May 31, 2010

花は花

 花組東京公演『虞美人』千秋楽。
 良い楽でした。
 あれだけ魂のこもった美しい芝居を観られたことも、愛に満ちたサヨナラショーを観られたことも、客席と舞台が作り出すあたたかい空間にいられたことも、桜乃彩音というトップ娘役の集大成を見届けられたことも、マトアヤが最後まで私の夢そのものの「トップコンビ」でいてくれたことも
 本当に、本当に幸せでした。
 1日経った今でも、いろんな人の場面や表情や歌声が脳裏から離れない。それくらい心に残る舞台、心に残る時間だったと思います。

 公演とかサヨナラショーとかの小ネタ(小ネタなのか)はまた後ほど!
posted by 白木蓮 at 22:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 29, 2010

ライジング!

 すでに日付かわっちゃいましたが
 今日というか昨日は、何人ものリアル友から「キムおめでとう!らんとむコンもおめでとう!!」というメールをいただきました。ありがとうございます!
 まったくもって盆と正月がいっぺんに来たような心持ちであります。
 ということで、出ました。

宙組

■主演…(宙組)蘭寿 とむ

◆宝塚バウホール:2010年9月2日(木)〜9月10日(金)
一般前売:2010年8月7日(土)
座席料金:全席6,000円
◆東京特別(人見記念講堂):2010年9月15日(水)〜9月17日(金)
一般前売:2010年8月8日(日)
座席料金:S席7,500円、A席5,000円

蘭寿とむコンサート
『“R”ising!!』
構成・演出/藤井大介

「上がる、上昇する、高まる」を表わす“Rising”に蘭寿とむの“R”を込めて、ホットでダイナミック、繊細でクールなダンスが魅力の蘭寿の、過去、現在、そしてこれまで見せたことのない魅力を詰め込んだ、ライブ感溢れる、熱いコンサート。

 ライジング!!

 らんとむが!!

 コンサート!!

 大ちゃんと!!


 …いやはやいやはや。


 どうしよう楽しみすぎて吐きそう(素)


 大介せんせいの蘭寿とむ観については、「ヘラクレスやらせるためにアイガッチャ欠場」とか「頻繁に長髪ヅラでお耽美シーンをさせたがる」とか、わりと無視できないいくつかの前科があるものの
 そこは大ちゃんにファンレターという名の脅迫状を送りつけることで再犯防止していきたいと思います(おちつけ)
 いや、藤井くんだいすきなので普通にものすごく期待しているんですけれども!!ふふふ。

 この9月に向けてこれから体力とか財力とか有休とかいろいろ調整していかないといけないわけですが、
 その前に本公演。ですよねー。
 とりあえずムラ遠征がもう少し先なので、稽古場のらんとむウインク映像を見て気をまぎらわせています。あれはやばい…ッ!!!
posted by 白木蓮 at 01:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | 蘭寿とむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 28, 2010

彼がいるかぎり

雪組次期トップスターについて

この度、雪組次期トップスターに音月 桂(雪組)が決定致しましたので、お知らせ致します。



 よかった…。

 ほんとうによかったです。



 いま書くべきことなのかどうか分かりませんが。

 ゆみこちゃんの発表があり
 ハマコさんたちの発表があり
 ミズ先輩とみなこちゃんの発表があり
 雪組ファンでいることすら辛くて辛くてたまらない、と思ったとき、私の脳裏に常にあったのはアルバトロスのときに自分が書いた
 「キムくんがいるかぎり、私は雪組を観ることをやめないだろう」
 という言葉でした。
 かつてそれはただの予感だったのに、いつしか私は自分の言葉にがんじがらめにされていました。雪組のキムくんから目をそらしてはいけない、この目で見届けなくてはいけない、とでもいうような。
 それぐらい、ここ数ヶ月キムラさんを見ていることはつらかった。ミズ先輩もゆみこちゃんもキムラさんも大好きだからつらかった。彼のために泣くことも笑うこともできなくてつらかった。お茶会さえ、終始明るくて楽しいお茶会だったのにつらかった。
 公演中のカフェブレイクも最近流れているロングインタビューも見るのが怖くて、録画したまままだ1度も見ていません。

 アルバトロスのとき、この公演はキムくんにとって大きな試練だ、と思ったけれど
 それよりもずっとずっと苦しい試練が彼を待ち受けているなんて、あのときには想像すらしませんでした。

 試練はこれからもつづくのでしょう。
 でも、その痛みも苦しみも、たぶんすべてを飲み込んで彼はトップに立つのだと思います。笑顔で。
 だから
 キムくんがいるかぎり、私は雪組を観ることをやめないでしょう。






 音月桂さんへ。

 雪組トップスター就任、おめでとうございます。
posted by 白木蓮 at 20:37 | Comment(3) | TrackBack(0) | 音月桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 22, 2010

でていく先は舞台だ!!

