April 30, 2014

ラストタイクーンの壺2

 ラストタイクーンの壺、つづき。


・ザブラスはなんで2年も干されてたの?千夜一夜物語から1年しか経ってないよね?と友人と話していて、「千夜一夜物語の成功で調子に乗りすぎたから」という結論に至りました。多分まりんおじさん、スタジオでみりお様とすれ違うたびに「いや〜よかったよね、モンローがミナ・デービスを発掘してさ!」とか「誰かさんの言う通りにあの女優たちから選ばなくて正解だったよねーホント!」とか聞こえよがしに言ってたんだと思う(笑)。それでみりお様ピキッてなっちゃったんだと思う(役名で言えよ)

・ケイティが「昨晩の女性の連絡先」を差し出したとき、モンローがちゃんとケイティの目を見て「あとで連絡してみるよ」と言うのが好き。なんか、あの一瞬がすごく蘭寿さんぽいなーと。

・せんなさんの声は本当に素敵だなあと思うのですが、なんといっても好きなのが「タイクーン」!なんか、他の人が言う「タイクーン」とは違うんですよね。鼻から抜けるような、おしゃれな言い方なの。

・ココナツグローヴの場面はどこも楽しくて目が足りない!
 とにかくモンローユニットのスタッフがこぞってタキシードでおめかししててイケメンすぎるし、秘書のみんなもきれいにドレスアップしてるし、ネコくん・和海ボーイ・びっくくんのガチ歌手陣も見たいし、ノリノリなバンドメンも気になるし。よっち落ち着きなくて可愛いし。

・ゆずかれーくんと白姫あかりちゃんは付き合ってる設定なのかな?このあとの場面でも、ゆずかれーくんがあかりちゃんの背中を抱いて歩いてきますよね。年上彼女なんだけどゆずかれーくんがリードしてる感じが幸せそうでキュンとする(笑)

・ななくらちゃんと踊りたいな、踊れるかな、と鼻の下のばしかけたらマイティーに取られるよっち。マイティーがよっちに「へへーん」みたいなドヤ顔してて、たまに舌まで出してるのがたまらん可愛い。ていうか、モンローの側近?アシスタント?とりあえず重役会議に出られるくらいには偉い(たぶん)立場なのに、ヒラの現場スタッフに女の子取られてるよっち…可愛い…。

・友人が「何度観てもよっちが蘭寿さんに言う『踊りませんか?』が、『(僕と)踊りませんか?』って誘ってるように聞こえる!だってああいうパーティで『踊りませんか?』って言ったらそういう意味じゃん!」と言うものだから、それ以降そうとしか思えなくてニヤニヤしてしまう。なんでよっちあんなキュルンとした口調で蘭寿さんを誘うの//////(※誘ってない)

・いっくんが観たいだけシリーズその1、「突然ものすごいキレで踊り出す蘭寿さん」
 話にまったく関係ない!しかしかっこいい!いっくんありがとう!!

・このあいだ思いっきり下手で観てたら、踊るモンローさんをオペラで追ってる視界に、超笑顔で「すごーい!かっこいい!」って拍手してるよっちが入ってきて至福でした(笑)

・「やれやれ」って感じで立ち上がっておもむろに参加し出すブレーディさんの可愛さったらない。

・踊ってる全員かっこよすぎてイケメンすぎて花組すごい、っていうかマーカス・ローさんの会社すごいよ!重役もプロデューサーも弁護士も脚本家もADもカメラマンも音響さんも衣装さんもこぞってイケメンだよ!君たち映画を作ってる場合じゃない出たほうがいい!

・自分もかっこよく踊ってたのに、「アステア並みでしたよ!」とモンローを褒め称える安定のよっち。

・せんなさんエドナ好きだわあ。台詞回しも仕草もアメリカンでコケティッシュで素敵だし、あの緑のドレスのプリッとしたラインも好き。

・らんちゃんの白いドレスも好き。キャサリンのほかのワンピースはラインが細すぎて少し貧弱に見えてしまうのが残念なのですが、あのドレス似合うよねー。生地が高級そうで素敵!

・キキちゃんとべーちゃんのダンスが好き。べーちゃんセシリアが何度も何度もモンローのほうを向くのに、そのたびに何度も何度も自分のほうに抱き寄せるキキちゃんワイリー。ブレーディの娘だから、じゃなく、本気でセシリアが好きなんだなっていうのがよく分かる。
 「いいのかい?行かなくて」「私の誘いで来たんじゃないもの」「意地っ張りだなあ」というやり取りも好きです。べーちゃんに「意地っ張りだなあ」って言うキキちゃん!ほわわん。

・キキべーが可愛すぎてみりおきらりコンビをあまり見られてなかったのですが、このあいだオペラでロックオンしてたら、指で円描くみたいにして自分の顔を指し示しながら「かお!あの人めっちゃミナ・デービスにかお似てる!」ってきらりに訴えまくるのにガン無視されて踊らされてるみりお様が超可愛かった…。

・銀橋の蘭寿さんがひたすらかっこいい。
 この作品、特にここのお芝居は、「過剰な会話は想像力を固定する」というモンローの言い分に反して非常に台詞が多いと思うのですが、いっくんがそれを意識してやってるのかどうかはさておき、私はその部分がけっこう好き。ふつうはあれだけ言葉を重ねたら白々しくなるのに、蘭寿モンローは、クサい言葉を重ねれば重ねるほどその一途さが際立つような気がして。タカラヅカの男役という「ファンタジー」の真骨頂だなあと思う。

・腕をガッとつかんで迫る動きが2回もあるので、らんちゃんの腕に痣ができてるんじゃないかと心配な今日このごろ(笑)

・無事デートの約束を取り付けて下手にハケていくモンローが、銀橋の付け根あたりで客席に軽くウインクするのが…「会心の笑み」って感じでたまらなく可愛い。

・セシリアに胸ぐら掴まれて「いい感じに口説いてる」と言い張るワイリー。ポジティヴ。

・ゆずかれーくんの「行動で示してもらえますかねえ」がいい感じに小学生男子っぽくて好きです(笑)

・「やってやろうじゃないの!」でぷんすか去るべーちゃん可愛い。ちゃんと追いかけるキキちゃんも可愛い。

・いっくんが観たいだけシリーズその2、「サングラスかけてオープンカーで登場する蘭寿さん」
 話にあんまり関係ない!しかしかっこいい!いっくんありがとう!!

