January 29, 2011

らんとむ誰鐘東茶メモ2

 『誰がために鐘は鳴る』東京らんとむ茶、レポのつづき。懲りずに信憑性ゼロな感じでお届けしております。


【ゲームコーナー】

 今回は個人対抗のクイズで、宙組時代の蘭寿さんの舞台写真(モノクロ)を見て、それを上演順に正しく並べるというもの。
 簡単そうに見えてけっこう難しかった…逆裁は1か2かわかんなかったりとか(ニックがケータイで会話してる場面なのですが、そのシチュエーションは2にしかなかったらしい)

 お茶会開始前にそれぞれが回答を書いておいて、このコーナーでは蘭寿さんが正解を言いつつ各公演にまつわる思い出話をしていく、という感じでした。
 印象深かったのは、みっさまサイドからの情報でも有名な(笑)『バレンシアの熱い花』のボイコットばなしとか。
 公演と、役替わりのお稽古と、それ以外にもうひとつ何かのお稽古も重なっていて、ほんっとに何が何だかわからなくなるくらい大変だったそうです。
 「一緒に役替わりやってた北翔海莉ちゃんが、『ボイコットしますか?』って言ってきて(笑)」
 この「ボイコットしますか?」の真似がすごく真に迫っているというか、言ってるみっさまの顔が容易に想像できる感じでした。カワイイモードのみっさまではなく、眉間にシワ寄せてちょっと男役っぽい声で、真剣なのにどこかおどけた感じの。うまく言えないんだけど。
 でもラモンもロドリーゴもすごく好きな役、と仰ってました。うんうん。私も好きです。

 『雨に唄えば』は、笑えの場面が体力的にものすごく辛くて
 「今だから言えるけどそれこそボイコットしたいくらい」
 だったそうです。
 調子乗りなので(笑)いったん舞台に出てしまえば平気で、むしろやりすぎちゃうんだけど(そして余計に疲れる・笑)出る前が本当につらかった、と。
 「私は普段あんまりそういうことはないんですが、その場面に出るための着替えをしてたら、だんだん胃が痛くなってきて…『私の身体はこんなにもあの場面に出ることを拒否しているのか!』と思いました(笑)。でも出ちゃえばね、調子に乗っちゃうんですけど(笑)」

 『Passion 愛の旅』の男役群舞(紫のやつ)は今でもすごく好きな場面で、この場面の写真とライジングの写真を引き伸ばしておうちに飾ってるらしい。
 「いまはその2枚ですねー」
 とふつうに話してましたが、ジェンヌさんってみんなご自身の舞台写真をおうちに飾られてるんでしょうかね…。前にも他の人についてそんな話を聞いたことがあるような。
 私なら自分の写真を引き伸ばして飾りたくはないな、とちょっと思いましたが、いやあれだけ美しく生まれていれば飾るかもな、と考えを改めました(自分基準で考えるのやめろ)。どっちにしてもその引き伸ばした舞台写真がほしいです(おねだりもやめろ)

 逆裁は、ゲームの舞台化を経験できたり1の千秋楽で2の上演を発表できたり、いろんなことを体験できて本当によかった、というようなことを話されてました。
 キャストは変わったけれどもずっと一人の人を思いつづけるニックという人物像を描いてもらえたことがすごくうれしかったそう。
 あとファンタジスタの「宇宙一のホスト」は、未だに手紙に書いてくださるファンの方がたくさんいるそうです(笑)。あれはもうね、伝説ですよねー。


【質問コーナー】

 シアターなのでいわゆるテーブルトークはなかったのですが、座席ブロックごとに質問用紙を引き、その質問を書かれた方のそばに行って直接質問に答える、という形式でした。近くまで来てくれてうれしかった!

 質問ぜんぶ覚えてるわけではないのですが、いくつか覚えてることを下に列記します。

 うっかり本当にパブロを殴ってしまったことはないんですか?という質問では、
 「ないです」
 と。
 「星原センパイがねー、本当に受けるお芝居がうまいんですよ。ほんとにうまいんです!はい」
 …ほんとにうまいそうです(笑)

 組替えされるにあたって、宙組の中で何かイベントのようなものはあるのでしょうか?という質問。
 「今となってはもうないんですが、東京公演のお稽古最終日に…この最終日は退団者の人たちはいろいろ盛り上げてもらうものなんですけど、私もひとりで『あーこれで宙組全員のお稽古場は最後かあ』ってしみじみしてたら、同期が『ハイこれつけて!!』ってウサ耳を持ってきて(笑)
 ウサ耳つけて、たすきもかけられて、あとなんかマラカスも持たされて、ひとりで地味に感慨にふけるはずがすごい目立つ恰好になっちゃってました(笑)」

 最後に退団者がひとりずつお稽古場で挨拶をされるそうなのですが、
 「そこでも『なんか言いなよ』って言われて、『いや別にやめるわけじゃないからいいです』って言ったんですけど(笑)、結局挨拶をしました」
 との事です。

 質問に答えつつ会場を回っている蘭寿さんに、司会の方が
 「それではここで、とむさんに歌を歌っていただきたいと思います」
 といきなり振る(笑)
 「無茶振りですみませんが…」と言われ、
 「ほんと無茶振りだなあ!」
 と苦笑する蘭寿さん。
 歌は「俺はゲリラだ」でした(これ、たしか違う曲名があるんですよね…知らないけど)。ムラのお茶会でもいったん出そこねてやり直したほど出だしが唐突な歌ですが、今回ははじめの音を聞いてきっちり「おーれは、ゲーリラだっ!」と(笑)
 「そのまぶしさに目を閉じた♪」のところ、も私の好きな蘭寿テイストで(笑)歌ってくれてうれしかったです。ステキ☆

 歌が終わってまた質問コーナー。
 元旦からの公演でしたが、おもちは食べましたか?おもちの食べ方は何が好きですか?という質問でした。
 「おもち?」
 と、質問された方の座席に向かって歩きながらつぶやく蘭寿さん。
 「おもち…」
 歩きながらもう一度つぶやく蘭寿さん。大事なことなので2回言いました的な。
 今年はまだおもちを食べてないそうです。
 お雑煮に入ってるおもち、とかはあんまり食べないそう。
 「好きなのは、あべかわもちとか…きなこ系が好きですね。でも今年はまだ食べてないです」

 どんなお茶が好きですか?という質問に対しては、質問された方に向かって
 「マリアージュの紅茶が好きでございます」
 と上品ぶる蘭寿さん(笑)
 「種類がいっぱいあるので、いろいろ試されるとよろしいかと思います」
 だそうです。


【これからの話】

 壇上に戻ってまたトーク。今回はテーブルトークにあたる質問コーナーが短めだったぶん(いつも凝ってるのでかなり長い)、トークがたくさん聞けてよかったなー。

 DSに関しては、現在曲をピックアップ中だそうです。今まで歌った歌とかでも、歌いたいものがたくさんあって…と。
 「演出が三木先生なので…先生はジャズがお得意だと思いますので、『ジャズをやりたいです』ということもお伝えしました」
 この「先生はジャズがお得意だと思いますので」の言い方が、なんていうかすごくオトナだった(笑)

 日程が年度末の平日、ということに関して
 「皆様は、もう、コンサートで鍛えた腕(と自分の二の腕を叩きつつ)がありますから(笑)」
 みたいなことを。
 コンサート前のトラファルガー茶のとき、東京が平日3日という鬼日程だったので「皆さん、急におなかが痛くなって来てください(笑)」とか言ってたんですよね。それをふまえてのお言葉であります。私ほんとにサボったよ…(とおい目)

 そして次回大劇場の『ファントム』に関しては、
 「やはり大作なので、とても光栄だしうれしい」
 と仰っていました。
 「前回花組では5年前に上演したということで、それほど長い間があいているわけでもないので…私たち上のメンバー以外はほとんどみんな出演経験があるので、がんばりたいと思います」
 と。やはり歌を特訓しないと、というようなことも言ってました。


【宙組と花組の話】

 宙組には『コパカバーナ』からの出演だったけど、ほんとにずっと昔からいるのかなと思うくらいみんな良くしてくれたそうです。
 「公演中にちょうど私の誕生日だったんですが…楽屋が同期と私と遠野あすかちゃんの3人だったんですけど、2人に終演後『ごはん食べに行こう』って言われて、言われるまんま店に行ったら、宙組の出演メンバーがいっぱい集まっててお祝いしてくれて、すごくうれしかったです」
 その前日には花組メンバーも宝塚から博多へ来てお祝いしてくれたそうで、お店の飾り付けとかもしてくれてて、それも本当にうれしかった…と話されていました。

 今回組替えにするにあたり、宙組の皆さんからストレッチポールをもらったそう。
 「宙組全員のサインが入ってて、アイ・ラブ…ってハートマークで『ラブ』で、それにいちまるろくで『106』って、『I ハート106』のデコレーションがしてある」
 らしいです。

 宙組メンバーの話になったあたりで、各お茶会ですでに有名になりつつある(笑)クリスマスパーティネタを。
 クリスマスイヴにお稽古が早く終わったので、ちーちゃんの家に集まってクリスマスパーティをしたそうです。
 「私とか、まさことか、大ちーみーとか(笑)、あもうたまきちゃんとか、ちやちゃん…エルソルドとか(笑)」
 大ちーみー、の順番も面白かったのですが、ちやちゃんを説明するのに「エルソルド」て!とちょっと吹きました。

 すでに私の脳みその中でも蘭寿茶で聞いた話と他からの情報(みっさま茶に行った友人から聞いた話とか、ついったーで見かけた話とか)が混ざってしまってるのですが、まあ、だいたい明らかになった事実はおなじです(笑)
 いわく、あれだけたくさん下級生がいたのに「北翔海莉ちゃんが料理をしていた」
 それで「手伝うよ」と声をかけて、「じゃあじゃがいもを剥いてください」と言われたので蘭寿さんがじゃがいもの皮を剥いた。
 「私たちが台所に立ってて、まさことかが『おなかすいたー』って言ってて、私たちは『ハイすみません、急ぎますっ!』みたいな(笑)」

 宙組の上下関係カオス…!!!!!

 「で、まさこが『アグスティンがじゃがいも剥いて〜、アンドレスがじゃがいも切って〜、おもしろぉ〜い』とか言いながら『かしゃ』って写メ撮ってて(笑)」
 ここの蘭寿さんのまさこマネももちろん大爆笑したんですが、『かしゃ』っていう写メ音までもがスローペースだったのが激しくツボりました。ブレるだろそれ!(笑)

 そんなこんなで料理ができあがり、プレゼント交換をしたそうなのですが
 「プレゼント交換の曲がすっごい長くて、いつまで経っても終わらなくて」
 この曲がアモタマさん編集だっていうのはみっさま茶ネタでしたっけ?すごく私的にハマったネタなんだけど(笑)
 「それでまさこが『もう飽きた〜』って言って回すのやめちゃって(笑)、それをみさとが『だめですよやめちゃ!』とか言いながらどんどん投げて(笑)、なんかすごかったですねー」

 宙組の上下関係カオス…!!!!!(2回目)

 まあそんなこんなで宙組のメンバーとはほんとに仲良くしてる、そうで。
 「そのへんのメンバーでいつも行く店があるんですけど、トップが決まったときもみんながお祝いしてくれて。
 私すごくポテトが好きで、そこに行くといっつもポテト食べてるんですよ。フライドポテト。
 で、そのときも、ケーキじゃなくてポテトの山にあの…線香花火みたいなやつが刺さったのでお祝いしてくれて(笑)」

 フライドポテトが好きな蘭寿さん…フライドポテトでお祝いされる蘭寿さん…。
 カ ワ イ イ ! !