 いやー、久々のびっくりですね。雪新公配役。

ロジェ(水 夏希) 彩風 咲奈
レア(愛原 実花) 夢華 あみ
リオン(音月 桂) 香綾 しずる

 この公演から組配属になる、96期の首席娘役さんが新公ヒロイン!
 うおおおお。

 騒がれる理由が単なる「研1娘役のヒロイン抜擢」にとどまらない…というのが苦しいところではありますが
 しかし、そこはそれ。
 雪組の一員としてがんばるであろう彼女を、末端の雪組スキーとしてとにかく見守るしかない。
 裁判があろうと何があろうと私たちにとっては目に見える舞台がすべてで、舞台姿から感じ取れるものがすべてで、だから夢華さんがこれからどうなっていくにせよ、彼女の舞台人としての成果はおのずと客席が判断していくのだと思います(その判断を劇団が汲んでくれるかどうかはまた別の話ですが)
 スタートラインはほかの期の人より後ろかもしれないけど、走る道はみんな同じ、ただひとつのまっさらな舞台。
 正々堂々と戦ってほしいです。

 ただ、物理的にものすごく大変そうだなあという気はする。ついこないだまでスカピンでロケットやってて、すでに集合してる雪組の稽古にようやく初組子で参加したと思ったら新公ヒロインて。
 並みの体力・精神力ではやっていけないですよね。が、がんばって…!

 そして、夢華さんという人に対して含むところは何もないんだけど、この時期にあえてこういう配役を組む劇団の思考回路はやっぱりよくわからない。どういう意図があるんだろう。
 むしろ彼女を潰したいのか?とさえ思えてしまう抜擢なんですが…。うーん。うーん。

 ****

 さて、ヒロイン人事に話題をさらわれがちな男役のキャスティングですが(ごめん)
 まあ妥当なところだよね、という大ざっぱな感想です(ごめん)

 もちろん、これが最後の新公となるがおりんに、ハリー芝居で主演してほしかった…というのはすごくすごくあるんだけど。
 でも今のがおりんの立ち位置をみて、主演2回はないだろうな、というのも分かっていたので。二番手役が来てよかったなと思います。
 結果的にがおりんはキムラさんの役が多いですよね。そこはちょっと不思議(笑)

 彩風くんはこの学年で2回連続させなくてもいい気はするけど、今の雪組若手男役の状況を考えるとやっぱり彼しかいないかなあ、とも思う。
 ミズ先輩のスーツ芝居を学べる機会はこれが最後になってしまうし、前回なかったラブシーンもきっと経験できるし…ということで楽しみにしています!いっぱいいろんな経験を積んで、どんどん男役としての幅を広げていってほしいなあ。

 ****

 これを書きながら2003年ごろに放送された「北翔海莉×音月桂×柚希礼音」のスカイステージトークを見ていたのですが、3人とも若い!かわいい!!オサレ!!(最後のは約1名)
 しかし合間合間に流れる新公映像がみんなすごくしっかりしていてびびった。みっさまが新公学年とは思えない貫禄と歌唱力で舞台を支配していたのはもちろん、キムラさんもれおんくんも、若くてピチピチながら男役らしい骨太さを備えつつあるところで。ひとことで新公学年って言っても、流れた映像は研7とかじゃなくて研3〜研5ぐらいなわけですよ。なのに、贔屓目も入ってるだろうけど本当しっかりしてた!すごかった!
 で、「男役べんきょうちゅう」みたいな人たちが最後にかわいい声で(れおんくんの声も当時は高くてかわいかった)
 「私たちのこれからの成長を見守ってください」
 とか言ってるのを見てなんだか泣きそうになってしまいました。成長したよ立派になったよ!君たち「とっぷさんてすごいよね」「ほんとにおとこのひとにみえるよね」とか話してるけど、ユズキさんあなた6年後にはトップですよ!みたいな。

 日々いろんなことのあるタカラヅカだけど、そのなかで毎日毎日努力を重ねて成長していくタカラジェンヌたちの姿は、やっぱり本当に美しいなと思いました。
 この根源的な美しさがあるかぎり、タカラヅカは大丈夫だと信じてます。信じたい。

 若者たちもみんな、がんばれー。



 記事のタイトルは、漫画『SWAN』に出てくるセルゲイエフ先生の台詞です。
だが――――
これから先も踊りつづけていくつもりなら でていく先は舞台だ!!
posted by 白木蓮 at 03:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 19, 2010

まっすぐなリアル

 花組新人公演『虞美人』、観てきました。
 みんな上手だったし一生懸命だったし面白かったし楽しかった!いい新公だった!!