・もう、本当に本当にかっこいいですよね…ムラ初日、客席に戦慄が走ったよね…。

・デートのくだりはぜんぶ好き。ベタだけど好き。
 助手席にキャサリンを乗せてあげる自然なジェントルマンぶりも好きだし、「ご名答、その通りだ」ののけぞり(笑)も好き。

・この場面でいちばん好きな台詞は
 「でも、いまは君を見てる」
 です。正直この脚本だと、モンローがキャサリンに惹かれた理由がやっぱり「ミナに似てるから」しか思いつけないのですが、でもあの台詞があることで救われるというか。少なくともあの瞬間、モンローはミナの幻影ではなくキャサリン自身を見つめているのだと信じられる。

・「スクリーンには夢が広がっていた♪」と歌うキラキラした瞳を見ると、昔始発で当日券を買いに来て宝塚を観ていた蘭寿さんは、きっとこんな目をしていたんだろうなあ…と思います。

・「着いたときには、すっからかん♪」で袋を受け取るところ、ムラのときはけっこう真下で待ってたけど、今はすごいぎりぎりまでタメてからダッシュしてるよね(笑)
 新公のゆずかれーくんがここのキャッチ失敗して袋を落としちゃったのを見て、けっこう難しいんだなと思いました。しかしミスしても動じず、「あちゃー」みたいな感じで天を仰いだゆずかれーくんも可愛かった(笑)

・抱きつかれたときの「いいよ」も好き。あんなに優しい「いいよ」があるのか、と、いつも感嘆してしまう。

・あのキスのくだりを観るたびにアデューマルセイユの「忘れ物だ」を思い出して、いっくんさすがイケコの弟子だなーと思います(笑)。いや、大好きなんだよ!「忘れ物だ」も大好きだったんだよ!あの恥ずかしさと、王道ぶり。イケコもいっくんも乙女だよね…(とニヤニヤしながら毎回オペラでガン見)

・二つの顔の歌(適当なネーミング)、せんなさんの歌声のドラマティックさはもちろんのこと、みつるきゅんの「傍観者」としての存在感がすごい。ゆるぎない。

・ブロンソンとエドナって兄妹設定なのかな。

・モブでななくらちゃんと踊ってるゆずかれーくんの鬼畜ぶりにときめきます。

・アキラとくみちゃんの同期絡みがエロい…。くみちゃんの、髪を撫でつける仕草が最高にエロい。

・秘書とのあれこれをべーちゃんに見られちゃったみりお様の狼狽ぶりがやっぱり可愛すぎてツボすぎてたまらん><
 ていうか、くみちゃんをあの中に残してくるべーちゃんもべーちゃんだけど、あの空間にまた戻るみりお様もみりお様である。どんな顔をしたらいいか分からない状況MAXだと思う(くみちゃんは冷静そうだけど)

・いっくんは本当に狂気がかっただいもんが大好きだよね!私も大好き!^^
 イライラしてる…というか不安定なときに耳を触る仕草が、なんともいえない危険さを感じさせてゾクッとします。テーブル引っくり返すところも好きだけど、そのあとキャサリンにすがるときの指先とか、ひとりで絶望してるときの背中とかがすごく好き。怖くて哀しい。

・それにしてもだいもんはテーブル引っくり返すのがうまい。さすがテーブルジェンヌ。(勝手に変な称号つけないで)

・キャサリンが「忘れましょう」を歌っているとき、盆が回ってブロンソンと入れ替わりに現れるモンローが最高に美しくて…。
 ただハンドルにもたれているだけなのに、あの孤独、あの哀愁。目を離せない。

・手紙を読んでいるときの佇まいも、自然なのにひとつひとつがかっこよくて惚れぼれします。

・ユニオン結成のために立ち上がるところ、ザブラスにイラついてるブロンソンの笑顔が大好き(笑)

・「親の顔に泥を塗る」という概念はアメリカにもあるのだろうか…昭和親父なみりお様…^^

・セシリアがパパに連れていかれるとき、ワイリーは心配してついていこうとして、ボックスレーに止められてるんですよね。キキちゃん健気。

・ミナの写真を見ているときのブロンソンの背中が好き。背中だけで彼の心の動きが伝わってくるし、そのあとの絞り出すような「…あっのっやろう…」も好き。
 みりお様の「そうか、気の毒にな」が心の底から興味なさそうなのもツボです(笑)

・はーー89期シンメが可愛い。美しい。裏金渡してても美しい。

・だいもんの、帽子いじりながらの「何かを始めるときって、先立つものが必要だって思いませんかねえ」が最高に好きすぎて毎回震えます。「必要だって」の「っ」のタメとか!「ねえ」の響きとか!いいよね…!

・あんな大女優なのに、まじめに撮影に出勤してくるきらり。きっとスタジオ皆勤賞のきらり。可愛い。超可愛い。
 わたるひびきくんも良い味出してるなあ。きらりにウザがられつつも何だかんだ必要とされてるんだろうな、という存在感。オーシャンズのハロルドといい、女優に振り回される役似合うよね(笑)

・周りのスタッフはみんなストライキ起こしてるのに、自分がストライキすることなんて1ミリも考えてなさそうなよっち(*´д`*)

・イティカのアシストぶりも本当に素晴らしいですよね。モンローのことをすごく心配してるのに、冷静さも失っていない、そのバランス感が大好き。

・それにしてもあの麻のジャケット着てる蘭寿さん、かっこいいんだけどどうにも休日のお洒落パパというか、ムッシュはつらいよ感が…帽子かぶってると特に。何でしょうね、あのそこはかとなく漂う呑気な風情。いや、かっこいいんだけど!
 新公で新公学年とは思えないほどスタイリッシュにスーツを着こなしていたゆずかれーくんも、このジャケット&帽子は若干おとうさん感があったので、これはもうそういう衣装なんだなと思いました^^

・いっくんの歌詞は基本的にストレスがないのですが、「バベルの崩れる声が聞こえる」に関しては、「声」じゃなくて「音」じゃないのか…?というのが初見時から毎回気になる。
 って書きながらもう一度考えてみたら、もしかしてバベルの塔にいた「人々の声」っていう意味なのかな。そう考えると怖いな。

・歌詞はともかく、バベルの曲はすごく好きです。特に蘭寿さんが崩れ落ちながら歌う「夢見ることすら 許されないのか」のとこで、毎回ほんの少ーしだけ声が裏返るのが大好物。裏返るというか、ブレスの音が混ざって「ひゅるされないのか」みたいに聞こえるんですよね。あれが好き!