 クリスマスパーティの話からも、フライドポテト(笑)の話からも、ほんと仲いいんだなーというのがすごく伝わってきて微笑ましかったです。
 「最後の公演でみんなと同じチームっていうのがほんとにうれしくて。
 今までナポレオンとか、慶喜とか…ってそれはすごく前ですけど(笑)わりと一人でいるような役が多かったので、今回みんなとチームで芝居できるっていうのがうれしいですね」

 とのこと。

 花組に帰ることに関しても、5年め以降の子はみんな知ってるので、それほど不安はないそう。
 「このあいだタカラヅカスペシャルのときにちょうど花組の頃のメンバーと一緒になって、昔したイタズラの話とかで盛り上がりました(笑)
 みわっちが『待ってる待ってる!』って言ってくれて、まっつが『いいなー』とか言ってて、そのかが『オイラも行きてえよう〜』って言ってたから『オメエも来いよう』とか言ってたんですけど」

 ここの物真似(ってほどでもないけど)、3人それぞれの声で脳内再生されました。キャラ出すぎてる!(笑)

 しかしそのかのことは、いまこれを書いてる時点で思い返すと…切ないです。
 退団を決めていたからこその軽口だとは思うけれど、でもヅカスペでのあのへんの並び、ほんとに懐かしくて好きだったんだよ。


【書き初め】

 去年のカサブランカお茶会であった書き初め企画が今年も開催されました。
 「そらぐみ とむ」のアームカバーまでちゃんと用意されていた…!1年間大事に保管しておいたそうです。
 「またぁ?」
 と呆れたように笑いながらもしっかりアームカバーを装着してくれる蘭寿さん。

 最初のお題は「うさぎさんの絵を描いてください」。
 字じゃなくて絵、ということに戸惑う蘭寿さん(書道経験者)。
 「えーっ?えーっ!?私ほんとうに絵心がないんですよ」
 とかなりの勢いで困惑(笑)
 司会の方に「そんな謙遜なさらなくても…」と言われ、
 「いや、実際見ればわかると思うけど全然謙遜じゃないです」
 と。
 そんな蘭寿さんを眺めつつ、「GRAPH1月号でかなりハードル下がってるから大丈夫!問題ない!」とこっそりエールを送る客席の我々(笑)

 客席が固唾をのんで見守るなか渋々筆をとった蘭寿さん、しばし色紙を見つめて

 「うさぎはね…耳があるんですよねっ!」

 そうですね^^耳がありますね^^
 「耳があるんです、うん」
 ありますね。耳。
 「…耳がある。耳がある」
 蘭寿さん、大事なことなので4回言いました。

 「で、顔でしょ。目があって…」
 描きながら実況中継してくれる蘭寿さん。
 わりと順調に描きすすめていったのですが、ふと手を止めてひとこと

 「鼻ありましたっけ!?」

 (;´Д`)
 かわいい…かわいすぎる……。
 全私がデレデレに溶けました。
 鼻は、あるんじゃないかな。どうぶつだもの(笑)

 お名前も入れてください、と言われ、とむさんの好きなように書いてくださいと言われて
 「トムランジュでもいいの?じゃあ、トムランジュで」
 なぜそこでトムランジュ!?蘭寿とむじゃなくてトムランジュ!?!?
 …と、その場にいた全員が心の中で突っ込んだに違いない。

 そんなこんなで描きあがったうさぎさんは、ふつうにかわいかったです。ニコニコした笑顔のうさぎさん。下手でもなく、シュールでもなく(笑)、バランスのとれた感じでかわいかった。鼻が「とりあえず必要だから描いた」っぽい感じでチョンと描いてあるのがすごいかわいいのー!
 で、気になるトムランジュは色紙の下に横書きで「TOMU RANJU」でした。ああ、アルファベットだったのか!理解した!てっきり縦書きで墨痕鮮やかに「トム・ランジュ」って書くのかと…(笑)

 ふたつめのお題は「今年のテーマ」。
 これは迷わずに書きはじめる蘭寿さん。
 書きながら
 「字のバランスが難しい…」
 とつぶやく蘭寿さんに、司会の方が
 「今年は書き損じにそなえて色紙をいっぱい用意してあります」
 と。
 去年は「色紙は計画的にお使いください」と言っていたスタッフさんですが、それを鑑みて今年はいっぱい用意した模様。至れり尽くせりすぎる!(笑)

 うさぎのときだったかテーマのときだったか忘れてしまったのですが、真剣に書いている最中に
 司会「書いていただいた色紙は、お茶会終了後にロビーに展示…」
 蘭寿「しなくていいっ!!!!」
 と、書きながら音速でツッコミ入れてました。よっぽど嫌だったんですね…。
 でもばっちり展示されてたけど☆ばっちり写メったけど☆

 今年のテーマはCSの新春メッセージで「無限・RUN」と仰ってましたが、スペースの関係で色紙には「無限 蘭」と。蘭寿の蘭と、走る「RUN」てことで。
 相変わらずきれいなお手筋。しかし署名はこちらも「TOMU RANJU」でした(笑)


 この書き初めがお茶会の最後の企画で(笑)、書き初めセットを撤収したら「今後の予定&ご挨拶」でした。
 すみませんご挨拶は何を話してたか完全に忘れてしまったのですが…でも、いまの公演も、そしてその先も、真摯にがんばりたいという気持ちが伝わってくるご挨拶だったような気がします(たぶん。)
 あ、今後の予定のところで
 「ディナーショーは平日ですが、皆様…コレで(笑)」
 とまた腕を叩いてみせたのがかわいかったです。くそう!(笑)

 退場の音楽がまた「RANJU」で、しみじみと、ああ良いお茶会だったなあと思いながら蘭寿さんをお見送りしました。


 ****


 というわけで、不完全ながらお茶会レポは以上です!
 後半は記憶が本当に薄れてしまって、しかも書きかけの状態でDREAM TRAIL観たらそっちに脳内ジャックされまくってしまって、かなり端折ったり捏造したり(だめだろ)してると思います。すみません。
 何かひどい間違いがあれば指摘していただけるとうれしいです!感想も拍手とかからいただけると喜びます!(さりげなくねだるな)

 それでは、またー。
posted by 白木蓮 at 23:37 | Comment(9) | TrackBack(0) | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 28, 2011

夢へとつづく、花のみち

 『DREAM TRAIL−宝塚伝説−』、観てきました。

 いやあ…泣いた。
 泣いて泣いて泣いた。

 もともとよく泣くほうではあると思うのですが、こんなに涙も鼻水も止まらない勢いで嗚咽してしまうのは本当に久しぶりで、ハンカチだけでは足りなくてティッシュも持ってくるべきだった…!と深く後悔しました(きたないなー)
 ほんとうに、観てよかったです。

 ****

 いちばん泣かされたのはプロローグ。
 汽車のセットが後方に配された駅の情景に、旅支度をしたスターさんたち(みんな「古きよきヨーロッパ」という感じの貴婦人のドレスをまとっているのがすごく素敵!!)が次々に現れるだけでもとにかく豪華絢爛で圧巻なのですが
 そのスターさんたちと、現役スターである涼さんが出会う場面が、本当にもうオギーならではというか…。


 タカラヅカのもっとも残酷なところ、そしてそれゆえにもっとも美しく魅力的なところは「ほぼすべての生徒が必ず退団する」「退団したら決して戻れない」ことだと思っています。
 その意味で退団はひとつの「死」を意味するのだと思う。その人が退団後何をするにしても、「タカラジェンヌ」という存在はいちど死ぬのだと思う。


 舞台に配された汽車には、「いちど死んだ人たち」が乗っていました。優雅で奇妙で美しい人たち。
 プロローグの歌詞にも「銀河鉄道」という言葉があったけれど、あれはまさしく『銀河鉄道の夜』の世界なのだと思います。DREAM TRAIL=夢の道、という名の銀河鉄道。
 「いちど死んだ人たち」を乗せ、この世ならぬ場所へとつづく鉄道。

 その人たちの世界が、「まだ死んでいない人」=涼さんの世界と交錯する瞬間の、あの非現実感ときたら。
 「あなたは誰?」「年齢不詳」「国籍不詳」「言葉はどうやら通じるようだけど…」「そもそもあなたは男?女?」
 「でも、どこかで会ったような気がする」

 涼さんがまた、完璧な「ザ・タカラジェンヌ」のいでたちなのです。金髪リーゼントの作り方から燕尾服の着こなしに至るまで、お手本のように美しい男役姿。お化粧も、ひとりだけバッチリつけまつげのタカラヅカ仕様。
 その壮絶な違和感と、途方もないなつかしさ。

 私がいままでに観た涼さんの役でいちばん好きなのが『イーハトーヴ夢』の青年役だから、というのも多分にあるのですが
 あのときは銀河鉄道に乗って「神様のところ」へ行こうとしていた涼さんが、いまジョバンニの役割でここにいる…と思ったらなぜだか滝のように涙が流れてきて、意味わかんないくらい泣けてしまった。
 『銀河鉄道の夜』でカムパネルラと一緒にどこまでも行こうとしたジョバンニは、結局のところ現実世界に戻ってきて、そして生きていく。
 タカラヅカへの愛をいつでも惜しみなく表明してくれる涼さんも、DREAM TRAILの旅を終えたらちゃんとこちらに帰ってきて、これからもまた私たちにタカラヅカの夢を見せつづけてくれるだろう。
 そんなふうに信じられたのでした。

 そして
 かつておなじ星組にいた涼さんに切符を手渡すかよこさんは、カムパネルラそのものに見えて。
 どちらの次元にも属していないような、でもどちらとも親しいような、あの不思議な透明感とどこまでも優しいまなざし。
 かよこさんしか持ちえない独特のオーラが、そのまんまカムパネルラでした。衣装は車掌さんだったけど。というか、私が『銀河鉄道の夜』および『イーハトーヴ夢』が好きだからこういうイメージを膨らませているだけで、演出の意図はもしかしたらぜんぜん違うのかもしれないけど。

 でも、とにかく、美しかったのです。

 「あの世界」と「この世界」が出会う、刹那の瞬間が。時空が歪むような、とてつもない非現実感が。

 ****

 たとえば『DANCIN' CRAZY』にしろ『百年への道』にしろ、OGの方たちが集結する舞台やイベントというのは私にとって「おなじルーツを持つ人たちの『いま』」をしみじみと味わい楽しむ場なのですが、
 しょっぱなからこの非現実的すぎる瞬間を見せつけられたことで、『DREAM TRAIL』の世界は単なる「いま」ではなくなってしまいました。
 なんていうか…もうひとつの未来、のような。

 プロローグのあたりで「100周年」という言葉がことさらに使われるせいかもしれない。
 あの舞台で皆が歌う「100周年」は、もちろん現実の宝塚がもうすぐ迎えようとしている100周年のことなのだろうけれど
 私にはその「100周年」が、なぜだか絵空事のように聞こえました。
 たとえば『マラケシュ・紅の墓標』の「パリ」のような。『アルバトロス、南へ』の「南」のような。
 夢みながらも決して実現されることのなかった何か。実現しないからこそ憧れてやまない何か。

 もちろん、歌っている人たちがすでにタカラヅカにはいない人たちだから、というのも一因だと思う。
 でも
 ここからは本当に私の穿ちすぎというか、ほとんど妄想の域なのですが…この舞台で歌われている「100周年」は、DREAM TRAILで繰り広げられる「タカラヅカ」は、もしかしたらオギーのイーハトーヴなんじゃないかと感じました。現実には訪れないであろう、もうひとつの100周年。そして(私自身が現実の、いまの宝塚を心から愛していることを自覚した上であえて書きますが)、現在の宝塚歌劇団がこのイーハトーヴになりえないからこそオギーは宝塚を去ったのだし、そうであるかぎり彼が宝塚に戻ってくることもないのだろう、と。

 もちろん真相は知らないです。
 けれど、荻田浩一という演出家がかつてタカラヅカに見たであろうイーハトーヴの夢を、もしもいまDREAM TRAILという形でしか実現させられないのだとしたら
 それはなんと悲しいことだろうか…と思いました。
 涙が止まりませんでした。

 DREAM TRAILを観れば、オギーがいまでも「タカラヅカ」を愛していることがよくわかる。
 だから悲しかった。
 本当に悲しかった。
 だって私もタカラヅカ大好きなんだもの。


 …あー、書いてたらまた悲しくなって涙がでてきた(バカ)


 実際にオギーが何を思ってこの舞台を創ったのか、プログラムのコメントとかも未見なのでまったく分からないのですが
 私にはそう見えた、という話。

 でも、あの舞台で涼さんが美しく「タカラヅカ」そのものの姿でいてくれたことが本当に本当に救いだったなあ。
 涼さんの存在が、DREAM TRAILの描く「タカラヅカ」と現実の宝塚とをしっかり繋いでくれているように思えました。

 DREAM TRAILの旅を経て、涼さんが宝塚に帰ってくるのがすごくたのしみ。
 そして、一緒に出ていた研1の娘役さんたちも、この経験を絶対に絶対に忘れず胸に刻んでほしいなあ…と心から思いました。何様のつもりだ私は。