 今回の新公がすごくよかったなあと思うのは、レベルが高く見ごたえのある新公でありながら、同時に本公演のよさをあらためて実感できたところ。
 新公キャストがみんな本当に上手で、だからこそ、本公演のキャストたちがどれだけ「技術ではない何か」で舞台空間を埋めているかというのがよくわかった。
 オーラとか貫禄とかいうことじゃなく(もちろんそれもあるのは大前提ですが)、アテガキの力…みたいなもの。
 その人がその役としてそこにいる、というだけで、すでに舞台空間が完結してしまう。
 その揺るぎなさ、美しさ。
 今回の『虞美人』における項羽は本当にマトヴさんあっての項羽なのであり、虞姫もあやねたんありき、劉邦も壮さんありきで描かれた役なんだなーとしみじみ感じました。
 そういう舞台に出会えたのはやっぱりすごく幸せだし、一方で、新公メンバーがそういう脚本に真正面から取り組んで良い舞台を見せてくれたということも幸せだし。
 楽しかったです。

 新公の全体的な印象としては
 「アテガキではない」ことにより生じるギャップを、綿密な役作りと技術とで埋めようとした結果、すごくリアルなお芝居になった気がしました。
 いちばん象徴的だったのはタイトルロールの虞美人。
 キムシンが虞姫に関して「作品全体に流れる観音の慈悲、慈愛のまなざし」だというようなことを書いていたんだけど、あやねたんの虞姫は確かにどこか浮世離れした、それこそ観音さまのような聖性を感じさせる。
 対するあまちゃきの虞姫は、リアルな体温の感じられる「人間」でした。すごく丁寧なお芝居で、感情のこまやかな動きがひとつひとつ伝わってくる感じ。特に最後の場面は、楚歌を聞いてから自害に至るまでの気持ちの動きが、表情や仕草で本当に細かく表現されていて上手かった。
 髪型や着付けなど、とにかく全場面でキレイに出ていたのもよかったです。隅々まで神経が行きわたっているのを感じた。

 かわいくてきれいで、お芝居も歌も踊りも本役さんをしのぐレベルで(笑)
 それでも今回の虞姫はあまちゃきでなくあやねたんの役なんだなあ…と感じたのは、終盤の戦いの場面。
 項羽が上手花道から現れて劉邦に和議を申し入れるくだりで、はじめて「どうして虞姫がいるんだろう」と疑問に思ったのです。戦いについてきているだけの妻が、なぜここにいるんだろう、と。
 あやねたんの虞姫は、そこにいるのが当然なんですよね。どう見ても。
 彼女が項羽にとってのすべてであり、項羽が彼女にとってのすべてである…ということ以上に
 虞美人は、この世界の慈愛そのものだから。
 だから、項羽が国の未来を思い人の命を思って「戦いを終えよう」と呼びかけるときに、彼女はいなくてはならない。
 そういう、いくつもの必然性のもとに作られた作品なんだなというのをあらためて実感しました。

 ****

 …と、ここまで書いたところで力尽きてだいぶ日が経ってしまい、あんまり憶えていることがないのですが。

 真由ちゃんの項羽、アキラくんの劉邦、それぞれスケールはちっちゃめながらも柄に合った役でよかったと思います。
 真由ちゃんはヨンホゲのようなダークな役よりも、項羽みたいな日なたの役が似合う。きまじめで純粋でまっすぐ。歌声も素直でまっすぐで、天に向かって伸びていくような若々しいエネルギーがあってよかった!物語を引っ張っていくだけのパワーのある歌でした。
 アキラくんは、何が上手いというわけではないんだけどとにかくキレイで、そして得がたい愛嬌がある。「愛嬌」はこの作品の劉邦においてものすごーーーく重要な要素だと思う(笑)。壮さんはこの愛嬌に加えて類稀なる「度量」をも備えているわけですが。
 劉邦と戚の場面は、戚ひめかタソの予想を上回る凄さも相まって、終始ニヤニヤが止まりませんでした。ほんと全力でニヤニヤしちゃった。そんなところもアキラくんの愛嬌のなせる技だと思う次第。

 2幕前半にあたる部分は、韓信(ネコくん)と桃娘(みさきりおんちゃん)がまさかの幕前漫才でダイジェスト。
 ベルばらの小公子&小公女のようなテイストであらすじを語り始めたと思いきや、いつのまにかネコくん=ボケ、りおんちゃん=スルー突っ込み、という漫才になっていました(呆然)
 で劉邦の弟分の三バカトリオがちょろっと出てきて小ボケをかまして去ったりとか。何なん、これ!!!(笑)
 しかし大真面目にボケ倒したネコくんと冷静に役割をこなしたりおんちゃんに乾杯。
 最後のオチみたいな感じで歌ってた「夢をみましょう」が二人とも上手かったです。ていうか「夢をみましょう」がオチってどういうこと?

