March 26, 2014

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2014/03/19
花組トップ娘役・蘭乃はな 退団会見のお知らせ

花組トップ娘役・蘭乃はなが、2014年11月16日の東京宝塚劇場公演『エリザベート』の千秋楽をもって退団することとなり、2014年3月20日(木)に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。


 らんちゃんの退団発表。

 …早いですよね。今の公演サイクルになってから、8ヶ月も前の退団発表はミズ先輩くらいのような。
 男役のミズ先輩でも相当イレギュラーな印象だったので(なにせあの時はサヨナラ公演の演目が決まってなかった)劇団的に、何か早く発表しなくちゃいけない事情があったんだろうなあ。

 ****

 とてもとても個人的なプライオリティの問題なのですが、
 少なくとも私にとって添い遂げ云々はべつに重要ではなく、それよりもちゃんとその人なりの娘役をまっとうして卒業していってほしいと思っているので(なので美海ちゃんの退団は美しかったけれどやはり勿体なかったと思っている)、やりたいことがあるから残るというらんちゃんの決断はすごく潔いし、尊敬に値すると思っています。
 ただ、これも個人的なプライオリティとして
 トップのお披露目公演で相手役さんがサヨナラっていうのはあんまり嬉しくない…。
 みどり姐さんの場合は状況が特殊なので置いておいて、新体制が固まる前の状態で海外ミュージカル1作だけやって退団、というのはさすがに色々落ち着かないというか。組の一翼を担うべき「娘役トップスター」の責任としてどうなのかな、と、思わなくもないです。
 もちろん劇団には劇団のスケジュールがあるんだろうから、一概にらんちゃんの責任とは言えないけれど。花組スキー、娘役スキー的には、ちょっとそのへんにモヤモヤしてしまうのは事実。あと、(ご本人の意思はともかく)アントワネットもシシィも正直らんちゃんのニンではないと思うので、最後はショーがよかったなあ…と思ったりもしています。夢眩が最後のショーになっちゃうんですね。。。らんちゃんに似合うショーで良かった。

 蘭寿さんのファンとしては、らんちゃんが相手役だったからこそ観ることのできたシーンや作品がたくさんあったと思うので、本当に感謝しています。
 何より、蘭寿さんが描いていたであろう「トップコンビ」像にちゃんと寄り添おうとしていてくれたことがありがたかったなあ…と。
 前に蘭寿さんが「ふたりとも宝塚が大好きなのが共通点」みたいなことを言ってたけど、今回のラストタイクーンで、すごくそれを思い出します。「スクリーンには夢が広がっていた♪」のところ。ふたりとも、スクリーンならぬ舞台に夢を見て、ハリウッドならぬ宝塚にたどりついて、そして出会ったんだなーとしみじみ思う。from杉並to宝塚、from西宮to宝塚。(近!西宮、近!)


 あと8ヶ月、まだまだ挑戦もたくさん。
 残された娘役人生を、幸せに過ごしてほしいです。
posted by 白木蓮 at 21:08 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 23, 2014

仲間がいれば愛があれば この世界は美しい

 ブレス型ペンライト

 蘭寿とむサヨナラショーの話。
 蘭寿さんらしく、優しくてあったかくてユーモラスで
 何より、最っ高に楽しいサヨナラショーでした。
 前楽を観終わったときに出てきた感想はただただ「楽しかった!」だった。幸せです。

 マトヴさんのサヨナラショーもそうでしたが、すべて花組時代の曲だけで構成されていて、花組&組子のみんなへの感謝と愛がすごく伝わってくる構成だったなあと。
 ショー前に高翔さんが読んでくださったお手紙のなかでも、「ファン時代から憧れていた大浦みずきさん、安寿ミラさん、そして真矢みきさん、愛華みれさん、匠ひびきさん、春野寿美礼さん、真飛聖さんに続いて、花組を背負って立つ立場になれたことを幸せに思います」というような一節があって…あらためて、花組に対する蘭寿さんの深いリスペクトを感じました。
 そしてもちろん、我々ファンが観たいと思うツボも押さえまくってて!!
 なんかもう、なつかしさよりも先に「これ!これ!もう1回観たかったの〜!」的な興奮と喜びがまさるという(笑)。単純に、エンターテインメントとして素晴らしかったです。ありがとう吉正。

 あの幸福感をうまく伝えられないのが残念ですが、曲ごとに順を追って書いてみますね。


@Where in the World(ファントム)

 ファントムオープニングの、あの「ファファファファファミミ、ラララララソソ」(音名で言われても)という壮大な音楽とともに緞帳が上がると、
 舞台いっぱいに「TOMU RANJU」の吊り物。
 そして舞台のセンターには、後ろ向きでマントを広げた蘭寿さんの姿が。
 うわああああファントムだ!あの幕開きだ!!!!
 そのまま曲調が変わって「Where in the World」に。あらためて聴くと、ほんとうに音域が広くて大変な曲だったのだなあと思うけれど、高音まできちんと伸びていて、はればれと美しい「Where in the World」でした。やっぱりファントムから歌い方が全然変わったんだよね。
 衣装は、深いワインカラーに黒いボアがついた上下とマント(私は気づかなかったけど、『Sensation!』のものだそう)。シックで素敵でした。

A永遠の詩(愛と革命の詩)

 Where〜の途中から銀橋に出てきた蘭寿さん、銀橋の真ん中手前くらいで曲が終わると今度は「永遠の詩」を。
 銀橋で蘭寿シェニエさんのこの曲を聴いて感動していたのがつい最近のことのようで(実際ほんの4ヶ月ほど前だし)、すごく不思議な気持ちになりました。いまサヨナラショーでこの曲を聴いていることが信じられないような。

B愛した日々に偽りはない(オーシャンズ11)

 そのまま銀橋で、たたみかけるように「愛した日々に偽りはない」へ。ほんとうに蘭寿さんらしくて大好きなラブソングだなあ…。
 この、しっとりした3曲を1曲ずつ聴かせるのではなく、メドレーに近い形で銀橋で3曲つづけて歌ってしまうというのがとても良かったです。あれでショー全体にテンポがついたと思う。

Cリベルタンゴ(Streak of Light)

 蘭寿さんが袖へハケ、いったん暗転すると
 おもむろにあのイントロが流れ出して、
 キターーーーーーーー!!!!
 ピンスポついたら女装るなっちキターーーーーーー!!!!
 はい、リベルタンゴです。実は開演前からオケがやたら練習していたので(笑)やるだろうというのは分かっていたのですが、しかし実際に目にするとこの興奮。やばい。
 みーちゃんポジにはふじP。ぴーるな!斬新!ふたりとも黒髪なのが、またコンサートのときとは違う色っぽさで(るなっちコンサートのときは金髪だったもんね)ドキドキしました。

 そして、次のピンスポで
 よっちキターーーーーーーーーーー!!!!!
 よっちと、もちろんヤブキセナくん。あのときの空気感そのまんまで、ふたりとも可愛くてかっこよくて…泣けた。

 アキラ&あかりちゃんもそのまま、そして次に登場するじゅりあ様のポジにはきらり。
 あらためてじゅりあの不在を思い切ない気持ちにもなりましたが、きらりの女王様ぶりもさすがでした。VIVA花娘!

