May 07, 2014

夢∞眩の壺3

 ショーのツボ、さらに駆け足で!


・大階段を上っていく蘭寿さんの背中を見送るうちに、幕が降りてふたたび∞の天の川が。
 (ここからの蘭寿さんがすごい早替わりだと聞くので、わりといつもハラハラしながら緞帳の下に見える影を眺めているのですが、ちゃんと幕降りきるまで影も微動だにしてなくてさすがだなあと思う)

・白いドレスのらんちゃんが上手からセリ上がり。ここのドレス、シンプルできれい!正統派シニヨンにまとめた髪型も娘役さんらしくて素敵。

・らんちゃんが歌う「遠き山に日は落ちて」に合わせて、幕前で踊るのはイティカ・きらり・くみちゃん・かぐらちゃん・あかりちゃん・花蝶さん・凪咲さん・せんなさん。
 公演後半になってから、どういうわけかここのイティカを観るたびに涙がでます。うまく言えないんだけど…何かもう、「娘役」そのものなんですよね。美しさ、可憐さ、誇り高さ、そして慈愛。決して出すぎないのに、劇場全体を包み込むような愛情に満ちてる。そして頭のてっぺんから爪先まで、ほんとうに一分の隙もなく美しい。

・吊り物の向こうで、白ドレスの娘役さんたちが大階段にずらりと並んでいる光景も大好きで…。
 こんなに正統派なスカート振り、花組では久しぶりに観たような。みんな可愛い。みんなキレイ。
 レンナ休演中は、レンナとセンター割ってるはずのしょみちゃんがど真ん中にいてちょっと不思議なフォーメーションになっていたのですが(しょみちゃん無双感があってそれはそれで楽しかったけど)、レンナ復帰でまたふたりのシンメを拝めて嬉しい!

・大劇場序盤は、うしろの娘役ちゃんをひとりひとりオペラで観察しているうちに男役さんが降りてきてて慌てる、という事態によくよく陥りました(笑)

・というわけで、男役さんの階段降り。
 もうね、オーシャンズフィナーレでもBASARAの毘沙門天でもさんざん書いたので「しつこいよ!」って言われると思うんですけどね、あの「うしろで踊ってる」シチュエーションが病的に大好きでね……。
 白い娘役さんのうしろから、きっちり整った三角形でザッザッザッと降りてくる男役。まだ照明も薄暗いのに、足並みも身体の角度も完璧に揃っていて、並々ならぬ緊迫感とプライドが伝わってきて、もうあのシルエットを観ているだけで幸せすぎて泣きそうになる。
 シャララーン♪みたいな音でみんながパッと正面を振り返る瞬間も好きなのですが、そのあとの音でみんなが上半身をうしろに倒して片手を伸ばす、みたいなところも大好きです。シンプルな動きなのに、全員が揃って大階段でやるとすごくドラマティックに見えるし、音も好き。

・頂点の蘭寿さんにピンが当たる瞬間の、身震いするような昂揚感。

・そして全員の「フッ!」から始まる黒燕尾@G線上のアリア。
 あの「フッ!」でも分かるけれど、あれだけ動きが揃うのはつまり呼吸が揃うということなんだな、とあらためて思う。みんなが同じように吸って、吐いてる。
 月並みな言い方しかできないけれど、やっぱり本当に「気」が揃っているなあ…と思います。みんなの気が100%蘭寿さんに向かっていて、羽山先生の振りのひとつひとつを、蘭寿さんが大事にしているのと同じようにみんなが大事に踊っているのが分かる。

・そんな全員の「気」を背中で受け止めて踊る蘭寿さんの大きさと、美しさ。
 あの美しくコントロールされた動きを習得するために蘭寿さんがついやしてきた時間、払ってきた労力……その長い長い積み重ねを思うと心の底から神聖な気持ちになります。
 先日のNHKスペシャルの締めくくりに
 「熱狂するファンは、トップに理想の愛を求めているのではない。
  その生き方に熱狂しているのだ」
 という印象的なナレーションがあったけれど、まさしくその通りだと思う。私たちがタカラヅカを愛してやまないのは、その舞台にタカラジェンヌたちの生き方そのものが映し出されているからなのだと思う。

・蘭寿さんを中心にしたピックアップメンバーの踊り、それぞれがそれぞれなりに花組の燕尾を体現していこうとする意志が感じられて本当に愛おしい。
 みりお様やだいもんからは、隣の蘭寿さんの呼吸を感じようと神経を張りめぐらしているのが伝わってくるし、下級生も、誠意と誇りを持って真剣に踊っている姿がひたすら美しいです。いつもダイナミックに伸び伸び踊っているゆずかれーくんが燕尾はきちんと抑えて踊っているのを観て、蘭寿さんがお茶会で「下級生時代、磯野さんが毎日黒燕尾をチェックしてくださった」と言っていたのを思い出した。燕尾特有の「動きすぎない」ダンスを、こうやって下級生も受け継いでいくんだなあ…と。