 『舞姫』(切っても切ってもきらまさと)から意識するようになったきらまさと氏、当時からいりす氏に似ているなあと思っていたのですが、新公の衛布役を観てみつるきゅんにも似てるなあと思った。85期顔?(なんだそれは)
 今回本公演でもいい役が付いてますが、花組にはあまりいないタイプの男役だと思うので、いろんな役をやって大きく育ってほしいです。この気持ちは雪組の香音くんに対して抱く気持ちと似ている。

 今回話題をかっさらったのはやはり、いまっち&アーサー!!
 ふたりともうまかったー。よかったー。
 いまっちはもう、上級生が特出してるんじゃないかしらレベルのうまさでした。いつものことながら何者??あまりにもうますぎてスキがなさすぎて逆に不安になる、いつものことながら。
 ヒゲをつけてても美形ぶりは際立ってましたが、新公卒業する前に一度でいいからセンター寄りの役をやってみてほしい。いや、嘘ですちょっと控えめに言いました。本音を言えば新公主役をやってほしい。
 アーサーも本当にうまいし本当にかっこいいなあ。彼は目線がギラリとしていて、それでいて端正なのがいいですよね。声も大好き。
 ただ、本役まっつの鋭さクレバーさがあまりにも印象的だからかもしれないし、あるいは単にアーサーの外見がどんどんれおんくんに似てきてるからかもしれないのですが(笑)、軍師ではなく大将を演じるアーサーも見てみたい気がしました。裏でそっと糸を引く人にしては線が太いというか、存在が大きすぎる気がするのですよね。
 だからといって主役という柄でもあまりないような気はするんだけど…なんだろう。すごい悪役のボスとかを観てみたい。でも最後の新公になる次回はサブリナなわけですが。

 とにかく良い新公でした!たのしかったー。
posted by 白木蓮 at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 12, 2010

デトックス

 大変遅ればせながら、ついったーアカウントを取得してみました。
 どれだけ稼働できるのかは謎ですが、気が向いたら絡んでやってください。

 さて、
 きのうは花組東宝My初日(遅!)
 2階S席ドセンからオペラグラスなしで観るという、ある意味非常に贅沢な観劇でした。全体を俯瞰できて楽しかったー。

 ムラの初見はストーリーを追いつつキャラ萌えしてるうちに終わってしまったのですが…あらためて観ると、ものすごく盛り上がりに欠ける脚本演出だと気づいた(笑顔)
 ストーリーも全体の見た目も決して悪くないのに、なんとなく起承転結が落ち着かない気がするんですよね。

 私のなかで思い当たる理由はふたつあって
 ひとつは「戦闘シーンがない」、もうひとつは「音楽がまんまオグリ」ってことじゃないかと思います。

 とにかく戦闘シーンがない。
 キムシンて人海戦術は使えるはずなのに、それをもっとも活用すべき戦闘シーンが全然ない。
 おおお来た来た来た!いよいよ盛り上がって出陣だー!!戦闘だー!!ってとこで暗転して、明転したらもう「戦いのあと」になっちゃってる場面が多すぎる。。
 なんていうか、連続ドラマを録りためて一気に見てたはずが「あれ、もしかして私…いちばんクライマックスの回だけ録りそこねた?」ってなったときのガックリ感に似たものを感じます。しかも前の回でしっかり予告編だけは見させられてるもんだから余計にフラストレーションが!(笑)
 これが最後まで何度も何度も繰り返されるので超イライラ。ちっとも戦わないまま「背水の陣」が終わり、ちっとも戦わないまま項羽が天下を取り、ちっとも戦わないまま劉邦が挙兵し、ちっとも戦わないまま「豆腐のような50万」が「鋼の3万」にやられ、ちっとも戦わないまま劉邦が敗走していて、ちょびっとだけ戦ってみた項羽と劉邦が和解したと思ったら、ちっとも戦わないまま劉邦の裏切りから1ヶ月が経過している、という(ポカーーーン)
 盛り上がらない!ワクワクしない!つまらない!ていうか項羽様と劉邦様が強く見えない!ひどい!!

 と、平坦すぎる展開にうなだれた身をさらに鞭打つかのような『オグリ!』ミュージック。
 誤解のないように言っておくと私は『オグリ!』という作品を病的に愛していて、もちろん音楽も大好きなのですが
 しかしそれでも、今回の起用はミステイクだったのでは…と思わざるを得ません。
 いや、テーマ曲のメロディとかは素敵なんだけど。ただキムシン作品にありがちな「台詞を乗せて物語を動かす」音楽としては、ちょっとテンポや響きがゆるやかすぎる気がするのですよね。
 『オグリ!』はたぶん意図的に紙芝居っぽく作られた芝居で、その雰囲気と音楽のゆるやかさがものすごくよく合ってたんだけど
 大劇場が紙芝居では辛いのです。
 1幕物ならまだしも、2幕でこれはきつい。かなりきつい。ダレる。
 戦闘シーンがないことと合わせて、視覚的にも聴覚的にも引っかかりのないままダラダラと話が進んでいくのが何ともじれったい…!!