 蘭寿さんは真っ赤なスーツと黒いソフト帽で登場。ほかの男役とおなじく『Mr. Swing!』の衣装なのですが、みんなは黒スーツなのに対して蘭寿さんのは真っ赤だから、なんか、「おお!」ってなった(笑)
 いやあ、なんか、もう…蘭寿さんのリベルタンゴを大劇場で観られるなんて。感無量です。
 エロさでいったらやっぱりあのときのシャングリラスーツのほうがエロかったと思うのですが(笑)、振付とそれを踊る蘭寿さんたちの妖艶さは健在で。ひとつひとつの振りに、新鮮に「ぎゃああ!」となりました。やっぱりらんちゃんを片足でホールドして帽子を直す振りが神。感謝しかない。

Dイントロダクション(Mr. Swing!)

 息を止めたまま観ているうちにリベルタンゴが終わり、そのままけだるい曲調のイントロダクションに。イ、イントロダクション…!何このヤンさん祭り!!!!
 蘭寿さんのハミングがなつかしいのと同時に、いまにもMr. Swingの開演アナウンスが聞こえてきそうで、胸をしめつけられました。みーちゃんの肩にもたれかかっていたところは、よっちに。

 ところどころカットはあったもののほぼフルバージョンで、みりお様との内緒話もあって(特に前楽、蘭寿さんに囁かれたみりお様がすごい勢いでフハッてなってたのが可愛かった)、最後はちゃんと銀橋まで出てきてくれて、とにかくカッコよすぎた!花男さいこう!!!

EFate City(オーシャンズ11)

 みんなが銀橋からハケ、蘭寿さんも銀橋から本舞台へ…というタイミングで音楽がIN。Fate City!ちょっともう息をつかせぬ展開すぎる!!
 ラスティーポジションはみつるきゅん。そこからイレブンが出てくる流れかと思いきや、最後まで蘭寿さん&みつるきゅんのふたりで踊りきりました。みつるラスティーめっちゃカッコよかった…本公演でも観てみたかったなあ。
 『ル・ポァゾン』の光と影でも思ったことですが、みつるきゅんの、相手の空気を汲み取って踊る力は本当にすごい。かっこいい。何よりふたりで踊る姿に、新人公演時代から一緒に過ごしてきた「男の友情」のようなものがちゃんと見えて、それがダニーとラスティーにも重なって見えて…泣けました。

Fくらわんか

 Fate Cityが終わったとたん、「八五郎はーん!」の声とともに、両袖から着物姿の人たちがわらわらと(笑)
 だいもん・イティカ・ふみか・らいらい・イブ様・かぐらちゃん・くみちゃん。そう、『くらわんか』に出てた皆さんです。気づけばさっきまでラスティーやってたみつるきゅんも、ハッピ着せられて貧ちゃんの被り物を被ってるという(笑)
 「八五郎はん、今日で最後なんやて?なんで言うてくれはらへんの、さみしいわぁ〜」
 と小糸はん口調で言いながら、八五郎はんにもハッピを着せてくれるイティカ。
 「わいのことなんて放っといてくれたらええねん、かとーーちべとーーなったらええねんもん」
 と言う蘭寿さんに(台詞がネイティブすぎて聞き取れなかったので超適当)(でも、かとーちべとーが聞けて嬉しかった!)
 「八五郎はん、そんなことを言うたらあきませんよ。皆さんは八五郎はんのために集まってくださってるんですから」
 と諭すだいもん貧ちゃん。まじめw
 (5/16追記:すみません、東京で確認したところ、この台詞を言ってたのはみつる貧ちゃんでした。だいもんはそのあとの「皆さんの愛は大切にしなあきません!」というような台詞)

 で、「こういうときは酒や!」ということで(笑)八五郎はんがあのシコ踏むみたいな構えをとり、みんなの「たーかーさーごー…」に合わせて蘭寿さんの盃にかぐらちゃんがお酒を。
 「今やっ!!!!」
 と止めてお酒をグイッと干す八五郎はん。
 私『くらわんか』は映像でしか見ていないのですが、目の前で繰り広げられる光景が、本当にあの『くらわんか』そのものでドキドキしました。今やっ!でピタリと止まる皆の空気といい、飲み干したときのふわぁ〜っと緩む感じといい、八五郎はんの目尻下がった笑顔といい…まさかナマで観られるとは。幸せです。

 みんなが「くらわんか〜あああ〜くらわんか〜♪」とくらわんか音頭を歌い踊りながら去っていくと、そのまま銀橋に出てくる八っつぁん。
 ここで犬の鳴き声が。
 き…きたーーーー!!!!!
 なんと、なんと、「あなたは犬ですか?」の酔っ払いのくだりをまるまる上演してくれたのでした。ついさっきまで鬼かっこいいFate Cityを踊っていた人とは思えない…(笑)
 やっぱり面白いし可愛いし、ほんっとにお芝居うまいな!!!!と感嘆。だってあの赤スーツにハッピ羽織っただけなんだよ?なのにパッと空気が切り替わって、上方落語の世界になったもん。本物の八五郎はんが、あの銀橋に息づいてました。
 犬を相手にひとくさりクダ巻いた八五郎はん、犬に逃げられて「どんならんで、ほんまに」と毒づき、最後はもちろん
 「さっぱわやや〜」
 と。か、可愛い…!!!!
 「ほなまた、後でな♪」
 と千鳥足で袖にハケていく姿が可愛すぎてリアルおっさんすぎてでも可愛すぎて、サヨナラショーだということも忘れ全力でキュンキュンしました。はあああ。

Gカノン(カノン)

 カーテンから退団者5人が登場して、「カノン」主題歌を。衣装もカノンのプロローグで着てたやつ。
 ネコ先生ががっつり歌うのかと思いきや、歌う順番とか量とかが意外と年功序列で、つまりよっちがすごい歌ってて、よ、よっちが大劇場のセンターでソロを歌うなんて初めてでは…!?と親のような気持ちでオペラを上げてしまいました。でもすごく上手だった!よっちの歌声、あたたかみがあって大好きです。

