February 28, 2011

メイちゃんの執事

 星組青年館公演『メイちゃんの執事』。

 原作は観劇直前にまとめ読みしてちょっとポカーンとなったのですが(すみません)
 実際に舞台を観てみると、ストーリーとか展開とかのアレコレはともかく(笑)絵ヅラ的には意外とタカラヅカにマッチしてたなあ、という印象です。
 冒頭の四国の場面はふつうの現代日本なのでやっぱり若干厳しい感じがして、特にシバケン(みやるり)とメイ(はるこちゃん)の掛け合いの歌は「ちょ、これ、まんま『忘れ雪』のキムテルソング…!!!」とデジャヴュの嵐に震えたのですが、舞台が聖ルチア学園に移ってからはすごくよかった。こだまっちの演出、特に装置のセンスは好きです。しかしこだまっちって「演出力はそこそこあるのになぜかトンデモ作品の演出ばっかり任されてかわいそう」なイメージ、私のなかで(笑)
 あの非現実的な世界観とかズラリと並んだ執事&お嬢様とか、を表現できるのはやはりタカラヅカならではだと思うし、主題歌(ユアスマ〜イル♪ってやつ)がいい具合にアニソンぽい(笑)のも好きです。あ、でも歌の二人称は「あなた」がよかった…。「キミ」はなんか違う…。

 出演者のなかでは、はるこちゃんとれみれみが似合っててよかった!はるこちゃんの良い意味での「普通」っぽさがナチュラルにメイちゃんだったし、れみれみはさすがの女優ぶりでした。二人とも、リアルだけどちゃんと「ファンタジー」の枠を守っているのがすごい。娘役に存在感があると物語は面白くなりますよね。これはもともと少女漫画だから、特に。
 少女漫画といえば、みやるりの少女漫画顔(顔の半分がキラキラおめめ)と、汐月くんの原作再現ぶりが…もう……!!!!
 汐月くんがすごいというのは聞いてはいたけど、登場した瞬間に震えました。何あのリアル神崎。しかも観劇したあとうちに帰って稽古場映像みたら、素顔はさらにリアル神崎だった!ひいいいい!!
 汝鳥さんと美穂さんは無駄にクオリティ高すぎてびっくり(無駄いうな)。なんていうか、お二人が持っている高いスキルのすべてを惜しみなくネタに注いでいらっしゃいました(笑)。すばらしすぎる。
 あと礼真琴くんは「愛」の印象しかなかったので変貌ぶりがすごいなとか、しょっちゅうお嬢様を抱っこしててたくましいなーとか。漣レイラくん濃いなーとか、れんたかわいいなーとかコロちゃんきれいだなーとか、泉さん男らしくて暑苦しいなーとか(笑)、いろいろ楽しかったです。
 ただ正直なところ、ベニーの理人さんは思った以上に迷走している印象を受けました。こういうネタ的コラボって、ある程度中の人の「男役」がしっかり確立されてないと難しいんだなあ…と実感。ネタをネタとして舞台でこなすには、それなりの男役芸が必要というか。ベニーはここ数作難しい役がつづいて大変そうな気が(勝手に)しているのですが、ちょっとまだ男役としての方向性があっち向いたりこっち向いたりで定まってないのかな、と思います。理人さんもなぜか大芝居口調になってたりとか。。
 でも歌はすごく上手くなっていて感動したし、主演経験で得たものはきっと大きいと思うし、次も役替わりだし、今を乗り越えたら絶対にもっともっといい男役になると思うので…がんばってほしいなあ。「あきらめるな!その壁を越えれば〜♪」と歌いたい気持ちです(誰なんだおまえは)

 そんなこんなのメイちゃん、でした。
posted by 白木蓮 at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 星組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 21, 2011

雪組東宝My初日

 どうもご無沙汰してます。
 東宝がしばらく休業中、なんだかんだで大劇場にも行けてないのでしばらくおとなしくしてましたが(ちょこっと中日には行ったけど)(全然おとなしくない)
 先日の週末は久々にロミジュリ、メイちゃん、ロミジュリと観劇ラッシュでした。

