May 29, 2011

西日本紀行

 久々に遠出して、雪組全ツ@四日市に参戦しつつ伊勢神宮に詣でつつ、その足でムラに回って宙組公演を観てきました。楽しかったー!
 初日ぶりの全ツだったけど、『黒い瞳』『ロック・オン!』は本当にツアー向きの作品だなあとあらためて実感。なんていうか、全国の人に「タカラヅカっていいでしょー!キレイでしょー!!素敵でしょー!!!」と胸を張って言いたくなりますよね(笑)。首都圏・梅田以外の地域で参加すること自体もすごく久々だったので、雰囲気の新鮮さも含めて堪能しました。客席降りでうわあああーー!ってなる感じとか、ご当地出身のひーこちゃんが紹介されたときの盛り上がりとか。

 舞台そのものも、初日に比べてすごく良くなっていて!
 キムみみまっつがそれぞれに厚みを増して芝居の骨格がよりしっかりしたのはもちろん、下級生の成長ぶりもめざましかったです。初日はまだまだデコボコ(決してビジュアル的な意味ではなく)していたトリオの呼吸が馴染んで、ほんとうに「三位一体」という感じでひとつの空気を作りだしていたり。バラバラだったコサックダンスが揃って、うわあみんなコサック筋鍛えられてる…!と驚いたり。ハウルが謎のキャラ盛りをしてきてたり(笑)
 かおりエカテリーナがますます素晴らしくなり、コマシヴァーブリンが男らしくカッコよくなり(初日付近はやっぱり女役の片鱗が残ってたんだなーと思う笑)、これだけ同期が活躍してたら客席のチギタさんもうれしいだろうなあ。と勝手にほっこりしました。かおりミミの場面は号泣してしまったよ…ぐすぐす。コマつんは、超やさぐれてるのにマーシャを見る眼差しがナイーヴすぎてキュンとした!

 キムまつ、キムミミのコンビは、それぞれが単体でステキなのはもちろんのこと、コンビの相乗効果という意味でも公演を通してどんどん良くなっていったと思います。ニコライとマーシャの場面は本当に文句なく夢をみられる「ヒーローとヒロイン」だったし、ニコライとプガチョフの空気感も大好きでした。この3人でこの作品を観ることができて本当に本当によかった。幸せだった。
 最初に登場するところのプガチョフ(『メトロに乗って』のアムールみたいだなあ、と初見時からほれぼれ)と、縄で縛られて引きずられていくプガチョフ(あんなにガチでずるずる引きずられていく人みたことない!)がすごく好きでした。と告白してみる(笑)

 唯一残念だったのは、宴会場面でのまっつのオラオラな掛け声がほとんどなくなっていたことです。え、なんで?プガチョフっぽくないから?花組すぎるから?すごくツボだったのに!(笑)


 ショーも楽しかったー!初日で流れは分かっていたので、ポカーンとなるところも含めて(笑)ニヤニヤしながら楽しめました。客席にいた雪組のみんなが、あのホモ祭りと唐突な「KEI OTOZUKI LATIN LIVE!!」をどう受け止めたのか気になって仕方ない(笑)
 とりあえず、あれだけ芝居で素晴らしいコンビネーションを見せていたのにホモ祭りになると相変わらずぜんぜん噛み合ってないキムまつ、が楽しくて仕方ないです。でもリフトはすごくきれいに決まってる、という。おもしろいなー。
 ラテンライヴでは、あの重そうなスパン衣装と羽根に負けず髪を振り乱してノリノリするコマつんのカッコかわいさにやられっぱなしでした…今回の全ツはわりとコマつん祭りだったかも、私の中で(笑)。中詰め後のラテンも大好きだったし。あの場面は杏奈先輩&ヒメ様の美女っぷりも素晴らしすぎた!アクセサリーと髪飾りのセンスが神!
 ピアノの場面の咲ちゃんも似合っててよかった。彼女のダンスのニュアンスがすごく好きです。やっぱり華やかだなあと思う。