Hコンガ(コンガ)

 カノンが終わってカーテンが上がると、そこにはコンガプロローグの衣装を着た花組生が!そして真ん中にはやっぱりコンガプロローグの衣装を着た蘭寿さんが!
 か…かっこいいーーー!!!!
 ふつうの白いお化粧であの衣装、というのがなんか新鮮で(笑)、でもあの熱さは当時のままで、もう条件反射的に大興奮。楽しかったなあ、コンガ。
 みんなが銀橋に出てくるところで蘭寿さんはハケ、銀橋はみりお様(壮さんの衣装)&みつるきゅん(みわさんの衣装)中心に。ふたりが「踊れコンガ」「叩けコンガ」「歌えコンガ」「感じてコンガ」を交互に歌っていたのですがふたりともなかなかスリリングな感じで(笑)、あの歌い上げってパワーが要るんだなあとしみじみ思いつつ、でも愛おしくてありがたくて涙でそうでした。みりお様このためにコンガ練習したんだろうなあ、とか。みつるきゅん頼もしくなったなあ、とか。って研15の人にかける言葉じゃないかもしれないけど…でも壮みわの下にいたときのみつるきゅんと、いまのみつるきゅんってやっぱり全然ちがうよね。

I真実の愛(コンガ)

 カーテンがふたたび上がると、紗幕のむこうにあの超絶ポーズの蘭蘭が…!!!!
 あれが見えた瞬間、劇場じゅうが息を飲んだ気がします。私の隣の人は確実に「ひっ」て言ってた。私も言いそうだった。

 これもフルバージョン。真っ白で、静謐で、言葉にならないくらい美しかった。
 もちろん影役のよちルナも登場。このサヨナラショーにおけるるなっちはほぼ女子ですね(笑)
 よっちのダンスが、ほんとうに、ほんとうに素晴らしかったです。
 あのときももちろん凄かったんだけど、でもやっぱり今になって思えば、大劇場であそこまでピンで踊るのなんて初めてだったし、シャカリキになってた部分があったんだろうなあと。
 いまのよっちは、大劇場という空間をきちんと掌握していて、楽しんでいて、いい意味で力が抜けていて…さらに大きな存在になって、堂々と蘭寿さんと渡り合っていました。らんちゃんのリフトなんてすごかった!客席からの拍手もすごかった!!
 せんなさんのカゲソロはそのまま、みわさんの「愛愛愛」の歌はだいもん。これがまたドラマティックで、本当に素敵な空間でした。
 最後にセリ下がる蘭寿さんの指先が色っぽくて美しくて、この瞬間をまた味わえたことにひたすら感謝。

J戦国BASARA(戦国BASARA)

 みりお様が登場し、銀橋で1曲、アップテンポの「戦国BASARA」を。客席手拍子で大盛り上がり!
 もちろん蘭寿さんにとって印象的な作品だったということもあるんだろうけれど、この作品から花組にやってきたみりお様がこの曲を任されている、ということに蘭寿さんのあたたかさを感じました。衣装がきれいな薄紫色で、幸村と謙信のあいだの色だなあ…としんみり。

Kアシナヨ(ル・ポァゾン)

 大階段に板付きで、真っ白い蘭寿さんが登場。
 ここの衣装は、レースのついた白燕尾。『マリポーサの花』でミズ先輩が着てらしたのにそっくりだと思ったのですが、別物?かな?胸元には大きな胡蝶蘭のコサージュ。
 アシナヨ、大好きな大好きな曲なので…これを聴けたことがものすごく嬉しかったです。
 途中で、蘭寿さんのと同じ胡蝶蘭を髪につけたらんちゃんが登場して、デュエットダンスに。
 単独サヨナラショーにしてはデュエットダンスが多い構成のようにも思いますが、蘭寿とむというトップスターにとって、相手役さんやデュエットダンスの比重がそれだけ大きかったことの証だと思います。私もやっぱり「トップコンビ」という宝塚ならでは、トップならではの関係性が好きだし、相手役を大切にする男役さんが好きなので、そういう意味では、最後までそれが貫かれていたことが嬉しかった。特にアシナヨはふたりのデュエットダンスの中でいちばんかも、と思うくらい好きなので、大劇場で観ることができて幸せでした。

 そして今回、蘭寿さんの夢が実現。
 ファントムお茶会のときにも話してましたが、音楽学校のときの蘭寿さんの夢が、
 「真っ白い衣装で、スモークの中でデュエットダンスを踊る」
 だったんですよね。
 お披露目のファントムで早くも「白い衣装」が叶って、でもスモークはなくて(笑)、そのあとの公演でもなくて。
 今回の夢眩はようやくスモークの中でのクラシカルなデュエットだけど、蘭寿さんが黒燕尾っていう。惜しい(笑)
 私も夢眩の初見で「あースモークだー、でも蘭寿さん黒燕尾だー、まあでもらんちゃん白いし許容範囲か」とか思っていたのですが(笑)、さすが蘭寿さん!妥協してなかった!
 蘭をモチーフにした真っ白い衣装の蘭寿さんとらんちゃんが、幻想的なスモークのなかで「アシナヨ」を。
 これで本当に本当に夢が叶ったんだなあ…と、私自身も夢を見ているような気持ちでした。
 だいもんのカゲソロがまた美しくて、もう、天国みたいだった。あれを観てから地上に生還できたのが不思議なくらい。

Lいま、光に向かって(Streak of Light)

 コンサートの祈りの場面。
 蘭寿さんの歌声に合わせて、白い衣装に身を包んだ組子の皆さんが舞台へ。
 正直なところ、コンサート当時からサヨナラショーみたいな場面だなと思ってて、それこそ観てるときからサヨナラショーの予行演習ぐらいの勢いで泣いたりしていたわけですが、あらためてサヨナラショーの場で聴くと…ひどい。きれいすぎて破壊力ひどい。
 「ためらうことなど何もないのさ 愛を信じて / 仲間がいれば愛があれば この世界は美しい」
 この歌詞が、嘘いつわりなく似合う蘭寿さんが大好きです。

 曲の途中で、真っ赤なバラの花束を抱えたみりお様が登場し、蘭寿さんにお渡し。
 バラを受け取ってからみりお様をそっと抱きしめる蘭寿さんが、途方もなく大きくて優しくて…自然に拍手が湧き起こった、あたたかい瞬間でした。
 バラを抱えたまま銀橋に出た蘭寿さん、組子の歌を背に、バラを客席へ。
 これ、前楽も楽も、すーっっごい均等にキレイに投げてて感動しました。いやその、最後に余ってブワッとまとめて投げる人も結構いるじゃないですか!誰とは言わないけどオサ様とか(言っちゃってるよ!)
 蘭寿さんのまじめさを垣間見た瞬間でした^^

Mクンバンチェロ(コンガ)

 「仲間がいれば愛があれば この世界は美しい」
 の旋律とともに、ああ、ショーが終わってしまう…とハンカチ握りしめていたらば
 下がりかけた緞帳が途中で止まった!
 緞帳がまた上がり出した!
 そして聞こえてくるコンガの音色。
 こ、これは…もしや………

 クンバンチェロだーーーーーー!!!!