 とはいえ
 結局のところ、花組の層の厚いスター陣がそれぞれの役を生きているさまはそれだけで圧巻で、観ていてめちゃくちゃ楽しいのも事実(笑)
 このアテガキだけでキムシンを許せてしまうのも事実。みんな適材適所ですばらしい仕事ぶり。幸せです。

 中でもやっぱり、まとぶん項羽&えりたん劉邦のキャラ立てとパワーバランスは観てて本当に気持ちがいい。まとぶんの愚直なまでにまっすぐな愛憎、壮さんの唯一無二のきらきらした愛嬌。ていうかキムシンと壮さんの相性のよさは異常(笑)
 そして、あやね虞美人の輝き。
 ムラでももちろん美しくて泣かされたけれど、東京公演での彼女の清冽な存在感には理屈抜きで胸をつかれます。その母性、その包容力。
 欲望が渦巻き、策略が入り乱れ、武人たちが戦う(いやまあ戦ってないけど笑)殺伐とした世界に
 虞美人が、一条の光を投げかける。
 彼女がそこにいるだけで世界は赦され、祝福されている。
 2幕では舞台全体が彼女の懐に抱かれているような錯覚すらおぼえました。与える者=あやねたんと、奪う者=じゅりあの対比もとてもいい。
 基本キムシンに対して万年反抗期みたいなスタンスを取ってる私ですが(ほんと何なんだおまえ)、彼が『虞美人』というタイトルについて公演プログラムで語っている内容には素直に納得してます。いいこと書いてんなー。

 ****

 オペラを使わずに2階から眺めていてふと思ったんだけど、まと壮は「目に星を入れる」技術を身につけたら怖いものなしだと思う。オサ様の照明消える瞬間やセリ下がる瞬間の表情って、DVDとかで見るとそれだけでお酒飲めるくらい面白いけど(おい)あの瞬間をナマの舞台で観ると、確実に目に星が入っているのですよね。ゆうひさんとかもすごく上手ですよね、目に星入れるの。別に概念的な意味ではなく、単純に「的確な角度で目を見開いて目玉の涙の表面にピンスポを反射させる」技術のことです。
 マトヴさんも壮さんも、素顔でいったらオサ様やゆうひさんよりオメメパッチリなわけだから(こら)ぜひとも星を!そこで2階に向けてキラーンと光を!
 と、切に思った次第でありました。
posted by 白木蓮 at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 花組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 11, 2010

近況報告

 ゆみこちゃん、舞台決定おめでとーーーう!!!!→コチラ
 すごい豪華な公演ですよね。写真もかっこいい!
 観にいけるかどうか分かりませんが、楽しみです。
 本当にうれしい。
 よかったなああ。

 ****

 ということで、時間は待ってはくれないので(2週間ブログを放置したヤツが言うことじゃないが)
 最近の個人的トピックスをまとめてざーっと書いておこうと思います。

 GW後の週末は
 スカステ消化したり、
 星全ツを観にいったり、
 ジャルジャルのライブに行ったり、
 ラジバンダリ。

 _| ̄|○

 (↑ダブルダッチの解散が地味にショックだったらしい)(伝わりづらいよ!)

 そんな数日間でした。
 以下いろいろメモ。


・星全ツ『激情』、懐かしくていろいろと興味深かった。作品内容というよりも自分自身の受け止めかたの変化が。11年前の私は普通にズンハナきれいだなあとか思いながらボーッと観ていて、たぶんあのラストに「滅びの美」のようなものを見いだしていたと思うのですが、あらためて観たら「ちょ、何この独りよがりストーカー男!」としか思えなかったという(笑)
 れおんくんがカッコイイからごまかされそうになるけど、こういう独占欲にかられてどんどん人を殺してついには逃げ場を失ってその女まで殺してしまう男って結局のところ、昼間のワイドショーが大好きそうな変質的犯罪者ですよね。そこが現代っぽいというか妙にリアルというか。現代的というよりつまりは普遍的な、昔からある男女の形なのだろうけど。
 で、ホセだけを見たらただの思い込み激しくて成熟してない変な男なんだけど(ひどい)、カルメンも彼女なりに深くホセを愛していて、その愛ゆえに苦しんでいるのが伝わってくるから面白い。共感できる。契約や束縛によってではなく、ただ自分の意志によって好きな人のそばにいたいだけなのにね。彼女の「最初にあたいを助けてくれたとき、あんたは何の見返りも求めなかった。なのに今じゃお返しが欲しいってわけ?」みたいな台詞、すごくよくわかるなあ。とか11年前には思いもしなかったなあ(笑)
 ねね様のカルメンがまた、最初は少し違和感を感じたんだけど物語が進むにつれてどんどん魅力的な女性になっていって良かった!あの肉感的な感じ、好きです。フラメンコもすごい迫力だった。
 この話ってやっぱりカルメンの物語なんだよなー、とつくづく思いました。なので無理矢理ホセに主眼を置いたタカラヅカ版は決して好きではないし、タカラヅカでやってほしいとも思わないんですが…でも面白かったです。
 全然ニンじゃないガルシアを演じているすずみんが超可愛くてニヤニヤ。
 あとカルメンがよその女を殺す場面、女たちのフラメンコがガチで怖すぎた。星娘クオリティはんぱない!