・銀橋に蘭寿さんとみりお様のシンメ、本舞台はだいもんセンターで両脇に水美柚香シンメ…
 夢のフォーメーション★


 というわけで、もう一度カット!長いなーこれ。
posted by 白木蓮 at 18:38 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 28, 2014

THE LAST TEA PARTY

 蘭寿さんのラストお茶会、行ってきました。

 いつものようにご報告しようと思っていたのですが
 なんか、自分でもびっくりするくらい記憶も気力も残ってません…。
 お茶会の最中も、何か一瞬一瞬の記憶が自分のなかにとどまってくれずシュワシュワと蒸発していっちゃうような感覚があったのですが、何よりも、終わった瞬間の「終わった」感がすごくて。(ボキャブラリーひどい)
 あまりにも素敵な終わり方で、ああほんとうに終わったんだなあ最後だったんだなあと思って、淋しくて淋しくて、なんだかもう…頭がからっぽになってしまいました。ムラ楽ですら蘭寿さんの退団を実感できていなかった私が、もしかしたら初めて、蘭寿さんがいなくなっちゃうことを本気で認識した瞬間かもしれない。

 …と言ってこのまま何も書かなかったら、1年後くらいの私がすごく私を恨む気がするので(笑)そのうち思い出したらぽつぽつと書いていこうかな、とは思ってます。
 が、とりあえず今日は、とても素敵だった始まりと終わりのことだけ。

 ****

 「とむさんがいらっしゃいました」というようなアナウンスはなく、ゆっくりと会場が暗転する形でお茶会が始まりました。
 前方のスクリーンには「THE LAST TEA PARTY」というタイトルが、古い映画ふうに。
 つづいて、『ラストタイクーン』『TAKARAZUKA夢眩』のダイジェスト映像が、モノクロで流れました。これも古い映画っぽく、画面がところどころ乱れたり揺れたりして、場面が変わるときもフィルムが送られる感じ(って伝わります?)になっている、おしゃれな仕立て。これだけでも胸がいっぱいに。

 映像が終わると、お芝居のオープニングの音楽がIN。
 美女たちのブロマイドが出てくるところで、スクリーンには
 ・蘭寿さんのジョルジュ@女装(天使の季節)
 ・蘭寿さんのあんみつ姫(JURIのそれってどうなの)
 ・蘭寿さんのチャイナ美女(ASIAN WINDS!)

 のブロマイドが!!
 ちょww 会場大爆笑www

 そこへ、
 「だめだ!誰ひとりイメージと合わない。もう一度集め直せ!」
 と一喝する声(笑)
 えっどこどこ?と会場がざわつき、ようやくピンスポがつくと
 会場上手のサブステージで、プロデューサー椅子に座った蘭寿さんが振り向きながら登場!!!きゃー!!!!!
 そこからメインステージまで、広大な会場を横断しつつゆっくり歩いて回ってくれました。泣けて笑えて、いい登場だったー。


 公演のお話、とむさん年表、式典やイベントの話、質問コーナー、とぎっしりコンテンツがあり、いよいよ最後のご挨拶をして退場…という段に。
 じつは最後のご挨拶で何を言っていたか全然憶えていないのですが(使えなさすぎる海馬)、ご挨拶を終えて立ち上がった蘭寿さんがおもむろに、テーブルから真っ白な薔薇の花束を取り上げたので驚きました。装花の陰に隠れてたからか、ぜんぜん気づかなかった。
 お客さんのうわぁー!という歓声を受け、
 「あげないですけどねー(笑)」
 と冗談めかして言いながら、花束をひょいっと肩に担ぐ蘭寿さん。男前ww
 その、花束を担いだ恰好のまま、また会場をゆっくりと横断してくれて。
 BGMは「人生をかけた夢」。曲と盛大な拍手に送られながら下手側のサブステージにたどり着いた蘭寿さん、お芝居のラストのように、ちょっとのけぞるようなあの絶妙な角度で会場を振り向いて微笑み
 そして花束を担いだまま、衝立の向こうに消えていきました。
 ふつうのお茶会のように扉から去っていくのではなく、横顔を見せて歩いていく姿が蘭寿さんに似合いすぎててかっこよすぎて……
 あの姿が目に焼きついて、涙がでた。

 そのまま暗転するとふたたびスクリーンに映像が。
 また映画ふうのモノクロ映像で、今度は会場を出たばかりの蘭寿さんの姿が!え、中継?
 カメラに向かってニコニコしながら手を振る、モノクロの蘭寿さん。
 宴会場をでてホテルの廊下を歩き、車に乗り込む蘭寿さんを追うカメラ。
 車の窓から手を振ってバイバイかなー、とぼんやり思っていたら、車に乗った蘭寿さんがおもむろにダッシュボードから何かを取り出し、窓ごしにカメラに見せました。
 手に持った小さなボードには、筆記体で
 「The End」
 と。

 …もう、あまりにも粋でおしゃれなエンディングで…
 ここまで軽やかに完璧に締めくくられたら、「やられた」としか言えない。
 感動と感謝と、あとに残された圧倒的な淋しさに、ただただ茫然としてしまいました。

 一晩明けたいまも、思い出すと淋しくてたまらないです。あんなに楽しかったのに、だからこそ。

 あと2週間。大切に過ごそうと思います。
posted by 白木蓮 at 21:22 | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 26, 2014

今日この日の喜びを君と分かち合う

 花組『ラスト・タイクーン』新人公演の話。
 俺の孫(しつこい)、ゆずかれーくんの初主演!おめでとうございます!

 とにかく毎日可愛い可愛いと愛でているみんなが真ん中にいるわけなので、贔屓目入りまくりなのは承知してますが…
 でも、とてもとても良い新人公演でした。観られてよかった。幸せだった。

 まずは主役のゆずかれーくん。
 主役=蘭寿とむのカッコよさとオーラだけで8割がた成立しているといってもいいこの作品を、主役=柚香光のカッコよさとオーラで最後まで魅せきったのはすごい!とにかくすごい!
 いやー、かっこよかったです。顔はもちろんだけど(笑)スーツやタキシードの着こなしも、仕草のひとつひとつも、本当にひたすらかっこよかった。歩き方とか、会議室の扉を両手で閉めるときの背中とか、膝から崩れ落ちる動作とか、つないだ手を離すときの指の残し方とか、電報を丸めて捨てようとする背中とか、一挙手一投足に蘭寿さんを研究し尽くした跡が感じられて、それだけでもう胸がいっぱいになりました。すっごく勉強したんだろうなあ…と。
 それでいて決して完コピというのではなく、ちゃんとゆずかれーくんなりのモンローになっていて。
 蘭寿さんのモンローは最初から「完成された」感じが強いけれど、柚香モンローは最初は「若くナイーヴな天才」らしい鼻っ柱の強さが際立っていて、それがミナとの別れやキャサリンとの出会いを通して、どんどん人間としての大きさを増していったのが印象的でした。ゆずかれーくんで好きなのは、あれだけクールな美貌なのに、お芝居に温かみがあるところ。「人生をかけた夢」はストレートに喜びがはじける歌だったし、どの場面でも、映画に対する想いやキャサリンに対する愛情が痛いくらいビシバシと伝わってきた。キャサリンに「いいよ」という台詞のあたたかさや、暗転してから手をつないでハケるシルエットには蘭寿さんの薫陶も感じられて素敵だったなあ。。キスシーンは、蘭寿さんよりがっついてて(笑)若い感じなのがまたよかったです…!!!!!
 あとオープンカー&サングラス攻撃のかっこよさね。私の席から上級生席がちょっと見えたのですが、あの瞬間上級生の皆さんが明らかにザワついたよね(笑)。免許をお持ちでないとのことで、蘭寿さんのように袖から転がしてくるのではなく盆に板付きでしたが、それにしても反則的にかっこよかった……。
 課題の歌は、まあ、世間一般の基準でいったらまだまだまだまだ課題だと思うのですが
 しかし『Victorian Jazz』のころに比べるとずいぶん発声が改善されて喉が開いた感じがあり、私の主観では「すっごいうまくなった!」と思いました(孫バカ)。ルドルフでさらに鍛えられることを期待してます。