 曲に合わせて、蘭寿さんの周りでいっせいにひざまずく花組の皆さん。みんなワクワクキラキラした顔でめっちゃ可愛い。特にだいもんが、もう子供みたいな嬉しそうな笑顔で(「パパのクンバンチェロきたー!」的なw)超可愛くて、隣にいるみりお様は逆にすごい緊迫感あふれる表情をしていたのが印象的でした(笑)。あのノリを間近で見るの初めてだもんね^^^^

 と、周りの人たちの顔は鮮明におぼえているのですが、蘭寿さんの顔がうまく思い出せない。なんかもう存在自体が発光していて、ただただ舞台の真ん中からとんでもない量のエネルギーが放たれている感じで、まさしく「クンバンチェロの王様」でした。
 そして、
 とにかく、
 たーーーのしかったーーーーーー!!!!
 何でしょうね、あの熱狂状態。もちろん全力で手拍子して参加していたのですが、それでは足りないというか、すんでのところで組子のみんなと一緒に「チェロ!」「セロ!」って叫んでしまうところでした。もうね、お祭り騒ぎ。楽しすぎた。緞帳がようやく降りたとき、汗かいてたもん(笑)

 もちろん劇場じゅう大盛り上がりで、前楽も2回カーテンコールが。
 「ワンモアタイム?」と客席に問いかける蘭寿さん、客席の歓声に応えて、後奏だけもう2回やってくれました。演奏に入ってもらうとき、指揮のみさきめぐみ先生にいちいち「マエストロ?」って確認するのがすごい男前だった!!

 ****

 そんなこんなのサヨナラショー。
 とにかく「楽しかった」という印象ばかりが残っていて、いまはまだ退団を実感できていない気がします。やっぱり大劇場は私にとってアウェイの場所で、たぶん東京宝塚劇場でお見送りして初めて、いろんなことのけじめが付くのだろうなあと。

 とはいえ、黒燕尾に身を包んで
 「宝塚歌劇団・花組、蘭寿とむ、本日をもちまして宝塚大劇場を卒業いたします」
 と言った蘭寿さんの言葉は本当に重くて。
 タカラジェンヌにとってはホームであるこの場所を、巣立っていくのだということをあらためて痛感しました。たぶんそれは、私が感じる以上にずっと特別なことなのだと思います。

 最後の曲は「すみれの花咲く頃」。
 すみれだろうな、と何となく予期していてはいたのですが、実際にそれが流れたときはとても嬉しかったです。うまい言い方が見つからないのですが…ここで「すみれの花咲く頃」を選ぶタカラジェンヌ・蘭寿さんがやっぱり好きだなあと。

 幸せな幸せな2日間でした。
 東京で、待ってます!
posted by 白木蓮 at 13:11 | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 19, 2014

大劇場ザ・ラストデイ

 花組『ラスト・タイクーン』が、とうとう大劇場千秋楽を迎えてしまいました。

 結局、終わってしまった今でも全然実感がないです。当日も涙はほとんど出なくて、ただあらゆることが夢のように過ぎていって、でもそのひとつひとつがあまりにも美しかったので目を開けて見届けることに必死でした。きっといつか忘れてしまうのだろうけど忘れたくない。

 ****

 私から見えた範囲の、ではありますが、まずは入りの思い出を少し。

・退団者のなぎささん・花蝶さん・かぐらちゃん・ネコちゃん、それぞれ本当に輝いていてきれいでした。
 よっち真っ白で可愛かった…たくさんのファンの人に向かってひっきりなしに喋ってる姿がまじ天使だった…。

・よっちが入ってしばらくすると、白シャツorブラウスと黒パンツで統一した組子の皆さんがわらわらと登場。
 スケッチブックを小脇にかかえ、楽屋口前にお立ち台を設置するだいもん。お立ち台の位置が気になるらしく、難しい顔で微調整を続けるだいもん。直してもやっぱり気になってミリ単位で修正するだいもん。
 …萌えた(笑)

・みりお様とらんちゃんは、いちばん道路に近い側に立ってお出迎え態勢。みりお様が振り返ってちょっと組子に指示してたりする姿に目を細める私(立ち位置がおかしい)

・蘭寿さんはオフホワイトのスーツに、ティアドロップサングラスで登場!
 楽屋口一帯から大歓声が。かっこいいーーーーーー!!!!

・サングラスを外した蘭寿さんに、白い騎士のマントを着せかけるみりお様&らんちゃん。
 ナイト蘭寿の乗る御輿、いや馬車をかつぐのは、アキラ率いる屈強男子チーム。しかも尻尾つき白馬コスwwww あほかわいいwwwww
 先頭がアキラとキキちゃんで、あとふじP・タソ・かずさよしき氏・がりん・わたるひびきくん…は確認したのですが、あとひとりが分からず。すみません。この顔ぶれから類推するとマキシムかな?

・拡声器持ったみつるきゅんの「せーの!」という号令で、
 「だから決めたのさ、君を守るナイトになることを♪」
 という組子コーラスがスタート。さすがタカラジェンヌ、ナマ声でもコーラスがきれいだなあ(変なところで感心しないで)
 歌っているみんなは直立不動で、右手を左胸に当てていて、勿論ナイトになぞらえてのポーズだと思うのですがなんだかそれにも感動しました。アメリカ人が国歌を歌うときのような厳粛さがあって。

・アカペラコーラスが終わると、ショーの流れと同じくそのまま夢眩の主題歌に!
 ここからはアカペラではなく音楽がかかったのですが、ラジカセ(古)か何か使ってたのかしら…またしてもだいもんがラジカセの再生ボタン押してたりしたら萌える…。

・ノリノリの主題歌と手拍子のなか、粛々と進む馬車(笑)。蘭寿さんめっちゃ笑顔で可愛かった!!!