 ****

 なんだかしんみりしちゃったので(勝手に)、あといくつか小ネタをメモっておきたいと思います。

・まなみさんがイケメン!超イケメン!美女なのにイケメン!あのサラサラショート好きすぎる。顔もスタイルもダンスもとにかく美しくて、見とれました。むきだしの腕が白くて本当にきれい。
・みらんアカシまなみ瑠音舞佳ちゃんの4人が、それぞれに素晴らしく華のある踊りをしていて、一緒に踊ってると誰を観ていいのやら分からない。贅沢。
・みほちゃん(舞城さん)もさすがでした。やっぱり優雅なダンスを踊る人だなあ。
・みなみたんが相変わらずかわいくてスタイル抜群で歌声もきれいで、出てくるたびに「みなみーーー!!!」(←ハチマキ巻いてメガホン持って野太い声で応援する男子)状態になった(笑)
・さゆさゆもかわいかった!元気そうでうれしい!!
・ハマコさんとタキさんが現役時代まんまの美声を披露してくれて、ほんと贅沢。幸せ。
・ハマコさんが、その、「20年前くらいにお退めになったんでしたっけ…?」と思ってしまうくらいの体型で(注:20年前まだ入団してません)…いまお幸せなんだろうなあ、と思いました。すみません。ハマコさんダイスキです。
・久々にオサ様のドヤ顔を見れたのがうれしくてうれしくてうれしくて…!!!!!
・いやあ、ほんと変わらないですねあの方。正直『ファニー・ガール』を観たときにはやや迷走ぎみ…?と思ったのですが、相変わらずオサ様はオサ様でした。顔の上げ方ひとつ、目線の使い方ひとつとっても揺るぎなくオサ様。歌声ももちろんオサ様。すばらしすぎる。好きすぎる。
・ていうかトップさんはやはりすごいなー。男役トップスターはツレ様を筆頭に安奈さん・杜さん・マリコ様といてオサ様が最下級生(笑)だったのですが、ひとりひとりの個性と輝きがハンパない。もともとのオーラはもちろん、年月を経て身についた深みのようなものもそれに加わって、なんていうか、「腕についた贅肉すらもいとおしい」と思ってしまう感じなのですよ。本当に。
・あ、オサ様は相変わらずびっくりするほどガリガリでしたが。あんな細いカラダでトップやってたんだなあ…。
・マリコ様も強烈にマリコ様ですごく素敵だった(笑)。ちょうど私がタカラヅカを観はじめた頃に退団されてしまったのでナマの舞台は拝見したことがないのですが、ビデオで見るたびにこの方の大らかな「トップスター」オーラは本当にすばらしいなと思います。ジュビレーション!は遠征先にも必ず持っていくぐらい大好きです(笑)
・娘役トップは初風諄さん・ゆうこ姫・みどり姐さん。キャリアも娘役としてのタイプもまったく違う3人なのに、3人で出てくるとやっぱりものすごく華やかであでやか。かつ、年齢を感じさせないほどにかわいらしい。やっぱり娘役もね、ちゃんと「スター」として育ててこそあの華とスキルが磨かれると思うんですよ…(ぼそぼそ)
・あんなにガツガツ踊るゆうこ姫を久しぶりに観た。イケメンダンサーズ(女子です)を率いて踊るとことか、とにかくカッコイイ!しびれた。
・そういえばゆうこ姫のダンスリサイタルもオギー演出だったのですよね。
・2幕で、特出のズンコさんとコム姫がそれぞれゆうこ姫と踊る場面があったのですが(「Take the "A" Train」かな?)、見た感じ多分そこまで踊り込んでないというか、ゲストの2人は段取りで精一杯な感じに見えたんですが、2人それぞれをきっちり立てつつダンスはさりげなくリードしていくゆうこ姫に、ものすごい娘役魂を見ました。本当すばらしかった!そしてズンコユウコを見れてうれしかった!!
・どこだか忘れたけど、コム姫とゆうこちゃんが白い衣装で踊る場面があって、そこがステキすぎて泣きました。『DANCIN' CRAZY』の「夢十夜」も大好きだったなあ。
・トップさんたちが現役時代の曲を歌うコーナーで、オサ様の場面になったとき歌手の方たちが「比翼の鳥〜、連理の枝〜♪」と歌いだしたので、えええ「あさきゆめみし」ですか!とびっくりしました。梅芸でポカーンとなった思い出…。
・でもそこはみどり姐さんも出ていたので、ああみどりちゃんも大劇場で紫の上やったもんね、オサ様はすだまちゃんだったもんね、思い出の作品だよね…と思ってまあ納得できたのですが。
・次に歌い出したのがなぜか「天の鼓」!!!!!!
・最初の数小節でリアルに吹いた。ちょっとむせた。すみません。
・いや、単体で聴いたらすごく良い曲だとは分かってるんだけど…青年館でポカーンとなった思い出…。
・持ち歌いっぱいあるはずなのに、あえてその2曲をセレクト。そんなオサ様がだいすきです!(笑顔)
・そこへ来るとツレ様はほんとにハズさないなーと。現役時代をぜんぜん存じ上げないはずなのに、「セ・マニフィーク」の前奏が流れ出した瞬間キターーーー!!!って感じで血がたぎるもん。客席も超盛り上がってました。
・2幕はふつうのショー的な感じで終始楽しめたのですが、コム姫の「Joyful!!」、ズンコさんの「明日へのエナジー」はさすがに号泣した…。
・コム姫の顔が、ほんとにあの頃のコム姫でねえ。そこにハマコさんとさゆさゆが絡んで、さらに真波さんが踊りながら登場とか…
・ほんとにもう、言葉にならなかったです。ひたすら泣いた。コム姫の思い出だけじゃなくて、通いまくったミズとなの全ツとか、ゆみこさんサヨナラショーで銀橋を渡ったハマコさんとか、いろんな思い出が交錯して、涙しか出なかった。
・でもすごくすごく幸せな涙でした。奇跡だな、と思いました。あんな場面を見られたことが奇跡。
・ズンコさんの「明日へのエナジー」はもう最初の「何億光年…」とかそのあたりから涙腺崩壊(早!)
・私ズンコさんの声本当に好きです。そして、ズンコさんとかオサ様とかハマコさんとか見てると思うんだけど、本当に歌がうまい人って男役声も女声もまったく関係ないんだなと思う。ただひたすらに、その人の声。「明日へのエナジー」も、すごくナチュラルにズンコさんの声でした。伸びやかであたたかで、人生がいいものだと思えるような歌声。
・そこにタキさんがいるだけでも「シトラス!新生宙組!」て感じなのに、さらに途中でコム姫が参戦!ズンコさんの後ろで踊ってる…!!!
・もうね、こういうとこがオギーですよね。またしても嗚咽と鼻水に苦しむハメになりました(やめて)

 なにせ1回しか観てない上に泣きまくってたので記憶がおぼろげなのですが、とりあえず覚えてるのはこんな感じです!以上!!
posted by 白木蓮 at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 27, 2011

らんとむ誰鐘東茶メモ1

 『誰がために鐘は鳴る』東京らんとむ茶メモ。
 例によっておのれの記憶のみに頼った超あいまいレポです。まちがってるところ多数だと思われますので、そのあたりをご了承いただける方のみお読みくださいませ。


【登場】

 今回はシアター形式でした。
 前方の壇上には大きなスクリーン。
 蘭寿茶はスクリーンを使うことが多い印象ですが、しかし中央にどーんとスクリーンがあるのみで蘭寿さんのテーブルもないし、どこに座るんだろう??という会話をしていた矢先、司会の方からアナウンスが。
 「とむさんがいらっしゃるまで、前方のスクリーンに映る映像をご覧になってお待ちください」

 場内が暗くなるとライジングの「RANJU」がしっとりと(笑)流れ、スクリーンには宙組での蘭寿さんの舞台写真が年を追う形で次々と現れました。
 2006年はコパのサム(チワワみたいなやつ)とか、2008年は薔薇をくわえてウインクするアンソニー様とか、写真のセレクトがわりと確信犯的な感じで笑いが起きてた(笑)

 そしていよいよ
 「2011」
 の文字がスクリーンに大きく浮かび上がり、音楽がフェイドアウトしたかと思うと、おもむろにスクリーンが上昇。
 暗闇と静けさのなかスクリーンが上がりきってライトが点くと、
 そこには「スペインの華」のポーズで闘牛士の布を構えた蘭寿さんが…!!!

 キャーーーーー!!!!(←客席の歓声)(ほんとにすごかった)

 ギターのスパニッシュ音楽(ピンクのフィナーレのやつ)に合わせて布を使ってひと踊りし、そのまま壇上から客席へ。
 手に持った布をはためかせつつ通路を回ってくれました。
 いやあ、もう…
 かっこいい!かっこいい!!かっこいい!!!
 服装も黒の革ジャンに黒いパンツ、黒白のストールを巻いててすごくかっこよかったです。髪型はムラ茶のときのようなノーブルなセンター分けではなく、もう少しラフに流していてやや女子度高め(笑)。お化粧もコーラルオレンジのチークが強めに入っていて唇はピンクで(笑)、ちょっと女子な感じでした。でもかっこいい。超かっこいい。ていうか美しい。


【乾杯】

 客席を回っているあいだに壇上にテーブルが用意され、乾杯をすることに。
 「最初からものすごく盛り上がっていただいてテンションが上がりました」
 的なことをおっしゃってました。
 カサブランカのときもそうだったけど、登場時にキャーキャー言われると、お茶会全体を通して本当にご本人がわかりやすくノリノリになるのですごくいいと思う(笑)

 シアターなので客席の我々は紙袋からペットボトルをごそごそ出すわけですが、シャングリラのときに「客がいっせいに下を向いてペットボトルを取り出す風景」にびびっていた蘭寿さんも今は慣れたのか(シャングリラ、ライジングとシアターだったので)
 「あ…(笑)そうですよね、出すんですよねっ」
 と微妙に「わたし知ってる!」みたいな顔でみんなの準備を待っていたのがすごくかわいかった。です。


【アグスティンの話】

 もちろん映画を見たり初演のビデオを見たりして役作りをしたそうなのですが、大劇場のお稽古中に、たまたま(!)初演でアグスティンを演じた但馬久美さんにお会いしたそう。
 お稽古の休憩で外に出たらちょうど会った、みたいなニュアンスで話されていたのですが、但馬久美さんという方はそんなにたやすく劇団周辺に出没される方なんでしょうか…?いまwikipediaを見てみたけど、宝塚退団後に政界進出されたということしか分からなかった…。あ、あと但馬さんも『戦争と平和』でナポレオンを演じられたという豆知識を得ました。
 で、とにかく但馬さんに
 「あなたがアグスティンを演るの〜!」
 と言われ、
 「がんばってねっ!」
 と握手していただいたらしい。それがすごい力だったらしい(笑)

 アグスティンの髪型の経緯については、大ちゃんにエクステおすすめされた話とか大空さんに二度見された話とか、ムラ茶とほぼ同じ内容だったので割愛。
 「お手入れで大変なことはありますか?」という質問に対しては、
 「特にないですねー…シャンプーも普通にできるし」
 と。
 シャンプーて!かわいい!
 と、なぜかときめいた。「シャンプー」ていう単語に(笑)

 お手入れは楽だけど、ときどき付けてる髪の束が抜けることがあるそう。
 「宝塚のときに2〜3本抜けて、東京でもこのあいだクシがちょっと通しにくかったのを『えいっ!』て引っ張ったら1本クシに挟まって抜けちゃって」
 で、「髪の束が挟まったクシを持ってる蘭寿さん」を、すっしーさんが「ちょっとちょっとそれ撮っとこう、撮っとこう」(←超早口)とか言いながら撮影したそうです。相変わらず蘭寿さんはすっしーさんの物真似が好きすぎると思います(笑)
 「でもまだ1本しか取れてないので、このまま持たせたいと思います」
 と言った蘭寿さんに
 「はい、髪は大事になさってください」
 と返す司会の方。なんとなくザワザワする客席(笑)

 グァダラーマのゲリラ隊を司会の方が「チーム・ピラール」(たぶん)と呼んだのを聞きまちがえた蘭寿さん、怪訝な顔で
 「え?チンピラぁ?」。
 チーム・ピラールを理解した蘭寿さんに、司会の方は「私たちはそう呼ばせていただいております」と言ってました。そうなんだ。

 好きな場面はやはりロバートとの場面。
 それまで抑えていて素振りにも出さなかったアグスティンの思いが表に出る場面なので、と。
 歌でのやりとりだけど、本当に会話のような感じで演じているそうです。
 最後にロバートと握手するところは、なんともいえずグッとくる(←具体的にどういう言葉で表現していたか忘れてしまったのですが、そんな感じ)


【スパニッシュの話】

 スパニッシュでのこだわりは?という質問には
 「今日ちょうど霧矢さんが観にいらしてくださって、楽屋に帰ってきたとき
 『あのオフバランスはすごいなー!』
 って言われて(笑)」