 ショーでも下級生の成長スピードにびっくりしました。のあちゃんとか、初日では「こんな目立つ場面はじめてですすみません」って感じで完全に杏奈先輩に貫禄負けしてたのに!めっちゃ堂々としてかわいくなってる!レオくんも、咲ちゃんとシンメのところとかすごく立派になってる!
 だからこそ、客席のチギンスキーメンバーのことを思うと若干複雑な気持ちになってしまったりもしたのですが。あんだけモブばっかで見せ場なしってやっぱりヒドイよね…不可抗力とはいえ、振り分けでここまで仕事量に差をつけられちゃったらどうしても理不尽に思えちゃうよね…少なくとも私は「全ツ組うらやましい><」と思ってしまった(ジェンヌでもないのに)。あらためて、バウは若手が活躍できる場であってほしいものです。

 中詰めのワンモアタイムは、ミズ先輩へ。
 「本日は客席に水夏希さんがいらっしゃるので…」
 みたいなキムラさんの振りに、ちょっと「え?」と戸惑われるミズさん。
 「ワンモアタイム、お願いしますっ!」
 下級生らしく90度のお辞儀をしたキムラさんに応え、
 「じゃあみんなで…いくよー!」
 と客席のそこここに固まったチギンスキー組に声をかけて(「はーい」と手を挙げてお返事する雪組子たちがかわいかった)、ミズみなと雪組生みんなで
 「ワン・モア・ターイム!」
 と。
 自分ひとりじゃなくてちゃんとみんなに号令をかけてみんなでワンモアタイムをやるところが、もうあまりにも先輩らしくてキュンキュンしました。さすがです先輩。千秋楽での「先生はうれしいっ!」が脳裏に甦って、さらにキュン。

 そのあとLATIN LIVEが入ったりしてけっこう混沌とするので忘れていたのですが(笑)、千価律の黒燕尾はやっぱりグッと来た…。
 ミズ先輩たら千秋楽の日にキムラさんにゼロ番譲ってキムラさんを戸惑わせたんだよなあとか、そのキムラさんが今や正真正銘のゼロ番にいるんだなあとか、いろいろ感慨深いものがあって。
 何より、退団される日に「キムの新生雪組を皆さんと一緒に客席から応援します」とおっしゃっていた先輩が本当にそれを有言実行されている!というのがすごくうれしくて涙が出そうでした。というか泣いた。あの場にいることができて本当によかったです。

 ****

 翌日の宙組三成は、終始「えっ…」て感じで生ぬるく眺めていたものの(笑)
 宙組公演としては久々に、本当久々に(!)トップコンビ、特にヒロインに共感できた!というだけで個人的にとても満足です。三成も茶々もすごく好き!噂どおりビジュアルも素晴らしいし。
 逆にいえばトップコンビ以外は描き込みが浅すぎて、七本槍の十把一絡げ(七把一絡げ?)感とかは本当に目を覆うばかりなのですが。個々のキャラが一切描かれてなくてまとめてコメディって、どこの下級生だYO!と思うのですが。
 かなめ姫のキャラも謎すぎて…。登場時のストーカーぶりといい、唐突なお色気担当ぶりといい、いろいろポカーンとなりました。かっこよかったんだけど…。

 ショーは1度では咀嚼しきれてない感もあるけど、みんなにそれぞれ見せ場があったし退団者のみんなにも見せ場があったし、すずエビも見られたし、何より大階段の男役群舞があまりにカッコよすぎたので無問題です。ほんっとにカッコよかったーーー!!!曲も振りも激しく好み。
 あと、ほぼ全ての場面においてすみ花がマイベストビジュアルでした。衣装も好きだし(特に中詰めの、腕にストーンが散ってるみたいな衣装が好き)、髪型もキレイだったし体型もキレイになったと思う!背中が、いつのまにか鍛え上げられた「娘役の背中」になってた。すばらしい。
 ビジュアルといえば、テル大ちーに絡むうららちゃんが美女すぎて震えました。そのシンメ位置にいるタラ様が、あれだけ美人なのにもかかわらず銀橋でものすごい顔芸を炸裂させてて別の意味で震えた(笑)。どこへ行くのタラ様…!!