 完全なサヨナラ場面である「Thank You」をゆずかれーくんはどうこなすのか、不安半分期待半分で迎えた終盤。
 蘭寿さんのような背景や積み上げてきた年月がないぶん、言葉を選ばずに言えばもっと薄っぺらい「Thank You」になるのではないかという危惧もあったのだけれど
 ゆずかれーくんの「Thank You」は、嘘偽りのない、心のこもった「Thank You」でした。
 仲間に対して、舞台に対して、それから多分、今回あらゆることを学んだであろう蘭寿さんに対して。私が蘭寿さんファンだからなんだろうけど、なんか、勝手に「君と出会い僕は信じられた/ずっと歩んできた僕の人生」とか「君たちの愛を忘れない」とかの「君」を蘭寿さんに変換してしまって(痛い)、「ああ、蘭寿さんへのThank Youだなあ」と思った(痛い)。「紡がれた歌は時を駆け遥か未来へと継がれてゆく」のところとかも、もう本当に、こうやって蘭寿さんから若い世代へと継がれていくのだなあという感慨があって…。
 サヨナラ公演って、新公もこんなに特別なんだな。と、あらためて思いました。
 「光が照らし出す世界へ僕はいま旅立とう」のところ、真っ白な蘭寿さんに何本ものムービングサスが集まる瞬間が何とも神々しくて大好きなのですが、ゆずかれーくんもあの眩しいライトを一身に集めて光り輝いていて
 歌劇誌の新公評にあった、「スポットライトに愛される男役」という言葉を思い出しました。ほんとうに美しかった。
 ご挨拶も、もっとグダグダになるのかと思いきや(ごめん)とても立派で…おばあちゃん感動ですよ。この公演をがんばった、ということだけではなく自分たちが宝塚の、花組の伝統を継いでいくのだという意志が感じられる、真摯かつ頼もしいご挨拶でした。

 ****

 …ちょっとゆずかれーくんについて語りすぎなのであとは駆け足になりますが、りりかちゃんもよかった!特にキャサリンは、苦労しながら生きてきた女性特有の落ち着きや諦念が感じられて、声のトーンとかも含めてすごく好きでした。キキちゃんのブロンソンとのバランスもよかった。このふたりが依存し合っていて離れられない、ということがよくわかるカップル。
 ていうかキキちゃんブロンソンの意味不明な説得力がすごい(笑)。だいもんブロンソンは賢そうなので、この人技師だっけ?ユニットのメンバー?それともハリウッドに送り込まれた共産党の手先?とかいろいろ想像したくなるのですが、キキちゃんは、その場に居合わせた業者(たぶんメンバーとかではなく、たまたま部品を納入しにきた程度のかかわり)がなんとなく雰囲気に乗っかってみんなを引っかき回し始めたんだね!うんオッケー!ってなる(笑)。周りのメンバーも、この人だれ…?って一瞬なるんだけど多分10秒後には仲間になってる(笑)。
 というぐらい、唐突にセンターに立つのが違和感なかった。キキちゃんの真ん中力すごいわー。魔性の人たらしだわー。いろいろすっ飛ばして、この人についていきたいと思わせる魅力がある。たぶんりりかキャサリンも、どれだけ酷いことされても、キキブロンソンが好きで好きでたまらなかったんじゃないかと思う。
 唯一の謎は、あのキキブロンソンがどうやって共産党にアポイントを取れたのかということです^^ ぜったいブリマー(綺城くん。穏やかな物腰の中に冷たいクレバーさがあって、怖くて良かった)に騙されてるよブロンソン^^^^

 マイティーブレーディ、とにかく見た目がかっこいい。ガタイがいい。(身も蓋もない)
 たぶん一万回くらい言われてると思いますが、モンローとブレーディの関係性はやっぱり新公のほうがしっくり来るんですよね。若々しくて才気にあふれた生意気なモンロー、そこにどうしようもない壁を感じている年長者ブレーディ。もう、水美柚香の見た目バランス完璧でね…ふたりがシンメになるたびに胸がぎゅっと…><
 ただ、ビジュアルは素敵におじさまなのですが、お芝居のディテールが意外と若いな、という気はしました。マイティー。
 みりお様はビジュアルの若さを、かなり細かくお芝居作り込むことでがんばっておじさまに近づけているなあと思うのですが、マイティーは逆の印象。声や台詞回しや表情が全体に若々しくて、情事を娘に見られちゃった場面とかもすごい少年ぽかった。やっべえ!的な(笑)
 まあ実際若いわけだし、いまからそんなにおじさま芝居うまくならなくてもいいとは思うんだけど、ここ数作の新公を観ていると意外に役幅のストライクゾーンが狭い印象があるので…経験を積むうちにもう少し表現の幅が広がるといいなあと思います。そしてやっぱり一度センターも観てみたい。センターの視界を持ってみてほしい、と思える人。

 ****

 超主要メンバーにしか触れられてませんが、以上。
 下級生に至るまでみんなすごく上手で、めっちゃお稽古したんだろうなあというのも伝わってきて、とにかく良い新公でした!
 ココナツグローヴでモンローが踊り出す場面、柚香モンロー&水美ブレーディのあまりのかっこよさとダンスのうまさと絵ヅラのよさに「花組の未来は明るい…!」と感涙したのですが、ふと目を転じると舞台後方にバイトで歌手やってるキキちゃん(シルクハット&ロン毛ドレッド&ヒゲ)が目に入って、別の意味で「花組の未来は明るいwww」ってなった(笑)。いやあ、花組さいこうですね!
posted by 白木蓮 at 21:50 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 23, 2014