・確か初演のときはどなたか有名なデザイナーさん(←あいまい)を装置に呼んだのが話題になっていて、十字型の大きなセットが印象に残っているんだけど、今回のセットの柄がやたらキッチュだったのはそれと何か関係があるんだろうか。

・『BOLERO』はどうにもこうにも私のツボにはまらないショーで、観るたびにどうしていいか分からなくなるのですが、しかしトマケの客席降りには度肝を抜かれました。3人のがんばりぶりに泣いた。何あの鬼すぎるイニシエーション(笑)
 そしてどいちゃんの白ライオンの可愛さにまいる。筋肉美が!すごい!!
 れおんくんがアドリブで「横浜といえばやっぱり、崎陽軒のシュウマイじゃ〜ん!?」と叫んでいたのが非常にアホかわいかったです。

・ここ数年とんと星組に疎いので、優香りこちゃんの立ち位置にびびった。そうか、そうなのか。
 でもコインブラのときに比べて可愛くなったと思う!スパニッシュ風の赤い上着+黒いパンツ+大きなシニヨン、のところがすごく良かった。

・ゆうひさんのスカステトークで、ゆうひさんがアレンジしたいりす氏の髪型が神。すごい。
 そしてあのヘアメイクにより、最終回にしてスカステトークの撮影順序(トークまとめて撮影→極める→気になる)がモロバレになったという…いやもともと丸わかりだったけど(笑)

・トップコンビスキーな私のセンサーに最近ばりばり攻撃を仕掛けてきてるのがきりまり。
 まだ舞台観てないからアレなのですが、ナウオンもプロダクションノートもいちいち良すぎる…!!
 今回のプロダクションノートは面白いので今までにない頻度でヘビロテしています(だってカサブランカのプロダクションノートは面白くなかtt…ごにょごにょ)
 デュエットダンスの振りがいきなり変わって難度が上がっても平然としているまりもちゃんがツボ。
 そしてパレードの歌稽古が超たのしい。歌う人が立つ→歌い終わって座る→すかさず次の人が立つ、という流れが一糸乱れず繰り返され、最後に全員がガッと立ち上がるさまはそれだけでミラクル。タカラヅカってすごい!
 …あの稽古、エルドラードのタニィとかものすごい状況だったんだろうなあ…とうっかり思いを馳せてしまいました(笑)

・ナウオンは、そのかの「未涼が貴族で私は庶民」発言やきりやんの「女役に囲まれるのはユウヒさん」発言、果ては「生田先生はバレエ経験者」とかいうどうでもいい情報まで飛び出してきて楽しかった。
 生田せんせい、だいもんのテーブル越え@上海は自ら実演指導したのかしら…(たぶんそのスキルはバレエと関係ない)

・ナウオンとプロダクションノートを見て、私の中でまさき氏の好感度がメキメキと上がりつつあります。
 特にナウオンでの非力なまさきが…イイ……!!!
 (;´Д`)
 いや、不調は不調なので早く治ってほしいとも勿論思うのですが。しかしかすれたハスキーボイスのまさき氏から常ならぬ無防備な色気がダダ漏れているのも事実。さらにプロダクションノートでの頑張りぶりを見ちゃったら、もう。みりおとのパワーバランスはみりお>まさき、であるべきですね。本質的に。
 さらにナウオンで小池せんせいがまさき氏について述べていることがとても的確で、すばらしく鋭いスター観だなと思います。いや舞台観てないんだけど。
 東京ではもちろん役替わり両方観劇予定。

・8日に、おなじみのヤクルトホールでジャルジャルのライブを観てきました。
 お笑いの単独ライブって初めて行ったけど、二人だけで1時間半以上えんえんとコントをやり続ける体力はダテじゃない。ものすごい。
 やっぱりどんなものでもナマの舞台は面白いなー、と改めて思いました。
 ちなみに私はレッドシアターが大好きなのですが、あの番組には私がタカラヅカにも求めている要素がほぼすべて詰まっている気がします。全体としてのチーム感、その中にも歴然としてあるそれぞれのコンビ感(コンビごとに色を変え、さらに形やインナーで個性を出した制服がすごくいい)、コンビの垣根は越えてもチームの外には出ないユニットコントの絶妙なコラボ感、すべてを司るドン(=ウッチャンのこと)の存在感。ネタが面白いかどうかはこの際あまり重要じゃなくて、それ以前の枠組み部分で女子の需要をおさえているところがさすがです。

・このくらいシンプルに何も考えずタカラヅカも楽しめたらいいのになあ、と思いつつ
 しかしそうできないところがまたタカラヅカの面白さでもあるんだよなあ、ともしみじみ思う今日このごろ。
posted by 白木蓮 at 03:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 10, 2010

最強の、最高の

雪組 退団者のお知らせ

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(雪組) 
  水 夏希   ―すでに発表済み―
  真波そら
  彩夏 涼
  紫友みれい  
  愛原実花   ―すでに発表済み―
  悠月れな
  梓 晴輝
  美乃ほのか
  琉動真瑳