 ド素人の分際で補足説明させていただきますと、オフバランスとは文字どおり「バランスが取れないはずのポーズ」でバランスを保つ状態。あとほんの少しの力、ほんの少しの時間でバランスが崩れて倒れてしまう、みたいなぎりぎりの美しさがキモです。バレエは基本的にすべてバランスが取れた状態で踊るものなのでオフバランスはないけど、モダンとかコンテンポラリーではよく見ます。今回のスパニッシュだと、布を持って身体を反らして立つあのポーズ。ほんっとにギリギリの、倒れる寸前まで反るのが蘭寿流(笑)
 「霧矢さんもほんとに素晴らしいんですけど、確かにあの…さっき(登場時)もちょうどやったポーズなんですが、ああいう身体を反らすときのラインとかは自分でもこだわってるかなと思って。霧矢さんにほめていただけたのがすごくうれしかったですね」
 との事でした。
 「でもとにかくスパニッシュが大好きなので!」
 と話すときに、すごくうれしそうな顔をしていたのが印象的。ほんとに大好きなんだなーと。

 そのスパニッシュ、布を持って銀橋でひざまずいてから立ち上がるところで、何をどう間違ったのか布の裏表を逆にしてしまったときがあったそう。ちなみに表が赤で裏は黒。
 立ち上がって回って布を持ち替える、みたいなところでさりげなく修正したそうなのですが(さすが!)、楽屋に戻ってゆうひさんにその話をしたら
 「黒が表になってたら消し幕じゃん!まゆ消えちゃうじゃん!」
 と言われたらしい。
 消し幕というのは暗転中に移動したりするとき、姿が見えないように隠すための黒い布だそうです。ああ、全ツベルばらオスカル編(ミズ先輩の)でオスカルとアンドレが子供時代から大人時代へと変身するのに使ってたやつですね!先輩と壮さんが布に隠れてこっそり爆走してたやつですね!(ピンポイントな例を出さなくていい)
 「ほんとですよねー!銀橋に出てるときに自分を消しちゃうのはまずいですよねー!って大笑いしました」
 と語る蘭寿さんがすごく楽しそうでした。かわいい。


【共演者の方々】

 ポーカーはいつもアグスティンが勝っていますが、本当に勝っているんですか?という質問では
 「私ほんとに強いんですよ!」
 と自慢げ(笑)
 「でも(自分が)負けたときも、みさと…春風くんがすごく悔しそうに負けたフリをしてくれるので助かってます」
 との事です。

 星原センパイの話題が出たところでは、
 「『とむー!とむー!!』」
 と、うれしそうに星原センパイの真似を披露(笑)
 センパイは本当に面白いらしい。
 「立ち位置がかぶって客席から見えなくなってる、っていうのを説明するときに
 『あんなぁ、あんたとあの子がドカチンコやろ?』
 とか言うんですよ(笑)」

 とセンパイ口調で言ってたのですが…あのその、歌劇(すずはるきさんのえと文)でもGRAPH(トークDX)でもこのネタは出てますが、みんな「ドカチン」て書いてあって「コ」を付けたのは私が知るかぎり蘭寿さんただひとりです。編集のお姉さんの校閲により出版物では「コ」が削除されたのか、それとも蘭寿さんが何かをまちがえて覚えているのか、微妙に気になるところです。って小学生男子以下の反応で本当すみません…!!!オトナらしくスルーするにはちょっと衝撃が大きすぎたもので><(土下座)
 …まあでも、たとえばオデコがぶつかったときの表現として「ごっつん」も「ごっつんこ」も両方言うもんね。センパイもそんな感じで使用されているのでしょうね。うん。
 ちょっとした言い回しひとつでファンからこんなくだらないこと言われるなんて、ほんとジェンヌさんて気の毒だなあ(他人事みたいに言うな)


【クリスマスの話】

 「CSのクリスマス特番でプレゼント交換のお話が出ていましたが、とむさんは何をあげて何をもらったんでしょうか?」という質問。
 蘭寿さんはボディクリームを出したそうなのですが、ここで特番にもあった一昨年の(カサブランカ稽古中の)クリスマス交換の話になり、なぜか蘭寿さんによるイケコ物真似が炸裂。
 「それまですごく厳しくお稽古されてたのに、『はい、今日はここまで』ってなったらいきなりゴソゴソと何かを準備し始めて『じゃあ、やりましょうかっ!』てすごく張り切りだして(笑)
 ほんとノリノリなんですよ!『え、さっきまであんな怖かったですよね?』みたいな(笑)
 それでプレゼントを回し終わったら、
 『ハイ、じゃああなた、あなたは誰から何をもらいましたかっ!?』
 て聞いていくんですよ!全員に!」

 ここの「あなたは誰から何をもらいましたかっ!?」を再現する蘭寿さんが、もう渾身のモノマネぶりで…!!
 あんな迫力で演出家の真似をする人は、今までに「植爺の真似をするいまっち」ぐらいしか見たことがありません(笑)

 で、蘭寿さんはもうプレゼント交換は上の空で、そんな小池せんせいをケータイで動画撮影することに必死だったそうです。
 「それが未だにケータイに入ってて、見ると癒されるんですけど(笑)
 このあいだは雪組さんがロミジュリのお稽古中にクリスマスだったので、雪組さんが楽屋に来たときにその動画を見せて『こんな感じでプレゼント交換するんだよー』って、ちゃんと申し送りをしました(笑)」


 直近の、去年のクリスマスは、お稽古場の集合写真を撮ったあとにお祝いしたそう(このへんよく覚えてない…すみません)(イケコのインパクトが強すぎた)
 「みっちゃん…北翔海莉ちゃんが、サンタクロースの上下の衣装をなぜか持ってて(笑)それを木村先生が着た…んだったかな?」
 経緯は蘭寿さんもはっきり覚えてないようでしたが、とにかくキムシンがサンタコスをした、と。
 「それでそのあとお稽古を再開しまーすってなったときにも木村先生がそれを脱ぎたがらなくて(笑)」
 ここでなんかキムシンの真似も出たような気がするんですが、なんて言ってたっけ…?記憶にない。
 「『我慢しろ…』とか真剣にお芝居してるのに、前の席にはサンタさんがいるっていう(笑)」
 キムシン…(笑)


【握手】

 握手待ちのあいだ、スクリーンでいままでのお茶会のハイライト映像が流れてました。
 アムールの腰振りとか、カサブランカのグラサン+くわえ薔薇とか、衝撃映像(笑)の数々に客席から歓声と悲鳴が。逆裁のときの「ダブルシャッター!」が(音声なしですが)流れたのも面白かったなー。
 いつものことながら、間近でみる蘭寿さんは本当に吸い込まれるように美しかったです。

 握手がぜんぶ終わったあとで
 「皆さんと握手をされていかがでしたか?」
 と訊かれ、優等生らしく
 「皆様からすごく…元気をいただきました!」
 みたいなことを答える蘭寿さん。
 しかし答えながら両手を横に広げてウーーンと伸びをする蘭寿さん。
 …疲れてるやん!明らかに疲れてるやん!!(笑)

 いや、もしかしたら「元気を吸収したポーズ」だったのかもしれませんが(笑)
 どちらにしてもあれだけの人数とおなじ姿勢で握手しつづけたら肩も凝るやね…。本当におつかれさまでした。
 この「握手はいかがでしたか?」「元気をもらいました」のやり取りはいつもあるのですが、毎回律儀にお返事する蘭寿さんの仕事ぶり(笑)がすごく好きです。


 ということで、いったん切ります。
 続きは…またいつか(いつだよ!)
posted by 白木蓮 at 18:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 26, 2011

ウィンターバケイション

 どうもご無沙汰しております。

 ついったー見てくださってる方はご承知かと思うのですが、5日間ばかり海外旅行をしたり、鳳翔・美影・澄輝のトークSPに行ったり、もちろん蘭寿茶も行ったり、まあ、だいぶ遊んでました。こんなに遊びっぱなしで大丈夫かしら。

 宙組公演も残すところあと4日。
 4日後には橋をバナナのように爆破…ではなくこの公演が終わってしまうわけで、70時間に70年ぶんとは言わないまでも4日で4週間ぶんくらいの時間を過ごしたいなと思います。4週間あれば茶会レポも書けるはずだ!がんばれ自分!(なんか違う)

 ということで、楽までに茶会ばなしをアップできたらいいなあと念じつつ本日はこれにて。あばよ…ッ!!
posted by 白木蓮 at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 16, 2011

彼の踊りなんか金払って観る物好き、ですが何か

 宙組公演『誰がために鐘が鳴る』、気づけばさっぱり感想などを書けてないことに気づいた今日このごろ。
 恒例の(?)蘭寿さんツボリスト、そろそろ行ってみようと思います。


・「蘭寿さんツボリスト」と銘打っておきながらいきなり蘭寿さんネタじゃなくて恐縮ですが、オープニングのすみ花ちゃんの登場が好きです。後ろ向きにササササーーッ!!ていう、あの動きがすごくきれい。

・蘭寿さんの登場は紫スパニッシュ。
 何が面白いって、蘭寿さんがセンターからバーン!と登場した瞬間にみっさまのサスが赤くなるところです。え、みっさま赤面?赤面してる?みたいな(真ん中の人も観てください)
 しょっぱなから蘭寿さんの「フオッ!!」が聞けてとても幸せですね。私は「フオッ!!」のときの蘭寿さんのほっぺたが好きです(どうでもいい)

・ここと、あと「スペインの華」でも出てくるんだけど、「人さし指と中指を下にグイーッと向ける」振りが大好き。美しいし色っぽい。

・あくまでも個人的趣味としてスパニッシュは大好物というわけではないのですが、キメキメで踊る蘭寿さんは本当に気持ちよさそうだなあと思います。ネクタイ着用なのも高ポイント。
 銀橋に出てきてまた帰るとき、みっさまとアイコンタクトしてからクイッときびすを返す仕草もすごく好き!あの「クイッ」は、すごく蘭寿さん(笑)

・チャララッチャッチャ、「フッ!」でキメポーズして終わり…なわけですが
 ここで幕が閉まりきるまでの間がけっこう長いので、じーっとあのポーズ(両腕を上にあげて胸を張り、両足を揃えたスタイル)で待ってる蘭寿さんがカワイイです。

・山の夜明けにこだまするかのような「グァダラーマ♪」で登場するくだりが好きすぎて、フィナーレのロケットの前におなじ旋律が流れるときも条件反射でときめく(笑)

・ということで、元気いっぱいアグスティンの登場ですよ。
 登場するやいなや暑苦しい感じで口笛吹いたりしながらみんなを起こして回るアグスティン。
 起こされてびっくりしてお尻キュッてなるプリミティボ(十輝さん)がかわいすぎて、毎度毎度キャッとなります。私が。

・「いまは戦(いくさ)だしょうがねえ♪」の歌は、みんな楽しそうで観てるほうも楽しい。アグさんすごくフリーダム。おもに表情が(笑)
 あの派手な顔に派手な黒塗りメイクをしてるだけで超派手なのに、さらに派手な表情をするもんだから、もう、顔面からの情報量が多すぎてどうしていいかわからないです。恥ずかしいです。大好きです。十字を切るときの芝居がかった表情や「さみし〜い〜け〜れど〜」らへんの情けない表情もカワイイけど、「俺たちゃ山のオオカミさ♪」のあとの「ガオー!」みたいな顔とか、曲の最後でローサ(せーこちゃん)に殴られたときの顔とかは、あんまり見たことない気がするので新鮮。あれはなんだかもう「顔芸」の域に達している気がする…あんなに口のなか見せていいんですか?みたいな(笑)

・殴られて「ぐわっ!」となったまま曲が終わり、せーこちゃんに「ちょ、おまww口のなか切れたんだけどwww」的アピールを必死にしてみせるのがまたかわいい。
 しかしその直後「恋人が戦死したんだってな」なんつう無神経な台詞を吐くのはだめですアグスティン。いくら殴られたからって、オンナノコにそんなこと言っちゃだめです。
 …と思うものの、ローサに連れてかれるホアキン(カチャ)の尻をペシッと叩くアグスティンはやっぱりかわいい、ので、許す(はい?)