ラストタイクーンの壺1

 花組『ラスト・タイクーン』のツボ、今回も思いつくままに。大劇場のときに書いたことと被る部分も多少あると思いますが、ご容赦ください。


・蘭寿さんの開演アナウンスのトーンがいつもより低めで、渋くて、THE男役!という感じがします。

・お芝居の始まり方がオシャレで大好き!!!
 女優たちのスチールの中にじゅりあがいるのが嬉しい。ちゃんと参加してるんだよ、ていう。

・椅子に座って振り向く蘭寿さんのカッコよさが国宝レベル。どこにも隙がなくて、完成されていて美しい。

・開口一番オロオロしてるよっち。モンローが指を1本立てただけで「1時間休憩!」って分かるよっち。軽やかな動きでモンローの椅子を片付けるよっち。イティカとかまりんさんとかに「どうしよう〜」って話しかけるとき、ちょっと社会人としてどうかと思うくらいベタベタ相手に触るよっち。すごい困ってるのに踊るとカッコいいよっち。よっち可愛いよよっち。

・このあいだB席で観ててあらためて思ったのですが、よっちってすごーく2階を見てくれますよね。別にアピるというわけじゃなく、自然に視野に入ってるというか…2階てっぺんまでお客さんがいるということを、頭じゃなく身体で理解している感じがする。
 まあ、何が言いたいかというと、B席下手側で観てたら「ザ・タイクーン・オブ・ハリウッド♪」で踊りまくるよっちと目が合いまくって超幸せだったということです(笑)

・サンタモニカの風(じゃなくて愛とプレリュード)の「さあ向かおう、お屋敷へ〜♪ローレンさんのお屋敷へ〜♪」ていう銀橋ソングで、よっちだけめっちゃ2階見てくれるよね!さすがよっちだよね!て友人と盛り上がってた3年前を思い出した。よっち、あの愛らしさはそのままに、すっかりスターさんになったなあ。

・蘭寿さんの、「現実を見たけりゃ出てけよ。僕らが作ってるのは夢なんだぜ」という台詞が大好きです。

・モンローとヴィヴィアンの関係性がいいよね。ヴィヴィアンに「誰もいなかったら私が演るわ!」って言われたときの、モンローのリアクションが好き。

・らんちゃんは金髪のほうが似合うと思うのですが、ジェシカのボブ黒髪カチューシャはサブリナっぽくて可愛い!
 ムラの初日、ポスターのイメージかららんちゃんは金髪だと思い込んでたので黒髪で登場したのが解せなくて、「え、顔はらんちゃんだけどあれ誰?れーれ?」と混乱しました(れーれなわけない)

・「ちょっと待ってください、彼女は女優じゃない!」と言いながら、きらりの「首から垂らしてる」やつをヒラッと跳び越えてくるよっちが俊敏で可愛いよー。

・何度もでてくる「the girl of Hollywood」というフレーズ、ムラ初見では聞き取れなくて3回目くらいにようやく「あ、ガールか!」ってなった(笑)

・タソがめっちゃスター。そしてファンの女の子たちに優しい。

・蘭寿さんの「人生をかけた夢」はもちろん大好きなのですが、しかし2階に座ると試写会のよっちが可愛すぎて目を離せない……。
 え、自社商品だよね?オーディションから撮影から何から全部携わってるよね?どう考えてもファンモードで興奮しすぎだよね?^^^^
 上映中からテンション上がっちゃって隣のアキラに話しかけようとしてはシカトされて「あ、シーッだった」みたいな顔してお口チャックするよっちが!子供か!映画の上映中はおしゃべりしてはいけません><

・ミナが出てきたら、我先にスタンディングして全力で拍手したりブラボーって叫んだり手を振ったりしてるよっち。いや、だから身内だよねミナも!なんでただのファンみたいになってるの可愛い…!
 上映中あれだけ無視されたのに、しつこくアキラに「よかったよね!すっごいよかったよねっ!!」みたいなアプローチをし続けるよっちがまじ天使。それでも無視されて(ポーカーフェイスのアキラがまたかっこいい)、最終的にわたるひびきくん(=同レベル)とつるんでハケていくよっち。はー、ばかかわいい><

・ミナが轢かれたときのモンローの走り方とか、崩れ落ち方とか、いちいち蘭寿さんにしかできない動きでキュンとする。

・モンローとケイティの関係性もすごく好き。ブレーディさんのオフィスはちょっと風紀が乱れがちだけど(笑)モンローとケイティの間にはそういうことはないんだろうなっていう、ピュアな信頼感が伝わってくる。ケイティの清潔さ、明晰さ、そして誠実さがほんとうに好きです。1ミリたりとも隙がないのに、あたたかい。

・もうこれ蘭寿さんが花組に来てから何度も言ってるけど、らんとむいちか厨だった2006年ごろの私に、いまのこの幸せな状況を教えてあげたいよね。

・キキちゃんがみつるきゅんを「おっさん」呼ばわりするのがツボ。

・映画バカの場面、みんながいろんなことやってて楽しいんだけど、どうしてもゆずかれーくんにロックオンしてしまう最近の私…。
 「風を起こせ」のところでフーッて息を吹きかけるところが可愛くて仕方ないよ!フーッて!

・今回、ゆずかれーくんに(限らずだけど)台詞や歌が結構あってよかったなあと思ってます。前回のエンジェルブラックみたいに、得意なことだけをやるのはもっと大きくなってからでいいと思うんだよね。いまは苦手なことも含めていっぱい鍛える時期だと思うので。

・オネエキャラなふじP可愛い。

・「誰の差し金だ?」「私だよ!」でブレーディのテーマが流れてみりお様登場、っていう流れがちょっとベルばらっぽいなあといつも思う(笑)

・ブロンソンさんは映画技師?なんですよね?モンローユニットのメンバーなの?そのわりには、あとの場面でモンローが言う「君が代表者か」って台詞が他人行儀だよね?
 …と、ブロンソンさんの素性については謎が多いのですがまあオーバーオールが可愛いからいいや(甘)

・モンローの「俺が結束だ!」がたまらなく好き。ぴりっと空気が引き締まる感じ。
 そのあとハケていくときの、ネクタイをちょっと直すというか緩めるような手振りも好きです。歩きながらネクタイ触るの、モンローさんのクセなのかな。

・スチームローラーで、「我々は団結しよう♪」って歌うときのだいもんの手振りが、あの美声もあいまって、なんか指揮っぽい(笑)。マエストロだいもん。

・やっぱりみりお様の「親の心子知らずだな」が大好き!