 そんなこんなで、たのしい週末でした(と書いてるうちに早くも次の週末ですが)
 雪組さん千秋楽おめでとうございます!宙組さんはまた東京で!
posted by 白木蓮 at 14:04 | 遠征 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 17, 2011

ニジンスキー

 雪組青年館公演『ニジンスキー ―奇跡の舞神―』を観てきました。

 ニジンスキーについては「牧神の午後」のエピソードぐらいしか知らず、予備知識ほぼゼロの状態で観にいったのですが、楽しかったです。とにかくチギタさんが美しくてチギタさんがかわいくてチギタさんが純粋でチギタさんが繊細でチギタさんが孤高の存在でチギタさんが美しかった…!ニジンスキー全然知らないけど「ニジンスキーはきっとこういう人だったに違いない」と思わせる説得力があった!
 もちろんニジンスキーの生き方も人となりも作品も、実際はもっともっとエキセントリックでもっともっと生々しくて、こんなふうに綺麗にまとめられるものではなかったと思うけど。でも「タカラヅカだからここまでしかできない」というマイナスの意味じゃなく、「チギタさんだからここまで美しく見える」とプラスの意味で捉えられたのがよかったなあ。エロスも狂気も、チギタさんの人間離れしたビジュアルにかかると生々しさがなくなって、何か絵画的な美しさ、神々しさを伴って見える。「売女!」と罵られていても(ばいたってすごいよね…)、牧神で眉毛消して目張り入れてエクスタシーに浸っていても、狂気に叫び踊らされていても、ただひたすらに美しい。オヅキさんとのラブシーンも、あれだけ真正面からやってくれると「はーーキレイだなあ」と嘆息しながらまじまじ眺めるしかないというか(笑)。しかしチギタさんのナチュラルな喘ぎ声にはちょっと動揺しました(笑)

 オヅキさんセルゲイは、実を言うと思っていたほど萌えなくて、何故だったのか現在検証中です(しなくていい)。とりあえず髪型もヒゲもキャラも、わりと「イイ人」っぽさが色濃く漂っていてあんまり鬼畜に見えなかったのが原因かなあ…。すごくイイ人なので、ヴァーツラフを束縛する鳥籠、というふうには感じられなかった。脚本の問題も大きいと思うのだけど。もっとオールバックでギラギラでイヤらしくて欲望むきだしな感じでもよかったんじゃないかと思う。
 あ、でも2幕でヴァーツラフがロモラと結婚したと分かったときのキレっぷりには萌えた!新聞を机に叩きつける仕草とか、息せき切って電話のダイヤルを回す指とか、すごく…いい…!!!(笑)久々に、宗ちゃん(笹川宗光)に悶えたときの感覚を思い出しました。私ああいうキレてるオヅキさんが好きなのかもしれない。
 あゆっちとの対決場面は、あゆっちが絶対的な「妻」という立場にあって子供もいてすごく強いので、「私には子供をもうけることができない」と言うセルゲイさんがひたすら可哀想でした。ただあの場面も含め、後半は全体的に「セルゲイとヴァーツラフ」についての書き込みが弱くて、いまいちセルゲイさんの苦悩が見えづらかった気がする。そのせいか冒頭に出てくる年老いたセルゲイさんも、悔いは残っているけれども年月と共に何か悟りをひらいてしまったように見える。それはオヅキさんの持ち味でもあるし脚本の描写不足でもあると思うけども、セルゲイさんて本当はもっと利己的でもっと満たされなくてもっと救われない人なんじゃないかしら、と思いました。って全然セルゲイさんのこと知らないんですけどね。

 ロモラは「なんという都合のいいヒロイン…!!(白目)」と思わないでもないのですが、1幕はかわいかったし、2幕で見せる女性としての強さ、リアルさがあゆっちらしくて良かった!セルゲイさんとの対決は、強いけれどもすごく痛々しくて胸を打たれる場面でした。
 あとから史実をググってみるとロモラももっとエキセントリックで興味深い人物なので、今回の描きかたはもったいないなーと思うけど、タカラヅカとして観るとロモラというヒロインの分かりやすさに救われた部分もあります。ベンチのラブシーンのかわいさにキュンとしたり(あの場面で飛び跳ねてるチギタさんがとても好き)。とはいえあゆっちの頑張りに頼りすぎた感は否めないような。