 ムラ初日&2日目以来、1ヶ月半ぶりのロミジュリは楽しかったーー!!!
 初日と比べて際立って良くなったと思うのは、彩風くんの「死」。動かす空気が格段に大きくなったし、自由に舞台の上で呼吸できてる感じがする。踊りも無理に直線的にしようとするのではなく、彼らしいしなやかなダンスになってきたと思います。いちばんラストの場面、「愛」と絡み合ってポーズ取るところの横顔がものすごくきれい!!あとはもう少し補正をがんばってほしいなあ。
 せしるの「愛」もより柔らかく優しくなり、全体のラインや身体の使いかたがさらに女性らしく優美になってきて(笑)、イイ感じの「愛と死」になっているのがうれしいです。

 あと変わったのはコマつん。ムラ初日の「タカラヅカらしさ」をかなぐり捨てたお化粧がなくなり、かなりきれいめになった。ほっぺた白っ!!(笑)
 歌はすごくすごくすごく良くなったと思う。地声の音域が広がっててびっくりしました。個人的には「私にも勇気をください」のいちばん高い音は裏声で出すほうが好みなのですが、あれを地声で出せるのってすごい!裏声ももうちょっと自由に出せるようになると、神父様との掛け合いの歌がもっともっと良くなると思うので今後も楽しみです。
 お芝居に関しては、化粧と併せてこちらもきれいめになった感があって(笑)、あの感動的なソロがある以上こっちのほうが分かりやすいんだけどもうちょっと汚くやってもいいかなあとは思います。まだ中の人も迷ってるように見えるのですが…どうでしょう。
 でもコマつんがすごくいいなあと思うのは、「男役であること」に頼らず真っ向勝負でお芝居してること。もちろん初日にも書いたように「男役だからこそヨゴレでも許される」部分はあるんだけど、そこに依存してないというか。イロモノにせずちゃんと「乳母」という役を消化しようとしてる。当たり前なんだけど素晴らしいなと思います。ムラからの変化を考えるとこれからもどんどん変化していくと思うので、そのあたりもすごく楽しみ。

 キムラさんとまっつは、とにかく歌の進化がすばらしくて「歌えるっていいわあ!」と心から思う。二人とも、なんていうか…いい意味でタガが外れたように歌っていて(笑)、とにかく気持ちいいです。やればやるほど自由に声が出てくる感じ。感情がどれだけ突っ走っても音楽と声とがそれにきちんとついてくる、みたいな感覚があって、これだけできたらご本人たちもすごく気持ちいいだろうなあ、と。
 ぜんぜん関係ないけど、星組版で乳母がベンヴォーリオに言ってた「トウモロコシみたいな頭」というアドリブが雪組版ではなくなりましたが、すずみさんよりまっつのほうがよっぽどトウモロコシ度が高いよね(笑)

 週末に観た2回は両方ともみみちゃんジュリエットだったのですが、とにかくかわいー!かわいー!!
 歌もさらによくなったし、恋に恋する少女が愛を知り、ひとりの女性として目覚めていく過程…のようなものがより明確に見えてきた気がします。かわいいだけじゃなくて共感できる。
 バルコニー冒頭の歌でひとりで「キャッ☆」てなってるところか、バルコニーでロミオを見送ってからまたひとりでキューンてなってるところのかわいさはもちろんのこと(本気で身悶える!)
 2幕でパリスと結婚させられることになり、助けを求めた先の神父様に
 「それで、おまえはどうしたいんだ?」
 と問われて
 「私には無理、彼がいない人生を生きるくらいなら死んだほうがマシ」
 みたいなことを答える、あの瞬間のジュリエットの表情が本当に印象的で。
 その強さ、その美しさ。
 ロミオの甘いハミングと重なってもう号泣ですよ。

 前に書いたこのあたりの理由から私はやっぱりみみちゃんに肩入れしてしまいがちなのですが
 フィナーレで出てきた夢華さんがえらいこと痩せてかわいくなっていたので、あみジュリエットもムラ初日と比べての変化が楽しみです。



 しかしこの物語に没頭すればするほど、
 そして終盤の流れに涙すればするほど、
 フィナーレでの違和感が激しくなってしまって困る…。
 いや、コマせしるの女装はネタとして(笑)きっちり楽しんでいるのですが!そしてあの二人がやたら女子力上げててかわいくなりつつあるのが楽しくてしょうがないのですが!