     2010年9月12日(雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団



 そらちん…。


 あの美貌が、あのダンスが、唯一無二のキャラが、
 雪組からなくなってしまう。
 またひとり雪組86期がいなくなってしまう。


 そらちん、さとちゃん、あずりん。
 大事な大事な、愛すべき雪組イケメン枠です。
 彼らが舞台に立っているというだけでどれだけ癒され、救われたか。

 みれいたん、れなちゃん、ほのかさん。
 彼女たちの本領発揮はこれからだと思っていました。
 若さ華やかさで勝負するタイプではない、でもそれぞれに個性と味があって、新公やバウで地道に芸を積み重ねていた人たち。

 琉動真瑳くん。
 確かソルフェリーノではオーストリア枠に入っていたはず。今後使われていくのかなと楽しみにしてたのに。


 いずれも、いわゆる路線スターと呼ばれる人たちではないけれど
 公式に並んだ名前を見ているだけで、舞台のどこにいても真剣に踊り、芝居をしている彼らのたたずまいが目に浮かんでくる。
 そんな人たちです。

 90期は同期のヒロイン・みなこちゃんと共に半分に減ってしまうんだなあ…。
 それも切ない。


 集合日はさびしいね。
posted by 白木蓮 at 23:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

May 08, 2010

たしかな足跡

 案の定、というべきか
 結局サヨナラショー以降の雪組千秋楽について何も書けないまま2週間近く経ってしまいました。
 すでに憶えていることがほとんどないのですが…でも、このまま書かずにいるとブログ自体が立ち行かなくなりそうなので。
 とにかく少しだけでも、記憶に残っていることを書いておこうと思います。


 サヨナラショーはもう最初から最後まで、意味が分からないくらい号泣してしまってました。
 すごく個人的なことだけど、コム姫が去って私自身のスタンスが「新米コムファン」から「雪組ファン」になった時期と、ゆみこちゃんが雪組に来た時期というのがちょうど同じなんですよね。
 そこから3年間、雪組公演はどれも大劇場公演なら10回以上、それ以外の公演もけっこうな回数を観ているわけで
 サヨナラショーでひとつ曲がかかるたびに、その曲とかその公演にまつわるいろんな光景がオーバーラップしてきて…
 もう、何が何だか。

 「足跡のない道」では、大階段の下にガーネット色の衣装で踊るミズみなが見えて
 カラマーゾフの歌で、寒かったけど毎日熱く盛り上がっていた赤坂での日々を思い出して
 銀薔薇のデュエットダンスでは、黒髪ひっつめ+ヴァンパイアメイク+首の詰まった衣装、でけっこう大変なことになってたさゆさゆの姿がダブって見えて、あの頃に比べて本当可愛くなったなあと思ったりして
 ハマコさんのジョイフルを聴いたら、全ツを追いかけて行った大小さまざまな会場の空気がよみがえって
 ミズゆみのマリポーサでは、白い衣装で白い花をくわえて一生懸命踊ってるとなみちゃんが見えて
 ソロモンの祝祭で、あのときの何ともいえない昂揚感やシナボンのかわいさを思い出して…

 本当に、あれほどたくさんの記憶を揺さぶられたサヨナラショーは初めてでした。
 思い出す何もかもがまばゆいくらい幸せな記憶で、でもその時間がもう決して戻ってこないんだということを改めて思い知らされて、なんかもう全身の水分が干上がるくらい泣いてしまった。
 「滂沱の涙」ってああいうことなのかもしれん。


 サヨナラショーの冒頭は「足跡のない道」。

君と二人で歩く 足跡のない道
誰かが引いた道だから
いつかはたどり着けるだろう
君を背負って歩く 夕暮れの坂道
僕らが付けた足跡は
きっと誰かが踏みしめる


 マリポーサの、ミズ先輩とのダンスのあとで歌う「生きて何を」。

俺は生きて何を この世界の何を
変えることがあるだろう
あの日生まれ落ちて
俺はどんな足跡を 残すのだろう


 実際のサヨナラショーでは、冒頭の部分を
 「俺は生きて誰を この世界の誰を 変えることがあるだろう」
 と歌っていて、いま考えるとたぶんそれは歌詞を間違えたのだろうけれど
 そのとき聞いていた私はなぜかすんなりと、ああ、こういうふうに歌詞を変えたんだなあと思ったのでした。
 いまここにいるたくさんのファンの人、その人たちはたぶんゆみこちゃんに何かを変えられてここにいて
 だから、そのファンの皆さんに呼応しての「誰」なんだろうな、と。

 私たちが望んでいた形ではなかったかもしれないけれど、それでも彩吹真央というタカラジェンヌは確かにここにいて、多くの人に影響を与え、大きな足跡を残して去っていく。
 泣きすぎて視界も意識もぼんやりしている中で、はっきりとそう思いました。
 あなたの付けた足跡を私たちは忘れない、と。


 ****


 以下ごちゃまぜにメモ。


・ずーっと泣いてたけど、いちばん嗚咽したのは「ジョイフルの申し子」とも言うべきハマコさんのジョイフル銀橋渡り(とラストのスキャット)、祝祭が始まるところのキングのアカペラ、そして同じく祝祭でのゆみキム。