・ストーブの女のくだり、原作を読んだときに「いっくんが好きそうなエピソードだなあ」と思ったのですが(笑)やっぱり重点的に演出されていて嬉しい。
 乙羽さんのしゅっとしたスタイルときれいな声が魅力的。みつるきゅんの引き込まれていくさまも印象深くて、作品全体の良いスパイスになっている気がします。

・消火バケツの水を放る動きすらカッコイイゆずかれーくん。
 誰よりも大量の水を誰よりも遠くまで放れそうなマイティー。

・上着を脱ぐ蘭寿さんのさりげない美しさ…。あのベスト姿も好き。

・キャサリンとエドナが出てくるあたりだったか、火事の処理をしようと後ろ向きでかがみこんでるゆずかれーくんのお尻が好きです(笑)。ちゃんと男の子らしいお尻なの。

・『愛と革命の詩』の役人でも思ったけど、ヤブキセナ君は可愛らしいビジュアルに似合わぬ骨太な声をしていますよね。

・キキちゃんのワイリー・ホワイトいいなあ。キキちゃんにしかできない役だなあ。「あなたがほしいのはパパの後ろ盾でしょ?」とセシリアに言われて、悪びれずに「モンローみたいに自分のユニットを持ちたいんだ」って言っちゃうバカさ加減(笑)と、それでいてちゃんとセシリアのことを守ろうとしている包容力。そして、あくまでも軽やかで可愛い。

・重役会議のメンツが渋い。紅羽くんとか若いのにやけに落ち着いてて渋い^^

・アキラの「危機を招いている自覚はおありで?」っていう台詞いいよねえ。真似したいけどたぶんアキラのあのイケボじゃなきゃ意味がない。

・「モンローか、ブレーディか」って揺れ動く歌なのに、ひたすらモンローのことしか考えてなさそうなよっち可愛い><

・それまでイキがってポケットに手を突っ込んでるのに、社長が喋り出したとたんポッケから手を出すモンローも可愛い(笑)

・両開きの扉をカッと開けてカッと閉めて去るモンローの背中が本当に、本当にかっこいい…。男役ならではの様式美。

・ブレーディさんの歌が、東京に来てからますます気迫を増していてなんだかすごい。ねじ伏せられる。
 「何度でも何度でも」ってところの、みりお様の歌い回しがとても好きです。


 えー、このペースで書いてるとえらい長くなりそうなので、いったんここで…カット!(映画の撮影ふうに)
posted by 白木蓮 at 16:41 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 20, 2014

3分の1

 花組『ラスト・タイクーン』、日々楽しく観劇しております。

 初日の感想でムラからの変更点についてブツブツ書いたのですが、あのあとまた観て、すごい良いじゃんこの流れ!と思えるようになった(単純)。私が見慣れたというのも勿論大きいのですが、出てる人ひとりひとりの感情表現が深まって、より説得力が増したというのもあると思う。初日はさすがにみんな段取り追うのにいっぱいいっぱいというか、「あれ、私の立ち位置ここでいいんだっけ」的な空気(笑)があったので…。日を追うごとにお芝居がこなれてきていて、もう、ゆずかれーくんの葛藤とかオペラで追ってるとおばあちゃん泣いちゃう。振り絞るような「いいはずがない!」で泣いて、モンローの歌に合わせて「譲ることはできない」と唱和するところでまた泣いちゃう。最近完全にゆずかれーくんが俺の孫(柚香さん大迷惑)

 この週末はらんちゃんの喉がかなり苦しそうで、特にショーはサポートのコーラスが入ったりだいもんと歌う箇所入れ替えたりしながら、なんとか1公演1公演を乗り切っている感じ。
 不調はご本人がいちばん辛いと思うので早くよくなってほしいと願う反面、お腹からの発声を身につける良い機会なのではないかとも思っています。いままで地声が喉発声だったので、地声と裏声の切り替えがうまくいかなかったり台詞が直情的に聞こえたりすることが多かったように思うのですが、いまは喉を使わないように腹筋から声を出すようになっていて、それが良いほうに出ている場面もけっこうあるので。パーティ後の、銀橋でのやり取りは今のほうが情感があって好きです。
 なので、つらいとは思うけど、この試練を活かして次のシシィにつなげてほしいなあ。

 ****

 あっという間に日程の3分の1が過ぎてしまいました。
 レンナ休演なども含めハードな公演だと思うので、とにかくみんな身体に気をつけて、無事に千秋楽まで走れますように。レンナ、新公までに復帰できるといいなあ…。

 ツボがいっぱい溜まっていて、なかなかアウトプットできてないのが悲しいのですが近日中に必ず!
 それでは、また。
posted by 白木蓮 at 10:52 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 13, 2014

君がいる世界を愛してる

 100周年の祭典から息つくヒマもなく、花組『ラスト・タイクーン』東京公演が始まっております。は、早い…。

 ついったーでも少し書きましたが、ムラからのいちばん大きな変更点は、お芝居終盤の部分。ムラではさらりと流されて「え!?」となってたユニットの心変わりが、東京ではかなり丁寧になりました。セットや人の動きも音楽も変わっていて、短期間のお稽古で(しかも今回は100周年イベントで通常よりお稽古期間がなかったはず…)ここまで変えてきたいっくんと花組の皆さんに拍手!すごい!!
 絶対こっちのほうが分かりやすいので良いとは思うのですが、個人的にはムラのテンポに慣れてしまっていたせいもあって少し説明過剰に感じてしまうところも…。これもついったーに書いたけど、現時点で2回観て思うのは、ちょっとザブラス(まりんさん)が饒舌すぎるのかなあと。ザブラスがみんなの気持ちを代弁しすぎていて、モンローが登場する前にすでに民意が決められてしまっている、みたいな感じがちょっと違和感あります。あの尺であの流れを作る上では仕方ないと思うんだけど、あれだけザブラスひとりに語らせるよりは、もっとスタッフの子たちに「自分の仕事」について話してほしかったなー。たとえばアイザック(ゆずかれーくん)が、自分のカメラで撮った映像についての想いを語るとか(そしてブレーディさんにばっさり切り捨てられてキレる、とか)。今回「映画バカ」のナンバー以外にユニットスタッフが映画への想いを表現する場がないので、「俺たちの情熱を踏みにじるな」と言われてもちょっとピンと来ないんだよね。
 あと、ブレーディさんの「全員クビだぁー!!」あたりのアホっぽいかんじが結構好きだったのでそれもプチ残念(笑)。でもヴィヴィアンへの「なんで!?」は残ってるからそれで我慢します^^
 …と、まあ、ちょこちょこ思うところはあるものの親切設計に変更されたのはよかったと思う!なんだかんだ言ってもやっぱりあのくだりが一番のモヤモヤポイントだったから、ちゃんとそのことが伝わって、そしてそれを受けて変更しようと思ってくれたことが嬉しい。ありがとういっくん!ヨーヨーかっこよかったよ!(今月のCS「演出家プリズム」で、文化系ヲタク男子いっくん×体育系イケメン桜木先生の噛み合わないコミュニケーションに盛大に吹いている私です)(特にいっくんの三島語りのところで省エネモードに入る桜木先生がお気に入り)