・楽屋口にたどり着いて蘭寿さんが馬車から降り(馬の皆さんの、御輿をおろす動きが慎重かつ息が合っていて素晴らしかったです。相当練習したんだろうなあ)、用意されていたお立ち台に立つと
 楽屋口から出てきた退団者一同がお出迎え!
 よっちを真ん中にした退団者5人が大きな剣を差し出し、受け取って抜く蘭寿さん。ちゃんと剣が光ってた!すごい。

・みつるきゅんがまた拡声器で「せーの!」と号令を掛けると、組子一同からの呼びかけ的なコールが。さすがタカラジェンヌ、コールも揃っていて声量があるなあ(だから変なところで感心しないで)
 肝心の内容をほとんど憶えていないのですが…
 まず「まゆさん、おはようございます!」から始まるのが非常に朝礼っぽかった(笑)
 うろ覚えですが「私たちはまゆさんに守られて、元気いっぱい夢いっぱいです★」みたいな文言もあって、なんていうか、「3年花組蘭寿先生」感すごいな!と愛おしい気持ちでいっぱいになりました。お立ち台からみんなを見渡す蘭寿さんの顔もあったかくて優しくて…もう完全に、卒業式の担任の先生だった(笑)。卒業するのは生徒ではなく先生なわけですが。

・最後に、
 蘭寿さん「何が結束だ!」
 組子「まゆさんが結束だー!!!!(拳を突き上げつつ)」
 という応酬があって…
 泣いた。

・ちなみに蘭寿さんが剣を抜いたり「何が結束だ!」と言ったりするに当たっては、だいもんがいちいちスケッチブックをめくりながら蘭寿さんにカンペを示していました。役割分担が的確すぎるだろ花組(笑)

・しかし恐ろしいほどに蘭寿さん自身が何を言ってたか憶えていない…。
 開口一番「泣くじゃないか!」って言って、あと誰かを指しながら「すでに泣いてる組子もいるし(笑)」と突っ込んでたことは憶えてるのですが、そのあとの記憶が全然ない。困った。
 でもすごく幸せそうな、いい笑顔だったことははっきり憶えています。


 以上!
 次項はサヨナラショーの話。
posted by 白木蓮 at 16:16 | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 15, 2014

安定と前進

 ちょっと遅ればせながら、
 花組エリザベートの主な配役が出ました。

トート       明日海 りお
エリザベート    蘭乃 はな
フランツ・ヨーゼフ 北翔 海莉
ルキーニ      望海 風斗
ルドルフ      芹香 斗亜/柚香 光


 正直なところ、『JIN』のときと同じくお披露目とサヨナラはやはり組子中心に…という気持ちもあったし、みりお様VSだいもんの最終答弁なんてすごいだろうなー萌えるだろうなーっていうのもあったし、青年から老年まで演じこなすだいもんも観たい(&聴きたい)気はしてたのですが
 でもでもやっぱりみちこさまフランツは頼もしすぎるしだいもんルキーニを観られるのが嬉しすぎる!!!!グランドアモーレだいもん!!!!!
 トートは中の人の魅力さえあれば歌はどっちでもいいと思うけど(いや、みりお様は歌えるけど!)、やっぱりフランツとルキーニの歌が両方安定してるエリザベートはいいですよねー。めちゃくちゃ楽しみ。
 キキちゃん&ゆずかれーくんのルドルフも、さぞや美しいことでしょう…フフフ…(想像してニヤついてる)。個人的なトピックは、「やっとみりお様のほうからゆずかれーくんにチューできるんだネ!」ってことです^^^^
 なんかすごい複雑な役替わりがあったらイヤだなーと思ってたのですが(チケ難もだけど、作品が安定しないという意味でも)ルドルフのダブルだけならそこまでの負担はなさそうでひとまず安心。

 主要メンバーが歌えるだけに「ら、らんちゃん頑張れ…!」感はいや増しているし、らんちゃんとルドルフたちの「僕はママの鏡だから」とかを想像すると今から手に汗握ってしまうのですが(失礼)
 でも、歌にしてもそれ以外の部分にしても、やっぱりエリザって組を成長させてくれる作品だと思うので。
 他キャストも含めて、とても楽しみにしています。




 …しかし黒天使によっちがいない、ということが未だに信じられない。往生際が悪い。
posted by 白木蓮 at 19:31 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 09, 2014

九州男児なオスカルアンドレ

 雪組全国ツアー公演『ベルサイユのばら −オスカルとアンドレ編−』、梅田芸術劇場で観てきました。

 いやはや楽しかった!!!!
 とにかくチギタさんのオスカルが素敵で、夢乃クンのアンドレも似合ってて、みゆちゃんも可愛くて…幸せでした。
 基本的には去年の月組版を踏襲しているのですが、今宵一夜でちゃんとオスカルがアンドレを「おまえ」呼びしてたり、ジェローデルがオスカルに最後まで敬語だったり、平手打ちしてなかったり、細かい部分のストレスがかなり軽減されていたのも大きかった!このへんの関係性だいじ。やはりオスカル様には「おまえの妻と呼ばれたいのだ」と偉そうに言っていただきたい。

 チギカル、フェルゼン編で観たときには「予想してたより女子…?」と思ったのですが、それはフェルゼンやアンドレへの恋心にフォーカスされたバージョンだったからなのだなあと得心。今回のオスカルアンドレ編は衛兵隊との場面もたくさんあるので、そこはしっかりばっちり男子でした!九州男児チギカルくんはドンパチしてなんぼである。アランとの一騎討ちとかめちゃくちゃカッコよかった…。
 すごく男気あふれる凛々しい隊長で、だからこそアンドレへの想いを露わにする場面の繊細さが、もう…ギャップにキュン死した(笑)。可愛い!たまらん!
 ちゃんと大芝居として見せているのに感情表現はナチュラルで、女性らしさは垣間見せるけれど決して女々しくならない。「しょっぱなから私を女扱いしてくれたのは、このフランス衛兵隊だけだ」でこんなにときめいたの久しぶりです。まさに劇画から抜け出てきたような、美しきオスカル様でした。