 でもやっぱ違うだろ、という。
 小池せんせいの苦肉の策だというのは分かるんだけど…。
 公演の曲が耳になじんで「終わりだ、僕は去る♪」の美しいメロディが脳裏に焼きつくほどに、なんでこの曲でデュエット踊ってるのがロミオとジュリエットじゃないわけ??と怒りすら覚えます。ほんと意味わかんない。
 もっとちゃんと夢見させてくれよー(いまさら)

 と、愚痴ったところで本日はこれにて。
 メイちゃん感想も一緒に書こうと思ってたけど、長くなってしまったのでいったん切ります。
posted by 白木蓮 at 21:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 13, 2011

分かっているかい、君が僕を変えたこと

 星組中日公演『ル・ポァゾン 愛の媚薬U』。

 初演は知らないので、まったく予備知識なく観ました。
 すごく面白かったけど…名作か?と言われるとよくわからない…すみません。まあ私は(特にショーの場合)リピートしてハマることが多いので、1回しか観てない分際では何も言えないのですが。あと個人的に言ってテーマ性やメッセージ性の強いショーを好きになりやすいので、岡田せんせいの「場面ごとに色を変える」ショーがもともとそれほどツボにはまらない、ってのもあるのですが。

 とりあえずル・ポァゾンを指して「それは言ってみれば惚れ薬♪」と解説してる歌詞を聞いて、岡田せんせいは本当に「意味を説明する」のが大好きなんだな!と思いました。『ネオ・ダンディズム』は「ダンディズムとは何でしょう?」っていう解説コーナーがあったしね。『アジアン・ウインズ』でも上善如水についてとか服部良一についてとか解説してたしね。『Amourそれは…』なんて、タイトルからして何かを説明しようとしてるしね。そもそもショーというのは言葉での説明を必要としない舞台表現なのでは、なんて野暮は言いません(言っちゃってるよ!)

 それはともかく。
 おそらくは先生の狙いどおりに、いろんな色の場面を観られたのはすごく楽しかったです。
 以下印象に残ったことをいくつかメモ。


・「言ってみれば惚れ薬♪」のあと、金髪にピンクの衣装で再登場したかなめ姫を見て「いやもうこの人そのものが媚薬だよ!」と真顔で思った。美しすぎた。

・真っ赤なちえねねも麗しい。とにかく麗しい。

・しかし岡田せんせいは真っ赤と真っピンクを並べるのが好きですよね…。彼の色彩感覚は決して嫌いじゃないんだけど、パステルカラーのまんなかに赤をどーんと持ってくるのだけはあまり理解できない。

・「いつか白馬に乗った王子様が現れる♪」みたいな歌を歌うねね様を眺めつつ、こんなにヒラヒラふわふわのお姫様衣装が似合う娘役はめったにいない!かわいすぎる!!とデレデレしていたら、白馬ならぬ白鳥に乗った王子様が現れたので盛大に吹いた。白鳥ボートで登場するユズキさん…!!(ボートじゃないです)

・ユズキさんが目に星入れて王子様やってるのがなんか面白い。でもステキ。圧倒的にステキ。ほんとに王子様とお姫様!ザッツ夢の世界!

・ねね様が娘役を引き連れて踊るときに「腕をキャイ〜ンみたいにしつつ片足を後ろに跳ね上げる」振りがあるんですが(なにそれ!)、その振りが本当に本当に本当にかわいすぎて全私がキュン死しました。かーわーいーいー!