 …といった人物描写も含めて、脚本はいろいろと残念でした。なんていうか、「ニジンスキーを描く」ってことは「ニジンスキーの半生をきれいにダイジェストしてなぞる」ことじゃないんだぜ?そんなのは伝記でも読めば分かるんだぜ?と言いたい。『Je Chante』もそうなんだけど、表面上はソツなくまとまってるけど、それを通して原田くんが何をしたいのか、何を伝えたいのかが全く分からない。これって若手演出家として致命的ではないかと思うわけです。多少話の筋は通ってなくても「オレはこういう早霧を見たいんだッ!」とか、そういう若さゆえの愛と暴走(笑)が見えるほうが個人的には好ましいと思うわけです。
 ついったーのお茶会報告とかで「キタチギのラブシーンは下級生がノリノリでダメ出ししてて、原田せんせいは恥ずかしがって『それでいいです』と言うばかりだった」というのを拝見したのですが、正直、演出家がそんなことでいいのかと。同性愛のラブシーンをやると決めて脚本書いたんだったら最後まで責任持ってやりやがれと(言葉が悪くてすみません)。いや、ダメ出しする下級生たちはアホかわいくてすごくいいと思うんですが。キングとかりーしゃとか…!(笑)
 2幕後半の、ニジンスキーが発狂する流れもあっさりしていてちょびっと消化不良でした。チギタさんがものすごい熱演でねじ伏せてて、それに圧倒されてる間にチギタさんが再生して美しい「金の奴隷」を踊りだしたからまあいいかな的な。ブダペストからパリに戻った後の書き込みが非常に薄いので、どういう経緯で狂気に至ったのかがよく見えなかった。
 上でも少し書いたように、後半のヴァーツラフとセルゲイの関係性がほとんど描かれていないのもモヤモヤ。終演後に「パリに戻ってからのヴァーツラフとセルゲイの関係はどんなものだったのか史実でも分かっていない」という話を友人から聞かせてもらったのですが、史実で分かってないからってそこをサクッと飛ばすとか!どのみち史実どおりにはやってないんだから、そういうところをこそ自分の解釈で描こうよ!それでこそ原田版ニジンスキーじゃん!…とジタバタ。ううううもったいない。

 もったいないといえば、人の使い方全般がものすごくもったいない。きゃびいもみうとも香音くんもさらさもりーしゃも全員モブって!キングもリサリサもゆめみさんもあれしか出番ないって!ありえなす。せしるも翔クンも、それからソル様も本当にMOTTAINAI。
 そんな中、ほたっさんがムダに熟達したおっさんぶりを見せていたのが印象的でした(ムダって言うな)。どこの上級生かと思った…。彼の貫禄と演技力は本当に素晴らしいなあ。
 あと、一瞬だけ出てきて暗殺されてハケていくオーストリア皇太子@みうと(よく見えなかったけどみうとだよね…?)が、すごく正しいみうとの使い方という感じがして楽しかった(笑)。モブの場面でもチョビ髭つけたりしてがんばってました。さらさカレンあすくんにちょびっとソロがあったのもうれしかったな。
 ゆめみさん筆頭に娘役ちゃんがチュチュで並ぶのを見て、『堕天使の涙』を思い出してなつかしい気持ちになったり。カンブレー!あゆちゃん新公イヴェットの頃に比べて本当痩せたなあ、とか。
 フィナーレで寿春花果ちゃんがちょっとだけフィーチャーされていたのはうれしかったけど、せっかくの機会なんだからこういうバレリーナちゃんたちをもうちょっと使おうよ、とは思いました。なぜかまゆみさんだけがポアントなのもよく分からなかった…。入団前にバレエで活躍していた下級生とかならまだしも、これだけずっとタカラヅカにいて(=ポアント履く機会が長年ほとんどなくて)上級生になられた方にわざわざポアントで立たせなくてもいいような。観ててちょっとハラハラしてしまった。『堕天使の涙』視点でいうと、お母さんが現役復帰!て感じで感慨深かったのですが(笑)。あとフィナーレで、ポアントで登場してヴェールを取った瞬間のまゆみさんが完全なるドヤ顔をしていて面白かったのですが(笑)

 まなはるは相変わらずの盛りっぷりがさすがでした。あの場面であんなにギラギラしてていいのか(笑)。私、キタ×チギはいいけどキタ×まなはる、はあんまり想像したくないです…(笑)。
 せしるはせっかくだから少し踊ってほしかったなー。アドルフがどういうダンサーなのかをちゃんと観てみてたかった。翔クンも、振付する場面なり踊る場面なりがあればよかったのにただの可愛いオンナノコだったので、なんでわざわざ男役の翔クンがこの役をやってるのか全然わからなかった(笑)。かわいかったけど。
 しゅうくんは、とりあえずチギタさんへの「売女!」が印象的すぎました(それしゅうくんの感想じゃない)。ミハイルは、2幕のバレエ団を去ってからの存在感がよかったです。セルゲイさんに解雇された身ではあるけれども、彼もやっぱり芸術を愛しニジンスキーの才能に惹かれた人なんだなというのが伝わってきた。