 変更というよりアクシデントに近いですが、和海ボーイの声がお芝居の出だしからちょっと危ないかなあと思っていたら、ショーのソロがメロディー変更になり、エフェクトも強くかかるように。
 あれだけ上手くて喉が強そうなボーイくんでも、やはり大劇場→東京と2ヶ月間の公演で声を維持するって大変なことなんだな…と思い、それを毎回やっている上級生の皆さんってすごいんだなーとあらためて思いました。そのスキルの重要さであったり、あるいは場面を持つということの責任の重さを、ご本人がいちばん感じていると思うので…しっかり治して復活できますように!フルパワーな和海ボーイの歌を、早くまた聴きたいです。

 ****

 ムラぶりに観るお芝居のよっちがますます愛らしくなってて笑顔も無垢でピュアで天使っぷりを増してて、もー可愛すぎるだろ!赤ちゃんか!(蘭寿DSのよっち先生のツッコミを拝借)と思っていたらショーではますます色っぽくカッコよくなっていて、私は一体どうしたらいいのか…。あと1ヶ月、熱い熱い熱い視線を送りつづけたいと思います(怖)

 蘭寿さんについては、書きたいことがちっともまとまらないのですが
 なんかもう、全方位に愛がダダ漏れてるなあと思いました。いままでもそうだったけど、さらに。劇場全体が蘭寿さんの愛に満たされているような。
 初日ご挨拶も、花組への、そして宝塚への深い愛が伝わってくる素敵なご挨拶だったと思います。
 いよいよゴールが見えてきたと思うと淋しいけれど、この愛に包まれてあと1ヶ月歩けるのだなあと思うと、やっぱりとても幸せ。
 とにかく悔いのないように、5月11日まで走ります!(実際は座ってるだけだけど)
 お付き合いの程、よろしくお願いいたします。
posted by 白木蓮 at 23:05 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 11, 2014

100周年祭り

 3月28日に『宝塚をどり/TAKARAZUKA 花詩集100!!』の花組特出バージョンを、
 4月5日に100周年記念式典の中継を、
 そして6日に祭典『時を奏でるスミレの花たち』の中継を見てきました。さすがにイベント系をナマで観るのはいろいろ厳しかった…。

 なんかどれもこれも楽しくて、本当にお祭り騒ぎで、100周年ってすごいな!タカラヅカってすごいな!!とあらためて実感。このタイミングにファンとして立ち会えたことが幸せです。

 それぞれに記憶が曖昧ではありますが、感想をざっと。


【月組特出】

・まだ大劇場楽の記憶があまりに鮮明だったので、ふたたび大劇場に立っている蘭寿さんを観ていることがとても不思議でした。特に花詩集のプロローグ、きらびやかな衣装で銀橋に出てきた蘭寿さんを観たときは、何かこう…変な言い方だけど、「死後の世界から蘇ってきた人」を観ているみたいな気持ちになった。すごく透明なオーラに満ちてて、本当はそこにいないんじゃないかとすら思えて、でも確かにちゃんといて、神様みたいに笑ってて。あの瞬間の感覚は忘れられないです。

・まあそのあと、蘭の王の場面ではめちゃくちゃラテンでめちゃくちゃ蘭寿さんだったのでそんな感傷も吹き飛びましたが!(笑)
 いやー面白かったわー。オラオラしてたわー。何でしょう、あの「他部署の飲み会に乱入して引っかき回して帰っていく」感…かわいかった…(何でもいいのか)

・花組カラーの衣装で「ザッツ・レビュー」を歌っていたのも印象的だったし、パレードもあのすごい衣装を着こなしていて(笑)素敵でした。夢眩パレードが最後だと思っていたのに、もうひとつ(それもあんなにスペシャルな)大羽根を観ることができて嬉しかったです。

・順番が前後しますが、和物ショーの獅子もモフモフしてて白い犬みたいで超絶(メガ)かわいかった!まさきさんの獅子と並ぶと兄弟犬のようで、落ち着き払った兄犬の蘭寿さん、キャンキャンしてる弟犬のまさきさん、て感じ。やっぱり蘭寿さんの日舞の動きがすごく好きだなあと思いました。

・ナガさんが蘭蘭のことを紹介してくださったのも嬉しくて…
 花組東京公演についても、正式なタイトル(「ハリウッドの帝王、不滅の愛」ってとこまで)と日程をカンペなしで伝えてくださって、蘭寿さんの卒業公演であることに対するあたたかいコメントもあって、ナガさんらしい優しいご挨拶でした。ナガさん、100期生の口上も素敵だった!


【記念式典中継】

・大劇場に秋篠宮・同妃両殿下がご臨席との事で、スクリーンごしにもその緊張感と昂揚感が伝わってきて興奮しました。
 豪華なゲストと催しの中でも、とりわけ辻井伸行さんのピアノが本当に本当に素晴らしかった!ナマで聴いてみたい。

・祝舞「飛翔無限」、私は映像でしか見たことがなかったのですが、花柳壽輔先生がほんとうに春日野先生そっくりに見えて息を飲みました。舞台に降りていらっしゃったのかと思った。皆さん同じ思いだったのか、中継会場全体がざわめいた気がします。
 花柳先生のお衣装は、90周年の「飛翔無限」で春日野先生が実際に着ておられたものだそう。

・あらためて、トド様の日舞はすごいなあ…!と感嘆。日舞のことはよくわからないけど、お腰が決まっていて所作が美しいだけじゃなく、「男役として」完成された踊りなんですよね。お着物の柄でもあった青竹のようにまっすぐで涼やかで、しかも色っぽい。見とれました。

・劇団員全員がずらりと並んで登場する瞬間、
 その華やかさとあでやかさと人の多さ(笑)に圧倒されつつ、最前列センターに蘭寿さんがいたことが…もう……。
 トップオブトップはもちろんユズキさんなんだけど(なので幕開きもセンターはユズキさんだった)、あの場面は学年順なのだそうで。
 列の人数や後ろの人たちの並びから推して、おそらく蘭寿さんと壮さんがセンター割ってたんじゃないかと思うのですが(映像では全体感がはかりかねたので曖昧)、トップ5人のなかでは蘭寿さんがセンターにいて、もう、緞帳が上がってそれを認識した瞬間にバーッと。涙腺が。
 びっくりしたのと嬉しいのと誇らしいのと、なんだかよくわからない感情がいっぱいこみ上げてきて…涙が止まりませんでした。
 華やかな色のお着物が多いなか、蘭寿さんと壮さんは白いお着物で、しかも蘭寿さんは白地に胡蝶蘭、壮さんは白地に色とりどりの帆があしらわれた生地だったのも感慨深かったです。

・瀬戸内寂聴さんが作詞、千住明さんが作曲された曲も華やかで綺麗だったなー。
 各組トップスターのソロやデュエットも少しずつあったのですが、その中で、みちこさまと美穂おねえさまの一瞬のデュエットが別格の素晴らしさでした。さすが。