・ガイズは星男の皆さんのアピールにやられっぱなし。みきちぐのどや顔に釘付けになり、みっきーのギラーン☆とした目線に心奪われ、ワクワクが止まりませんでした。みっきー休演のニュースは本当に残念&心配…。早い回復をお祈りします。

・そしてねね様の「ハイアダ〜ム、アイムイ〜ヴ(はぁと)」にイチコロ。ちえねね万歳。

・男役だとあんなに鼻息荒くてガンガン前に出てくるしーらんが、女装するといきなり毒気が抜けて超儚げな美女になっちゃうのは仕様ですか?あまりにも「守ってあげたいオーラ」全開すぎてびっくりした!か、かわいい…!かわいい顔なのは知ってたけどあのオーラは何事!!

・かなめ姫の「あなたはかわいい」目線がまたいいですよねえ。あんな顔されたらそりゃあ毒気も抜けるわ。

・ちえテルは見た目の相性ピカイチだし二人のお芝居もすごく好きなんだけどショーでがっつり対峙するとなるとまだかなめ姫のオーラが弱いかな…と思っているので、闘牛の場面はさほどときめかなかったのですが(1月に今年1年ぶんのスパニッシュ充をしちゃったから、というのもある)(えええ)
 それよりも周りのダンサー(牛役)の振りが面白すぎて!
 『誰がために鐘が鳴る』のらんとむツボリストでも書いた「人さし指と中指を下にグイーッと向ける」振りについてリアル友に語ったとき、
 「ああ、あれ牛の角よね」
 とサラッと言われてえええそうなんだ!と思ったものですが、あれ本当にそうなんですね!牛の角なんですね!(無知)
 あの振りが出てくるたびに蘭寿さんのスパニッシュを思いだしてちょっとウケていたら(もっとしみじみしろ)、最終的にその牛の角に刺されて闘牛士が死亡するという。
 ちょ、刺されたよ!私たち蘭寿さんのあの振りを見ては「あの指に刺されたい」とか言ってたけど本当に刺されちゃったよユズキさん…!!!!
 と、変なところでツボってしまってとても困りました。

・それにしてもねね様は100%いい意味で喪服が似合わない(笑)。そんなところも大好き(笑)。

・フィナーレのちえねねテルのダンスは、全ツソウルオブシバを彷彿とさせるようでもあり、でも「柚希礼音ひとり勝ち」に見えたあのときのトリプルダンスとは違ってかなめ姫もねね様もちゃんと自分たちの個性を主張しながらユズキさんに絡んでいってて、なんともいえない気持ちになりました。幸せだけど切ない。切ないけど幸せ。
 かなめ姫とねね様が技術的にもそれ以外でもめきめきと成長したのはもちろんのこと、ユズキさんも本当に変わったなと思います。
 なんていうか、いい意味でダンスが突出してなくなった。前までは「ダンサー柚希礼音」「シンガー柚希礼音」という感じでひとつひとつのパフォーマンスが独立してたのが、ぜんぶがバランスよく「男役スター柚希礼音」として見えるようになった。

・ひとりひとりがここまで来たからこそ、もう少しだけこのトリオを見ていたかったなあ…と、いつまでも往生際悪く思いつつ。
 でも、この舞台を観られてよかったです。
posted by 白木蓮 at 17:05 | Comment(5) | TrackBack(0) | 星組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 12, 2011

想い切なく 願い儚く

 星組中日公演『愛するには短すぎる』『ル・ポァゾン 愛の媚薬U』を観てきました。
 観る前はちょっと怖いような気もしていたけど、実際に観てみたら初演とはまったくの別物として、ちえねねテルの物語として楽しめた!
 すごくよかったです。

 たぶん私ひとりの錯覚ではないはずだと信じているのですが
 とりたててワタさんファンではなかった人にとっても、初演愛短のときに流れていた空気って何か特別だったんじゃないかと思うのです。
 劇場全体が、ワタさんの醸し出すあったかさに包まれているような。他では感じたことのない、独特の空気感があった。
 特に私はそんなに回数観たわけでもなく、そこまで細かく話を記憶しているわけでもないので、その空気の温度…みたいなものだけがすごく鮮明に記憶に残っていて。
 だからこそ、その空気が再演で壊れてしまうのではないかと思うととても怖かったのでした。