・「すぐどなるけど気のいいアグスティン」と紹介されて「何言ってんだ、すぐどなるのはオメエじゃねえか」と言い返すときのTHE江戸っ子!なべらんめえ口調が大好きなのですが
 歌劇1月号の楽屋日記で「ピラールさんが『よくしゃべるけど気のいいアグスティン』と台詞言い間違えたのを受けて、アグスティンが『何言ってんだ、ベラベラしゃべるのはオメエじゃねえか』と返した」エピソードを読んで以来、ますます好きになりつつあります。
 あんなべらんめえなのに瞬時に相手の台詞に対応できるなんてすごい…!みたいな。
 なんか完全に私の脳内でアグスティンと蘭寿さんが混ざってますね。すみません。でもアグスティンって基本的に「蘭寿さんのいちばんパッショネイトな部分を抽出した役」というか、わりと「蘭寿さんそのもの」に見えるので(もちろん素でやってるとか役作りしてないとかいう意味ではなく)、どうしても同一視してしまいがち。なのかも。

・今回何よりも大満足なのは、大空さんと十輝さんと蘭寿さんの「前腕祭り」なこと(!)。
 衣装が着たきり雀でもぜんぜんオッケーです。だって私の大好物である「十輝さんの手〜手首〜前腕」を拝み放題!大空さん&蘭寿さんも手首を露出しっぱなし!!
 男役さんの前腕の筋(すじ)は常に大好きなのですが、中でも十輝さんのラインは本当に好みで(ということをファンキーサンシャインのときにもうざく語った気がする…)、あと蘭寿さんの手首のあたりも大好物なので、毎回凝視に凝視を重ねています。何この人こわい…!

・以前ついったーで「ピラールになりたい」とわめいたけど、いまも毎回観劇するたびに「ピラールになりたい」と思う。
 特に、パブロが「なぜ他の国の争いに首を突っ込むのか〜♪」を歌ったあと。
 フェルナンド(大ちゃん)があのめんどくさそうな表情で「俺は橋はどうでもいいがピラールに賛成だ」と言ったときにキュンとして、そのあとピラールの
 「ちがうね、今からあたしが隊長だ」
 を受けて宙組イケメンズ(とむみち十みー大)が彼女を取り巻いてむーんとパブロに向かっていくところ、あの瞬間に全私が「ピラールになりたい…!!!!」と絶叫します。心のなかで。あああいいなあ京さん(笑)

・2日目の朝の見どころは、もちろん「夜が明けたとたんにスカート着用で女子力急上昇のマリア」と、「『うさぎさん』呼びにガーン!てなってるアグスティン」です。
 アグスティン…分かりやすすぎる…!!(笑)
 あの激しい「ガーン」顔を見てしまうと2幕でアグさん本人が主張する「(マリアへの恋心を)気振りにも出さなかった」説の信憑性はかぎりなくゼロに近くなるわけですが、まあ、そんなアグスティンがかわいいよねってことで。

・ここのフェルナンドのテキトーさ加減というか、「大ちゃんぽさ」(笑)が毎回ものすごくツボ。
 絶対この人偵察でなんにも見てないよ!アグスティンの目ヂカラに負けて適当に話をでっち上げてるよ!「カフェやなんかの」の「なんか」って何だよ!
 …という突っ込みどころ満載な感じがとっても「ちょww大www」です。かわええのう。

・去りぎわにマリアの「あたしも一緒に行っていい?」を聞き、ピタリと動きを止めるアグさん。
 固まりすぎ!微動だにしなさすぎ!「だるまさんが転んだ」並みに硬直しすぎ!(笑)
 …そういえば前に友人と「蘭寿さんは『だるまさんが転んだ』が強そうだよね」「ピタッと止まって、鬼が後ろ向いた瞬間に猛ダッシュしてまたピタッと止まるよね」っていう話で盛り上がったなあ。

・すぐに立ち直ったフリしてフェルナンドに「おい行くぞ」的な身振りをしますが、あの大…いやフェルナンドですら簡単に察しそうなくらいの分かりやすさです。かわいすぎます。

・1幕ラストを知ってしまうと、2回目からはどうにもエルソルドの歌で泣きそうになる。
 パコもうまいなあ。あのモンチはいいモンチ!!

・「スペインの華」、初見時は「芝居に中詰めがある…!!」とびっくりしたものですが(笑)マタドールランジュさんが上手からサーッと出てくるときの緊張感が好きです。りりこ様が歌う「すだれをかけた…」に合わせて、右手の振りで「すだれ」を表現してるところもすごく好きです(笑)
 たまにマントをつかみそこねて手が泳いでる(でも顔は変わらない)のがかわいい。

・雪の夜の場面、カードをきってカードを配って勝負して、その合間に「おいうるっせえぞパブロ!」と合いの手を入れて(あれは合いの手じゃない)、そうかと思えばマッハの速度で立ち上がって「おらぁ!」とパブロを殴ったり、段取りがいっぱいで忙しいアグスティン。
 はたから見ると大変そうなのに毎回さらっとこなしていて「さすがだなあ」と思いながら観ているのですが(相手はプロですよ)、たまにカードを落としたりすると何食わぬ顔でフォローしてるのがまたいいです。
 先日観たときはカードを切るそばからボロボロと2〜3枚カードが床に落ちていき、床にはりついてなかなか拾えないそれを必死に拾い集めてました。かわいい。でも表情ひとつ変えないのがかっこいい。
 十輝さんもみーちゃんも、あの緊張した場面のなかでまさに「ポーカーフェイス」を保ってるのが男前ですよね。まあ蘭寿さんはガマンできずに「おらぁ!」ってなるけどね(笑)

・あんなに全力で人を殴る、というのはタカラヅカの芝居でもそうないんじゃないかしら。
 あれだけすごいパワー&スピードで殴れるのはやはり星原センパイの受けが巧いんだろうなあ、と思う。観てて気持ちいい。

・「だがもう匙を投げたよ!…殺そう」の言い回しと仕草があまりに「蘭寿さんならでは」で、はじめて観たとき吹きそうになりましたごめんなさい。だってあの手が!速い!速すぎる!

・「くそっ、じゃナイフだ!」
 の言い回しも好きです。

・パブロが戻ってきて嫌味言われて(あそこのパブロは岩壁に耳をくっつけて盗み聞きしてるんですかね…?)「ちっきしょう…!」って顔のまま暗転するのに、律儀に椅子をテーブルの下に戻してハケていく蘭寿さんがツボ。

・「やっぱり足跡をつけられてたんだ。おい行くぞっ!」
 の「血がはやってる」感じが超江戸っ子。どう見ても火消しです。「火事はどこでいっ!」と叫びながら走っていきそうです。それは次郎吉さんです。

・ロバートに止められて、行きたいのに動けなくてプルプルしてる感じとか、ルチアに腕を揺さぶられて「ううっ」てなってる感じとか、エルソルドのキャンプが爆撃された瞬間のビクゥゥゥッ!ていう反応の仕方とか、もう、100%蘭寿とむ。

・ムラではアンセルモの祈りのあとに「ぐはぁぁぁ…」みたいな嘆きの声を上げてたと思うのですが、東京ではなくなってしまって残念。だめなの?やっぱりあれはだめなの?いや私も観るたびに涙を忘れて笑っちゃってたけど(だからだよ!)

・今回すごく「目を閉じて上を向く」仕草が多いように思うのですが、そのときに必ず白目むいてるように見えるのはお化粧の関係なのか、それともご本人が薄目あけてるからなのか、真相がわからない。

・しかしなんだかんだ言っても1幕ラストは、閉じた目から仰向いた頬へと流れる涙があまりにもあまりにもあまりにも美しいのです。毎回ツツーッときれいに流れる。泣く、のを通り越して見とれる、しかできないくらい本当にきれい。
 あとああいう角度で見ると、マジで鼻高いな!と感動する(笑)

・2幕の登場はまさかの「俺はゲリラだ」。
 いやあ、その…びっくりしますよね…。
 ムラ初見のとき、幻想(あれはあれで結構ポカンとなるのだが)のあとで登場して突然「おーれはーゲーリラだっ!」と叫びだした蘭寿さんに、私と私の隣の人とそのまた隣の人が3人揃ってブッと吹き出したのが忘れられません。強烈なシンパシーを感じた!(笑)
 それからというもの、初めて観る友達には必ず「2幕ですごい登場をするから!」と吹聴してます。事前に吹き込んでハードル上げといても期待を裏切らない登場、ってなかなかだよね。みんな「ほんとにすごかった!」って言うもん(笑)

・「その頂点で 光に出会い♪」の歌い上げもとても蘭寿さんらしいのですが、そのあとに続く「そのまばゆさに 目を閉じた♪」の絞り出しかげん(笑)が蘭寿節の真骨頂。

・私にはあんまりとむみちセンサーがないのですが、アンドレスに言う「おまえ、大丈夫か?」の表情はすごく好きです。

・みちこれーれの場面が本当に好き。みっさまの歌声には無条件に癒されるし、あの曲も合ってるし、れーれもすごく良くなった…!かわいいかわいいかわいい。
 「アンドレスとルチア♪」のシバティ全開ぶりには最初ガクッとなったけど、今となってはそれがないと物足りないきぶん(笑)

・ロバートとのタイマン場面は、アグスティンの熱さというか空回りぶり(笑)とロバートのクールさが観てて面白いです。
 ていうかあそこの歌が本当に隅から隅までらんとむすぎる…!
 (さっきからそんなことばっかり書いてるなあ。ボキャ貧で申し訳ない)
 「俺は、…俺は♪」の出だしからしてマネしたくなる蘭寿節ですよね。でマリアへの想いを熱く熱く歌い上げるわけですが、ロバートの反応が超クールというか何というか「え、いまそんなこと言われても><」的なちょっと引いてる感じなのが本当に面白くて、ゆひとむってイイわあ…!と思う(笑)

・「手を貸そうか?俺が」と言い出すアグスティンが何をする気なのかいまいち分からないのですが、「手は足りている。…けっこうだ」とばっさり斬られるアグスティンはかわいいです。

・「そうだった、あの娘の係はおまえさんだ。俺のすることはないんだった」
 と引き下がっておきながら、さらに
 「マリアは何をしてるのかなあ」
 と言い出すアグスティンが、なんていうか、恥ずかしカワイイ!あの口調といい、夢見がちな瞳といい、ほんとにマリアのことが好きなんだなあと思えて愛おしい。でもちょっと恥ずかしい(笑)。「呼んできてやろうか?」とか言っちゃうおせっかいさんぶりにも赤面します。ハート強いよね、アグスティン(笑)

・「いいんだ、待つさ」と言われて「そうかい」と返すときの「照れた江戸っ子口調」も好き。

・雷管を盗まれるくだりはどうにもこうにも「パブロorz」「ピラールorz」となってしまうのですが(脚本的な意味で)
 しかしここであの台詞の登場ですよ。
 
 「はんっ、豚みてえになっ!!!」

 ・:*:・(*´∀`*) ・:*:・

 これ、もう、私の脳内満場一致で「アグスティンに言われたい台詞No.1」です。超ひどい台詞だけどアグスティンになら言われてもいい。むしろ罵られたい(ドMか)。「豚みてえになっ!」のヒドさもさることながら、「はんっ」の鼻から息を吐く感じが好きで好きで仕方ないです。
 …ああ、やっぱりピラールになりたいなあ(素)

・パブロが連れてくるゲリラたちの中に混ざってるてんれいさんが、何かを企んでるようにしか見えません。あの人がおとなしくパブロに殺されるとはとても思えない(笑)

・針金を踏まないようにそろそろとまたぐアグスティンがかわいいです。そして私はピラールになってあの口調で「すげえ女だ」と言われたいです(しつこい)

・ダッシュ場面の見どころはなんといっても、十輝さんの俊足ぶりとストロークの大きさ!あれは本当にすごい!
 後続の蘭寿さんの「ストロークは十輝さんに及ばないけどそれを補ってあまりある回転の速さ」もツボ。

・言われたい台詞No.1は「はんっ、豚みてえになっ!」っですが、言ってみたい台詞No.1は「あばよ…ッ」です。
 ちなみにこれから浸透させたいのは「よぉーしガッテン!」です。「夜の寒さは闇雲だねえ」はすでに日常用語として定着。

・「戦争なんてくだらねえーーーっ!!!」
 これ、もちろん赤面台詞でもあるのだけど(はじめて聞いたときは笑いそうになったけど)(本当すみません…)それ以上にアグスティンの思いが伝わってくるというか、あの渾身の叫びに胸を衝かれる。し、毎回あれだけのパワーであの台詞を伝えられるのはやっぱりすごいなと思います。

・フィナーレの蘭寿さんは、一言でまとめると「腰祭り」。(まとめないで)
 ていうか
 あのローズピンクの衣装が、色といい質感といい卑猥すぎる…!!(直球)
 衣装と振付の相乗効果により腰の動きが際立ちすぎて、正直どこを見ればいいのか分からない。いや腰見てるけど。
 いろいろ考えてはみたのですが、カクカクというかガクガクというかクイクイというか、とにかくあのムーヴメントを表現する言葉がどうしても見つかりません。腰から銀橋に出てくる瞬間の「ギャアア」感も、私のボキャブラリーではとてもとても伝えられません。ので、やっぱり「腰祭り」と総括して終了します。

