキムくんとコム姫との深い縁については、本人たちが朝海ひかるのLOCK ONで語っている通り。
 雪組に来た時期が一緒な上、新公では幾度となくキムくんがコム姫の役を演じ、本公演でも友達だったり敵役だったり恋人だったり。
 キムくんの宝塚人生に、朝海さんが大きすぎる影響を与えていることは想像に難くない。
 私はあまりトークとか見ないけど、たまに見ただけでも、本当にキムってコムロさん好きなんだなぁ〜可愛いなぁ〜と頭ナデナデしたくなります(誰だよオマエ)



 いつもいつでもコムさん大好きオーラを出しっぱなしのキムくんに
 今回、オギーは試練を与えた。
 あまりにも大きな試練を。
 おそらくこの公演でいちばん辛かったのは朝海さんでも同期のマコさんでも他の人でもなく、私たちファンでもなく、キムくんだったに違いない。
 そう思えるくらいに大きな試練を。


 『アルバトロス、南へ』。
 この舞台でのキムは、朝海ひかるの「過去」を映すと同時に、圧倒的な「未来」であることを課せられている。


 彼が捨ててきた銃を構えている人。
 彼から譲られた身分証明書で、彼のぶんまで戦時を生き抜いていこうとする人。
 そして、


 彼の「あした」を撃ち抜く人。


 『凍てついた明日』のジェレミーが、大好きなクライドを売ることで大人になったように
 いちばん好きな人、いちばん尊敬する人を踏み越えなければ、少年は自分の未来を築いていけない。
 最後の依存を断ち切らなければ、これ以上大きくなれない。
 思慕という名の束縛をほどかなくては、次の一歩を踏み出せない。
 作品を通して、荻田浩一は音月桂にそう言い聞かせているように見える。
 気が狂うほど、何度も何度も。
 耳をふさぎたくなるほど、何度も。


 ショーシーンでのキムのソロは、まばゆいほど明るくてポジティブな歌ばかりだ。
 前向きな、能天気なくらいひたすらに前向きな歌。
 1幕では「さあ出かけよう、大切なものを探す旅に出よう」と歌い
 2幕では「この世紀は終わる、つぎは俺たちの時代だ」と歌う。
 俺たちの時代だ、と。

 トップスターを送るこの公演で、
 「あなたを忘れない」とか「いつもあなたがいた」とか、
 恋慕や追憶の歌を歌わせるほうがどんなに楽かしれない。
 キム本人にとっても、どんなに歌いやすいかしれない。
 それなのに、オギーはキムにそれを許さない。
 あくまでも冷静に、冷酷に、「朝海ひかるのいない未来」だけを歌わせる。

 キムくんは華やかで歌もうまいので、思い切りパワフルに賑やかにその歌を歌ってみせる。
 ああ、でも
 彼が笑えば笑うほど、涙が止まらなくなるのはどうしてだろう。
 あの曲たちの明るさは、拷問みたいだ。

 マコさんが、いづるんが、ゆめみちゃんが、ヒメちゃんが、ハマコさんが、これからの雪組でどうなっていくのかはわからない。
 みんな上手な人たちだから、きっといろんな意味で雪組を支え続けるだろうけれど
 彼らの組内ポジションが、朝海さんの退団によって劇的に変わることはない(…と思う。)
 彼らが組で負う責任の重さが、「これまで」と「これから」でそうそう変わるわけではない。
 少なくとも、いま判っているかぎりでは。

 でもキムは違う。
 どんなに辛くても、彼は朝海さんがいなくなったあとの雪組で、朝海さんに代わるスターにならなくてはいけない。
 朝海さんを超えなくてはいけない。
 彼が持っている理想も幻想も憧憬も、自分で踏みつけて、踏み越えて、もっと大きくならなくてはいけない。
 「つぎは俺たちの時代だ」と、自信満々に言わなくてはいけない。
 それは本当に、拷問みたいだ。



 全員が合唱する「Many Rivers to Cross」で
 キムは、うつむいている。
 あんなに力強い曲で。あんなにアピールできる曲で。
 みんなは前を向いているのに。
 サビに入るまでの数十秒間、彼だけが、ずっとうつむきかげんに歌っている。
 かすかに見える表情は笑っているけれど、いつもの晴れやかな笑顔ではなく
 この上もなくやさしく、この上もなく切ない。
 あんな顔のキムくん、初めてみた。

 彼が歌いながら何を思っているのかわからないけれど
 舞台の上で終始プロで、明るい歌はひたすら明るく歌ってみせる彼の
 あれは、唯一の素顔なのかもしれない。と思う。
 それくらい切ない。
 とめどもなく涙がでる。



 大丈夫。
 だってキムだから。
 彼は、オギーの期待に応えるだろう。
 オギーが与えた試練に耐えるだろう。


 この公演を乗り越えて、朝海ひかるの退団を乗り越えて、音月桂というスターがどうなっていくのか
 それを見届けるために

 私はきっと来年も、雪組を観にいきます。
タグ:音月桂
posted by 白木蓮 at 19:27 | Comment(13) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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