・中継なのでよく映る人とあまり映り込まない人がいるんだけど(オヅキさんとか超ベスポジ)、よっちが映るたびに「よっち!よっち!」と食いつく私。藤色のお着物で、せしるとせーこちゃんという元男役のふたりに挟まれてもひときわ男らしくて(笑)、かっこよかったです。

・OGの方はムラに集結しているのかと思いきや東宝中継もOG受付枠があったようで、あちこちで見覚えのある顔を目撃。かおりちゃん相変わらず美人!ひめか相変わらず可愛い!!幸せでした。


【時を奏でるスミレの花たち】

・いやはや豪華でしたね!!!!(嘆息)

・6日13時はいちばん記憶に新しい顔ぶれが多くて、キムラさんの「巡り会えた奇跡」→マトアヤの「希望の瞳」とか、もう泣くしかないみたいな流れだったのですが(マトアヤはやっぱり理想のコンビだとあらためて実感…涙)
 次に登場したタニオカさんの破壊力が!!!すごかった!!!!!
 キンキラキンのミニスカワンピとロングブーツ、という女子力高すぎる恰好で「ダンシングフォーユー」を熱唱するタニオカさん。ビシィ!ビシィ!!!とあらゆる方向にウインク飛ばしまくるタニオカさん。ミニスカブーツなのに、現役時代と何ひとつ変わってないタニオカさん。
 タニちゃんハケた瞬間、中継会場がほのぼのした笑いに包まれました。めっちゃ癒された…。タニオカさんまじ天使。

・77期並びとかもほんっとに豪華で、なつかしかったです。
 朝海さんの「我が名はオスカル」、トウコさんの「ひとかけらの勇気」ときてオサ様が何を歌われるのか少し心配だったのですが(DREAM TRAILで「天の鼓」を歌ってたのが印象的すぎて…w)
 「ボンソワール・マルセイユ」のイントロが流れた瞬間、うわーっとなりました。
 サヨナラ公演のときもやっぱり「マルセイユ=宝塚」だと思いながら聴いていたけれど、6年あまりを経た今のこのシチュエーションが、ほんとのほんとに、マルセイユへ戻ってきたジェラールと重なりすぎていて。
 「ああマルセイユ 俺を抱きしめてくれ / ああマルセイユ 俺に口づけしてくれ / 大人になったと」
 という歌詞に、あのときとはまた違う感慨が込められていて…泣きそうになってしまった。
 オサ様のみならず、タカラヅカで育った人たちが、今日のためにタカラヅカに帰ってきたんだなあ。すごいことだなあ。

・このイベントが正真正銘「ラスト宝塚大劇場」になる蘭寿さんも、いつかこんなふうに帰ってくるのかな。と思いを馳せたり。

・わたさんが相変わらずイケメンすぎて、司会のミキさんにも
 「わたる来年スターになれるんじゃない?来年あたりもう1回宝塚に入ったらいいんじゃない?」
 って言われてた(笑)

・リアルタイムで存じ上げないOGの皆様もさすがの素晴らしさだったのですが、中でも…
 麻実れい様のオーラが……(*´Д`)ハァハァ
 スクリーンごしに落とされたっていうか殺されたっていうか、もう、8割がた息が止まった。スクリーンなのに。
 十数年ヅカファンやってて初めて、いわゆる「乙女のポーズ」を取る人の気持ちが分かりました。あれは心臓が遠くへ飛んでいかないよう繋ぎ止めるためのポーズなのですね!麻実様を見ているうちに、知らず知らずそのポーズを取っている自分がいた!
 ロングヘアに黒燕尾、そして何ともいえず優雅な身のこなしと色っぽい目線。本当に本当にステキでした。現役時代の麻実様を知っていたら、私の人生めちゃくちゃになっていた気がする…知らなくてよかった(真顔)

・現役生のパートは、トップ5組のデュエットダンス。
 うおおおイベント!て感じのゴージャスさでしたが、これはさすがに中継カメラだと視界が限定されまくってしまうので、ナマで観たかったなー。という。でもどのコンビもそれぞれに美しかったです。それぞれの振りがコンビに合っていて、蘭蘭はキレキレな感じだった(笑)。てるみりの振付と雰囲気が可愛くて好き☆

・そして目玉企画(?)の『ドンブラコ』!
 か、
 か、
 かわいい……!!!!!

・トド様の爽やかな二枚目ぶり、専科の皆様によるガチの村人芝居、みりお様の犬、チギタさんのキジ、ベニーの猿、そして北翔さん率いる各組二・三番手の鬼ユニット(ユニットではない)。こんな錚々たるメンツがお届けする「ドンブラコ」が名作じゃないわけなかった。
 想像してたよりすごくクラシカル、かつ良質なオペレッタだと思ったら、そもそも原作があるのですね。外の優れたコンテンツを取り入れて「タカラヅカ」流に消化して見せる、いまのタカラヅカにも通じる手法が旗揚げ時からすでに採られていたのだなあと感じ入りました。

・中継だと鬼のみなさんを観察しまくれなかったのが残念なのですが、とりあえず犬猿キジの3人が可愛すぎてね!!!
 もうもう、手を袖にしまってパタパタしながら爪先立ちの小走りで銀橋渡りきったキジタさん、いやチギタさんの可愛さときたら…今も脳裏によみがえると幸せになれる。奇跡の研14。
 みりお様の「ワンワン♪」、キジタさん(だからチギタさん)の「ケケケ♪」、ベニーの「キャキャキャ♪」の三重唱とか!可愛くて殺す気か!
 しかしあのプリティ3人組で、北翔・朝夏・未涼・緒月・凪七・望海・美弥・真風という文武両道っぽい美鬼集団にどうやって勝てたのか謎。体力も知力もいっさい勝てる気がしないよ…き、きっとトド様が百人力だったのですね…。


 そんなこんなの100周年祭り。
 祭典の大トリはサブちゃんの「まつり」ならぬツレ様の「セ・マニフィーク」で、出演者の皆さんもわらわらと登場して手拍子で盛り上げるという流れだったのですが
 その中で、腰から手拍子入れつつ(笑)ノリにノってる蘭寿さんがとにかく楽しそうで。
 特に6日18時最終回の中継でスクリーンに映った蘭寿さんは、目尻の下がりきった、本当に可愛い笑顔でした。最後の大劇場はきっととても楽しかったんだろうなあ、と素直に思いました。
 蘭寿さんファンとしてこの節目のお祭りに立ち会えたこと、幸せです。

 …ってのんびり書いてるうちに花組東京公演が始まってしまった!その話はまた別記事で!
posted by 白木蓮 at 14:06 | タカラヅカ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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