December 26, 2013

New Wave!

 バウ公演『New Wave!ー花ー』、観てきました。
 作品自体はいつもの三木せんせいという感じのわりと散漫な構成だったのですが(すみません)、少人数で三木ショー2本立てを魅せきった花組のパワーが素晴らしすぎた!楽しすぎた!
 全員が適材適所で大活躍していて、ひとりひとりがプロのショースターで。そしてなんといっても、男役は男役らしさを、娘役は娘役らしさを、それぞれ折り目正しく追求しているところがやっぱり花組だなあ…と、胸が熱くなりました。
 こういう、下級生に至るまでひとりひとりが輝いている花組が蘭寿さんの理想とする花組だったんだろうなと思えたし、とてもとてもおこがましい言い方になってしまいますが、これを観た蘭寿さんはきっと安心して卒業できるだろうな、とすら思えた。それくらい、ほんとうに頼もしかったです。

 まずはやっぱり、座長としてのだいもんの力!
 歌えるってやっぱりすごい。強い。多少構成がダレても(しつこい)、だいもんが歌うと場がぱっと華やいで、引き締まる。井上陽水のナンバー(「傘がない」と「氷の世界」)がとても似合っていました。ああいう叙情的な曲を表現するのが本当にうまいよね。それでいて歌に溺れすぎないというか、あくまでもちゃんと「タカラヅカ」として仕上げてくるところが大好き!ガイズ&ドールズの「My Time of Day」のような繊細なナンバーも素敵だったし、ガンガン歌い上げる系の曲もさすがの迫力でした。
 センターとしての求心力もすごくて、動きひとつ、目線ひとつまでとにかくキマっていて美しかった…。
 技術だけじゃない華やかさと、舞台全体を牽引できる力強さ。こんなふうにだいもんが歌いまくり踊りまくるショーを、いつの日か大劇場で観たい。と、思わずにはいられませんでした。

 だいもんアキラキキのバランスもよかったなー。トークが、トークっていうか漫談?みたいなユルユル加減でしたが(笑)、意外とSなだいもん&調整型のアキラ&自由奔放なキキちゃん、て感じで楽しかったし、芸風もぜんぜん被らないのでそれぞれのシーンに見応えがありました。
 アキラの垢抜けっぷりを見ていると、「男役十年」という言葉は真実だなあとしみじみ。重心が下に落ち着いて、心・技・体のバランスが美しく整ってきたように見えます。とにかく肩や手足の使い方がかっこよくて、娘役さんに向ける眼差しが優しくて、花組男役としての「型」が定まってきた感じ。10年間研鑽を積みつづけたゆえの美しさなんだろうなあと、惚れぼれするような気持ちで観ていました。
 アキラ&るなっちの場面、「ふたりが組んで踊る」という噂だけ耳にしていて、てっきり都会の男と女、って感じなのかと思いきや、最終的に古きよきアメリカの青春映画みたいな爽やかなラブラブカップルになっててびっくりした!るなっちがナタリー・ウッドにしか見えなかった!(笑)アキラの包み込むような存在感がステキだったわー。むふ。

 キキちゃんの正統派な美しさとのびやかさも、やはり余人をもって代えがたいですね。やっぱり真ん中がめちゃくちゃ似合う。マタドールの場面、光のキキちゃんと影のゆずかれーくん、という並びが持ち味に合っていて美しく、ふたりがさらに活躍するであろう今後の花組がますます楽しみになりました。
 あとキキちゃんは客席降りでの絡みっぷりがヒドイ(笑)。だいもんはわりとサラッとした絡みで、アキラは全方位にふわっと投げキスを飛ばす感じなのですが(そしてなぎ倒された一帯から悲鳴が/////)、キキちゃんはガチ一本釣り。やりたい放題。顔近い。見つめすぎ。挙句の果てに、1回絡んで離れた…と思ったらまたグッと近づく、という技を繰り出していて、「キキちゃん!蘭寿さんから学びすぎてる!wwww」と震えました。あのホワホワ王子様こわい…!

 他の人たちもとにかく大活躍で、特にやっぱりいろんな人の歌声を聴けたのがうれしかったです。だいもんは勿論のこと、せんなさんや和海ボーイも美声を響かせてたし、乙羽さんの歌も美しいし、あと何といってもびっくくん!歌えるのは知ってましたがあそこまで素晴らしいとは思わず…感動しました。まず声がいいし、テクニックも素晴らしすぎる。べーちゃんも透明感のある歌声で(2幕冒頭の「もう涙とはおさらばさ」のカゲソロが、誰!?と思ったくらいキレイだった)、努力したんだろうなーと。
 そのほか歌手枠にななくらちゃん、さほゆかりちゃん、マイティー、更紗さん、綺城くん、と層が厚い!本公演でもますます活躍してほしいです。