 個人的に、(特にバウ公演の場合)フィナーレはある程度本編と関連しててほしいなと思っているので、チギあゆデュエットもキタチギデュエットももちろんアリですが唐突に現れたキタ翔にはちょっと度肝を抜かれました。誰得!(笑)
 いや、フェミニーンな衣装で優雅に踊る翔クンはとてもかわいかったのですが。でも本編で見られなかったせしるとのカップルダンスとかさー、何かそういうのがあってもいいじゃんね、ていう。
 しかしここで翔クンに合わせて微妙にバレエっぽい振りを踊るオヅキさんを見てると、なんていうか「わたしバレエ苦手なんですよねー」とか飄々と言うオヅキさんの声が聞こえてきそうで、堕天使新公のパ・ド・ドゥとかを思い出しちゃったりもして、面白かったので無問題です。あ、オヅキさんは至ってまじめにステキに踊っていたのですよ!もちろん!

 そんなわけで、たぶんもう1回観る予定なので、楽しみたいと思います。激しく読みにくい文章ですみません(自覚はある)
posted by 白木蓮 at 01:38 | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 10, 2011

ファントム集合日

 いよいよ花組の集合日。

 集合日前にここまで緊張したことはない、というほど緊張しました…。きのうの夕方からソワソワと落ち着かず、きょうは朝から「おまえが集合するわけじゃないんだから落ち着け」ぐらいの勢い。いろんな意味でドキドキした。



 ひとつには、やっぱり退団者。

 由舞たん、らんかちゃん、初花クン&花輝クン……。

 言わずと知れた我らがアイドル由舞たんも、まだまだこれからだと思っていたらんかちゃんも。
 全員芸名に「花」「華」の入っている花92期娘役陣が、花織・千華(あまちゃき)につづいて初花・花輝と抜けてしまうのもさみしい。由舞たんも「華月」ですね。
 次から次へとカワイコちゃんが出てくるのが花組のおそろしいところではあるけれど、それでも、かわいいかわいい花娘がいなくなってしまうと思うと本当になんともいえない喪失感をおぼえます。特に由舞たんは、パラディで素晴らしい娘役ショースターぶりを見せつけてくれただけに…惜しい。やっぱり惜しい。

 ****

 もうひとつは、配役。
 花娘マジック的なところでいうと、一花カルロッタ!華耀ソレリ!うわあああ!!!
 きらりソレリ、予想の斜め上を行っててびっくりしたけど超たのしみです。みわさんフィリップはソレリがどんだけ暴走しても笑顔(とウインク)で受け止めそうだけど、まあくんフィリップは大丈夫かな…と一瞬心配になったところで二人が同期だということを思い出した。なんだそれ楽しそうすぎる。
 イティカカルロッタも超たのしみです。だってみわさん×イティカ、とか!みつるきゅん×イティカ、とか!なんというラブリーな支配人夫婦。ショレとカルロッタのいろんな場面を回想してはニヤニヤが止まりません。カルメンでも何でもやってしまえばいいよ。個人的には、蘭寿さんがイティカを蹴り倒したり最終的に○○(一応伏せてみた)するのかと思うと、久々にらんとむイティカ好きの血が騒いで困った感じです。
 かわいいイティカだと逆にプリマドンナに違和感なくて話に無理が生じるような…という気がしなくもないのですが、そこをどうねじ伏せてくるのかも楽しみ。こういう大きな役がちゃんと組の娘役に回ってきたことも喜ばしい。

 さあやヴァレリウス、くまくまベラドーヴァ、だいもんリシャール(オーベロン)、あきらラシュナル、アーサーボーイ長…などなど、楽しみな配役を挙げればキリがありませんが
 実のところ、本日の配役における私的トピックはこれ一択です。


 よっち=従者の長キタ━━━━(゜∀゜ )━━━━!!!!