 夢乃クンのアンドレがまた良くてですね!
 有無を言わせぬあの力強さと、漢らしさと、素晴らしいガタイ(笑)。あの…原作にある、オスカルがうっかりアンドレの半裸見ちゃって赤面するシーンが容易に思い浮かびます/// あの体格差は反則!/////
 もうねー、毒殺シーンの暑苦しさがただごとじゃない(笑)。蘭寿さんもたいがいでしたが、蘭寿さんほどエロ方向に行ってなくて、もっと直截に力任せなの。ひたすら抱きしめてる。チギカルの細いあばら骨がバキボキと折れそうな勢いで抱きしめてる。あれだけ強烈に抱きしめられたら、そのあとどんなにジェローデルに言い寄られてもアンドレの感触がよみがえってしまってダメだろうなと思いました(真顔)。原作で言うと「私の知っている唇は…」的なやつね。これ以上は察してください。
 1幕で登場する場面の、シャツ+パンツ+ロングブーツのスタイルよさにも舌を巻きました。いや夢乃クンの脚が長いのは知ってるけど!長すぎてロングブーツがロングに見えないよ!
 対するチギタさんのパンツスタイルが本当に華奢で、お尻がキュッてしてて、もう〜ありえないくらい可愛かった。夢乃クンよくパリ前夜まで耐えたと思う。
 (いま帰りの新幹線でビール飲みながらテキスト打ってるのでちょっとテンションがおかしいです。ごめんなさい。)

 夢乃アンドレの匍匐前進を見ながら「この人このままパリまで行きそうだな」って思って、なんかデジャヴを感じて自分のブログを振り返ったら私蘭ドレのことも「パリまで行けそう」って書いてた。自分の思考回路の一直線ぶりが悲しい。
 でも夢乃クンはまじであのまま梅田駅くらいまでは行けたと思う。

 ラストシーン、夢乃クンの
 「オスカール……オスカール……オスカル!」
 が聞こえてきた時点で条件反射的に腹筋を震わせていた私なのですが、今回は意外とふつうで、カーテンが上がったら階段上に組まれた雲のセットに夢乃アンドレが板付いてる、というだけでした。しょぼん。(何を期待してたんだ)(そりゃあアレですよ、2006年全ツで壮ドレがパタンと出てきた雲のどんでんですよ!)(恥ずかしすぎるのでリンクは張らないよ!)
 でもここのふたりの空気感もすごく良かったです。甘すぎないというか、愛は見えるんだけどあくまでも「男同士」っぽい感じが。たぶん同期だからだと思うんですが(笑)、本当に「カストルとポルックス」のようなふたりでした。イイ…!!!

 ほかの人もそれぞれキャラに合った配役でよかった!特に大ちゃんジェローデルは、台詞や演出の変更もあいまって、マイベストジェローデルかもしれない…。大ちゃんの、周りと一線を画す浮世離れ感というか貴族的な雰囲気が、ジェローデルという役にものすごくフィットしていました。素晴らしかった!でも「僕のこの胸でよければ」っていう台詞で、つい「鳳翔のココ、空いてますよ」とアテレコしてしまったのは内緒(するなよ)
 翔くんアランも超かっこよかったし、咲奈ベルナールも力強くて素敵でした。咲みゆ(咲妃みゆの略称ではなく、咲奈×みゆ)超かわいい!咲奈さまはああいうリーダーシップのある役が似合いますね。
 オスカルアンドレ編だとフェルゼンのしどころがないので、キングフェルゼンはやや割りを食った感があるのですが、二役のロベスピエールが謎にイケメンすぎて吹いた。咲奈ベルナールが蓮城ロベスピエールの美貌を利用して民衆を扇動してるのかと思った^^
 あと、ダグー大佐のまなはるがとってもよかったです!こういう役ができるようになったんだなあ…と感涙。
 ジャルジェ姉妹のかわいさもミラクルでした。きゃびい・あゆみ・すず・ひーこ・えーちゃん!この5人+末娘がチギタさんって、どんだけ美形DNA!

 今回雪組デビューのみゆちゃん、さすがのクオリティ。ロザリー役自体は未経験とはいえ、月組でやったことのある作品で参加というのは少し余裕ができてよかったかもしれないですね。子オスカルの存在感とかわいさも健在☆
 プロローグで赤いドレスを着て登場したとき、一瞬「あれ、みゆちゃんアントワネットだったっけ?」と錯覚してしまったのです。演出がババーンとしてたせいもあるんだけど、それくらい艶やかでたおやかで…素晴らしい押し出しでした。
 作品上チギタさんとの絡みは少ないものの、パリへの進駐を止めに行くシーンはけなげで可愛くて、ロザリーを包み込むようなオスカル様が素敵だった!
 オスカル様が倒れたとき、月組版のちゃぴちゃん同様みゆちゃんロザリーが駆け寄ってオスカル様のベルトを外すのですが、その手つきの必死さと、そのあとチギタさんの顔にかかった髪の毛をそっと整えてる姿に「お・よ・め・さ・ん!」と思って超ニヤついてしまいました。かーわいかったー。
 なんか、「過去に組んだ相手とトップコンビになる」とか「初めましての相手といきなりトップコンビになる」っていうのは良くあると思うけど、「これからトップコンビになると決まっている相手と、就任前に初めて絡む」ってあんまりなくないですか?少なくとも私の記憶にはない気がする(予想ベースで言うとちえねねのブエノスアイレスが近いけど、就任発表前ですよね)(虞美人のまと蘭、長崎のワタトナみたいに、片方がすでにトップで相手役さんがいるパターンはまた何か違う)
 なので、観てるこっちが勝手に面映ゆい気持ちになっていろいろ気を回しちゃうのは許してください!だって可愛いんだもん!!

 ****

 フィナーレは、やはり「小雨降る径」が圧巻でした。開襟しまくりの熱い熱い夢乃クンと、彼の長い腕にすっぽり包まれるチギタさんの硬質な色気。まさきさんとのバージョンは映像でしか見てないけど、やっぱりこの体格差と、「同じ組で毎日一緒にいる」ことから来るのであろう信頼感は夢乃クンに一日の長があると感じました。あとチギタさん自身、この前にエラ役を経験したというのはすごく大きいよね。きっと。
 どこか体育会系な雰囲気を醸し出しつつ、でもふたりとも何か垂れ流しててエロい…みたいな、すごく面白くて見応えのあるデュエットダンスでした。小雨好きだー。

 月組版でみやるり&ちゃぴちゃんが担当していた「愛あればこそ」は、翔くん&みゆちゃん。みゆちゃんは不思議な扱いで、ここではトップばりに娘役従えてるんだけどロケットには無印で出演(笑)。しかしそのおかげで、あんりちゃんとみゆちゃんが一緒にロケットやってるという異次元的かわいさを味わえて満足!
 黒燕尾でパリっぽく踊る場面(雑な説明)は咲奈さまセンター。かっこいいいいい!
 …しかしこういう場面を観ると、花組って年功序列の組なんだなーと思います。あらためて。どちらが良いとかではないんだけど。

 エトワールはこのみちゃん!初エトワールでしたっけ?さすがの美声にうっとりしました。アルトの印象が強いけどソプラノもきれい!