 でも、大丈夫だった。

 もちろんユズキさんのフレッドはワタさんフレッドとはまったく別物で、わたるフレッドが最初から何か老成したような悟りきったような優しさに溢れていたのに対してれおんフレッドはやはり希望と野心に満ちたバリバリの若手エリートっぽい雰囲気があって(まあ私の先入観も多分にあるのでしょうが)、途中までは「このフレッドなら世間体とかいろんなこと無視してバーバラを連れてっちゃうんじゃないの?」と思うくらいの勢いを感じた、のですが。
 そのれおんフレッドがバーバラとの出会いを通して、どんどんどんどん優しく、強く、大きくなっていくのが見えた。
 4日目のフレッドは、最初のフレッドとまるで別人でした。「ぼくはこのまる3日で、たくさんのことを学んだよ」的な(それ作品ちがう)(4日間って、この種のドラマティックさを際立たせるのにちょうどいい日数なんですかね…?)
 そしてその3日目〜4日目ぐらいのフレッドを見たときに
 「ああ、この人はあのわたるさんをずっと見て育ってきた人なんだ」
 ということが、なんだかすとんと理解できたのでした。理屈ではないところで。

 まったく違うタイプの男役で感情の出方もまるで違うのに、後半のれおんフレッドの優しさには、どこかワタさんの優しさに通じるものを感じました。似てるっていうのとはまた違うんだけど…うーん。なんだろう。れおんくん自身もあの優しさに包まれて育ってきた人なんだなあ、と実感したというか。誰かのふとした仕草を見て「ああご両親にきちんとしつけられた人なんだなあ」と思うときみたいな感じ(笑)

 れおんくんだけではなくて他の役の人もそうなんだけど、みんなが当時のあの作品をとても大事にしていたこと、そして今もとても大事に演じていること、がすごく伝わってきました。タカラヅカっていいな、と思いました。
 そういう諸々の感情とか、作品自体の切なさとか、これでかなめ姫が組替えだなんて!とか、いろんなことがごちゃまぜになった結果「DREAM」を誰かが歌い出すたびに泣く、という謎現象。つまり幕開きから最後までほとんど泣きっぱなしだったという…ぐすぐすぐす。ちっきちょう、ちえねねテル解体なんてくだらねえーーーーッ!!(ところどころに誰鐘ネタを盛るのやめてください)

 そして初演に臆面もなく(笑)漂っていた「サヨナラ色」がなくなったぶん、作品そのものの優しさと切なさも色濃く感じられて。やっぱりすごく好きな作品だなあ、とあらためて思いました。
 しかし初演時から感じていたことではあるけれども、後半に挿入される主題歌「愛するには短すぎる」の破壊力たるやすごいな!あの唐突な昭和歌謡曲はそれこそワタトナの熱気とサヨナラマジックで乗り切った感があるので、この状況で観ると本当に…ねえ。銀橋もないしねえ。あの歌がもっとシャレオツ(死語)な感じだったら文句なく「我が心の名作」認定なのですが、しかし今回の上演理由を考えるとあの歌を外すという選択肢はありえないですよね…。