 前々から友人諸氏と「よっちが従者の長だったらいいね」「うん、でも、キャラ的にジョセフ・ブケーっぽいよね」「似合いすぎるよね」「よっちの死体…」という話を繰り返していたのですが
 ジョセフ・ブケーはまさかのみちるタソ。そうかそっち路線でいくのか!(笑)

 ということで念願のよっち従者が(しかも長で)見られることになり、狂喜乱舞しております。
 前回の花ファントム当時からこのブログを読んでくださっていた方はご存じだと思うのですが、私は本当にあの従者というキャラを愛しているので…!(笑)蘭寿エリックと一緒によっち率いるイケメン従者チームを見られると思うと、それはもう盆と正月がいっぺんに来たような心持ちです(おちついて)
 みちるタソのジョセフ・ブケーもたのしみだなあ。あのエレクトリカルパレードみたいなフロートにタソとイティカが乗って盆回りしてくるのか!ニヤニヤ。

 あと斜め上すぎたのがさおりさんのメルシエ(音楽教師)。音楽教師って、前回みとさんがやってたやつですよね?女役ですよね?でも役名がちがうからきっと男性に書き換えるんですよね?
 …と混乱したものの、あの役どころの寡黙でシニカルな佇まいはさおりさんに合いそうだなあととても楽しみにしています。Homeの場面のストップモーションとか、絶対に素敵だと思う(笑)

 ****

 きょうの集合日に当たってやたら緊張していたもうひとつの要因は、やはり、「組替えしてはじめての集合日」ということです。それこそ「おまえが心配してどうする」度MAXなのですが、前にいた組とはいえ時間も経ってるし立場も変わってるし、そりゃ緊張するよね…と、想像すればするほど自分まで勝手に超緊張。身内か。
 ほんとこればっかりは私のようなファンごときが気を揉んでどうなるものでもないので、良いスタートを切れていたらいいなあ、と祈るばかりです。

 花組の皆さんが素敵な初日を迎えられますように。
 これからのお稽古、がんばってください!
posted by 白木蓮 at 23:35 | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 07, 2011

バラの国の王子

 月組公演『バラの国の王子』『ONE』を観てきました。

 『バラの国の王子』、わかりやすくかわいらしく気持ちのいいメルヘンで楽しかったです。
 舞台の進め方はほんとうーーにいつものキムシンだったけど(笑)、ああいう古典的なおとぎ話を語る上ではキムシン節が効果的に働いていたんじゃないかなと思う。物語の骨格がすごくはっきりしていて、絶対に裏切られない安心感、のようなものがあって、心地よく観劇できました。
 ただ、やっぱりあの方法で進行するには音楽がゆるやかすぎるというか、かなり冗長に感じられてしまう気はする…。『虞美人』のときも同じことを書いたけれど、虞美人は耳に残る歌が多かったのと、なんだかんだ言ってもあの舞台の雰囲気にあの大陸的なゆるやかさが妙にマッチしていたのと、結局のところ慣れてしまったのとで(笑)最終的に何とも思わなくなったのですが。今回は虞美人より時間が短いにもかかわらず、音の流れがすごく平坦に感じました。音楽で進行していく舞台で音楽があれだけのっぺりしていると、観てる側としてはけっこうつらい。。歌の旋律も、美しいけれどそれほど印象に残るものがない気がして、歌える人が多いのにもったいないなーと思ってしまった。もしかすると無意識にアラン・メンケン(ディズニー版『美女と野獣』)の印象と比較してしまっている部分もあるのかもしれませんが(笑) 
 ディズニーとの比較、というところでいくと、美女と野獣ではないのですがスカステの舞台映像をチラ見して勝手に『ライオンキング』的なパペット使いを想像してしまっていたので、思ったよりも家臣たちの動物に動きや表情がなかったのがプチ残念(期待しすぎ)。みんなピシッとフォーマルだしね。みりお様がもふもふしてない!みりお様に爪がない!と心の中で地団駄ふんだのはナイショです。