 最後のチギタさんを迎える拍手が大きくてあたたかくて、客席にいた私も幸せな気持ちになりました。
 これから3週間、全国でおいしいもの食べて、元気に公演してきてください!
 もう観られないのが残念ですが、応援しております。
posted by 白木蓮 at 10:14 | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 07, 2014

あなたが世界を愛すれば、世界もあなたを愛する

 宙組青年館公演『翼ある人びと』を観てきました。

 今をときめく(笑)上田久美子せんせいの2作目。
 銀河劇場で観た『月雲の皇子』も素晴らしかったのですが、感想を書きたいなーと思いつつも何となくそのままになっていたのは、作品世界があまりに調和がとれていて美しく、「私が言う(=突っ込む)べきことは何もない」みたいな気持ちになってしまったからです。突っ込みどころがないとブログを書けない、というのも情けない話ですが(笑)
 ともあれ、久美子せんせいの作品で好きなのはその調和と、静謐さ。あとは台詞の日本語が美しいことと、女性たちが丁寧に描かれていること。特に『月雲の皇子』では、泣かされたポイントがすべて女性たちの台詞でした。みゆちゃんはもちろんのこと、琴音和葉ちゃんもなっちゃんもさち花ちゃんもさきあかねちゃんも晴音アキちゃんも素晴らしかった…ううう(思い出し泣き)
 女性の観客が大半である宝塚において、もちろん男役がかっこいいことは大前提だけれど、娘役をきちんと描くことはここまで深い共感と感動につながるのだなあ…と、あらためて思った次第。

 今回もやっぱり、女性たちがとても魅力的でした。
 まずはうららさまのクララ・シューマンが!!!!!
 CSの稽古場レポートで「クララ・シューマンそっくり」と言われてたけど、本当に似てる。肖像画から抜け出してきたみたい。
 個人的に、うららさまはもともとの体格が大きい上にそれをカバーするだけの娘役芸もまだまだだなあ…とか思っていたのですが(えらそうですみません)、やはりあれだけクラシカルなドレスが似合う、そして誰がどう見ても「美貌!」と分かる娘役さんは貴重。肩と首のなだらかなラインがほんっとうーーーーに美しくて、どのドレスも「うららさまアレを着て生まれてきたのかな?」って思うくらい似合ってました。
 クララの母性と包容力、そして女性としてのしなやかな強さ。すべてひっくるめて本当に美しかったです。
 れーれの愛らしさと清潔さと孤独も、この世の汚いものをすべて見てきたような目をしながらなお真っ白く咲き誇るせーこちゃんの気高さも。久美子せんせいが描く女性たちはみんな「哀しいほど、美しい」。

 男役もそれぞれに素敵で、まあ様の繊細さ、あっきーのあたたかさ、愛ちゃんのスターっぷり(笑)(リスト様登場の瞬間は衝撃的だった…!思い出すと幸せになれる)、りんきらのトリッキーな存在感、みんな素晴らしくよかったです。感想がボキャ貧すぎて申し訳ない。
 そしてやっぱりオヅキさんがね……(涙)
 何なんでしょう、あの大きさ。こんなにも大きな男役になったんだなあ、と、しみじみ思いました。そういえば直近で観たのがベルだったから忘れてた^^
 まずもって、男役としての造形が本当完璧に美しい。もともとキレイだったけど、本当に本当にキレイ。無駄をそぎ落としたスーツのライン、ほどよい厚み、重心がスッと下に落ちた立ち姿、軽すぎない身のこなし…たまらないです。
 そして、ティボルトのときもちょっと書いたけど、私は誰かを愛しているオヅキさんが大好き。あの体温と、いい意味での重さ(笑)がすごく好き。
 役者・緒月遠麻の不思議なところは、良くも悪くも、「役にオヅキさん自身の感情が投影されて見えない」ことじゃないかなあと思っています。余分な情が見えない、というか。
 ご本人の飄々としたキャラと無関係ではないと思うのですが、シューマンがどれほど熱くても、重くても、オヅキさん自身は熱かったり重かったりしない。ただオヅキさんという大きくて透明でやさしい器のなかにシューマンという人がぽっかりと入っていて、そのシューマンという人が、そのまんま、生きている。気がする。

 …どうだ何を言っているのか分からないだろう!私も分からないんだぜ!(ドヤ顔)(しないで)

 オヅキさんという器を通したシューマンさんは、あたたかくて、繊細で弱くて、でもやっぱりあたたかい人でした。
 役を役のまま、台詞を台詞のまま何のてらいもなく伝えられるオヅキさんだからこそ、あの
 「憎しみよりも愛がまさる」
 という言葉がすとんと胸に落ちたんだと思います。本当に、あのときのシューマンさんは愛そのものだった。天使みたいだった。

 はああーーー未だに思い出すと泣けてきます。あのシューマンさんの大きさ、彼の翼に抱かれたクララとブラームスの美しさ。
 D列上手通路側という幸せな席(珍しく友会で当てた)で観ていたのですが
 最後に歩いていく…というか、空高く上っていく、ブラームスを見送るベートーヴェン?りんきらの背中が目の前で。
 あのりんきらの背中と、ブラームスに向かって大きく振る手のシルエットもなんだか忘れがたい。
やっぱりうまく言葉が思いつかないけれど…美しい作品でした。

 久美子せんせいといえば、年末に見たCS「演出家プリズム」の、宝塚に対するアカデミックな視点とご本人のクールな佇まいにもいたく感銘を受けたのです。文化、というマクロの観点から宝塚を見ている客観性と、それでいて宝塚にかかわる一人として「続いてほしい」と願い、自身にできることをやり遂げようとしている主体性。実際あれほどのアテガキは、ちゃんと宝塚を愛していなくてはできないものだと思う。
 これからの宝塚歌劇団になくてはならない人のはず…なので、どうかオギーの二の舞になりませんように>< 劇団様、久美子せんせいを、そして何より劇団自体を大切にしてください><

 目の前にそびえるベルばら4連峰(笑)を前に、そんなことを考える遠征前夜。


 (相当どうでもいいのですが、シューマンを観てオヅキさん熱が上がったせいか最近やたらとユーリ先輩を思い出してしまい、1日1回は「革命が俺を裏切っても、俺は革命を裏切らない」が脳内ジャックしてきてわりと死にそうです。助けてヤン・ウェンリー!)(そこかよ)
posted by 白木蓮 at 22:05 | 宙組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 05, 2014