 花組といえばやっぱり娘役ちゃんの可愛さもピカイチなわけで、もう、ほんとに、かわいこちゃん祭り&ダルマ祭りすぎて大変でした…(私が)。どこを見ても可愛い!可愛い!みんなプロフェッショナルに可愛い!!
 とにかく「可愛い」の具現を極めたべーゆきの完成度たるや…。可愛いし、うまいし、男役を見つめる目がキラキラしてるし、客席釣りっぷりもすごい。べーちゃんの客席とのふれ愛タイムが、なんていうか、神だった。指さしたりウインクしたり顔近づけてマラカス振ってみせたり、男役ばりにガンガン釣るのに全てが可愛いという!モータウンメドレーの「sugarpie honeybunch、かわいいベイビー♪」の「かわいいベイビー♪」で「キミだよ!」みたいな顔して指さして釣ってくるんだけど、いやいやキミだよ!かわいいベイビーはべーちゃんのほうだよ!ってむしろ逆ギレしたくなったよね!^^ だいもんの相手役の場面も透明感があってかわいかったし、アメイジンググレイスのソロは、べーちゃんの包容力もあいまって聖母のような美しさでした。
 せんなさんの自在な歌声も圧倒的で、とにかくべーゆきの華と存在感がずば抜けていたのですが、ほかの娘役ちゃんも本当かわいかった…(デレデレ)。やっぱりしょみちゃんのボンキュッボンなスタイルと笑顔がたまりません。凪咲さんのダンスもきれい。春妃うららちゃんも可愛さに拍車がかかって、キキちゃんとの身長差リフトとかめっちゃ素敵だったー。
 うららちゃんで思い出したんですが、2幕の中詰め的なメドレーで歌手枠の人が代わる代わるスタンドマイクで歌うっていうのがあって、たしか和海ボーイ&誰か(曖昧ですみません。。)のあとがびっくくん&綺城くんで、出てきたふたりがすかさずスタンドマイクを上に向けるのね。身長に合わせて。
 で、歌い終わるとびっくくんはまた素早くマイクを低い位置に戻すのですが、綺城くんは戻してなくて(笑)、そしたら次に出てきたうららちゃんが目にも止まらぬ速さでマイクを自分の高さに戻すっていう(笑)。この一連の流れがおもしろくてめっちゃツボに入りました^^みんな可愛い。

 皆様ご存じ(なのか?)私の大好きな水美柚香ですが、今回はそこまでキュンキュン来なかったというのが正直なところです。あ、コンビとしては、最初にペアで紹介されるときのワンコぶりとかに超萌えたのですが!メドレーでもちゃんと並びを観られてうれしかったのですが!
 ゆずかれーくんが、相変わらずかっこいいんだけど今回はちょっと踊り込めていない感が顕著で…。いや、あれだけの膨大なナンバー(楽譜を渡されたときのメンバーの絶望はいかばかりかと)を短期間で仕上げているので当然といえば当然だし、特に柚香ターンは歌が少なくダンスが多い(笑)ので、振りを覚えるだけでもいっぱいいっぱいだったと思うのですが。全体的にゆずかれーくんのクセが出すぎてる感じがしてちょっと気になりました。まあ、それでもキレイだったしカッコよかったし可愛かったし、男祭りのスリラーなんてほとんどゆずかれーくんばっかり観てたんですけどね!甘々!
 マイティーも、そつなくこなしてはいるものの、結構いっぱいいっぱいに見えたなあ。こなせてはいるけど魅せるところまで行ってない、みたいな。水美柚香に関してはどうも期待値が高すぎてすみません…。そしてブツブツ言いながらも二人のスチール買って並べてニヤニヤしてる私ですみません…。
 しかし二人より(おそらく)振り数が少ないとはいえ、それでもあれだけのナンバーをこなしてちゃんと「場面」として魅せられてるだいもんアキラキキちゃんはすごいなあ、と、あらためて感心したのでした。

 そんなこんなのニューウェーブ。
 MCの出演者紹介コーナー(これもユルユルぐだぐだだった…w)で、私が観た日は11時がさほゆかりちゃん、14時半がマキシムだったのですね。
 それぞれ自己PRおよび自分の夢を語るのですが、マキシムが、夢を語るところで
 「いま蘭寿さん率いる花組にいて、蘭寿さんの後ろでダンスを学ばせて頂いて本当に幸せなので…もっと成長したいですし、蘭寿さんのダンスも、あの腰さばきも盗んで(笑)、蘭寿さんにいい男役になったねって言ってもらえるようになりたいです」
 というようなことを言っていて。
 なんか、不意打ちすぎて(だってそれまで爆笑してたんだよマキシムのトークに!)、目から水がばたばたと落ちてきて自分でも驚きました。
 今回観ていても、いろんな男役さんのダンスに蘭寿さんの片鱗というか影響を感じたし、かと思えばだいもんのキザる表情や下級生の弄り方(笑)にはマトヴさんの面影をすごく感じたし、たぶん、たくさんの経験と憧れとその人自身の持ち味とがミックスされて、その人なりの男役ができていくんだろうなあ…という、当たり前のことをあらためて痛感した観劇でもありました。
 そうやってタカラヅカは続いていくのだし、いつの日か、また花組のなかに蘭寿さんの面影を見られるであろうことがとても楽しみで幸せです。花組さいこう!!!
posted by 白木蓮 at 12:57 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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