・しかし未だにあのハーフアップとキラキラ髪飾りを見ると「女子力!」と思うのである(いらん)

・紺のほうは本当にかっこいいですよねー。VIVA羽山先生!!
 あの幾何学的かつ芸術的な大階段使いはやっぱり余人をもって代えがたい、と、心から思います。衣装もステキ。

・ゆうひさんが舞台上にいて、蘭寿さん以下の男役が大階段で三角形を作るシークエンスがすごく好き。
 あの三角形の頂点にいる蘭寿さんを見ると、なんていうか「ああ、ここまで来たんだなあ」と思います。ずっとあのなかで踊ってきて、がんばってきて、あの位置で踊れる人になったんだなあ、という。実際にトップになるとかそういうことではなくて(まあそれもあるかもしれないけど)、やっぱりタカラヅカの舞台における「三角形の頂点」というポジションはすごく感慨深い気持ちにさせられるのです。うまく言えないけど。リオデブラボーの中詰めで三角形の頂点にいたニワさんや杏奈先輩を見ててもそういう気持ちになったし、エキサイターのプロローグで頂点になって大階段降りてくる高翔さんを観ても思った。

・ここはもう、幸せだなあ…と思って見とれているうちに終わってしまう感じ。
 でも毎回毎回、そうやって心からうっとりできるフィナーレがあるのは本当に幸せなことだと思います。ナウオンでゆうひさんが「『この瞬間のために通う!』と思ってもらえるような瞬間メーカー、になりたい」みたいなことを言っていたけど、まさにそれ。そういう瞬間を毎回味わえてる気がする。
 …しかしゆうひさんは本当にいつもイイことを言うなあ。

・群舞が終わり、ゆうひさんが舞台上で着替えているときに蘭寿さんたちが踊る、カスタネットを叩くかのようなゆっくりした振りが好き。背中から指先に至るまで、シルエットがすごく美しいです。

・デュエットダンスの衣装もいいですよねー。すみ花ちゃんのショートもかわいい!ゆひすみかわいい!!

・大羽根しょって、自分の位置までカニ歩きするときの蘭寿さんがやっぱりすごく好きだなあ(笑)


 ということで、
 なんか全体的に「おまえアグスティンなめてんの?」みたいな感想になっちゃってますがアグスティンも蘭寿さんも大大大好きです!!いろいろすみません!!(土下座)

 たぶん今回のタイトル史上最長。
posted by 白木蓮 at 15:04 | Comment(4) | TrackBack(1) | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 09, 2011

2011夏ラインナップ

 えー、ついに演目が出たわけですが。

花組

■主演…(花組)蘭寿とむ、蘭乃はな

◆宝塚大劇場:2011年6月24日(金)〜7月25日(月)
一般前売:2011年5月21日(土)
◆東京宝塚劇場:2011年8月12日(金)〜9月11日(日)
一般前売:2011年7月10日(日)

ミュージカル
『ファントム』
PHANTOM
Book by Arthur Kopit
Music and Lyrics by Maury Yeston
Based on the novel by Gaston Leroux
“PHANTOM is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI),
421 West 54th Street, New York, New York 10019 – tel.: (212) 541-4684, www.mtishows.com”
脚本/アーサー・コピット 作詞・作曲/モーリー・イェストン
潤色・演出/中村一徳  翻訳/青鹿宏二

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を題材とし、1991年のブロードウェイでの初演以降、世界各地で上演され高い評価を受けている脚本アーサー・コピット、音楽モーリー・イェストンによる『ファントム』を、宝塚歌劇では2004年に宙組により初演。怪人の心の葛藤を鮮明に浮かび上がらせ、悲劇の結末をよりドラマティックに描き出した、宝塚歌劇ならではのロマンチックな舞台は高い評価を得、2006年には花組により再演。今回は、花組・新トップスター蘭寿とむのお披露目公演として、初演時から潤色・演出を務める中村一徳により、さらに感動的な舞台をお届けいたします。

 蘭蘭でファントム!!ラントムでファントム!!
 RANTOM of the Opera!!

 正直「ネタだよね?」としか…(笑)

 ここ数年のお披露目はほとんどみんな「イケコの一本物」なので、ショーがないだろうということは覚悟していたのですが
 ファントムはいろんな意味で想定外でした。
 蘭寿さん・らんはなちゃん共に歌を得意としていないのはもちろんのこと、組全体の布陣を考えてみても決してベストの作品とは思えない。
 かつ、前回の公演から丸5年経つわけですが、おなじ組で5年後におなじ一本物というのはそこまで目新しさはないんですよね…月エリザも然り。ただでさえファントムは役が少ないし、ヘタしたら前回とおなじ役の人も出てくるんじゃないの?という。
 おまけに中村Bなので、前回との違いを出すための創意工夫やお披露目用のショーアップもまったく期待できない(うなだれ)

 蘭寿さん単体で考えても、マザコンでヒステリーでひきこもりの歌の先生とかぜんぜんイメージにないもんな…。そもそも地下にいなさそうだもん。従者たちも引き連れて、太陽の光を浴びに飛び出して行きそうだもん。顔の傷なんてキニシナーイ!(あんた蘭寿さんを何だと)
 いや、想像したら面白いですけどね。一昨日からずっといろいろ想像しては赤面してるんですけどね。「ドレミファソーファレーファミー♪」とか「今では鳥が鳴いている」とか「でも、声はいいだろう?」とか(笑)
 でもなあ。うーん。うーん。蘭寿さんだけじゃなく、花組の(今後予想される)組構成からして観たい作品・観たい配役ではない、です、よね…。

 いちばんの個人的問題は、私がオサアヤファントムを好きすぎた、ということです(笑)
 ほんとに大好きだったからなあ。ぜんぶ焼きついてるもの。
 まったくの別物になるのは承知してても(蘭寿さんや壮さんなら、春野版を思い出す余地すら与えないほどのオリジナリティ全開で来るのは分かってる!笑)あの花組で違うファントムをやるんだ、ということが純粋に淋しい。

 …と、思いっきりネガティヴ発言をしてしまいましたが
 始まってしまえばもちろん楽しめるとは思います。歌はともかく、蘭蘭の雰囲気には合ってるんじゃないかと思うし。ていうか蘭蘭が公式に決定ですね!らんらん!!(言いたいだけ)
 あれは忘れもしないまっつ巴里祭の帰り(つまり蘭寿さん組替えどころか彩音たん退団もらんはなちゃん組替えも決まっていなかったころ)、なぜだか友人M嬢と「らんとむと蘭乃はなちゃんが組んだら意外と合うかもね」という話をしていて、私が「そうすると…とむはな…?」とつぶやいたらM嬢のお母上が「ランランね!!」と言い切ったのがめちゃくちゃツボに入ったのですが、まさかそれが現実になるとは。タカラヅカって本当何があるか分かりません。


 ****


 順番が前後してしまいましたが、宙組演目も発表です。

宙組

■主演…(宙組)大空祐飛、野々すみ花

◆宝塚大劇場:2011年5月20日(金)〜6月20日(月)
一般前売:2011年4月16日(土)
◆東京宝塚劇場:2011年7月8日(金)〜8月7日(日)
一般前売:2011年6月5日(日)

宝塚グランドロマン
『美しき生涯』−石田三成 永遠(とわ)の愛と義−
作/大石 静 演出/石田昌也

脚本家の大石静氏、テーマ曲の作曲に大島ミチル氏を迎え、戦国武将・石田三成の生き様を描きます。

レヴュー・ロマン
『ルナロッサ』−夜に惑う旅人−
作・演出/稲葉太地

紅い月の下で繰り広げられる様々なイメージを、東西文化の交じり合う中近東世界を舞台に展開するエキゾチックで魅惑的なレヴュー作品。

 RANTOMが衝撃的すぎて脳みそ回ってない上、ついったーで盛り上がってたあたりの知識もまったくないのですが…
 いいな、楽しそうだな、宙組(笑)
 とにもかくにもショーがあるのがうれしいし、脚本・大石静、作曲・大島ミチル、のメンツに本気を感じる!
 宙組らしいザ・戦国コスプレ☆だといいなあ。なんていうの、よくわかんないけど彩音たんが好きそうなゲーム。ああいうやつ(笑)
 稲葉っちの大劇場2作目も楽しみ。デビュー作で、あの特殊な状況を可能なかぎりのデリカシーをもって演出してくれた…という印象があるので、宙組の並みいるスター陣もきっとうまく使いこなしてくれることと期待しています。


 ああしかしRANTOM…(しつこい)
 もはやきらりが「オペラ座の、ラントムよぉ!!」と叫び、みんなが「ラントム♪あーあーーあーラントム♪」と歌い、イティカが絶叫する…という図しか思い浮かびません。で真っ赤に燃えた太陽、じゃなくてシャンデリアが落ちてくる、と。それ何の余興!
posted by 白木蓮 at 17:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | タカラヅカ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 08, 2011

いくつもの冬を越えて咲く

 雪組『ロミオとジュリエット』のジュリエット役替わりについて、それぞれの初日を観た現時点で思うこと。


 以前『ロジェ』の新公ヒロインに夢華さんが抜擢されたとき、「私たちにとっては目に見える舞台がすべてで、舞台姿から感じ取れるものがすべて」と書きましたが(このあたり
 もちろん今でも、それはそう思っています。
 だから観ないでとやかく言うという選択肢は自分の中になかったし、実際に観て、それぞれのジュリエットに良いところも改善すべきところもあるのを自分で確認できてよかったな、と思う。
 実際に観てみて、夢華ジュリエットはやっぱりすごく上手だなと思いました。歌も芝居も上手。お化粧も上達して、特に目元の描き方はかなり良くなった!
 発声がまだあまり娘役っぽくなくて特に地声の発声がどちらかといえば東宝ミュージカル風(なのでタカラヅカだと男役の声とぶつかりがち)だとか、フェイスラインがまだまだすっきりしてないので仮面をつけてしまうとビジュアルがちょっと大変だとか、やっぱりキムラさんと並ぶとかなり大柄だとか、そりゃ気になる点もなくはないけど
 でもまだ研1なんだし、すべてがパーフェクトな舞台人なんていないわけだし、いろんなことを抜きにして彼女のジュリエットを「これがヒロインです」と差し出されたら、うわあ上手なヒロインだなあ、と思えたと思います。最初は受け入れられなくても、彼女が頑張って成果を出していくことで一定の評価を得られたんじゃないかな。たぶん。

 夢華さんにとっても我々(ていうか私)にとってもアンラッキーだったのは、裁判関係などではなく、今回のジュリエットがみみちゃんとのダブルキャストだったこと、だと思う。

 正直なところ、この役替わりほど「タカラヅカの舞台は技術のみによって成り立つものではない」ということを思い知らされたことはありません。

 噂がどう、イメージがどう、とかいうことよりも(そのへんの演出も劇団はあまりにヘタすぎると思うけど)
 タカラヅカのスターというのはファンが見守り、愛し、育てていくものである…ということ。
 口はばったい言い方だけど、タカラヅカの特殊性・独自性はそこにこそあると思うのです。


 単刀直入に言ってしまえば、雪組ファンの端くれである私個人としては、それこそ研1のときからずっとずっと見てきたみみちゃんを偏愛せずにはいられない、ってことです。夢華さんがきちんと舞台を務めていることは十二分に理解した上でなお、その思い入れがある以上、どうしても二人の舞台を完全にフラットな目で見ることはできない。し、そういう思い入れをファンに持たせてこそのタカラヅカだと思ってます。
 もちろん夢華さんも大切な組子だし、これから頑張っていくことでちゃんとファンを味方にしていくことができると思う。ただ少なくとも現時点において、私自身はあまりにもみみちゃんに愛着がありすぎ、それに対して夢華さんについての記憶の蓄積がない、というだけの話です。

 みみちゃんが今までにどれだけがんばって努力してきたか、その過程を傍から眺めてきた身としては
 みみジュリエットがとにかくかわいくてかわいくてかわいくて…!!!