101年へ

 100周年ラインナップのトリを飾る、宙組の演目が出ました。

宙組
■主演・・・(宙組)凰稀 かなめ、実咲 凜音

◆宝塚大劇場:2014年11月7日(金)〜12月15日(月)
一般前売:2014年10月4日(土)
◆東京宝塚劇場:2015年1月〜2月(予定)
一般前売:(未定)

ミュージカル
『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』
作・演出/原田 諒

ロココの寵児として、北欧史にその名を残すスウェーデン国王・グスタフIII世の波乱に満ちた生涯を描くミュージカル。
腐敗した貴族政治からの脱却を図り、内政を改革。ロシアとの戦いでは歴史的な大勝利を収めた名将として知られる一方、民衆を愛し、華やかな北欧文化を開花させたグスタフIII世。権謀術数渦巻く宮廷社会、激動のうねりを見せる18世紀のヨーロッパで、ひたむきに生きた一人の男の愛と友情、そして信念を貫いた勇気ある戦いを、多彩な登場人物を絡ませながら壮大なスケールで謳い上げる一大叙事詩。

グランド・ショー
『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』
作・演出/藤井 大介

100年という壮大な歴史の節目を迎え、次なる年への架け橋となる時期に、“再生”という思いを込めて「PHOENIX」(不死鳥)と名付けられたショー。
宙組トップスター・凰稀かなめをフェニックスに見立て、男役特有の美しさと格好よさを感じさせるシーンで構成した、宝塚歌劇ならではのゴージャスでスペクタクル、そして感動的なバラエティに富んだグランド・ショー。


 …あれ、なんか、99周年→100周年のタイミングも大介ショーでしたよね?私たちついこの間まで観てましたよね、『CONGRATULATIONS宝塚!!』を?そしてもうちょっとしたら観るんですよね、『TAKARAZUKA 花詩集100!!』を?

 ………。

 大介せんせいに代わって「スティームローラーには反対よ!」と叫びたい気持ちでいっぱいの今日このごろですが、まあ、それはそれとして。
 植爺1本物×2連続、の苦役がようやく解けたと思ったら全ツがベルばらフェルマリ編で大劇場は原田せんせい、ってあんまりです宙組さん><
 しかも「なんか時代被ってるような…?」と思って調べたら、グスタフ3世ってフェルゼンの上司なんですね。つまり作品は違うけどかなめ姫がまあ様の上司。なんというロココ縛り。
 うーん。うーん。大介ショーがかっこよくて楽しい作品だといいなあ。

 全ツフェルマリ編はまあ様&みりおん。これはみりお様&らんちゃんの中日版とおなじ脚本なの?それともまた何か斬新なカスタマイズが(身構えすぎ)
 まなみり大好きだしフェルゼンとアントワネットも似合いそうで超楽しみなのですが、やはり色々考えずにいられない組み合わせではあります。よね。
 とりあえず、いま上演が決まっている未見のベルばらが4種類もあるのかと思うと(雪全ツ・宙大劇場・花中日・宙全ツ)なんていうか眩暈がします…。植田御大のワーカホリックぶりと、それでも絶対観るであろう自分に…^^

 バウは、愛ちゃんおめでとう!咲奈さまおめでとう!と素直に喜びたいところなのですが
 咲奈さまバウ、野口せんせいかあ。。。
 つい先日『翼ある人びと』を観て、「題材は似てなくもないのに何故ガーシュインはあんなにも…」とあらためて肩を落としたところだったので悲しみもひとしお(こら)
 次回は原作つきだし、柴田せんせいがすでに舞台化されている作品でもあるし(『情熱のバルセロナ』だよね?)、ガーシュインほどしっちゃかめっちゃかにならないことを祈るばかりです。がんばって野口せんせい!
posted by 白木蓮 at 21:11 | タカラヅカ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 04, 2014

夢のかたまり

2014/03/04
雪組 次期トップスター、トップ娘役について

この度、次期雪組トップスターに雪組の早霧せいな、次期トップ娘役に雪組の咲妃みゆが決定しましたのでお知らせいたします。
なお、新トップコンビとしてのお披露目公演は、2014年10月11日に初日を迎える雪組日生劇場公演『伯爵令嬢』となります。


雪組
■主演・・・(雪組)早霧 せいな、咲妃 みゆ

◆日生劇場:2014年10月11日(土)〜10月31日(金)
一般前売:(未定)
座席料金:S席8,800円、A席6,000円

ル・ミュージカル・ア・ラ・ベル・エポック
『伯爵令嬢』
−ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない−

〜細川智栄子あんど芙〜みん作「伯爵令嬢」(秋田書店刊)より〜
脚本・演出/生田 大和

今なお絶大な人気を博す「王家の紋章」(月刊プリンセスにて連載中)で知られる少女漫画界の大御所、細川智栄子あんど芙〜みん氏により描かれた「伯爵令嬢」。1979年から1984年に「ひとみ」で連載されたロマンティックな物語が、今回初めて舞台化されます。
19世紀末。エッフェル塔、パリ万国博覧会に代表されるベル・エポック華やかなりしフランスを舞台に、新聞王として世に勇名を馳せる公爵家の子息アラン、孤児院で育ち海難事故で記憶を失った少女コリンヌ、かつてコリンヌと愛を誓い合った盲目のリシャール、アランに復讐を企むフランソワ、狡猾な女スリのアンナなど、個性溢れる登場人物たちが織り成す愛の讃歌です。


 ち・ぎ・み・ゆ!!!!

 おめでとうううううう!!!!!

 実際に組んでの公演はこれからなので、並んだところやお芝居の相性は見たことがないけれど
 めちゃくちゃ楽しみです。絶対かわいい。絶対かわいい。絶対かわいい。(大事なことなので3回)
 繊細なお芝居も観てみたいし、吉正小柳系の作品(笑)も似合うに決まってるし、オフのトークとかもいろんな種類の電波が飛んでそうで超楽しみなんだけど!夢が広がりすぎるんだけど!!
 とウキウキしていたらばプレお披露目はいっくんで少女漫画って。何このミラクルなシチュエーション。

 テンション上がりすぎて「初日は土曜日…行ける…!!」ととっさにスケジュール確認し、半年も先の予定を手帳に書きこんだ私はこの先もヲタ卒できないのだな、と悟りました。劇団め…(うれしい)

 そんなわけで、諸々のラインナップも出ていますがまずはちぎみゆに心からの「おめでとう!」を。
 新しい雪組も楽しみです。
posted by 白木蓮 at 17:21 | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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