 とはいえ
 きりまりコンビが持つ「物語の主役」としての力、とりわけまりもさんのヒロイン力、にひたすら感服させられつづけた1時間半でもありました。
 いいお話だったな、たのしかったな、と絵本を閉じるように気持ちよく舞台を観おわることができたのは、ひとえにまりもさんが「ヒロイン」として正しく力強く存在していたからだと思う。それこそディズニーアニメのヒロインのように、美しく優しく勇敢で、そして意志の強いチャーミングなベルでした。村の男の子たちに愛されているところも、お父さんやお姉さまたちのくだりも、ひとり思い悩んで泣く場面も、動物たちも仲良くなるところも、ぜんぶすんなり納得できて入り込めた。すごく魅力的だった。
 何よりあの野獣に面と向かって「愛していません(キリッ」て言えちゃうとか!「おばかさんね、いくらおしおきしても足りないくらい」て言っちゃうとか!さすがですまりもさん。あまりのかっこよさに瞠目。お屋敷に行ったとき霧矢さんが「あなたがここのご主人です」って言うのとか、魔法が解けたときにみりお様が自分のことを「あなたの虎です☆」って言うのとかもツボすぎて参りました。蒼乃・ザ・BOSS!
 そんなまりもさんを包み込む霧矢さんがまた大きくて優しくて。
 まりもさんを家に帰して家臣たちに「彼女を連れ返しに行ってはいけない」と命じる場面、野獣の深い愛情と哀しみが押し寄せてきてうっかり泣きそうになりました。ほんとうに切なかった。
 タカラヅカ的に反則じゃないかと思うくらいなかなか登場しなくても、最後までずーっと野獣コスしてても、ちゃんと「ヒーロー」なところが霧矢さんのすごいところだなあと思います。もちろん、最後の最後に王子様に戻るところは正しく「タカラヅカのヒーロー」だったし!

 あと、期待ほどじゃなかったとはいえ動物たちがそれぞれかわいかった。みりお様がまりもさんにゴロニャンしてるのとかそのかが飛び跳ねてるのとか、でっかい小鳥さんのジャレっぷりとかがかわいかった。ニヤニヤ。指揮がまさかの佐々田せんせいだったのもテンション上がりました。ラブ一郎が東京に…ッ!(笑)


 ショーは、「パチスロ(違)のセットにあんなにお金かける余裕があるならもう少しプロローグのセットを…」とか「きりやさん、野獣のあとにユニコーン…延々とユニコーン…」とか思ったものの、踊るきりまりをたくさん見られたので満足です。あれだけ踊ったあとで息も切らさずに歌い、さらにまたビシバシ踊るきりまりはすごい!まりもさんのダンスは、ほんとうに水が器に添うようにぴったりと霧矢さんに合っていて素晴らしいですよね。霧矢さんのバネのあるダンスもすごく好きだなあ、とあらためて。
 パチスロ(だから違う)のセットは、きっと草野せんせいが「滑り台を滑るみりまさ」を見たかったんだよネ!と思うことですべてを納得することにしました(笑)。くそう、みりまさカワイイぜ。

 作品的に気になるところはちょいちょいあるのですが、わけても主題歌で挿入される「タカラヅカ」という単語に意外なほどの抵抗というか引っかかりを感じてしまい、自分でも驚きました。私の脳内において、いわゆる普通の「ショー」と「タカラヅカ礼賛レビュー」(タカラヅカグローリー的な)というのはぜんぜん違う次元に属しているので、普通のショーだと思って観ているものにいきなり「タカラヅカ礼賛」要素が混ざると、それがぐちゃぐちゃになるようでものすごく気持ち悪い…のかもしれない。自分でもよくわからないけど。『ワンダーランド』でも似たような違和感を感じたなあ、そういえば。

 それを除けば非常に楽しかったです。
 お芝居でミスター・モンキーが銀橋に躍り出た瞬間に泣きそうになり、ショーでもそのかのダンスを見るたびに「ああ、これが最後なのか」と思い、そしてパレードのエトワールを観て涙腺決壊。そのかのダンスが大好きでした。いつもいつも幸せな気持ちにさせてもらいました。
 たぶん月組観劇はこれが最後だけれど、千秋楽までそのかが元気で笑顔で踊りつづけてくれることを、そしてそのあとの人生もそのからしく進んでいってくれることを、心よりお祈りしています。

 ****

 これ書いてるときにちょうどCSでダンシングヒーローズやってたので、ちょびっと追記。

 DHバウが決まったときからきっとそうなんだろうなと思っていて、実際に観た方の感想を聞いてもきっとそうなんだろうなと思って、観なかったらぜったい後悔するだろうなと思って、でもそれを承知の上でバウ観にいかないことを選んだのですが…
 いまCS放送を見ながら、やっぱり後悔しています。そのかかっこいいよそのか。
posted by 白木蓮 at 23:38 | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。