 組配属直後に抜擢されたミロワールの少人数口でお化粧ヘタすぎて全然かわいくなかったこととか、マリポーサ新公での歌と芝居が本当に頼りなかったこととか、忘れ雪の超電波ヒロインをキムラさんと一緒に頑張ってやり遂げたこととか、ゾロのとにゃみさんの小間使い役がチャーミングだったこととか、フィナーレのダンスがすごく色気があって綺麗だったこととか、ロシアンで杏奈先輩との絡みに萌えたこととか(笑)、雪景色ではずいぶんとヒロインオーラが出てきて感動したこととか、カルネヴァーレのキムラさんとの結婚式場面がかわいかったこととか、オネーギンでびっくりするほど美しくなって歌も上達したこととか
 そういうたくさんの記憶があるからこそ愛おしいし、本当にいい娘役になったなあと思う。ずっと彼女の課題だった(と私が勝手に思っている)「透明感」が存分に出てきて、とにかく清楚でかわいかった!!もちろん歌も、ときどき高音が不安定だったり音程がブレたりはあるけど劇的に上手くなったし。声もきれいだし。特にロミオとのデュエットになると、際立って歌声が甘く愛らしくなるのがいじらしい。
 やっぱり、ヅカファンって、こういう「がんばりが見える人」に弱い人種だと思うんですよね(笑)。

 というわけでぜんぜん公平な目で見れてないと思うんですが、フィルターかかりまくった私の目からは、みみジュリエットがとにかく超美少女で歌も上手で、もう泣けて泣けて仕方なかったわけです。もはや親戚のおばちゃん感覚です。「ようがんばってはるわ〜」(byいまっち)です。あ、すみませんいま私のなかで花92期が熱いもので。気になる方はらんはなブリドリを見てね!(関係ない!)


 タカラヅカ、における劇団の使命は「スターを作り上げる」ことではなく「スターになれる人を発掘する」こと、そしてその人材を「ファンに見守らせ、愛させ、育てさせる」ことなのだなあ…とつくづく思った役替わりでした。別に今回に限った話ではないのだけど、役替わりにしたことによってその構造がはっきりと浮き彫りになった、というか。

 とはいえ二人のジュリエットそれぞれに、良いところも改善できるところもあるのは冒頭で述べたとおり。
 せっかくの役替わりなので、切磋琢磨しつつどんどん伸びていってほしいな、と期待しています。
 あ、あといっこ
 …フィナーレのみみちゃんのカツラセンスが良くわかりません先生!!(直球)
 あみジュリエットの日はフィナーレしか出てこないので、その日初めて目にしたみみちゃんがあのカツラ着用だったからすごくびっくりした(笑)。コ、コンセプトが…謎…。
 あれはあれで悪くないと思うんだけど、別パターンも作って日替わりで披露してくれたりするとうれしいな☆とこっそり願う次第です。


 とりとめないですが、とりあえず、以上!
posted by 白木蓮 at 13:25 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 03, 2011

ロミオとジュリエットその2

 雪組大劇場公演『ロミオとジュリエット』、前回書いた以外の細かいことをつらつらと。


・キャピュレットママ@かおりちゃんがものすごく良かった。あれはNEOかおりだった…!!鬼気迫る美貌と毒々しい色気の持ち主。
 マダムヴォルフの頃と比べて1枚も2枚も殻を破った感じ。音域も広がった気がします、特に低音。
 モンタギューママ@ゆめみさんももちろん良くて、母親ふたりのデュエットは耳福でした。
 「憎しみ」もだけど、ラストの歌なんてもう…洪水のように涙が。

・大公のしゅうくんも良かった!じゅんなが思いのほか歌で苦戦していたイメージがあったのでひそかに心配だったのですが、思ったよりもかなりいい感じでした。声質や音域が合ってるのかな?
 何より長身にコスチュームがやたらと映えて、センターに立つだけで「世界を統べる者」という説得力がある。あの存在感は見事でした。

・ニワさんは台詞廻しが「老け役をやるときのいつものニワさん」だったのが気になったけど、歌はさすがの安定感。特に2幕の「さあ顔を上げて生きるのだ♪」みたいな歌が朗々としていてとても良かったです。あの曲好きだなあ。最後の、ロミオとジュリエットが死んでいるのを見つけてからの歌は、回を重ねることでもっともっと深みを増していくのではないかと期待。

・モンタギューもキャピュレットも美男美女がいっぱいで痺れる。星組版もそうだったけど、みんな思い思いにビジュアル凝ってるのがすごくイイ…!!

・特にキャピュレットチームの娘役が色っぽくて素敵でした。セクシー番長杏奈先輩、黒髪クールビューティのリサリサ、肩ストラップについたお花がかわいいひーこちゃん、やっと学年が大人っぽい美貌に追いついてきた乙葉ちゃん、などなど。きゃびいはさすがだし、さらちゃんも表情に色気があっていい!

・最後の霊廟で両家の母親が歌うとき、後方中央で抱き合う杏奈先輩&ヒメ様に全私が号泣。神シンメ…!!!
 いやあ、両チームのラスボスが和解してよかった(違う)

・ティボルトが死ぬ場面のリサリサが、暗い復讐心を感じさせる芝居をしていて目を奪われました。始めはみんなと一緒に絶叫してるんだけど、他の人がずっと悲嘆に暮れているなか、彼女だけはすぐに立ち直って据わった目をしてるの。怖かった。

・モンタギューは彩凪くん・れのちゃん・久城くん、キャピュレットはキング・ザッキー・レオくんのかっこよさが異常。

・彩凪くんは前髪ちょこっと止めた短髪。とにかく麗しい。ひたすら麗しい。ダンスももちろんかっこよくて、なんかもう、気がつくと目で追ってしまうイケメンぶりです。あれはすごい!
 「きれいはきたない」で乳母が「どんなにかっこいいイケメンだって…」と歌うときにモンタギュー男子たちが「俺イケメン!」みたいなポーズを取るんですが、彩凪くんがマジでイケメンすぎて冗談になってなかった(笑)

・れのちゃんはモヒカンっぽい髪型が新鮮でよく似合ってました。顔も相変わらずかわええ。デレデレ。

・久城くんは、皆様ご存じのとおり(笑)ひたすらに顔が好み。でも、小柄ながらすごくいい動きをしていて目に入る!かっこいい!特に娘役さんと踊ったり芝居したりするときの表情が好きです。金髪チリチリヘアも似合う。欲をいえばオネーギンの時ぐらいフワフワしてるほうが好きだけど(笑)
 あとラストシーンの「エメ」のカゲソロ、男役の声に聞き覚えがなくて誰だろう?と思ったら久城くんだったという(!)。歌の戦力となりつつあるのは喜ばしいかぎりです。

・キングは、『ロジェ』のチギタさんを思わせるツーブロック風の髪型。いつものおぼっちゃま風味が影をひそめて、ヤンチャな感じが超新鮮でした。動きもかなり良くなってた!

・ザッキーは相変わらず美形なのに暑苦しくてステキ(笑)。
 レオくんは、黒髪のサイドを編み込んだファンキーな感じの髪型がめちゃくちゃ似合って目立つ。いかにも現代の若者っぽくてカッコイイ!

・キャピュレットチームは、香音くんの帝王風金髪超ロング(どんなだ)とか、りーしゃのボブ・マーリィみたいなドレッドとか、異彩を放つヘアスタイルが多くて面白かったです。でもみんな似合ってて、よく研究してるなーと。
 仲間内で「ケロさんとみっさまを足して2で割らずに足しっぱなし」と言われているりーしゃですが、あのドレッドヘアだとケロさんの割合がかなり増える(笑)

・ほたっちゃんがヒップホップっぽい技を決めていて、おおお!と感動。
 しかしビジュアル的にダンスが得意そうに見えないのがもったいない…。モンタギューのほたっちゃん、キャピュレットのりんきら、それぞれいい動きをしてるし立ち位置もいいので、公演中にもうちょっと絞れるといいなあ。ああいう若者の衣装はどうしても体型が目立ってしまうのですよね。

・「きれいはきたない」の場面でまさかの客席降り(笑)
 モンタギューチームメインの歌だけど、キャピュレットメンバーもみんな「街の人」でどんどん出てきて、気づいたら組子総出演ぐらいの勢いになってて、客席も銀橋も大人数で埋め尽くされて、もう圧巻の一言…!イケコさすがすぎる。

・バルコニーの使い方は博多座で観たときも素晴らしかったけど、さらに盆と銀橋を多用することで空間が自由自在に切り替わっていくのが観ていて本当に気持ちよかったです。

・フィナーレに面白すぎるオチが用意されていて、それまでの涙がピタッと止まった(笑)

・ものすごくざっくりフィナーレの場面を分けると
 チギタさん銀橋→ロケット→キムラさん+みみあみ+男役娘役、でらっしゃいらっしゃい的な群舞→男役大階段燕尾、なのですが…
 燕尾が終わろうとするそのとき、大階段の上から降りてくる二つのドレス姿の影が。

・男役の大階段群舞後に上から登場、といえば、もうアレですよね。完全にトップ娘役の立ち位置ですよね。
 それが二人。
 あーみみあみだよね、さっきは単に群舞のセンター付近にいただけだもんね、キムラさんとの場面があるのね…と思ってオペラを上げた、ならば。
 そこにいたのは、


 コマつん+せしる in エレガントドレス…!!!!!


 ちょ、イケコ落ち着いて!!!!(おまえが落ち着け)

 すみません初見のときに本気で吹きました。まさかのコマせしるがトップ娘役ポジ!!!
 いや、二人とも綺麗だったけど。ショートヘア(地毛だよね?)がかわいかったけど。色気もあったけど。ついでに言えば、ソロモンの幕開きでダルマ着て銀橋に出てきた二人なんだけど。
 でもコマつんとせしるがフィナーレの山場でドレス着て色っぽい顔でキムラさんに絡むとかさあ、もう、何が起きてるのかと(笑)。新生雪組のカオスぶりすごい!!!

 結局デュエットダンスはなかったので、ある意味コマせしるとの絡みがキムラさんにとって唯一のデュエットダンスでした(デュエットって言わないか)
 大劇場お披露目公演のフィナーレのトリがコマせしるとの熱い絡みで、そのあとひとりで銀橋に出てひとりでピンスポット浴びてひとりで決めポーズ。
 キムラさん…大変だな…(笑)

・エトワールはヒメ様。あまり聴く機会がないけど、ヒメちゃんのこういう綺麗な高音、すごく好きです。


 なんかグダグダですが、とりあえず初見覚え書き、以上!
posted by 白木蓮 at 19:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 02, 2011

ロミオとジュリエットその1

 雪組大劇場公演『ロミオとジュリエット』、元旦の初日&翌日1回目を観てきました。

 観る前は、どちらかといえば「あの『ロミオとジュリエット』を雪組が…!」ということに対するワクワクドキドキ感のほうが大きかったのですが
 そして観ているあいだも、『ロミオとジュリエット』という作品自体に引き込まれていたのであんまりお披露目とかは実感してなかったのですが
 最後のパレードで、大羽根を背負って降りてきたキムラさんを見た瞬間は、さすがにもう…
 グッときた。
 朝海さんのときからずっと、キムラさんのお披露目初日は絶対見届けると決めていて、それをこの元旦に実現できたことが本当に本当にうれしかったです。
 音月さん、大劇場お披露目初日、おめでとうございます。

 「新生雪組」の印象としては、良くも悪くもけっこう混沌としてるなあ…という感じ(笑)
 トップ娘役がいないのももちろんそうだし、男役のほうもわりとゴチャッと固まってるというか。
 もちろんチギタさんが二番手だということはフィナーレ(イケコ定番の下手花道セリから登場→銀橋ソロ、がある)やパレードを見れば明白なのですが、作品的にはあんまりそれをフィーチャーしているところがなく、正直フィナーレまでは「誰が二番手で誰が三番手なのかさっぱり分からない」みたいな感じなので。
 今回は海外ミュージカルだし、次回以降でどういう比重になるのかは分かりませんが、今回にかぎっていえば「海外ミュージカルであることを盾にしていろんなことをぼやかした」感(笑)があります。
 それが悪いということでは決してなくて、観ててすごく面白かったし、組子ひとりひとりが遠慮なくキラキラしてたし、あと、下が混沌としてるからこそキムラさんの「トップスター」としての力が際立ったんじゃないかな、と。
 舞台の芯となって物語を動かしていくその存在感、その光、その歌声。
 特に歌が重要な役割を占めるこの作品において、ロミオの歌声がどれだけドラマティックで心地よかったか。
 トップスターが歌えるって気持ちいいなあ、と、すごく思いました。

 ただ
 やっぱりジュリエットがちゃんとした「相手役=トップ娘役」でないということが、観客にも、おそらくは演じる側の人たちにも、この純愛物語になにがしかのブレーキをかけてしまった部分はあると思います。
 いちばんの要となるべきラブシーンで雑念が入るというか、酔いきれないというか。
 キムロミオは全力でジュリエットを愛していたけど、それでも、これがちゃんとしたただ一人の相手役ならばキムラさんのパワーはこんなもんじゃないはず…!と思ってしまった。私が一方的にそういう先入観を持ってしまっただけかもしれませんが(笑)でも、観客にそういう気持ちを抱かせるってやっぱりどうなのよ、という。
 こんなにも美しい物語だからこそ、これがコンビお披露目なら良かったのに…とあらためて思わずにはいられませんでした。