・そして、よっちとの場面。
 ムラ初日、あまりにも動揺しすぎて終演後に会った友人と「見た?」「…見た」「何あれ」「さあ…夢?」って主語も目的語もなしで会話したのが忘れられません。友人は、よっちがひとり階段を降りて蘭寿さんのもとへ走るのを観て、よっちが振り間違えたと思ったらしい(笑)
 ピックアップメンバーが本舞台で踊っているとき、よっちが大階段の最前列センターにいて、それだけでも吉正ありがとう!とか思っていたのに…まさかあんな場面があるなんて……。
 最近は少し慣れてきたので(やっとか)くだんの友人と冗談まじりに「よっちもしかして次期トップなんじゃない?」とか言っていますが、それでも、毎回あの瞬間はウルッとなる。客席からの大きな拍手にまたウルッとなる。

・NHKスペシャルで蘭寿さんも言っていたけど(あの抜かれ方はすごかった…よっちー!)、本当に、いままで頑張ってきたご褒美なんだと思います。歌劇やGRAPHでもたびたび言われていますが、とにかくレッスンに出て、たゆまぬ努力をつづけて、それを下級生に伝えて。以前参加させていただいたお茶会でも、とにかくいつだって舞台に対して120%全力で、真摯に取り組んでいる人なんだなあということが伝わってきました。
 そういう人だからこそ吉正も羽山先生も蘭寿さんも「この場面をあげたい」と思ったのだろうし、実際に与えられたその舞台で、臆することなく蘭寿さんと対峙できているのだろうなと思う。
 NHKスペシャルでもCSインタビューでも、自身のことを「運だけはいい」って言ってましたが、ここまでの運を掴んだのはよっち自身の実力と努力だよ…。月央さんは花組の宝です。

・そのあとアップテンポの総踊りになるところもすごく好き!よっち幸せそう!楽しそう!
 手を花組ポーズっぽく頭のうしろに回して、客席に背中向けて脚をそろえて腰キュッキュッてやる振り(説明ひどい)がかっこよく決まる花男すごい。あれはなかなかイケメン難易度高い。

・本舞台から花道まで一列に並んだ男役の、清冽な美しさ。
 みんなの気を受けて、眩しいライトを浴びて、蘭寿さんが掛ける渾身の「フオウッ!」。毎回鳥肌が立ちます。

・大階段を上っていくよっちの後ろ姿が大好き。

・デュエットの前、英雄ポロネーズに乗せて蘭寿さんが銀橋で踊るソロがなんとも凛々しい。そして輝かしい。
 歌劇誌での羽山先生×蘭寿さんの対談によると、吉正は最初からデュエットのつもりだったのが、羽山先生が曲を聴いて「最初はとむのソロですね」と仰ったとの事。やはり羽山先生は神であった。

・デュエットも、優雅な正統派デュエットで幸せ!
 黒燕尾、白ドレス、そしてスモーク。これぞタカラヅカ。やっぱり娘役さんと組んでいる男役・蘭寿さんが最高に大好きです。
 ひとつひとつの動きが美しいし軽やかなリフトも素晴らしいけど、らんちゃんを抱きしめる蘭寿さんの表情が、この世のものと思えないほど優しくてあったかくて…
 こういう男役さんを好きになれてよかったな、と思う。
 上手下手に分かれたとき、お互いに向かって伸ばす手の美しさも忘れがたいです。

・銀橋でポーズを決めたときの、蘭寿さんのパァッとした笑顔も大好き。
 単独退団の場合、男役さんがひとり残って踊ることも多いように思いますが、最後までふたりで踊ってふたりでお辞儀をするのはとても蘭寿さんらしい気がします。

・せんなさんのクリアで華やかな声は本当にエトワールにふさわしい!
 マーメイドドレスも似合うなー。

・シルクハットと燕尾、マーメイドドレス、そして大好きな羽根扇。クラシックなパレードで蘭寿さんを送れることがうれしいです。
 クラシカルなのに、みりお様の曲は揺るぎなくスパイダーなのがツボ(笑)。本気でみりお様のスパイダーが好きなんですね吉正…。なんかピポパポしたSEが入るのも可愛い。

・大階段に登場した蘭寿さんがシルクハットのつばに触れる瞬間、劇場に魔法がかかる。ティンカーベルの粉が見える(笑)

・蘭寿さんを迎える組子のみんなが本当に優しい、いい顔をしていて胸がギュッとなります。

・いっぱい泣くけど、やっぱり夢眩の主題歌は元気になれる!吉正&青木先生、素敵な主題歌をありがとう!!
posted by 白木蓮 at 21:24 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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