・キング、あの頃に比べて本当にダンスとかいろいろ頑張って上達したと思うのだけど、祝祭のアカペラはあまり上手くなってない。だがそこがいい。

・ゆみキムは…もう……。
 うまく言えないけど、あの絡みがあって本当にうれしかったです。見つめ合って歌う二人に救われた。

・ナガさんがハマコさんの紹介をするところで「体に内蔵マイクが入っているのではないかと思うほど…」とか言ってた(笑)

・退団者挨拶でチギタさんガン泣き。
 その隣のみみちゃん、舞台化粧の上からでも分かるくらい顔まっかにしてさらにガン泣き。
 それを見た私もガン泣き。

・ハマコさんの
 「宝塚歌劇団 雪組副組長 未来優希、本日をもちまして宝塚を卒業させていただきます」
 という言葉が、あまりにも重く重く胸に刺さりました。

・ゆみこちゃんが言った
 「最強の、最高の雪組」
 というフレーズを、あとからミズ先輩も挨拶で使っていた。
 ほんとうに最強の最高の雪組です。

・「私の夢は永遠に続きます」
 と言ったゆみこちゃんは晴れやかな美しい笑顔でした。

・ミズ先輩の挨拶、はじめのほうで
 「別れの悲しさを語り出したらキリがありませんが…」
 と涙声になったところで私の涙腺もまたひとつ決壊してしまったので、ほとんど憶えてません。すみません。

・しかしそこから立て直してしっかりしゃべり、スカステ向けの挨拶までしたミズ先輩はやはりただ者ではないと思いました。

・先輩がさゆさゆのことをやたら「かわいい」と言ってたのがなごんだ。
 ほんと可愛かったよさゆさゆ。

・ハマコさんが
 「私が言うのもアレなのですが…水夏希を置いて行ってしまいます。
 皆様、水をよろしくお願いします」
 と、声を震わせていたことが忘れられません。

・客席から男性の声で
 「ハマコちゃん、結婚して!」
 という掛け声が。
 客席大爆笑。
 舞台上は「キャー」みたいな雰囲気に。
 周りの雪組生がみんな口元を押さえて「うわぁ〜」って感じで目をキラキラさせてて、全員すごい乙女でした(笑)
 ハマコさんが
 「雪組の『お嫁さんにしたいナンバーワン』なので(笑)」
 と。

・それを受けたミズ先輩が
 「この二人が女性として…って、前から女性なんですけど(笑)、私よりも先に行ってしまうというのがね…まあ私も次なんですけどぉ(笑)」
 みたいなことを言っていて、ここで自分のことを笑い飛ばす度量と見事なオネエ言葉に完敗しました。ほんとすごいあの人。

・何度目のカーテンコールだったか、緞帳が上がったらゆみこちゃんが一人で舞台に立っていました。
 彩吹真央の大劇場ゼロ番。
 大きな拍手のなかで
 「本当にありがとうございました!」
 とお礼を言って、それから他の組子を呼んだのだけど、下手袖から出てくるミズ先輩が
 「も、もういいの?それだけでいいの?」
 と遠慮がちにちょっとずつ出てきたのが本当にミズ先輩らしかった。

・最後は退団者とミズ先輩とで銀橋に出てきてくれたのですが、そのときもミズ先輩は退団者に銀橋を譲って、最初はセンターどころか銀橋にすら出てこないくらいの勢いで。
 で、また遠慮がちな感じで銀橋の端に来たと思ったら、いつもの鼻にかかった声で
 「えー…どうしましょうかねえ…
 じゃあ、皆さんのお花選びのポイントでも訊いてみましょうか」
 と。

・お は な え ら び ! !
 あまりにもミズ先輩すぎて、泣き腫らした顔で悶絶してもうた。

・香りのいいユーチャリスを選んださゆさゆ(と、そばでクンクン香りを嗅ぐミズさん笑)
 白薔薇とアマリリスにラメをつけたじんじん。
 大好きな黄色の薔薇と白い蘭を組み合わせたハマコさん。
 そしてミズ先輩をして「そんなの初めて見ました」と言わしめた、大振りの桜の花を持ったゆみこちゃん。
 春が大好きで桜も大好きで、春に卒業できて嬉しい…というようなことを仰ってました。

・ミズ先輩は最後までセンターに立つことなく、そのまま端に立って退団者を袖に送り、最後に客席に一礼してハケていきました。
 退団者を見送るたびにいつも思うことだけれど、ミズ先輩が雪組のトップスターでよかった。
 本当に、心からそう思いました。


 以上。


 たぶん私はこれからも雪組が大好きで観つづけていくと思います。
 ただ、それでもこの4月25日が、大きな節目になったことは事実です。いろんな意味で。

 いまの「最強の、最高の雪組」に出会えたこと、そして千秋楽を見届けられたことを感謝します。

 ありがとう。
posted by 白木蓮 at 23:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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