 とモヤモヤを吐き出したところで、ちょびっとずつ各キャストの雑感です。
 どうしても星組との比較が多くなってしまうと思うのですが、ご容赦ください。


●ロミオ=音月桂

 ここ数作の大劇場公演でつきまとうことの多かった背伸び感がなく、まさに等身大という感じののびやかなロミオでした。こういう、思う存分感情を発露できる役が本当に似合う!
 ユズキさんのロミオはあの溌剌とした生命力とか、若さとか、とにかく愛に向かって突き進む刹那の輝きが最大の魅力だったと思うのですが、キムラさんの魅力はもう少し陰があるところ…というか、きらきらした明るさの中にもほんのわずか「死の匂い」がするところ。1幕も2幕も「僕は怖い」のナンバーがすごく良かったし、終盤ジュリエットの死を知ってからの流れではかすかな狂気すら感じさせるところがキムラさんらしい。惹きつけられました。
 あと、キムラさんの声質がものすごくロミオのナンバーに合っている!と思う!
 「僕は怖い」だけでなく、どのナンバーも魅力的でした。甘くて叙情的で、でもロック感もちゃんとあって、すごく好きな声。


●マーキューシオ=早霧せいな

 私のなかでは、男役としての「チギ太」キャラがマーキューシオとほぼイコールなので(笑)なんかもう、居てくれるだけでいい…みたいな。存在がマーキューシオそのもの。赤毛と金髪のトサカみたいな髪型も似合う!かわいい!!
 新生雪組が若返ったとはいえ、キム・まっつ・キタさんの並び自体はそれほど若々しい感じがしないので(すすすみません)そこにキラッキラのチギタさんが入ることでグッと「若者チーム」っぽくなる、という効果も(笑)
 ていうかチギまっつの並びがなんだかイイ!新鮮だし美しいし甘辛バランスも取れてて、二人がじゃれてると「イイ!」と思う。別に萌えとかじゃなくて(笑)
 歌に関してはキムまつが上手いだけにアラが目立ってしまった部分もあるし、フィナーレの銀橋ソロはわりとヤバイ感じがなくもないのですが…でも、死に際の歌はすごく好き。
 歌の課題を気にしすぎることなく、モンタギューチームの「金髪のワンちゃん」としてエネルギッシュにピョンピョン飛び跳ねてくれたらいいなあと思います(勝手なキャッチフレーズつけないで)(でもティボルトに「モンタギューの飼い犬」って言われて「ワンッ!」て返すのが超かわいかったんだもん!)


●ベンヴォーリオ=未涼亜希

 すごくすごくすごーーーく良かった!!
 まずはとにかく、歌の力。声の力。キムラさんの声との相性もいいし、コーラスの芯に入ると、まっつの声が加わることで全体がぐんと締まる。
 今まで大劇場の舞台でここまで自由に歌うまっつを見たことがなくて(大劇場以外でもほとんどないような…映像しか見てないけど彩音たんMSくらい?)、ここまで凄い人なんだ!ということを再発見できたのが本当にうれしかったし、雪組に来てくれて本当によかったなと思ったし、僭越な言い方ではあるけれど組替えはまっつにとっても幸運なことだったのではないかな、と思いました。それぐらい素晴らしい活躍ぶりだった。
 お芝居としては、これはキムラさんやキタさんにも…というか雪組のロミジュリ全体に言えることなのですが、前半はやや若作りしている感があって(笑)
 2幕での苦悩する姿のほうがまっつの良さが際立っていたように思います。
 特にキャピュレットへの復習を誓うモンタギューチームをいさめる場面は、コーラスと対峙するベンヴォーリオの歌声が本当に素晴らしくて鳥肌が立ったし、そのあとに続く「どうやって伝えよう」もものすごくよかった。ベンヴォーリオってこういう役なのか!とすら思いました。涼さんの優しいベンヴォーリオも大好きだったけど、まっつの歌声でしか伝えられないもの、を突きつけられた感じ。
 ベンヴォーリオはひとりだけ衣装が黒かったり、他のモンタギューとは少し異質な部分があると思うのですが、まっつの独特な声や「金髪のトサカon黒髪」というビジュアル(笑)、そして何よりまだ雪組に慣れきっていない感じ、がその異質な感じを出すのにすごくうまく作用していた気がします。これからどう進化していくのか本当に楽しみ。


●ティボルト=緒月遠麻

 実をいうと初見はどうしてもかなめ姫の印象が非常に強くて、うまく入り込めなかったのですが…2回目はすごくいいなあ、と思いました。
 今回「ティボルト」の歌はカットされているけど、「ティボルト」といい「本当の俺じゃない」といい、この作品のティボルトってものすごく中二キャラじゃないですか(じゃないですか、って言われても)。
 で、かなめ姫の甘い声と甘いビジュアルとあの持ち味は、もう本当にティボルトの中二感を表現するのにぴったりだったと思うのです。いい意味で!
 それに比べると、(まっつの項でも書いたように)オヅキティボルトは大人なので、まだ1幕の「本当の俺じゃない」とかがハマりきっていない気はする。でもそのぶん、2幕の「今日こそその日」ではびっくりするくらいの暗い情熱と色気があって、ティボルトの抱く「憎しみ」という感情が明確に見えてきたのが良かったです。キャピュレットチームを率いて真ん中に立った時の求心力もすごかった!
 …書いててわかったけど、雪組版ロミジュリはどのキャストも、2幕の憎しみや苦悩が深まってきてからのほうが印象的だなあ。
 ただ、そういう暗さや色気がオヅキティボルトの良さであるとはいえ、もうちょっと若さゆえの性急さがあってもいいかなと思ったのと、技術的な部分で不安がなくなればもっと自由に演じられるんじゃないかと思いました。でも「本当の俺じゃない」も、初日から2回目でグーーンと良くなってたので、今後もっともっと良くなるはず!と期待してます。上から目線ですみません。


●パリス=彩那音

 正直もっとヘタレな感じで来るかなと思っていたのですが(ごめんなさい!)、コミカルな役作りで楽しかったです。
 で、コミカルにすればするほど、なぜかどんどんパリスが変態さんチックに見えてくるというミラクル(笑)
 なんかわかんないけど、みっきーパリスに比べてえらいこと変態度がアップしてました。あれは意図してのことなのかしら?面白かったし、ふつうに「これもアリだなあ」と思ったけど(笑)。舞踏会の場面とか、動きがいちいち変態さんで「こんな変態ならそりゃあ仮面つけててもジュリエット逃げるわ」と思いました…。変態変態連呼してすみません!でも面白かったんだってば!
 一般的なパリスのイメージは陽性のお気楽キャラ、突き抜けた明るさを持つ自信家、って感じだと思うのですが、それに対してひろみたんの持ち味は圧倒的に「陰」なので、その陰性を逆手にとった変態チックな役作りだとすればブラボーと言いたいです。すごく正しい造形だと思った、いやマジで。


●乳母=沙央くらま

 初日のついったーで「フランスのカンパニーからの特出だって言われたら信じる」と書きましたが、本当に出てきた瞬間、「この人タカラヅカの人!?!?」と目を疑いました。
 とにかく徹底的に戯画化されたビジュアル。れみれみもかなりのものだと思ったけど、そこからさらに徹底して「美」を排しているのが…すごい…!!
 ただ、ビジュアルは違えど表現しようとしている方向はおそらくれみれみと同じで、そこは小池せんせいの方針が変わってなくてうれしいな、と。
 庇護者と道化師、寛容と狡猾、聖と俗、
 そんないくつもの相反する要素を内包する底知れない存在。やはり「ジュリエットの乳母」は、古今東西の「ロミオとジュリエット」において絶対に外せない面白い存在だなと思います。
 れみれみも娘役の枠を超えた素晴らしいお芝居で未だに思い出すと涙が出るくらいなのですが(笑)、コマつんはやはり男役であるぶん振り幅が広いというか、言い方は悪いけど「どんだけヨゴレでも大丈夫」みたいなところがあるので(笑)やっぱり「きれいはきたない」あたりの迫力がすごかったし「あの子はあなたを愛している」も懐の広さがバーンと出ててよかった!
 ふっくらとした母性と、道化じみた滑稽さとを同時に感じさせるビジュアルが本当すごいのですが(あのもったりしたバストの着ぐるみには目を奪われた…チギタさんに掴まれてるし!笑)、たぶんこれからもっと母性や包容力が増してくると思うので、そこにもう少しだけ「小ずるさ」のスパイスが効いてくるといいな、と思ってます。後半の「やっぱりパリスと結婚するべきですよ」のあたり。あのへんが乳母という存在の真骨頂だと思うので(笑)
 歌は、まだ地声を高く張るところで慣れてない感じはあるものの、絶対よくなるはずなので心配してません(えらそう)。キタさんと同じく、初日よりも2回目のほうがずっと良かったし!
 というか「あの子はあなたを愛している」、初日はオケがひどすぎて本当にどうしようかと思った…。キューで出るべき音がぜんぜん出てこないし、リズムもまったくコマつんと合ってなくてガタガタなの。2日目は改善されていてホッとしました。


●愛=大湖せしる

 きれいだった!
 初日の序盤はまだ、踊ってる最中に「せしるのドヤ顔(男役ノリ)」みたいな表情がかいま見えたのですが、舞台が進むうちにどんどん表情もたたずまいも優しく柔らかくなっていってて。
 こんなにきれいに踊れる人だとは知らなかったし、ビジュアルもとにかく美しくて、見とれました。
 2回目の2幕ではもう、せしるが出てくるたびに泣きそうになってしまった。ロミオとジュリエットを見つめる眼差しが本当に慈愛に満ちて哀しげなんだもん。


●死=彩風咲奈

 星組のマカゼさんが顔といいスタイルといいキャラクターといい本当に「死」そのものというか、彼自身が作品全体を貫くナイフのような存在だったので、それと比べてしまう部分はどうしてもある…と思う(いま思っても「死」があれだけ似合う研5ってなかなかいないよね…マカゼさんすごいよね…)
 彩風くんがかなーり痩せたとはいえもともとが丸顔でふっくらしたタイプだし、ビジュアルで真っ向勝負を挑むのは難しいと思うのですが、
 彩風くんの「死」も好きです。
 というか、彩風くんがまだ出し切れていないけれどチラチラと見えてきている「死」の片鱗、が好きです。
 たぶん今はご本人もマカゼくんの影を追いすぎているのではないかと思うのですが、2回観て、彩風くんの「死」の魅力はもう少し違うところにあるんじゃないかな…と感じたので。それがどういうものかは上手く言えないんだけど(だめじゃん!!)
 たとえば顔かたちにしても踊り方にしても、まあ体型にしても、彩風くんはすごく曲線的なラインを持っていて、今はそれをがんばって直線的にしようとしているように見えるんだけど
 でもその曲線のラインがうまく活きたとき、すごく妖艶な表情が見える。のです。もともと毒は持っている人だし。
 たとえば「僕は怖い」でキムラさんに絡むところとか、ふと女性にも見える瞬間があって、でもそれはそれで「ああ、こういう役作りなのかな?」と思えたんですよね。
 別に女性的にすればいいってわけじゃないけど(特にタカラヅカ版は「愛」という女性的役割がすでに設定されているからどうしても男性的役割が求められるんだけど)、イケコによれば「死」という役は各国のバージョンによって男性が演じたり女性が演じたり色々な演出があるそうなので、彩風くんもあんまり枠にとらわれずに自分の「死」を追求してほしいと思います。トート役だって人によって全然違うもんね。そういう意味では自由にやっていい役なんじゃないのかな、いやわかんないけど。


 主要キャストに関してのファーストインプレッションは以上!
 ジュリエットについては項を改めます。
 他の細かい感想もまた別項で。
posted by 白木蓮 at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

January 01, 2011

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。


 働かざるを得ない時を除いてお正月はなるべく外に出たくない、遠出なんてもってのほか!とつねづね思っているのですが
 今年は新年早々ムラに詣でてしまいました…。
 生まれてはじめての元旦観劇。
 キムラさんの大劇場お披露目初日を見届けてきました。

 お正月にあるまじきバタバタ感満載だったし、帰りは新大阪駅でUターンラッシュに見舞われて大変だったけど、でも、行けて本当によかった!!
 幸せな2011年の幕開けでした。
 ホテルで見た初夢には蘭寿さんが登場してくれたし(笑)


 そんなわけで今年もタカラヅカに爆走する年になってしまいそうですが、ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。
 皆様にとって素晴らしい1年になりますように。


 ロミジュリ初日感想は近々アップする予定…です!
posted by 白木蓮 at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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