 そんなこんなで、楽しかったです。
 ちえねねテルの並びは本当に最強。なんでもう見納めなのか意味がわからない。「バイバイUK」とか「アンフェア」とかのちえテルがいちいちかわいすぎました。見た目の甘辛バランスが完璧だし、かなめ姫がかわいいいいい!!!!何だあのかわいいキャラは!!!あとなぜか「トウコさんに声が似てる」と思った。『凍てついた明日』のときも「タータンさんに声が似てる」と思ったんだけど、どことなく声音に「雪組テイスト」を感じる。芸風がまったくもって違うのは承知の上ですが、なんか、声の響きというか周波数(?)が似てるんだよね…。異論は認めます。
 ちえテルは完璧で、テルねねの場面もすごくすごくすごく良くて、ちえねねテルの「推理」も最高にかわいくて、でもやっぱトップコンビ最強!と思えるのがこのトリオのすばらしいところ。ちえテル=テルねね<ちえねね!
 ユズキさんはロミジュリくらいから本当に変わったなあと思います。「恋をする」ようになった。それと関係あるのかどうかわからないけど、「男役」になった。前に「ユズキさんは『男』だけどまだ『男役』じゃない」みたいなよくわからないことを書きましたが(このあたり)、作品ごとに「男役」としてのファンタジー度を上げていて、でもリアルなかっこよさはそのままで、なんかもう、すごい。そりゃあ博多座にも中日にも出張しっぱなしなわけですよ。博多女子も名古屋女子もユズキさんにメロメロですよ(たぶん。)
 ねね様バーバラも本当によかったなあ。華やかでかわいくて、でも等身大の切なさがあって、共感できた。泣けた。ユズキさんがナウオンで言ってたとおり「正塚先生と、この夢咲ねねは…本当に、イイと思います」!
 どこの場面か忘れてしまったのですが、場面が暗転したときに暗闇のなかでちえねねが手をつないで、二人そろってピョンッと盆線を飛び越えて走り去っていったのがかわいすぎて身悶えました。

 というわけで、『愛するには短すぎる』感想は以上!
posted by 白木蓮 at 21:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | 星組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 05, 2011

さよならアグスティン

 こんにちは。
 終わっちゃいましたね、宙組。

 (遅いよ!)(いつの話だよ!)

 若干(いやかなり…)のタイムラグが生じていますが、楽直後に書きかけたまま諸々にまぎれて放置しちゃってた記事があるので、そのままアップしておきます。


 ****


 宙組東宝『誰がために鐘は鳴る』千秋楽を観てきました。
 良い千秋楽でした。

 正直なところ、この作品そのものには最後まであまり感情移入できず、ムラ初見から楽までいちども(エルソルドの歌以外では)泣いたことがなかったのですが
 千秋楽ではじめて、2幕で泣いた。

 ロバートとアグスティンのお芝居が、ひとつひとつ本当によかったです。
 「ウイスキーやるかい?」「ああ、もらおう」のさりげない滑り出しも
 「ありがとう。うれしいよ、とても」のあとの、いつもより長い握手も
 「そんな絵に描いたように上手くいくのかい」「大丈夫だ」の場面の強いアイコンタクトも。

 最後のロバートの
 「さよならアグスティン。あの坊主頭を頼むよ」
 で、完全に涙腺決壊しました。
 あまりにも優しい、かみしめるような、残った力のすべてを振り絞るような言い方で。
 アグスティンもグッと来たのか「ちきしょう…」あたりが微妙にヨロヨロしててまた機関銃を蹴倒すんじゃないかと心配になって(笑)、でもそれでまた泣きそうになって、
 「戦争なんかくだらねえーーー!!!」
 でさらに号泣。みたいな。

 
 私はゆひとむに対して萌えセンサーとかは特にないのですが、今まで何度も書いたようにほんっとにいつまでも画風が違うというか絵柄がなじまないというか(笑)
 あの異色コラボな二人がナチュラルに同じ舞台に立っている、ということそのものが宙組のフリーダムさを象徴しているようで(笑)すごく好きだったし、お茶会とかで嬉しそうにゆうひさんのことを語る蘭寿さんも本当に好きでした。
 きのうの楽屋出も、ゆうひさんとみっさまと一緒に出てきて、ゆうひさんになんだか甘やかしてもらってデレデレしてる蘭寿さんは死ぬほどかわいかった…!!!

 ゆひすみと蘭寿さんの並びを見られたこの1年あまり、楽しかったです。すごくすごく偉そうな言い方になってしまうけど…ゆうひさんがいてくれたからこそ、たくさんの新しい大好きな蘭寿さんに出会うことができた、と思ってます。私自身も宙組を通していろんな人に出会えたし。

 うまく言えませんが
 とにかく、いま蘭寿さんが笑っていてくれることに、そうさせてくれているすべてに、ありがとう!別れるんじゃないから、さよならは言わないよ(DSもあるしね)!
posted by 白木蓮 at 23:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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